人生を斜交いに生きた男 実話

朝焼け

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人生を斜交いに生きた男  実話 12

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私は同じ家に4回招待され、社会人になっても5年程は交流が有ったが、職を転々としているうちに疎遠になってしまった。

 さて中学3年生になり、お正月も過ぎると進路問題が浮上してくるが頭が悪いのと、早く此処から出たいのと、卒業出来るのか⁉️と悶々とした日々を送っていたが、私の預かり知らないとこで進路が決められていた。教会の信者さんの繋がりで、西宮のテーラーで技術習得をと、、、学歴、コネ、保証人無しとくれば選択肢は狭くなるのだ。
 ある日保母さんから面接に行くのでと牧師さんも同行して3人でテーラー屋まで電車で訪問してご夫婦に挨拶を交わし、3月の下旬に引っ越する事に決まった。
 私への意向の確認もなしで決まっていくのが何とも!!!!!
 荷物らしい物は 無く、日常の服、着替え位で少し大きめの鞄一つで身軽な物だ。その前日にシスターに呼ばれて3階に上がっていくと、紅茶とクッキーを頂き一息ついていると
 「これは一郎だけですから口外しないように」
 白い封筒を、中を見ると2万が入っていた。(現在に換算すると約5万円の価値に)それと外国製の腕時計も頂いた。
 「これからは社会で頑張って」
 涙声で言われた、人生初のハグーをしたのだ。
 「ありがとうございます」
 シスターのブラウスの上からだが、オッパイが当たり妙な感じをした記憶が。
 その晩はやっと此処から出られる自由さの方が優って余り将来の不安は少なかった。
 翌日、施設を後に、、、此処から苦難の人生が始まるのだ。

 3月29日から西宮のテーラーで住み込みで働く事になったが、まず下働きなのか、お店や住居とかの掃除や日常の買い物を自転車で、、、たまには主人と配達周りに同行したりで暫くは私への性格診断されていたのか?
 生まれて初めての1人部屋をあてがわれたのが嬉しくて少し大人になった気分に。ただ住み込みなので本当の意味での開放感は無かったが。1ヶ月を過ぎた頃からやっと作業場に入れる事になった。畳の上に座布団で正座なのが脚が痺れたりで慣れるまでは苦心した。初めは糸伸ばしの練習。ある程度長さにして巻き癖を直すのだ。両手で糸をピンと引っ張って親指で糸を跳ねるとピンピンと音がする。  続く
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