2 / 69
人生を斜交いに生きた男 実話 続き3
しおりを挟む
大方は移動販売車が回って来たりで、豆腐やアサリ、シジミなんかはラッパを吹いて自転車で売り歩いていたり。近所にはスーパー、コンビニも全く無い時代。
此処の施設は800坪も有り、本館は洋式で3階建てで、他に2階建ての母屋が有り、平屋の離れが2箇所と地下室も2つあり。
庭の片隅には大きな2階建ての耐火式お蔵もあったのだ。母屋の中には中庭があり、紅葉と石灯籠に苔が配置されて粋な作りになっていた。大門から砂利道が約3mルの幅で、長さが70mも、普通車なら4台は停められる広さ。歩くとジャリジャリと音がするので防犯の役目も兼ねていた様だ。
それに四季折々には花木が咲き誇っていた。桜、紅葉、楓、ツツジ、銀杏、牡丹、薔薇、コスモス等々。それに群がってくるカブト虫、クワガタムシ、カナブン、カミキリムシ蝉、トンボ、蝶々にグリーン色の玉虫にわくわくしたものだ。当時は農薬も少なかったので自然にはかなり恵まれ、春には向かいの屋敷との連携プレーなのか、道路を挟んで桜のトンネルが約100mもありそれは見事なもので、あちこちから撮影が来ていた。5月にはツツジが満開になり、今でいうインスタ映えする隠れた名所だった。秋には紅葉、楓が紅く色付き、金木犀の香りが風に乗って流れて来たりで、、、
男子10人、女子10人計20人が一応の定員になっていた。下は小学1年生から中学3年生までが決まりになっていたが、私の場合はシスターの一存で乳幼児でも入所出来たのだ。私の様な全くの家系の手掛かりが一切無い天涯孤独な子供は滅多にいない様だ。大方の子供は片親とか、親戚がいたり、病気療養中や刑務所にいたりで、兄弟もいる子が多いので、、、途中で此処を出て行く子供もいるのだ。然しシスターは余程私の事を不憫に思い例外的に、それに創設期だったのも影響したのかも⁈その後乳幼児は一切受け入れなかったのだ。
それと余程優秀な男子の場合で素行が良い場合は高校まで進学出来たが、殆どの子供は中学で卒園に、然し私の3歳上の先輩は高校を卒業して兵庫県警に頑張って出世していく程にだんだんと冷たくなっていったのが腑に落ちなかった。偉くなる程保守的になるのか。
高校生にもなると男女問のトラブルが発生したり、保母さんの手に負えない事案が発生するのを恐れて殆どは中学卒業で世に送り出すのだ。 3 続く
此処の施設は800坪も有り、本館は洋式で3階建てで、他に2階建ての母屋が有り、平屋の離れが2箇所と地下室も2つあり。
庭の片隅には大きな2階建ての耐火式お蔵もあったのだ。母屋の中には中庭があり、紅葉と石灯籠に苔が配置されて粋な作りになっていた。大門から砂利道が約3mルの幅で、長さが70mも、普通車なら4台は停められる広さ。歩くとジャリジャリと音がするので防犯の役目も兼ねていた様だ。
それに四季折々には花木が咲き誇っていた。桜、紅葉、楓、ツツジ、銀杏、牡丹、薔薇、コスモス等々。それに群がってくるカブト虫、クワガタムシ、カナブン、カミキリムシ蝉、トンボ、蝶々にグリーン色の玉虫にわくわくしたものだ。当時は農薬も少なかったので自然にはかなり恵まれ、春には向かいの屋敷との連携プレーなのか、道路を挟んで桜のトンネルが約100mもありそれは見事なもので、あちこちから撮影が来ていた。5月にはツツジが満開になり、今でいうインスタ映えする隠れた名所だった。秋には紅葉、楓が紅く色付き、金木犀の香りが風に乗って流れて来たりで、、、
男子10人、女子10人計20人が一応の定員になっていた。下は小学1年生から中学3年生までが決まりになっていたが、私の場合はシスターの一存で乳幼児でも入所出来たのだ。私の様な全くの家系の手掛かりが一切無い天涯孤独な子供は滅多にいない様だ。大方の子供は片親とか、親戚がいたり、病気療養中や刑務所にいたりで、兄弟もいる子が多いので、、、途中で此処を出て行く子供もいるのだ。然しシスターは余程私の事を不憫に思い例外的に、それに創設期だったのも影響したのかも⁈その後乳幼児は一切受け入れなかったのだ。
それと余程優秀な男子の場合で素行が良い場合は高校まで進学出来たが、殆どの子供は中学で卒園に、然し私の3歳上の先輩は高校を卒業して兵庫県警に頑張って出世していく程にだんだんと冷たくなっていったのが腑に落ちなかった。偉くなる程保守的になるのか。
高校生にもなると男女問のトラブルが発生したり、保母さんの手に負えない事案が発生するのを恐れて殆どは中学卒業で世に送り出すのだ。 3 続く
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説


リアル男子高校生の日常
しゅんきち
エッセイ・ノンフィクション
2024年高校に入学するしゅんの毎日の高校生活をのぞいてみるやつ。
ほぼ日記です!短いのもあればたまに長いのもだしてます。
2024年7月現在、軽いうつ状態です。
2024年4月8日からスタートします!
2027年3月31日完結予定です!
たまに、話の最後に写真を載せます。
挿入写真が400枚までですので、400枚を過ぎると、古い投稿の挿入写真から削除します。[話自体は消えません]
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


うつ病WEBライターの徒然なる日記
ラモン
エッセイ・ノンフィクション
うつ病になったWEBライターの私の、日々感じたことやその日の様子を徒然なるままに書いた日記のようなものです。
今まで短編で書いていましたが、どうせだし日記風に続けて書いてみようと思ってはじめました。
うつ病になった奴がどんなことを考えて生きているのか、興味がある方はちょっと覗いてみてください。
少しでも投稿インセンティブでお金を稼げればいいな、なんてことも考えていたり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる