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15.王子が来ちゃったよ〜!
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翌日。今日は、第2王子が学園に来る。
なんと、あの聖女候補に会いにわざわざ学園まで来るんだよー。
ああ、なんて馬鹿らしい! なんて言ったら駄目なんだ。
僕はお役目をばーちゃんから言い渡されたんだよ。
「いい? テテ。しっかり見てきて全部詳細に報告するのよ。私とラティは大聖堂に行ってくるからね」
ばーちゃんの言いつけは絶対だからね。
でも、僕は聖女候補に近寄りたくないから、離れたところから隠れてこっそり見ようと思ってるんだ。
そう。僕はね、こっそり見ようと思ってたんだよ。こっそりとね。
そんな事を思ってた僕は馬鹿だよ。
「テティス・マーシア。第2王子殿下と面識があるだろう?」
そりゃあね、僕は王女の婚約者だった訳だしぃ。まあ、言ってみれば親戚だしぃ。
僕に話しかけてきたのは、担任のジョリー・クレメンス先生。
ボーッとしているけど、本当は違うと僕は知っている。だってさ、隙がないんだもん。
何がって? 何もかもだよ。
ただ、突っ立っている様なフリして、本当は神経を研ぎ澄ませている事に僕は気付いているんだ。ばーちゃんの鍛練を毎日受けて来た僕には分かるんだ。
この先生、只者じゃあないよ。多分ね。多分だけど。
「え……」
「え……じゃなくてな。テティスに案内役を頼みたいんだ」
「え……な、なんで僕?」
「他の生徒は第2王子というだけで、緊張してしまうだろう?君は自然体じゃないか」
だって親戚の兄ちゃんだもん。緊張する訳ないじゃん。でも、嫌だよ。僕。
「え……い、嫌だけど」
「拒否権はないんだよ?」
「え……」
「ほら、頼むよ。学内を一通り案内してくれれば良いから」
「だ、だって、王子もこの学園の、そ、卒業生だから案内はいらないでしょう?」
この学園に通っていたんだから、勝手は知ってるだろう? 今更、案内なんて必要ないよ。
「そんな訳にいかないんだ。側にいればいいから」
「えー……」
「テテ、私も一緒にいるから。お願いできない?」
げ……ソフィアじゃん。なんで?
「だって、お兄様だから」
ああ……そっか。
仕方ないなぁ。でもさぁ、王子はきっと聖女候補を探すよ? そしたら僕、逃げちゃうけどいい?
「テティス、そんなに嫌か?」
「だ、だ、だって、近寄りたくないし」
「え? テテ、お兄様に?」
「ううん、聖女候補に」
あ、言っちゃった。
「聖女候補? ああ、ミーア・エルキーオか? どうして、関係あるんだ?」
え? 先生、何言ってんの?
「だ、だって、エーピオス王子は聖女候補に会いに来るんでしょ?」
「テテ、そうなの? どうして? あなた、何を知っているの?」
あ、ヤベ。また言っちゃった。そっか、みんなはまだ知らないんだったよ。
「え、え? な、なんとなく……?」
「テティス、意味が分からないぞ」
「テテ、話してくれないかしら?」
え……やだよ。ばーちゃんに叱られちゃうじゃん。
「い、いや、そんな気がしただけ。僕は気分が悪くなるから近寄りたくないんだ」
「テティス、学園内を案内するだけだ」
先生、酷いよ? 僕、ソフィアに婚約破棄されちゃったんだよ? そんな僕にソフィアと一緒に案内しろって言うの?
「あー、テティス。すまん。そうだったな。婚約破棄されたんだったな。悪い、忘れてたわ」
忘れないで! 大事な事だから! 僕の努力の成果なんだから!
「じゃあ、僕はそう言う事で……」
「テテ!」
「ああ、すまなかったな」
「い、いえ」
僕はさっさとその場を離れた。良かった。案内役は逃れられた。
僕はこっそりだよ。こっそり様子を伺うんだ。
「テティス!」
え……!
「久しぶりじゃないか! 元気にしていたか?」
来ちゃったよ。見つかっちゃったよ。第2王子にさ。
この国の第2王子、エーピオス・ブリタニア。19歳。ソフィアの兄だ。
隣国の王女と婚姻が決まっている。その、婚姻の儀の打ち合わせで大聖堂を訪れた際に聖女候補を大司教に紹介され、その時に精神干渉を受けたらしい。
金髪のロングヘアーに、青紫色の瞳の爽やかくんだ。
優しい人だよ。ソフィアとの婚約も祝ってくれたしね。もう婚約破棄されちゃったけど……(泣
大聖堂に行っても、聖女候補に会えないからこの学園に来たんだ。もう、下心が見え見えだよねー。
「エーピオス殿下、お久しぶりです」
「テティス、案内してくれるんだろ?」
「い、いえ。僕は違います。ソフィア王女がお待ちしてます」
「あ、ソフィアか。ま、仕方ない。なあ、テティス」
第2王子が、ぐいッと僕に肩を組んできたよ。やめてよぉ。
「その、ソフィアとはどうなんだ?」
「ど、どうって何ですか?」
「婚約破棄されたけど、まだソフィアと仲良いんだろう?」
「え……いえ、特には」
「そうか? だってソフィアは心配していたぞ? よく気分が悪くなるって」
え……? そんな話をしてるの?
「ソフィアはさぁ、まだテティスに未練があるんだよ、きっと」
いや、勝手な事言わないで。
「お兄様!」
「あ、ソフィア。悪いな。今日は宜しく頼む」
「お兄様、テテに余計な事を言わないで下さい!」
じゃ、ソフィアに任せて、と。
「テティス! 後でな!」
嫌だよ。聖女候補目当ての人に、僕は近付きたくないんだよ。
さて、うまく逃げられたから、僕はこっそり見るとしようね。
近寄らないのが1番だよ。うんうん。
第2王子のエーピオス殿下は、ソフィアと一緒に学園の中を見てまわっている。最初はね。でも、途中からキョロキョロして明らかに誰かを探しているよね。
本当、何しに来たんだよ。
「あ……」
そう思いながらこっそり見ていると、聖女候補御一行が歩いてきたよ。
第2王子はどうするのかなぁ?
「お兄様!」
「あらら……」
聖女候補を見つけた途端に、第2王子はビュンッて飛んで行った。
やっぱ、モロ聖女候補目当てじゃん。あー、やだやだ。やだよねー。
「まあッ! エーピオス殿下!」
「ミーア!」
「お会いしたかったですぅ!」
しなしなと、第2王子に寄り添う。
「うげ……」
おっと。声を出したらバレちゃうよ。我慢我慢。
「お兄様、参りますよ」
「ソフィア、待て」
「はしたないですわ」
「まあ! ソフィア様、どうしてですかぁ? あたしはぁ久しぶりにエーピオス殿下にお会いしたのですよ! 少し位良いじゃないですかッ! ねッ!」
うわぁ~、何が『ねッ!』だよ。やっぱあのツインテールぶった切ってやろうか!
なんと、あの聖女候補に会いにわざわざ学園まで来るんだよー。
ああ、なんて馬鹿らしい! なんて言ったら駄目なんだ。
僕はお役目をばーちゃんから言い渡されたんだよ。
「いい? テテ。しっかり見てきて全部詳細に報告するのよ。私とラティは大聖堂に行ってくるからね」
ばーちゃんの言いつけは絶対だからね。
でも、僕は聖女候補に近寄りたくないから、離れたところから隠れてこっそり見ようと思ってるんだ。
そう。僕はね、こっそり見ようと思ってたんだよ。こっそりとね。
そんな事を思ってた僕は馬鹿だよ。
「テティス・マーシア。第2王子殿下と面識があるだろう?」
そりゃあね、僕は王女の婚約者だった訳だしぃ。まあ、言ってみれば親戚だしぃ。
僕に話しかけてきたのは、担任のジョリー・クレメンス先生。
ボーッとしているけど、本当は違うと僕は知っている。だってさ、隙がないんだもん。
何がって? 何もかもだよ。
ただ、突っ立っている様なフリして、本当は神経を研ぎ澄ませている事に僕は気付いているんだ。ばーちゃんの鍛練を毎日受けて来た僕には分かるんだ。
この先生、只者じゃあないよ。多分ね。多分だけど。
「え……」
「え……じゃなくてな。テティスに案内役を頼みたいんだ」
「え……な、なんで僕?」
「他の生徒は第2王子というだけで、緊張してしまうだろう?君は自然体じゃないか」
だって親戚の兄ちゃんだもん。緊張する訳ないじゃん。でも、嫌だよ。僕。
「え……い、嫌だけど」
「拒否権はないんだよ?」
「え……」
「ほら、頼むよ。学内を一通り案内してくれれば良いから」
「だ、だって、王子もこの学園の、そ、卒業生だから案内はいらないでしょう?」
この学園に通っていたんだから、勝手は知ってるだろう? 今更、案内なんて必要ないよ。
「そんな訳にいかないんだ。側にいればいいから」
「えー……」
「テテ、私も一緒にいるから。お願いできない?」
げ……ソフィアじゃん。なんで?
「だって、お兄様だから」
ああ……そっか。
仕方ないなぁ。でもさぁ、王子はきっと聖女候補を探すよ? そしたら僕、逃げちゃうけどいい?
「テティス、そんなに嫌か?」
「だ、だ、だって、近寄りたくないし」
「え? テテ、お兄様に?」
「ううん、聖女候補に」
あ、言っちゃった。
「聖女候補? ああ、ミーア・エルキーオか? どうして、関係あるんだ?」
え? 先生、何言ってんの?
「だ、だって、エーピオス王子は聖女候補に会いに来るんでしょ?」
「テテ、そうなの? どうして? あなた、何を知っているの?」
あ、ヤベ。また言っちゃった。そっか、みんなはまだ知らないんだったよ。
「え、え? な、なんとなく……?」
「テティス、意味が分からないぞ」
「テテ、話してくれないかしら?」
え……やだよ。ばーちゃんに叱られちゃうじゃん。
「い、いや、そんな気がしただけ。僕は気分が悪くなるから近寄りたくないんだ」
「テティス、学園内を案内するだけだ」
先生、酷いよ? 僕、ソフィアに婚約破棄されちゃったんだよ? そんな僕にソフィアと一緒に案内しろって言うの?
「あー、テティス。すまん。そうだったな。婚約破棄されたんだったな。悪い、忘れてたわ」
忘れないで! 大事な事だから! 僕の努力の成果なんだから!
「じゃあ、僕はそう言う事で……」
「テテ!」
「ああ、すまなかったな」
「い、いえ」
僕はさっさとその場を離れた。良かった。案内役は逃れられた。
僕はこっそりだよ。こっそり様子を伺うんだ。
「テティス!」
え……!
「久しぶりじゃないか! 元気にしていたか?」
来ちゃったよ。見つかっちゃったよ。第2王子にさ。
この国の第2王子、エーピオス・ブリタニア。19歳。ソフィアの兄だ。
隣国の王女と婚姻が決まっている。その、婚姻の儀の打ち合わせで大聖堂を訪れた際に聖女候補を大司教に紹介され、その時に精神干渉を受けたらしい。
金髪のロングヘアーに、青紫色の瞳の爽やかくんだ。
優しい人だよ。ソフィアとの婚約も祝ってくれたしね。もう婚約破棄されちゃったけど……(泣
大聖堂に行っても、聖女候補に会えないからこの学園に来たんだ。もう、下心が見え見えだよねー。
「エーピオス殿下、お久しぶりです」
「テティス、案内してくれるんだろ?」
「い、いえ。僕は違います。ソフィア王女がお待ちしてます」
「あ、ソフィアか。ま、仕方ない。なあ、テティス」
第2王子が、ぐいッと僕に肩を組んできたよ。やめてよぉ。
「その、ソフィアとはどうなんだ?」
「ど、どうって何ですか?」
「婚約破棄されたけど、まだソフィアと仲良いんだろう?」
「え……いえ、特には」
「そうか? だってソフィアは心配していたぞ? よく気分が悪くなるって」
え……? そんな話をしてるの?
「ソフィアはさぁ、まだテティスに未練があるんだよ、きっと」
いや、勝手な事言わないで。
「お兄様!」
「あ、ソフィア。悪いな。今日は宜しく頼む」
「お兄様、テテに余計な事を言わないで下さい!」
じゃ、ソフィアに任せて、と。
「テティス! 後でな!」
嫌だよ。聖女候補目当ての人に、僕は近付きたくないんだよ。
さて、うまく逃げられたから、僕はこっそり見るとしようね。
近寄らないのが1番だよ。うんうん。
第2王子のエーピオス殿下は、ソフィアと一緒に学園の中を見てまわっている。最初はね。でも、途中からキョロキョロして明らかに誰かを探しているよね。
本当、何しに来たんだよ。
「あ……」
そう思いながらこっそり見ていると、聖女候補御一行が歩いてきたよ。
第2王子はどうするのかなぁ?
「お兄様!」
「あらら……」
聖女候補を見つけた途端に、第2王子はビュンッて飛んで行った。
やっぱ、モロ聖女候補目当てじゃん。あー、やだやだ。やだよねー。
「まあッ! エーピオス殿下!」
「ミーア!」
「お会いしたかったですぅ!」
しなしなと、第2王子に寄り添う。
「うげ……」
おっと。声を出したらバレちゃうよ。我慢我慢。
「お兄様、参りますよ」
「ソフィア、待て」
「はしたないですわ」
「まあ! ソフィア様、どうしてですかぁ? あたしはぁ久しぶりにエーピオス殿下にお会いしたのですよ! 少し位良いじゃないですかッ! ねッ!」
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