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14.見ちゃったよ〜!
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翌日、僕は学園で聖女候補を遠くから観察する事にした。
朝イチで、まず聖女候補が接触したのは、ニキティス・オルデンだった。
ニキティスは騎士団を目指しているだけあって、朝から一人鍛練していた。
何も学園でする事ないのに、て僕は思うよ。家でやりなよ、家でさ。なんなの? 見てほしいの? 自慢なの?
そのニキティスに聖女候補が近付いた。
僕と同じ様に、陰からニキティスの婚約者のリエン・ハーテッドがこっそりと見ている。かわいそうに。
見ていると、ニキティスは聖女候補がやって来ると鍛練を中断して話している。
そして、聖女候補が持ってきた飲み物をニキティスが飲んだ。一瞬、ニキティスの雰囲気が変わった気がしたけど。きっと気のせいだよね。
聖女候補が近寄りニキティスの腕にしがみついた。何やってんの! 気持ち悪い!
堪らなくなったのだろう。ニキティスの婚約者が二人の前に出て行った。
「婚約者のいる男性に何をしているのですか!?」
ああ、怒ってる。そりゃそうだよね。
「キャア! 怖いわぁ! ニキティスさまぁ!」
「リエン、何を言ってるんだ!」
えぇー! リエン嬢は悪くないよね? 悪いのはニキティスと聖女候補じゃん! 聖女候補はこれ見よがしにニキティスにくっついている。悪い顔してるよ。
「ニキ、あなた本気なの!?」
「当たり前だろ! ミーアが何をしたと言うんだ! 言い掛かりは止めろ!」
「はぁ!? 普通、男性にそんなにくっつかないわ! 当たり前でしょ!? 必要以上にくっついているから、離れなさいと言ってるのよ!」
そーだ、そーだ!
「普通じゃないか! ミーアは何もおかしい事はしていない! リエンの方がおかしいぞ! まさか、リエン。ミーアを虐めているのか!」
なんでだよー! 婚約者の前で、ベタベタくっついている聖女候補の方がおかしいじゃん! ニタニタして、まだニキティスの腕から離れないじゃん! どんな神経してんだよ!
「どこが虐めてるのよ! 私は当たり前の事を言っているだけだわ! 分かったわ。ニキティスがそのつもりなら、ご両親に報告するわ」
そう言ってリエン嬢は去って行った。でも、僕は確かに見たよ。ニキティスと聖女候補に背を向けた時の、リエン嬢の悲しそうな顔をさ。
多分、今朝が初めてじゃないんだろうな。何度も同じ様な二人を見ていたんだろう。我慢できなくなって当然だよ。
リエン嬢が去った後も、聖女候補はニキティスにくっついたままだ。ニヤニヤしているよ。信じらんないよ。
その日の放課後。調べ物をしに図書室へ行くと、オネストがいた。
丁度良いや。もしかしたら、聖女候補が来るかも知れない。
そう思った僕は、気付かれないように物陰から様子を伺う。
やっぱりだ。そう待たないうちに聖女候補がやってきた。
オネストの隣の席に座る。聖女候補は、わざわざ椅子を動かして、オネストにくっつき腕に手をまわして体を押し付けた。
まさか、また婚約者が見てないよな?と、僕は辺りを伺う。良かった。今回はオネストの婚約者のシャルロッテ嬢はいないみたいだ。
静かな図書室では、抑えた声での会話も聞こえてしまう。
聖女候補がオネストに飲み物を勧めた。ん? また飲み物? たしか、ニキティスの時にも勧めていた。
図書室での飲食は禁止なんだぞー。
聖女候補が勧める飲み物をオネストが飲んだ。一瞬、オネストの雰囲気が変わった気がしたけど。これはもう気のせいなんかじゃない。
「オネスト、あたし虐められていて。今日も教科書を捨てられてましたぁ」
「なんだって、誰がそんな事を。心当たりはないのですか?」
「それが……」
「誰なんですか? 私が止めるように言いますよ」
「あの……シャルロッテ様なのッ」
「え……?」
「本当なのよッ。先日もぉ、あたしのノートをボロボロにされてしまって。止めて下さいとお願いしたのだけどぉ」
「酷い……」
なんでだよ! シャルロッテ嬢がそんな事する筈ないじゃん。何でオネストは信じちゃうの?
あ、そっか。ニキティスもオネストも精神干渉を受けてるんだもんね。
僕は、聖女候補が持ってきたあの飲み物が気になるなぁ。超怪しいよね~。
オネストは、教科書を探そうと聖女候補と一緒に図書室を出て行った。
オネストも婚約者のシャルロッテ嬢も、ニキティスも婚約者のリエン嬢も、ソフィアも一緒に小さい頃はよく遊んだんだよ。
僕が領地のばーちゃんとこに行く前だけどさ。貴族の子供達の集まりやお茶会があったからね。大人になってから社交界に出て困らない様に練習みたいなもんだよ。
なのに、子供の頃から知ってる皆がこんな事になっちゃって。
とにかく、帰ってばーちゃんに報告しなきゃ。また何か解決策を探してくれるかも知れないし!
よし! 今日はもう早く帰ろうっと。
そう思って帰りを急いでいると、学園の門のところで僕は呼び止められた。
「ソ、ソフィア。」
「テテ、帰るところかしら?」
「ん、うん。」
うぅ~、ビックリしたよ。もう、婚約解消したんだからあんまり僕に話しかけない方が良いんだよ。可愛いソフィア。
「ねえ、テテ。何をしようとしているの?」
「え、か、帰ろうと思って……」
「そうじゃなくて。テテは私にも話してくれないの? 私はテテが心配なの」
ん~! 心配なんて~! どうしよう! にやけちゃうよ!
「な、何のことかな? お祖母様が待ってるから急ぐんだ。ごめん」
早口でそう言って僕はかけ出した。
限界だよ。口元が緩んでしまう。うひゃひゃひゃ。
婚約破棄を言い渡したのに……なのに、僕を心配してくれるなんて!
ソフィアを巻き込むわけにはいかないんだ。僕、頑張るからね。絶対に守るから!
「ばーちゃん!!」
僕は家についてばーちゃんを呼んだ。
「テテ、うるさいわね。どうしたの?」
僕は、学園で見た事を話した。
何か分からないけど、聖女候補がニキティスとオネストに飲ませたものが超怪しいと!
だって、本当に変だったもん!
「飲み物?」
「うん! ばーちゃん、絶対に変だよ!」
「飲み物ね…… 明日もう一度ラティと大聖堂に行ってみるわ」
「大聖堂に? なんで?」
「馬鹿ね、大聖堂ではお祈りに来た人達に聖水を配ってるじゃない。それを見たいのよ」
なーる! ばーちゃん天才!
「ばーちゃん、ばーちゃん、大聖堂に行くならさぁ」
「ブラン、どうしたの?」
「ラティアに大聖堂を外から鑑定してもらってよ」
「大聖堂自体を?」
「うん、そう。上手くいけば何か分かるかも」
「そう。やってみるわ」
「おう! 頼んだぜ!」
明日は、僕は学園があるから一緒に行けないや。それに、明日は第2王子が来るんだよね。
なんか、憂鬱。
朝イチで、まず聖女候補が接触したのは、ニキティス・オルデンだった。
ニキティスは騎士団を目指しているだけあって、朝から一人鍛練していた。
何も学園でする事ないのに、て僕は思うよ。家でやりなよ、家でさ。なんなの? 見てほしいの? 自慢なの?
そのニキティスに聖女候補が近付いた。
僕と同じ様に、陰からニキティスの婚約者のリエン・ハーテッドがこっそりと見ている。かわいそうに。
見ていると、ニキティスは聖女候補がやって来ると鍛練を中断して話している。
そして、聖女候補が持ってきた飲み物をニキティスが飲んだ。一瞬、ニキティスの雰囲気が変わった気がしたけど。きっと気のせいだよね。
聖女候補が近寄りニキティスの腕にしがみついた。何やってんの! 気持ち悪い!
堪らなくなったのだろう。ニキティスの婚約者が二人の前に出て行った。
「婚約者のいる男性に何をしているのですか!?」
ああ、怒ってる。そりゃそうだよね。
「キャア! 怖いわぁ! ニキティスさまぁ!」
「リエン、何を言ってるんだ!」
えぇー! リエン嬢は悪くないよね? 悪いのはニキティスと聖女候補じゃん! 聖女候補はこれ見よがしにニキティスにくっついている。悪い顔してるよ。
「ニキ、あなた本気なの!?」
「当たり前だろ! ミーアが何をしたと言うんだ! 言い掛かりは止めろ!」
「はぁ!? 普通、男性にそんなにくっつかないわ! 当たり前でしょ!? 必要以上にくっついているから、離れなさいと言ってるのよ!」
そーだ、そーだ!
「普通じゃないか! ミーアは何もおかしい事はしていない! リエンの方がおかしいぞ! まさか、リエン。ミーアを虐めているのか!」
なんでだよー! 婚約者の前で、ベタベタくっついている聖女候補の方がおかしいじゃん! ニタニタして、まだニキティスの腕から離れないじゃん! どんな神経してんだよ!
「どこが虐めてるのよ! 私は当たり前の事を言っているだけだわ! 分かったわ。ニキティスがそのつもりなら、ご両親に報告するわ」
そう言ってリエン嬢は去って行った。でも、僕は確かに見たよ。ニキティスと聖女候補に背を向けた時の、リエン嬢の悲しそうな顔をさ。
多分、今朝が初めてじゃないんだろうな。何度も同じ様な二人を見ていたんだろう。我慢できなくなって当然だよ。
リエン嬢が去った後も、聖女候補はニキティスにくっついたままだ。ニヤニヤしているよ。信じらんないよ。
その日の放課後。調べ物をしに図書室へ行くと、オネストがいた。
丁度良いや。もしかしたら、聖女候補が来るかも知れない。
そう思った僕は、気付かれないように物陰から様子を伺う。
やっぱりだ。そう待たないうちに聖女候補がやってきた。
オネストの隣の席に座る。聖女候補は、わざわざ椅子を動かして、オネストにくっつき腕に手をまわして体を押し付けた。
まさか、また婚約者が見てないよな?と、僕は辺りを伺う。良かった。今回はオネストの婚約者のシャルロッテ嬢はいないみたいだ。
静かな図書室では、抑えた声での会話も聞こえてしまう。
聖女候補がオネストに飲み物を勧めた。ん? また飲み物? たしか、ニキティスの時にも勧めていた。
図書室での飲食は禁止なんだぞー。
聖女候補が勧める飲み物をオネストが飲んだ。一瞬、オネストの雰囲気が変わった気がしたけど。これはもう気のせいなんかじゃない。
「オネスト、あたし虐められていて。今日も教科書を捨てられてましたぁ」
「なんだって、誰がそんな事を。心当たりはないのですか?」
「それが……」
「誰なんですか? 私が止めるように言いますよ」
「あの……シャルロッテ様なのッ」
「え……?」
「本当なのよッ。先日もぉ、あたしのノートをボロボロにされてしまって。止めて下さいとお願いしたのだけどぉ」
「酷い……」
なんでだよ! シャルロッテ嬢がそんな事する筈ないじゃん。何でオネストは信じちゃうの?
あ、そっか。ニキティスもオネストも精神干渉を受けてるんだもんね。
僕は、聖女候補が持ってきたあの飲み物が気になるなぁ。超怪しいよね~。
オネストは、教科書を探そうと聖女候補と一緒に図書室を出て行った。
オネストも婚約者のシャルロッテ嬢も、ニキティスも婚約者のリエン嬢も、ソフィアも一緒に小さい頃はよく遊んだんだよ。
僕が領地のばーちゃんとこに行く前だけどさ。貴族の子供達の集まりやお茶会があったからね。大人になってから社交界に出て困らない様に練習みたいなもんだよ。
なのに、子供の頃から知ってる皆がこんな事になっちゃって。
とにかく、帰ってばーちゃんに報告しなきゃ。また何か解決策を探してくれるかも知れないし!
よし! 今日はもう早く帰ろうっと。
そう思って帰りを急いでいると、学園の門のところで僕は呼び止められた。
「ソ、ソフィア。」
「テテ、帰るところかしら?」
「ん、うん。」
うぅ~、ビックリしたよ。もう、婚約解消したんだからあんまり僕に話しかけない方が良いんだよ。可愛いソフィア。
「ねえ、テテ。何をしようとしているの?」
「え、か、帰ろうと思って……」
「そうじゃなくて。テテは私にも話してくれないの? 私はテテが心配なの」
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「な、何のことかな? お祖母様が待ってるから急ぐんだ。ごめん」
早口でそう言って僕はかけ出した。
限界だよ。口元が緩んでしまう。うひゃひゃひゃ。
婚約破棄を言い渡したのに……なのに、僕を心配してくれるなんて!
ソフィアを巻き込むわけにはいかないんだ。僕、頑張るからね。絶対に守るから!
「ばーちゃん!!」
僕は家についてばーちゃんを呼んだ。
「テテ、うるさいわね。どうしたの?」
僕は、学園で見た事を話した。
何か分からないけど、聖女候補がニキティスとオネストに飲ませたものが超怪しいと!
だって、本当に変だったもん!
「飲み物?」
「うん! ばーちゃん、絶対に変だよ!」
「飲み物ね…… 明日もう一度ラティと大聖堂に行ってみるわ」
「大聖堂に? なんで?」
「馬鹿ね、大聖堂ではお祈りに来た人達に聖水を配ってるじゃない。それを見たいのよ」
なーる! ばーちゃん天才!
「ばーちゃん、ばーちゃん、大聖堂に行くならさぁ」
「ブラン、どうしたの?」
「ラティアに大聖堂を外から鑑定してもらってよ」
「大聖堂自体を?」
「うん、そう。上手くいけば何か分かるかも」
「そう。やってみるわ」
「おう! 頼んだぜ!」
明日は、僕は学園があるから一緒に行けないや。それに、明日は第2王子が来るんだよね。
なんか、憂鬱。
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