11 / 35
11.訳分かんないよ〜!
しおりを挟む
「ちょっと、テテ。本当に大丈夫? まさか、いつもこうなるの?」
僕は、中庭のベンチまで移動した。
「はい、姉上。もう無理です。気持ち悪くて」
「お祖母様」
「ああ、よっぽどだわね」
「お祖母様、どうでした?」
「予想以上に強力なのかも知れないわ。気をつけないと。私が作ったネックレスがあるのに、テテがこんなに気分が悪くなるなんて」
「あ……」
ネックレス…… ばーちゃんがくれた精神異常を完全防御するネックレス……あらら。
「え? テテ?」
「テテ、お前もしかして」
「アハ、アハハハ。ばーちゃん忘れちゃった! エヘッ!」
――バシッ!
「イッテー! ばーちゃん!」
「何の為に作ったと思ってるの!」
「だって、忘れちゃったんだもん!」
「もん! じゃないわよ、もん! じゃ!」
「エヘッ!」
――バシッ!
「イッテーよ!」
「祓ってやってんのよ!」
――バシッ!
「イテーッて! ごめんッて!」
うっかりしてたよ。てか、マジ忘れてた。アッハッハー!
この、聖女候補との接触の時に、姉はしっかり鑑定していた。
姉の鑑定結果では、聖女候補の魔力量は普通以下だった。
そんなだと、いつまで経っても聖女にはなれないよ。なのになんで聖女候補になったのか。
確かに聖属性魔法が使えるそうだ。だけど。
「あんなの使える内に入らないわよ。ヒールも怪しいのじゃないかしら? ハイヒールは無理ね」
なんだって! それじゃあ、僕の方がマシじゃん。しかし……
「魅了だと思ったんだけど、持っていなかったわ」
なるほど。なら、何だろ?
「何かね、見えないものがあるのかも知れないわ」
鑑定スキルは、対象者が自分より力が上だと見えない項目があるらしい。
でも、どう考えても姉より聖女候補が上だとは思えない。
その姉の鑑定結果を聞いてから、ばーちゃんは書斎にこもっている。
なにか調べているようだよ。何故かブランもついて行ってる。ドラゴンに文字が読めるの?
ばーちゃん頑張れ! 僕にはさっぱりわかりましぇーん。
ばーちゃんが書斎にこもりがちになって何日も過ぎたある日だ。
ブランは早々に飽きてたけど。
「分かった! きっとこれだわ!」
「ばーちゃん!」
やった! さすがばーちゃんだ!
「お祖母様、分かりましたか?」
「ああ、イデス。帰ってたの?」
イデスとは、俺の兄だよ。ブランは何故か兄の肩に乗っている。
「お祖母様、私もしっかり情報を持ってきましたよ」
「おや、そうなの。じゃあ、イデスの報告から聞くわ」
ええー! 僕、ばーちゃんの方が先に聞きたい! 聞きたいなー!
「お祖母様、テテが子犬のように見てますから、先にお祖母様の調べた結果を」
「そう? まあ、私はこれだと思うんだけど」
そう前置きして、祖母が書斎にこもって調べた結果を話してくれた。
「私もテテの話を聞いた時に真っ先に頭に浮かんだのが魅了だったのよ。
状態がそっくりだったからね。でも、ラティの鑑定結果では魅了は持っていなかった」
そこで、ばーちゃんは引っかかったんだそうだ。何か忘れてる気がしたんだって。
もう歳だね。いや、これを口に出すとまた叩かれるから絶対に言わない。
「昔、まだ私が小さかった頃に起こった事件なのよ。変な事件で一時騒ぎになっていたから、子供の私でも覚えていたのね。
今から56年前だから、私が8歳の時ね。
山間にある小さな村で、もう今はその頃とは違う村の名前になっているわ。
その村は小さいけど、暮らしには不自由しないどちらかと言うと裕福な平和な村だったのよ」
その村は、周辺に群生しているサトウカエデが名産なんだそう。
サトウカエデは、前世の有名なところで言うとカナダの国旗になっている。サトウカエデの樹液はあの、メープルシロップの原材料だよ。
砂糖がまだ少しお高いこの世界で、メープルシロップだよ。そりゃあ金のなる木と言っても過言ではない。
あー、パンケーキが食べたくなってきた。作ってくれないかなぁ。
その村は小さいけど、サトウカエデのおかげで生活には困らない平和な村だった。
その村の村長が、いつの間にか他所から来た別の者に変わっていた。しかも、新しい村長は国が決めた以上の税を村民から徴収していた。
なのに、村民が誰一人として何も言わずに従っていた。だから、発見が遅れた。
村に出入りする商人達からおかしいと声が上がり、国が調査に乗り出したときには村民の暮らしぶりが一転していた。
メープルシロップで儲けている筈なのに、生活には困っていなかった筈なのに、餓死者が出る程に荒れ果てていたんだそうだ。
「え、ばーちゃん餓死者って……」
「ああ、酷いだろう? 村長一家だけが、贅沢な生活をしていた。そりゃあそうよ。税を余分にとって横領してるんだから。なのに、村民達は文句を言わない」
最初は何か弱みでも握られているのかと調査したらしい。が、何も出てこなかった。それでも、横領罪で村長一家が捕らえられ牢に入れられた。
その数日後、村長一家が脱獄したんだ。
牢番もいる。牢から出たとしても衛兵や騎士団もいる。なのに、城の裏門辺りでの目撃証言を最後に忽然と姿を消した。
その時に、牢番は自分が逃したと自白した。
「え? なんて自白したの?」
「村長一家は悪くない。村民が自分から税を余分に納めたんだ。だから、牢から出て当たり前なんだ。て、言ったそうよ。その時点でやっと精神干渉が疑われたの。それを見破ったのが、私のお祖父さんだった」
ばーちゃんのお祖父様。僕の高祖父になるのかな? ややこしい。
いつの間にか村長になっていた男と、実際に話した時に引っ掛かったそうだ。
「ばーちゃん、だから何なの?」
「もう今は使われていないと言うか、使ってはいけないから公にはしていないのよ。
禁忌ね。言葉に魔力をのせるの」
意味が分かんない。
「普通は意味が分からないでしょ? でも、そんなことをできる人がいるのよ。禁忌の魔術ね。言葉に魔力をのせて、精神を操るのよ」
こわッ! なんだよそれ。
「しかもね、魔力量が大して必要ないのよ。魅了よりタチが悪いわ。」
「ばーちゃん、それ古代魔法の類いなんじゃないか? いや、それとも人種的な何かかな?」
ブラン、知ってるの!?
「ドラゴンは人間よりもずっと長生きだからな。俺、話に聞いた事あるよ。ま、ドラゴンはそんなのにも惑わされないけどね」
「そう、ブラン。古代魔法かも知れないのね?」
「かも、だよ。まだ何か引っかかるんだけどさぁ。昔に何かそんな人種がいたような……?」
「でも、それも確定じゃないのよ。お祖父さんの予測なのよ。古代魔法の線でも調べてみるわ……」
なんだよ、ばーちゃん。何か思い当たる事がありそうだね?
僕は、中庭のベンチまで移動した。
「はい、姉上。もう無理です。気持ち悪くて」
「お祖母様」
「ああ、よっぽどだわね」
「お祖母様、どうでした?」
「予想以上に強力なのかも知れないわ。気をつけないと。私が作ったネックレスがあるのに、テテがこんなに気分が悪くなるなんて」
「あ……」
ネックレス…… ばーちゃんがくれた精神異常を完全防御するネックレス……あらら。
「え? テテ?」
「テテ、お前もしかして」
「アハ、アハハハ。ばーちゃん忘れちゃった! エヘッ!」
――バシッ!
「イッテー! ばーちゃん!」
「何の為に作ったと思ってるの!」
「だって、忘れちゃったんだもん!」
「もん! じゃないわよ、もん! じゃ!」
「エヘッ!」
――バシッ!
「イッテーよ!」
「祓ってやってんのよ!」
――バシッ!
「イテーッて! ごめんッて!」
うっかりしてたよ。てか、マジ忘れてた。アッハッハー!
この、聖女候補との接触の時に、姉はしっかり鑑定していた。
姉の鑑定結果では、聖女候補の魔力量は普通以下だった。
そんなだと、いつまで経っても聖女にはなれないよ。なのになんで聖女候補になったのか。
確かに聖属性魔法が使えるそうだ。だけど。
「あんなの使える内に入らないわよ。ヒールも怪しいのじゃないかしら? ハイヒールは無理ね」
なんだって! それじゃあ、僕の方がマシじゃん。しかし……
「魅了だと思ったんだけど、持っていなかったわ」
なるほど。なら、何だろ?
「何かね、見えないものがあるのかも知れないわ」
鑑定スキルは、対象者が自分より力が上だと見えない項目があるらしい。
でも、どう考えても姉より聖女候補が上だとは思えない。
その姉の鑑定結果を聞いてから、ばーちゃんは書斎にこもっている。
なにか調べているようだよ。何故かブランもついて行ってる。ドラゴンに文字が読めるの?
ばーちゃん頑張れ! 僕にはさっぱりわかりましぇーん。
ばーちゃんが書斎にこもりがちになって何日も過ぎたある日だ。
ブランは早々に飽きてたけど。
「分かった! きっとこれだわ!」
「ばーちゃん!」
やった! さすがばーちゃんだ!
「お祖母様、分かりましたか?」
「ああ、イデス。帰ってたの?」
イデスとは、俺の兄だよ。ブランは何故か兄の肩に乗っている。
「お祖母様、私もしっかり情報を持ってきましたよ」
「おや、そうなの。じゃあ、イデスの報告から聞くわ」
ええー! 僕、ばーちゃんの方が先に聞きたい! 聞きたいなー!
「お祖母様、テテが子犬のように見てますから、先にお祖母様の調べた結果を」
「そう? まあ、私はこれだと思うんだけど」
そう前置きして、祖母が書斎にこもって調べた結果を話してくれた。
「私もテテの話を聞いた時に真っ先に頭に浮かんだのが魅了だったのよ。
状態がそっくりだったからね。でも、ラティの鑑定結果では魅了は持っていなかった」
そこで、ばーちゃんは引っかかったんだそうだ。何か忘れてる気がしたんだって。
もう歳だね。いや、これを口に出すとまた叩かれるから絶対に言わない。
「昔、まだ私が小さかった頃に起こった事件なのよ。変な事件で一時騒ぎになっていたから、子供の私でも覚えていたのね。
今から56年前だから、私が8歳の時ね。
山間にある小さな村で、もう今はその頃とは違う村の名前になっているわ。
その村は小さいけど、暮らしには不自由しないどちらかと言うと裕福な平和な村だったのよ」
その村は、周辺に群生しているサトウカエデが名産なんだそう。
サトウカエデは、前世の有名なところで言うとカナダの国旗になっている。サトウカエデの樹液はあの、メープルシロップの原材料だよ。
砂糖がまだ少しお高いこの世界で、メープルシロップだよ。そりゃあ金のなる木と言っても過言ではない。
あー、パンケーキが食べたくなってきた。作ってくれないかなぁ。
その村は小さいけど、サトウカエデのおかげで生活には困らない平和な村だった。
その村の村長が、いつの間にか他所から来た別の者に変わっていた。しかも、新しい村長は国が決めた以上の税を村民から徴収していた。
なのに、村民が誰一人として何も言わずに従っていた。だから、発見が遅れた。
村に出入りする商人達からおかしいと声が上がり、国が調査に乗り出したときには村民の暮らしぶりが一転していた。
メープルシロップで儲けている筈なのに、生活には困っていなかった筈なのに、餓死者が出る程に荒れ果てていたんだそうだ。
「え、ばーちゃん餓死者って……」
「ああ、酷いだろう? 村長一家だけが、贅沢な生活をしていた。そりゃあそうよ。税を余分にとって横領してるんだから。なのに、村民達は文句を言わない」
最初は何か弱みでも握られているのかと調査したらしい。が、何も出てこなかった。それでも、横領罪で村長一家が捕らえられ牢に入れられた。
その数日後、村長一家が脱獄したんだ。
牢番もいる。牢から出たとしても衛兵や騎士団もいる。なのに、城の裏門辺りでの目撃証言を最後に忽然と姿を消した。
その時に、牢番は自分が逃したと自白した。
「え? なんて自白したの?」
「村長一家は悪くない。村民が自分から税を余分に納めたんだ。だから、牢から出て当たり前なんだ。て、言ったそうよ。その時点でやっと精神干渉が疑われたの。それを見破ったのが、私のお祖父さんだった」
ばーちゃんのお祖父様。僕の高祖父になるのかな? ややこしい。
いつの間にか村長になっていた男と、実際に話した時に引っ掛かったそうだ。
「ばーちゃん、だから何なの?」
「もう今は使われていないと言うか、使ってはいけないから公にはしていないのよ。
禁忌ね。言葉に魔力をのせるの」
意味が分かんない。
「普通は意味が分からないでしょ? でも、そんなことをできる人がいるのよ。禁忌の魔術ね。言葉に魔力をのせて、精神を操るのよ」
こわッ! なんだよそれ。
「しかもね、魔力量が大して必要ないのよ。魅了よりタチが悪いわ。」
「ばーちゃん、それ古代魔法の類いなんじゃないか? いや、それとも人種的な何かかな?」
ブラン、知ってるの!?
「ドラゴンは人間よりもずっと長生きだからな。俺、話に聞いた事あるよ。ま、ドラゴンはそんなのにも惑わされないけどね」
「そう、ブラン。古代魔法かも知れないのね?」
「かも、だよ。まだ何か引っかかるんだけどさぁ。昔に何かそんな人種がいたような……?」
「でも、それも確定じゃないのよ。お祖父さんの予測なのよ。古代魔法の線でも調べてみるわ……」
なんだよ、ばーちゃん。何か思い当たる事がありそうだね?
52
お気に入りに追加
270
あなたにおすすめの小説
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
その幼女、最強にして最恐なり~転生したら幼女な俺は異世界で生きてく~
たま(恥晒)
ファンタジー
※作者都合により打ち切りとさせて頂きました。新作12/1より!!
猫刄 紅羽
年齢:18
性別:男
身長:146cm
容姿:幼女
声変わり:まだ
利き手:左
死因:神のミス
神のミス(うっかり)で死んだ紅羽は、チートを携えてファンタジー世界に転生する事に。
しかしながら、またもや今度は違う神のミス(ミス?)で転生後は正真正銘の幼女(超絶可愛い ※見た目はほぼ変わってない)になる。
更に転生した世界は1度国々が発展し過ぎて滅んだ世界で!?
そんな世界で紅羽はどう過ごして行くのか...
的な感じです。
美形王子様が私を離してくれません!?虐げられた伯爵令嬢が前世の知識を使ってみんなを幸せにしようとしたら、溺愛の沼に嵌りました
葵 遥菜
恋愛
道端で急に前世を思い出した私はアイリーン・グレン。
前世は両親を亡くして児童養護施設で育った。だから、今世はたとえ伯爵家の本邸から距離のある「離れ」に住んでいても、両親が揃っていて、綺麗なお姉様もいてとっても幸せ!
だけど……そのぬりかべ、もとい厚化粧はなんですか? せっかくの美貌が台無しです。前世美容部員の名にかけて、そのぬりかべ、破壊させていただきます!
「女の子たちが幸せに笑ってくれるのが私の一番の幸せなの!」
ーーすると、家族が円満になっちゃった!? 美形王子様が迫ってきた!?
私はただ、この世界のすべての女性を幸せにしたかっただけなのにーー!
※約六万字で完結するので、長編というより中編です。
※他サイトにも投稿しています。
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢、前世の記憶を駆使してダイエットする~自立しようと思っているのに気がついたら溺愛されてました~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢エヴァンジェリンは、その直後に前世の記憶を思い出す。
かつてダイエットオタクだった記憶を頼りに伯爵領でダイエット。
ついでに魔法を極めて自立しちゃいます!
師匠の変人魔導師とケンカしたりイチャイチャしたりしながらのスローライフの筈がいろんなゴタゴタに巻き込まれたり。
痩せたからってよりを戻そうとする元婚約者から逃げるために偽装婚約してみたり。
波乱万丈な転生ライフです。
エブリスタにも掲載しています。
悪役令息の三下取り巻きに転生したけれど、チートがすごすぎて三下になりきれませんでした
あいま
ファンタジー
悪役令息の取り巻き三下モブに転生した俺、ドコニ・デモイル。10歳。
貴族という序列に厳しい世界で公爵家の令息であるモラハ・ラスゴイの側近選別と噂される公爵家主催のパーティーへ強制的に行く羽目になった。
そこでモラハ・ラスゴイに殴られ、前世の記憶と女神さまから言われた言葉を思い出す。
この世界は前世で知ったくそ小説「貴族学園らぶみーどぅー」という学園を舞台にした剣と魔法の世界であることがわかった。
しかも、モラハ・ラスゴイが成長し学園に入学した暁には、もれなく主人公へ行った悪事がばれて死ぬ運命にある。
さらには、モラハ・ラスゴイと俺は一心同体で、命が繋がる呪いがオプションとしてついている。なぜなら女神様は貴腐人らしく女同士、男同士の恋の発展を望んでいるらしい。女神様は神なのにこの世界を崩壊させるつもりなのだろうか?
とにかく、モラハが死ぬということは、命が繋がる呪いにかかっている俺も当然死ぬということだ。
学園には並々ならぬ執着を見せるモラハが危険に満ち溢れた学園に通わないという選択肢はない。
仕方がなく俺は、モラハ・ラスゴイの根性を叩きなおしながら、時には、殺気を向けてくるメイドを懐柔し、時には、命を狙ってくる自称美少女暗殺者を撃退し、時には、魔物を一掃して魔王を返り討ちにしたりと、女神さまかもらった微妙な恩恵ジョブ変更チート無限を使い、なんとかモラハ・ラスゴイを更生させて生き残ろうとする物語である。
ーーーーー
お読みくださりありがとうございます<(_ _)>
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる