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6.お前もかよ〜!
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さて、ニキティス・オルデンが攻略されていると分かった。あいつは単純だから攻略もし易かっただろうと思う。もう一人の攻略対象者はどうなんだろう。と、本を読む振りをして、そいつを見る。
第1攻略対象者、オネスト・ウィズダム。侯爵家の嫡男で同じクラスだ。
濃紺の長い髪を後ろで1つに結んで、眼鏡の奥にブルーの瞳がキランと光る頭脳明晰、冷静沈着な奴だ。
父親が現宰相をしていて、息子のオネストもいずれはと期待されている。
そんな奴が簡単には攻略されないだろう。と、思いたいよね~。
それよりも、王女のソフィアだよ。ゲームのシナリオの様に僕が婚約破棄する事はない。だって、もう先に僕が婚約破棄されちゃったからね! ハッハッハー!
いや。笑い事じゃないんだけどぉ。どっちにしろ、僕の婚約者ではなくなったから、聖女候補を虐める理由もない訳だよ。
婚約破棄もない、虐める事もない。と、言う事はソフィアが断罪される事もない。うんうん。それが1番重要なんだよ。
なんて、呑気な事を考えていた。
しかし、ゲームのシナリオの強制力なのか。ソフィアが聖女候補を虐めているらしいと言う噂をチラホラと耳にする様になった。
何でだよ。もう虐める理由がないでしょう? てか、ソフィアは人を虐めたりする子じゃないんだよ。
ある日、僕はいつもの様に一人裏庭のベンチで昼を食べていた。ボッチだよ。そうさ、いつも一人だよ。
仕方ないじゃん。こんな見掛けなんだし。ほんの少しコミュ症だしさ。
2階の渡り廊下を聖女候補が歩いているのが見えた。しかも、何あれ!!
ぞろぞろと男子生徒を引き連れている。その先頭には、ニキティス・オルデンがいる。そして、その横にオネスト・ウィズダムがいた。
あー、攻略されちゃったんだ。あれじゃあまるで逆ハーじゃない。女王様だね。待って、逆ハーか!? 逆ハー狙いなんだ! あれのどこが聖女なんだよ! 信じらんないよ!
そう思って見ていると、聖女候補御一行は1階に下りてきた。まさか、僕がこんな所で昼を食べているなんて思いもしないんだろうね。気付いてもいない。
何だ? また、ゾッとしたぞ。悪寒が走る。
オネスト・ウィズダムにも婚約者がいる。貴族だからね、普通だよ。だいたいの貴族は10歳までに婚約者を決めちゃうからね。
そのオネストの婚約者、シャルロッテ・サジェスがソフィアと一緒に聖女候補の進行方向、正面から歩いて来た。
偶然だったのだろう。シャルロッテが微妙な表情をしている。
オネストの婚約者、シャルロッテ・サジェス。侯爵令嬢だ。ブルーシルバーのふんわりウェーブのロングヘアーで横の髪を片方だけ編み込んで小さなリボンをいつもつけている。紺色の瞳が涼しげな清楚で控えめな子だ。
聖女候補御一行とすれ違った時だ。突然、聖女候補が「キャアッ!」と声を出して倒れかけた。
聖女候補の後ろには何人も男子生徒がいたから、そいつらが咄嗟に手を出して聖女候補を支えたので転けずに済んだ。
なんだ、転けなかったじゃん。つまんねー、なんて見ていたら聖女候補が泣き出した。
「足を引っ掛けるなんて酷いわッ!」
はぁッ!? 誰が足を引っ掛けたんだよ! 僕はここからしっかり見ていたよ! 誰もそんな事はしていない!
「まさか! シャルロッテ嬢か!? 」
おいおい、ニキティス。何を根拠に言ってんの!
「ミーア、そうなのか!? 」
聖女候補は何も言わずに泣きじゃくっている。
それを、単細胞のニキティスは肯定と取ったのだろう。シャルロッテを責め出した。
「何でそんな事をするんだ!」
「そんな……! 私は何もしていません」
「シャル、そうなのか?」
婚約者のオネストまで疑い出した。
「待ちなさい。貴方達は見たのかしら? 私は、シャルの横を歩いていたけどシャルは何もしていないわよ。」
ソフィア。関わって欲しくないんだけど。仕方ないよね。こんな時は、思わず庇うよね。うんうん。ソフィアは良い子で優しいからなぁ。放っておけないんだよ。いや、僕の欲目じゃないよ。一般論だよ。
「失礼ながら、ソフィア王女殿下。状況から考えるとそうなりませんか?」
ああ、オネスト。お前だけはシャルロッテの味方をしてやんなきゃ。婚約者だろ? なんて奴だよ。
「あなた、シャルの婚約者でしょう? それに、貴方も見たのかしら? 本当にその目で見たのなら仕方がないわ。でも、見ていないのなら軽はずみな事を口にしてはいけないわ」
そうだ、ソフィアの言う通りだよ。
そうしたらまた聖女候補が泣き出した。
「あたしの事が嫌いなのねッ!? 」
いや、話をすり替えるのは止めようよ。
「シャル、君がそんな子だとは思わなかったよ」
コラッ! オネスト! お前は本当に何を言ってんの!
僕は、思わずベンチを立ち一行の方へ歩いて行った。
「待つんだ。オネスト・ウィズダム」
一斉に俺の方を見る一行。あ、ソフィアが驚いた顔をしている。ビックリ顔も超可愛い。
「ぼ、僕は、そこのベンチから全部見ていたよ」
と、言ってまだ自分の荷物を置いたままにしてあるベンチを指差した。
「誰も足を引っ掛けたりなんてしていない。も、もちろん、シャルロッテ嬢もだよ。君が一人で勝手にフラついたんだ。
見ていない事を決めつけるばかりか、寄ってたかって一人の女子生徒を責めるなんて褒められた事じゃないな。」
聖女候補が睨んできた。
「あなた! あたしのお友達じゃないのッ!? 仲間でしょッ!」
意味不明だよね。
「ぼ、僕は君と友達になった覚えはない。仲間でもない。そんな事を言っているんじゃないよ。ただ、事実を言っているだけだ。そ、そこまでして、シャルロッテ嬢のせいにしたいの? とんだ聖女候補だね」
あ、つい言ってしまった。最後のはきっと余計な一言だ。煽ってしまったかも知れない。
「なんだと!? 」
ニキティスが僕に手を出そうとした。
「お止めなさい! ニキティス! 今度手を出したら問題にしますよ!」
ソフィアだ。ソフィアが俺を庇ってくれたよ。マジ、天使だ!
第1攻略対象者、オネスト・ウィズダム。侯爵家の嫡男で同じクラスだ。
濃紺の長い髪を後ろで1つに結んで、眼鏡の奥にブルーの瞳がキランと光る頭脳明晰、冷静沈着な奴だ。
父親が現宰相をしていて、息子のオネストもいずれはと期待されている。
そんな奴が簡単には攻略されないだろう。と、思いたいよね~。
それよりも、王女のソフィアだよ。ゲームのシナリオの様に僕が婚約破棄する事はない。だって、もう先に僕が婚約破棄されちゃったからね! ハッハッハー!
いや。笑い事じゃないんだけどぉ。どっちにしろ、僕の婚約者ではなくなったから、聖女候補を虐める理由もない訳だよ。
婚約破棄もない、虐める事もない。と、言う事はソフィアが断罪される事もない。うんうん。それが1番重要なんだよ。
なんて、呑気な事を考えていた。
しかし、ゲームのシナリオの強制力なのか。ソフィアが聖女候補を虐めているらしいと言う噂をチラホラと耳にする様になった。
何でだよ。もう虐める理由がないでしょう? てか、ソフィアは人を虐めたりする子じゃないんだよ。
ある日、僕はいつもの様に一人裏庭のベンチで昼を食べていた。ボッチだよ。そうさ、いつも一人だよ。
仕方ないじゃん。こんな見掛けなんだし。ほんの少しコミュ症だしさ。
2階の渡り廊下を聖女候補が歩いているのが見えた。しかも、何あれ!!
ぞろぞろと男子生徒を引き連れている。その先頭には、ニキティス・オルデンがいる。そして、その横にオネスト・ウィズダムがいた。
あー、攻略されちゃったんだ。あれじゃあまるで逆ハーじゃない。女王様だね。待って、逆ハーか!? 逆ハー狙いなんだ! あれのどこが聖女なんだよ! 信じらんないよ!
そう思って見ていると、聖女候補御一行は1階に下りてきた。まさか、僕がこんな所で昼を食べているなんて思いもしないんだろうね。気付いてもいない。
何だ? また、ゾッとしたぞ。悪寒が走る。
オネスト・ウィズダムにも婚約者がいる。貴族だからね、普通だよ。だいたいの貴族は10歳までに婚約者を決めちゃうからね。
そのオネストの婚約者、シャルロッテ・サジェスがソフィアと一緒に聖女候補の進行方向、正面から歩いて来た。
偶然だったのだろう。シャルロッテが微妙な表情をしている。
オネストの婚約者、シャルロッテ・サジェス。侯爵令嬢だ。ブルーシルバーのふんわりウェーブのロングヘアーで横の髪を片方だけ編み込んで小さなリボンをいつもつけている。紺色の瞳が涼しげな清楚で控えめな子だ。
聖女候補御一行とすれ違った時だ。突然、聖女候補が「キャアッ!」と声を出して倒れかけた。
聖女候補の後ろには何人も男子生徒がいたから、そいつらが咄嗟に手を出して聖女候補を支えたので転けずに済んだ。
なんだ、転けなかったじゃん。つまんねー、なんて見ていたら聖女候補が泣き出した。
「足を引っ掛けるなんて酷いわッ!」
はぁッ!? 誰が足を引っ掛けたんだよ! 僕はここからしっかり見ていたよ! 誰もそんな事はしていない!
「まさか! シャルロッテ嬢か!? 」
おいおい、ニキティス。何を根拠に言ってんの!
「ミーア、そうなのか!? 」
聖女候補は何も言わずに泣きじゃくっている。
それを、単細胞のニキティスは肯定と取ったのだろう。シャルロッテを責め出した。
「何でそんな事をするんだ!」
「そんな……! 私は何もしていません」
「シャル、そうなのか?」
婚約者のオネストまで疑い出した。
「待ちなさい。貴方達は見たのかしら? 私は、シャルの横を歩いていたけどシャルは何もしていないわよ。」
ソフィア。関わって欲しくないんだけど。仕方ないよね。こんな時は、思わず庇うよね。うんうん。ソフィアは良い子で優しいからなぁ。放っておけないんだよ。いや、僕の欲目じゃないよ。一般論だよ。
「失礼ながら、ソフィア王女殿下。状況から考えるとそうなりませんか?」
ああ、オネスト。お前だけはシャルロッテの味方をしてやんなきゃ。婚約者だろ? なんて奴だよ。
「あなた、シャルの婚約者でしょう? それに、貴方も見たのかしら? 本当にその目で見たのなら仕方がないわ。でも、見ていないのなら軽はずみな事を口にしてはいけないわ」
そうだ、ソフィアの言う通りだよ。
そうしたらまた聖女候補が泣き出した。
「あたしの事が嫌いなのねッ!? 」
いや、話をすり替えるのは止めようよ。
「シャル、君がそんな子だとは思わなかったよ」
コラッ! オネスト! お前は本当に何を言ってんの!
僕は、思わずベンチを立ち一行の方へ歩いて行った。
「待つんだ。オネスト・ウィズダム」
一斉に俺の方を見る一行。あ、ソフィアが驚いた顔をしている。ビックリ顔も超可愛い。
「ぼ、僕は、そこのベンチから全部見ていたよ」
と、言ってまだ自分の荷物を置いたままにしてあるベンチを指差した。
「誰も足を引っ掛けたりなんてしていない。も、もちろん、シャルロッテ嬢もだよ。君が一人で勝手にフラついたんだ。
見ていない事を決めつけるばかりか、寄ってたかって一人の女子生徒を責めるなんて褒められた事じゃないな。」
聖女候補が睨んできた。
「あなた! あたしのお友達じゃないのッ!? 仲間でしょッ!」
意味不明だよね。
「ぼ、僕は君と友達になった覚えはない。仲間でもない。そんな事を言っているんじゃないよ。ただ、事実を言っているだけだ。そ、そこまでして、シャルロッテ嬢のせいにしたいの? とんだ聖女候補だね」
あ、つい言ってしまった。最後のはきっと余計な一言だ。煽ってしまったかも知れない。
「なんだと!? 」
ニキティスが僕に手を出そうとした。
「お止めなさい! ニキティス! 今度手を出したら問題にしますよ!」
ソフィアだ。ソフィアが俺を庇ってくれたよ。マジ、天使だ!
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