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第3章 領地の防御
82ー糸がバージョンアップ
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隆と一緒にセリスアラーネアを飼育している小屋へと向かう。途中で建設途中の小屋を見た。
「え……もうこんなに建っているの?」
「そりゃお嬢、親方が仕切ってるッスから」
「凄いわね」
と、話しながらつい立ち止まって見ていたら親方がやって来た。
「おうッ! お嬢!」
「親方! 驚いたわ! もうこんなに出来ているなんて」
「アハハハ! 土台が終わったら後は直ぐだと言っただろう!」
「そうだけど、こんなに早いなんて思わなかったわ」
「ああ、張り切って建ててるからなッ!」
「親方、ありがとう!」
「なあに、どうってことないぜ。ワシも貰ったしな!」
ああ、そうだ。親方もあの下着を持って帰ったんだった。評判は上々だ。
「もう前の下着には戻れねーわ」
「ふふふ、親方ありがとう」
さて、問題の糸だな。
「ああ、しっかりしたものならそっちの方に確かあったと……」
と、言っているのはこっちの小屋でリーダー役のロウ爺さんだ。
「え? もしかして色んなパターンがあるの?」
「はい、ありますよ。最終的には領主隊の隊服と聞いていたんで」
もう俺は感心して言葉が出なかったよ。
ロウ爺さんに案内されて、糸をストックしてある棚へと向かう。そこには、色とりどりの糸がしっかり分けられてストックされていた。壁一面に棚が作り付けてあり、端から純に色が違い、強度も違うらしい。
「これって色だけでなく太さも違うの?」
「そうですよ。ルイソが必要になるだろうからと言って色々試行錯誤して作ったんです」
「凄いわね。本当に驚いたわ」
「でも、太さはそう変わらないですよ。ただ、糸自体の張りというか耐久性というか強度が違うそうなんです」
「ロウさん、また適当に言ってますねぇ」
「あ、ルイソさん。この糸なんだけど」
「はい、お嬢様。こっちの端が1番細くて柔らかいんですねぇ。そっちにいくほど、太く張りがありますねぇ。でもロウさんが言っていた様に、それほど太さは変わらないんですねぇ。魔物に太い糸を出せと言っても通じませんからねぇ」
「それでも、強度が違うの?」
「そうなんですねぇ。試しに魔石を砕いて粉にしたものを餌に振りかけて食べさせてみたんですねぇ。そしたら驚いた事に強度や耐久性、張りが違ったんですねぇ」
「魔石を砕くなんて、よく思いついたわね」
「植物の害虫よけや駆除に、一定の魔石の粉を溶かした溶液を使ったりするのを思い出したんですねぇ」
このルイソ爺さん、本当に実験が好きなんだ。そして、やっぱ天才肌だ。思いつきが一般人のそれとは違う。誰が蜘蛛に魔石を食べさせようと思う? そんなの誰も思わねーよ。
「火属性の魔石の粉を餌に振りかけたら火耐性の糸ができたんですねぇ。ですから、四属性の魔石を粉にした物を均等に混ぜて与えてありますねぇ」
四属性とは、火、水、風、地の事だ。魔石も、それぞれの属性魔法が使える魔物からとれる。
ルイソ爺さん、どうして火耐性があると分かったかというと、実際に燃やしてみたそうなんだ。
魔石の粉を与えた糸と、そうでない糸に火をつけて試してみたそうなんだ。そうしたら、一目瞭然で与えた糸の方が燃えなかった。それなら、領主隊の隊服に使うのなら耐性も多いほうが良いだろうと、耐性がつくと仮定して魔石を与えたそうだ。
て、ことはだ。四属性に耐性があるのか? それは凄いぞ。
ちょっと鑑定してみようかなぁ。と思い、1番強度の高い糸を手に取って鑑定してみた。
「え……」
「お嬢、どうしたんッスか?」
「リュウ、この糸四属性の耐性だけじゃなくて防御力もあるわ」
「なんスか? 防御力アップはあるって言ってたじゃないッスか」
「違うわよ。防御力アップの効果もだけど、この糸自体に防御力があるのよ」
「え!? 糸ッスよ!?」
「そうよね、意味分かんないわよね」
「じゃあ、この糸で隊服を縫ったらどうなるんッスか?」
「どうなるの?」
「なんスか!? お嬢、分かんないんスか!?」
「分かる訳ないじゃん、だって今まで作った事ないんだから」
とっても嬉しい誤算だった。強度を求めるとその糸自体に防御力があるなんて思いもしなかったよ。しかも四属性の耐性だよ。これで、隊服を縫ったら本当にどんな物ができるのだろう?
ああ、便宜上太いと言っているが、正確には太さはそう大して変わらないらしい。耐久性と張り、強度が違うんだそうだ。
「とにかく、生地にしてみましょう」
「了ッス」
「ルイソさん、ありがとう!」
「いいえ、楽しかったので大したことないんですねぇ」
お、おう、楽しかったのか。俺はそんな事面倒でできないよ。
俺達は2種類の糸を持って作業場に戻った。凄いぞ! 早く生地にしたい。早く、隊服を作ってみたいよ。
「お嬢さまぁ、どうでしたぁ」
「サキ、凄いわよ。この糸で生地にしてくれないかしら。2種類作ってね。太さはそう変わらないけど張りや強度が違うみたいなのよ。しっかり織ってほしいの」
「はい、分かりました」
早速、マニューさんがセッティングして織機で織り始める。
この世界の織機とは、所謂足踏み織機だ。足でバタンバタンと踏むだけですべての工程ができる物だ。糸のセッティングが面倒そうだけどね。
「あ、これ本当に張りが全然違いますね。ちょっと力がいるかも」
「そうなの?」
「はい。こう、目を細かくしたいんですよ……ね、分かりますか?」
うん、全然分かんねー。
「ふふふ、お嬢さまぁ」
仕方ないじゃん。織るのなんてした事ないんだからさ。
「え……もうこんなに建っているの?」
「そりゃお嬢、親方が仕切ってるッスから」
「凄いわね」
と、話しながらつい立ち止まって見ていたら親方がやって来た。
「おうッ! お嬢!」
「親方! 驚いたわ! もうこんなに出来ているなんて」
「アハハハ! 土台が終わったら後は直ぐだと言っただろう!」
「そうだけど、こんなに早いなんて思わなかったわ」
「ああ、張り切って建ててるからなッ!」
「親方、ありがとう!」
「なあに、どうってことないぜ。ワシも貰ったしな!」
ああ、そうだ。親方もあの下着を持って帰ったんだった。評判は上々だ。
「もう前の下着には戻れねーわ」
「ふふふ、親方ありがとう」
さて、問題の糸だな。
「ああ、しっかりしたものならそっちの方に確かあったと……」
と、言っているのはこっちの小屋でリーダー役のロウ爺さんだ。
「え? もしかして色んなパターンがあるの?」
「はい、ありますよ。最終的には領主隊の隊服と聞いていたんで」
もう俺は感心して言葉が出なかったよ。
ロウ爺さんに案内されて、糸をストックしてある棚へと向かう。そこには、色とりどりの糸がしっかり分けられてストックされていた。壁一面に棚が作り付けてあり、端から純に色が違い、強度も違うらしい。
「これって色だけでなく太さも違うの?」
「そうですよ。ルイソが必要になるだろうからと言って色々試行錯誤して作ったんです」
「凄いわね。本当に驚いたわ」
「でも、太さはそう変わらないですよ。ただ、糸自体の張りというか耐久性というか強度が違うそうなんです」
「ロウさん、また適当に言ってますねぇ」
「あ、ルイソさん。この糸なんだけど」
「はい、お嬢様。こっちの端が1番細くて柔らかいんですねぇ。そっちにいくほど、太く張りがありますねぇ。でもロウさんが言っていた様に、それほど太さは変わらないんですねぇ。魔物に太い糸を出せと言っても通じませんからねぇ」
「それでも、強度が違うの?」
「そうなんですねぇ。試しに魔石を砕いて粉にしたものを餌に振りかけて食べさせてみたんですねぇ。そしたら驚いた事に強度や耐久性、張りが違ったんですねぇ」
「魔石を砕くなんて、よく思いついたわね」
「植物の害虫よけや駆除に、一定の魔石の粉を溶かした溶液を使ったりするのを思い出したんですねぇ」
このルイソ爺さん、本当に実験が好きなんだ。そして、やっぱ天才肌だ。思いつきが一般人のそれとは違う。誰が蜘蛛に魔石を食べさせようと思う? そんなの誰も思わねーよ。
「火属性の魔石の粉を餌に振りかけたら火耐性の糸ができたんですねぇ。ですから、四属性の魔石を粉にした物を均等に混ぜて与えてありますねぇ」
四属性とは、火、水、風、地の事だ。魔石も、それぞれの属性魔法が使える魔物からとれる。
ルイソ爺さん、どうして火耐性があると分かったかというと、実際に燃やしてみたそうなんだ。
魔石の粉を与えた糸と、そうでない糸に火をつけて試してみたそうなんだ。そうしたら、一目瞭然で与えた糸の方が燃えなかった。それなら、領主隊の隊服に使うのなら耐性も多いほうが良いだろうと、耐性がつくと仮定して魔石を与えたそうだ。
て、ことはだ。四属性に耐性があるのか? それは凄いぞ。
ちょっと鑑定してみようかなぁ。と思い、1番強度の高い糸を手に取って鑑定してみた。
「え……」
「お嬢、どうしたんッスか?」
「リュウ、この糸四属性の耐性だけじゃなくて防御力もあるわ」
「なんスか? 防御力アップはあるって言ってたじゃないッスか」
「違うわよ。防御力アップの効果もだけど、この糸自体に防御力があるのよ」
「え!? 糸ッスよ!?」
「そうよね、意味分かんないわよね」
「じゃあ、この糸で隊服を縫ったらどうなるんッスか?」
「どうなるの?」
「なんスか!? お嬢、分かんないんスか!?」
「分かる訳ないじゃん、だって今まで作った事ないんだから」
とっても嬉しい誤算だった。強度を求めるとその糸自体に防御力があるなんて思いもしなかったよ。しかも四属性の耐性だよ。これで、隊服を縫ったら本当にどんな物ができるのだろう?
ああ、便宜上太いと言っているが、正確には太さはそう大して変わらないらしい。耐久性と張り、強度が違うんだそうだ。
「とにかく、生地にしてみましょう」
「了ッス」
「ルイソさん、ありがとう!」
「いいえ、楽しかったので大したことないんですねぇ」
お、おう、楽しかったのか。俺はそんな事面倒でできないよ。
俺達は2種類の糸を持って作業場に戻った。凄いぞ! 早く生地にしたい。早く、隊服を作ってみたいよ。
「お嬢さまぁ、どうでしたぁ」
「サキ、凄いわよ。この糸で生地にしてくれないかしら。2種類作ってね。太さはそう変わらないけど張りや強度が違うみたいなのよ。しっかり織ってほしいの」
「はい、分かりました」
早速、マニューさんがセッティングして織機で織り始める。
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「あ、これ本当に張りが全然違いますね。ちょっと力がいるかも」
「そうなの?」
「はい。こう、目を細かくしたいんですよ……ね、分かりますか?」
うん、全然分かんねー。
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