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第3章 領地の防御
71ークリスティー先生の報告
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ロディ兄がシスターについて調査をした翌日、早々にクリスティー先生がやって来た。
「お待たせしました! ココ様がぶっ壊した魔法陣を解析致しましたよ!」
だから、何度もぶっ壊したって言うな。
とにかく、皆談話室に集合だ。今日は王子もキリシマを肩にのせて出席している。
「おおッ! クリスティー先生! お変わりありませんなッ!」
「あらッ! ユリシス様ではありませんか! ご無沙汰しておりまっす!」
「世話になっとりますな! ココはどうですかな!?」
はいはい、世間話はいいからね。
なんと、ユリシスじーちゃんもクリスティー先生の教え子なんだそうだ。クリスティー先生は、一体いつからうちで魔法の先生をしているんだろう?
「ココ、エルフは長命種だぜ。見た目で判断したらダメだぞ」
両手で上手に自分の顔位ある大きさのクッキーを持ってふわふわと浮きながら霧島が言った。
「そういうキリシマだって長く生きているんでしょ?」
「そうでっす。1番長く生きるドラゴンに言われたくありませんね」
そうなのか? ドラゴンが1番長命なのか?
「ココ様、単位が違いますね。下手すると万年でっす」
「え……!?」
「ドラゴンは最強だからな! ワッハッハ」
ほう、すごいもんだね。霧島を見ているとそうは思えないんだけどさ。サクサクといい音をたててクッキーを食べている。霧島、最強の威厳がまったくないんだよ。
「クリスティー先生。で、どうでした?」
「はい、ロディ様。残念ながら大半が壊れていましたからね、大した情報は得られませんでした」
「そうですか」
「ですが、分かった事もありまっす」
クリスティー先生は、俺が木っ端微塵にぶっ壊した魔法陣を精査してくれていた。その結果だ。
「残っておりました魔力をできる限り辿ったのですが、対になっているだろう魔法陣はこの領地ではないという事しか分かりませんでした。それと、召喚していた者ですが1人ではありませんね」
「召喚とは?」
「はい、魔法陣の向こう側でスライムを召喚していた者でっす」
クリスティー先生が言うには、魔法陣の向こう側で複数人の魔術師がスライムを召喚してこっち側へと送っていたと言う事だそうだ。
「スライム等で一体何をしたかったのか……」
「ロディ様、私の推測ですが……」
「はい、クリスティー先生」
「これは、実験ではないかと思われまっす」
「実験ですか?」
「はい。この魔法陣で実際に召喚し送れるものなのかを実験したのではないかと。どの程度の魔力が必要なのかを試したのではないかと思われまっす」
「クリスティー先生、それはどうしてですか?」
「はい、ココ様。よい質問でっす。何故かと言うと、魔法陣自体が確立されたものを使っていないからでっす」
クリスティー先生によると、魔法陣にも色々あるらしい。昔から確立されたもの。そうでないもの。例えば、水を出したり、火を熾す魔法陣だ。これは魔法陣の中でも最もポピュラーで少しの魔力量で誰にでも使える。魔法陣自体も確立されたものがあり、日常の暮らしにも取り入れられている。例えば、蛇口に予め火の魔法陣を設置しておくと、使う人が魔力を流すことによって蛇口からお湯が出る。うちの領地では汎用されている魔法陣らしい。
今回使われたのはそんな魔法陣ではなかった。試行錯誤をして書いたのであろうと思われる魔法陣だったそうだ。
魔法陣はその図形に、起こす結果の命令形態を記したものだ。召喚魔法は、かなりの術者でないと安易には使えない。俺なんてまったく知らない。
悪魔召喚とかも本当にあるらしい。だが、その魔法陣は禁忌とされていて、公表はされていない。悪魔なんて召喚してしまったら、代償に自分の命がいくつあっても足らないらしい。怖い怖い。
魔法陣自体が、そう誰もが知っていると言う訳でもないんだ。何故なら、普通に自分で魔法を使って火を出す方が早いからな。今回は邸全体に結界を張っていた。悪意や敵意を持つものはすべてシャットアウトする結界だ。だからの苦肉の策なんだろう。
悪意や敵意を持たない者に、魔法陣を持ち込ませるだけでいい。そこから、魔物を出そうって訳だ。その方法なら結界は意味を成さない。
「だからこそのスライムだったのではないかと思われまっす」
「では、今回の結果によってはさらに強力な魔物を召喚する事もあり得ると言う事ですか?」
「ロディ様、そうなりまっす」
「でも、無理だわ」
「奥様の仰る通りでっす」
「え? 母さま、どうしてですか?」
「だって、スライムでさえ複数人の魔術師が必要だったのでしょう? ココちゃんなら1人で余裕だわ。その程度の魔術師なら、さらに強力な魔物なんて無理よ」
「私もそう思いまっす。いくら数が多いと言っても、所詮はスライムでっす」
そうなのか? 俺なら1人で出来るのか。
「ココ様ならドラゴンだって可能ですよ」
「え、本当ですか?」
「はいッ」
「ぶわはっはっは! ココ、やるじゃん! 俺様を召喚してみるか!?」
霧島、うるさいよ。口のまわりにクッキーの屑がたくさんついてるぞ。
「そうね、キリシマを召喚できたら便利よ。ココちゃん」
「いやいや。俺冗談で言ったんだけど!?」
「あら、キリシマ。試してみましょうか?」
「母ちゃん! 頼むよー!」
ハハハ、母ちゃんって何だよ。霧島も母にかかると形無しだな。
「ココ様は魔法陣もお勉強しなければいけませんね」
「はい、クリスティー先生」
先に、付与魔法を勉強してからね。
「しかしですね、領地外からとは言え攻撃された事には変わりありません。ですから、せめて場所を特定したかったのですが残念でっす」
「いえ、クリスティー先生。充分ですよ」
「そうですか?」
「はい」
「よしッ! ワシがいる間にココを鍛えてやろう!」
いや、じーちゃん。話を聞いていたのか? 魔法の話をしていたんだぞ。
「なんでも強靭な体が基本だッ!」
ああ、忘れてた。あの脳筋父の生みの親だったよ。
「お待たせしました! ココ様がぶっ壊した魔法陣を解析致しましたよ!」
だから、何度もぶっ壊したって言うな。
とにかく、皆談話室に集合だ。今日は王子もキリシマを肩にのせて出席している。
「おおッ! クリスティー先生! お変わりありませんなッ!」
「あらッ! ユリシス様ではありませんか! ご無沙汰しておりまっす!」
「世話になっとりますな! ココはどうですかな!?」
はいはい、世間話はいいからね。
なんと、ユリシスじーちゃんもクリスティー先生の教え子なんだそうだ。クリスティー先生は、一体いつからうちで魔法の先生をしているんだろう?
「ココ、エルフは長命種だぜ。見た目で判断したらダメだぞ」
両手で上手に自分の顔位ある大きさのクッキーを持ってふわふわと浮きながら霧島が言った。
「そういうキリシマだって長く生きているんでしょ?」
「そうでっす。1番長く生きるドラゴンに言われたくありませんね」
そうなのか? ドラゴンが1番長命なのか?
「ココ様、単位が違いますね。下手すると万年でっす」
「え……!?」
「ドラゴンは最強だからな! ワッハッハ」
ほう、すごいもんだね。霧島を見ているとそうは思えないんだけどさ。サクサクといい音をたててクッキーを食べている。霧島、最強の威厳がまったくないんだよ。
「クリスティー先生。で、どうでした?」
「はい、ロディ様。残念ながら大半が壊れていましたからね、大した情報は得られませんでした」
「そうですか」
「ですが、分かった事もありまっす」
クリスティー先生は、俺が木っ端微塵にぶっ壊した魔法陣を精査してくれていた。その結果だ。
「残っておりました魔力をできる限り辿ったのですが、対になっているだろう魔法陣はこの領地ではないという事しか分かりませんでした。それと、召喚していた者ですが1人ではありませんね」
「召喚とは?」
「はい、魔法陣の向こう側でスライムを召喚していた者でっす」
クリスティー先生が言うには、魔法陣の向こう側で複数人の魔術師がスライムを召喚してこっち側へと送っていたと言う事だそうだ。
「スライム等で一体何をしたかったのか……」
「ロディ様、私の推測ですが……」
「はい、クリスティー先生」
「これは、実験ではないかと思われまっす」
「実験ですか?」
「はい。この魔法陣で実際に召喚し送れるものなのかを実験したのではないかと。どの程度の魔力が必要なのかを試したのではないかと思われまっす」
「クリスティー先生、それはどうしてですか?」
「はい、ココ様。よい質問でっす。何故かと言うと、魔法陣自体が確立されたものを使っていないからでっす」
クリスティー先生によると、魔法陣にも色々あるらしい。昔から確立されたもの。そうでないもの。例えば、水を出したり、火を熾す魔法陣だ。これは魔法陣の中でも最もポピュラーで少しの魔力量で誰にでも使える。魔法陣自体も確立されたものがあり、日常の暮らしにも取り入れられている。例えば、蛇口に予め火の魔法陣を設置しておくと、使う人が魔力を流すことによって蛇口からお湯が出る。うちの領地では汎用されている魔法陣らしい。
今回使われたのはそんな魔法陣ではなかった。試行錯誤をして書いたのであろうと思われる魔法陣だったそうだ。
魔法陣はその図形に、起こす結果の命令形態を記したものだ。召喚魔法は、かなりの術者でないと安易には使えない。俺なんてまったく知らない。
悪魔召喚とかも本当にあるらしい。だが、その魔法陣は禁忌とされていて、公表はされていない。悪魔なんて召喚してしまったら、代償に自分の命がいくつあっても足らないらしい。怖い怖い。
魔法陣自体が、そう誰もが知っていると言う訳でもないんだ。何故なら、普通に自分で魔法を使って火を出す方が早いからな。今回は邸全体に結界を張っていた。悪意や敵意を持つものはすべてシャットアウトする結界だ。だからの苦肉の策なんだろう。
悪意や敵意を持たない者に、魔法陣を持ち込ませるだけでいい。そこから、魔物を出そうって訳だ。その方法なら結界は意味を成さない。
「だからこそのスライムだったのではないかと思われまっす」
「では、今回の結果によってはさらに強力な魔物を召喚する事もあり得ると言う事ですか?」
「ロディ様、そうなりまっす」
「でも、無理だわ」
「奥様の仰る通りでっす」
「え? 母さま、どうしてですか?」
「だって、スライムでさえ複数人の魔術師が必要だったのでしょう? ココちゃんなら1人で余裕だわ。その程度の魔術師なら、さらに強力な魔物なんて無理よ」
「私もそう思いまっす。いくら数が多いと言っても、所詮はスライムでっす」
そうなのか? 俺なら1人で出来るのか。
「ココ様ならドラゴンだって可能ですよ」
「え、本当ですか?」
「はいッ」
「ぶわはっはっは! ココ、やるじゃん! 俺様を召喚してみるか!?」
霧島、うるさいよ。口のまわりにクッキーの屑がたくさんついてるぞ。
「そうね、キリシマを召喚できたら便利よ。ココちゃん」
「いやいや。俺冗談で言ったんだけど!?」
「あら、キリシマ。試してみましょうか?」
「母ちゃん! 頼むよー!」
ハハハ、母ちゃんって何だよ。霧島も母にかかると形無しだな。
「ココ様は魔法陣もお勉強しなければいけませんね」
「はい、クリスティー先生」
先に、付与魔法を勉強してからね。
「しかしですね、領地外からとは言え攻撃された事には変わりありません。ですから、せめて場所を特定したかったのですが残念でっす」
「いえ、クリスティー先生。充分ですよ」
「そうですか?」
「はい」
「よしッ! ワシがいる間にココを鍛えてやろう!」
いや、じーちゃん。話を聞いていたのか? 魔法の話をしていたんだぞ。
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