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第3章 領地の防御
53ー普段用完成
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「もっとここからこう持ってきてぇ」
「えぇー! やだぁ! 凄いぃ!」
おやおや。咲が2人いるみたいだね。うんうん。いい感じだろう?
「お嬢様! 見て! 見て下さい!」
はいはい。じゃあ、見させてもらおう。
「あら、いいじゃない! 大っきくなってる!」
「でしょう! でしょう!?」
「いい感じですぅ」
「普段用でこれだものね」
「お嬢様、大成功ですぅ」
「サキ、本当ね」
最初に母へ作ったドレス用のブラではなく、普段用のブラだ。前世で言うとスポーツブラの様な感じだ。ジ◯エブラを意識したんだそうで咲考案だ。俺は前世男だったからそんな詳しい事は知らない。
「お嬢様、ブラだけじゃなくてお腹見て下さい。ぺったんこです!」
ナタリーさんが言っているのは、ガードルだね。ドレスの下にと思ってコルセットの代わりになる様にお腹をすっぽりカバーする長さで作った。
これなら、面倒なコルセットは必要ないだろう。
「ナタリーはポッコリお腹が出ていたものね」
「やだ! マニューさん、言わないで下さいー!」
アハハハ。ポッコリお腹だったのかよ。なら、上手く矯正できてるんじゃないか?
「苦しくはない? 綺麗なラインになる様に足の方も長めにしてあるでしょう」
「はい。全然大丈夫ですよ。苦しくないです。1日中履いていられますよ」
「じゃあ、成功ね。ドレスの下にいいわね」
「はいぃ、奥様が喜びますぅ」
「本当ね」
「お嬢様、これ試着したの欲しいですぅー!」
「構わないわよ。みんな1セットずつ持って帰って」
「ありがとうございます!」
「え? お嬢様、いいんですか!?」
「もちろんよ。こんなに頑張って作ってくれたんだから」
「ありがとうございます!」
うんうん。良かったよ。彼女達のお陰で領内にはすぐに広まるだろうな。
「お嬢様、ロディ様の分なんですけど」
「うん、ミリーさん」
「取り敢えず、上下5セット作っておきました。どっちも黒です。白もある方が良いかと思って白も5枚です」
え? いつの間にそんなに作ったんだ!?
「本当に!? ありがとう! 凄い! 兄さま、喜ぶわ」
「はい!」
この4人はマジで出来る人達だった。いつの間にか、かなりの枚数を作っていた。糸を紡ぐのも布にするのも、カットするのも縫うのも丁寧で正確だ。なのに、早い。こんなに優秀な人材が埋もれていたなんて勿体無いよ。
「先に兄さまへ持って行きたいな。相談もしたいし」
「そうですねぇ。お嬢さまぁ、取り敢えず一度お部屋に戻りましょう。お着替えもして頂かないとですぅ」
「分かった。母さまにも普段用を持って行こうかな」
「はいぃ。ピンクにしますぅ?」
「そうね」
と、言う事で咲や隆と一緒に母へ報告だ。
「お嬢さまぁ、お着替えしたら直ぐにと仰ってましたぁ」
「分かった」
咲に着替えさせられる。この世界のワンピース。ちょっとフリフリで可愛い令嬢が似合いそうなワンピースだ。俺が着てもいいのか? なんて、思ってしまう。
「何を言ってるんですかぁ。お嬢さまだって可愛らしいご令嬢ですよぅ」
「お転婆ッスけどね」
うるさいよ。隆は突っ込まなくていいんだよ。
「ふぅ……まぁ大分慣れたわ」
「そうですねぇ」
「時々若が出るッスけど」
また、隆はいらん事を言った。
「元若頭なんだから、仕方ないじゃない」
「イケイケですもんねぇ」
「姉貴もじゃんか。お嬢を抱えて馬車の屋根に乗った時はマジびっくりしたわ」
「ふふふ、そうだよね」
「エヘッ」
咲、なんでも『エヘッ』で、ごまかさない。
さて、母の部屋へ行くか。
「咲、一式持ってきて」
「はいぃ」
「お嬢、ロディ様の分はどうします?」
「母さまにお話が終わったらそのまま行くわ」
「了解ッス」
で、俺達は母の部屋へ来ている。早速、衝立の向こうで母が試着している。
「まあ! まあまあ! 良いじゃない!」
「奥さまぁ、まだこっちからですねぇ。こう、ググッとぉ」
「ええー! 素敵ね!」
もう、慣れちゃったよね。こういうの。試着しながら色々言ってるの丸聞こえなんだけどな。
衝立の向こうから母が出てきた。
「ココちゃん、これが普段用なの?」
「そうですよ、母さま。どうですか?」
「肌触りも良いしとっても楽なのよ。キャミって言うの? この肌触り、もう今までの物は着れないわね」
うんうん、そうだろう。良い感じだ。
「ねえ、ココちゃん。このキャミでね、チューブトップタイプの物を作れないかしら?」
チューブトップ? 何だそれ?
「お嬢さまぁ、肩紐のないタイプですぅ」
「ああ、どうでしょう? 考えてみます」
「お願いね。肩紐がない方がドレスの時に良いのよ」
なるほどね。大きく肩を出せるからだね。
「えぇー! やだぁ! 凄いぃ!」
おやおや。咲が2人いるみたいだね。うんうん。いい感じだろう?
「お嬢様! 見て! 見て下さい!」
はいはい。じゃあ、見させてもらおう。
「あら、いいじゃない! 大っきくなってる!」
「でしょう! でしょう!?」
「いい感じですぅ」
「普段用でこれだものね」
「お嬢様、大成功ですぅ」
「サキ、本当ね」
最初に母へ作ったドレス用のブラではなく、普段用のブラだ。前世で言うとスポーツブラの様な感じだ。ジ◯エブラを意識したんだそうで咲考案だ。俺は前世男だったからそんな詳しい事は知らない。
「お嬢様、ブラだけじゃなくてお腹見て下さい。ぺったんこです!」
ナタリーさんが言っているのは、ガードルだね。ドレスの下にと思ってコルセットの代わりになる様にお腹をすっぽりカバーする長さで作った。
これなら、面倒なコルセットは必要ないだろう。
「ナタリーはポッコリお腹が出ていたものね」
「やだ! マニューさん、言わないで下さいー!」
アハハハ。ポッコリお腹だったのかよ。なら、上手く矯正できてるんじゃないか?
「苦しくはない? 綺麗なラインになる様に足の方も長めにしてあるでしょう」
「はい。全然大丈夫ですよ。苦しくないです。1日中履いていられますよ」
「じゃあ、成功ね。ドレスの下にいいわね」
「はいぃ、奥様が喜びますぅ」
「本当ね」
「お嬢様、これ試着したの欲しいですぅー!」
「構わないわよ。みんな1セットずつ持って帰って」
「ありがとうございます!」
「え? お嬢様、いいんですか!?」
「もちろんよ。こんなに頑張って作ってくれたんだから」
「ありがとうございます!」
うんうん。良かったよ。彼女達のお陰で領内にはすぐに広まるだろうな。
「お嬢様、ロディ様の分なんですけど」
「うん、ミリーさん」
「取り敢えず、上下5セット作っておきました。どっちも黒です。白もある方が良いかと思って白も5枚です」
え? いつの間にそんなに作ったんだ!?
「本当に!? ありがとう! 凄い! 兄さま、喜ぶわ」
「はい!」
この4人はマジで出来る人達だった。いつの間にか、かなりの枚数を作っていた。糸を紡ぐのも布にするのも、カットするのも縫うのも丁寧で正確だ。なのに、早い。こんなに優秀な人材が埋もれていたなんて勿体無いよ。
「先に兄さまへ持って行きたいな。相談もしたいし」
「そうですねぇ。お嬢さまぁ、取り敢えず一度お部屋に戻りましょう。お着替えもして頂かないとですぅ」
「分かった。母さまにも普段用を持って行こうかな」
「はいぃ。ピンクにしますぅ?」
「そうね」
と、言う事で咲や隆と一緒に母へ報告だ。
「お嬢さまぁ、お着替えしたら直ぐにと仰ってましたぁ」
「分かった」
咲に着替えさせられる。この世界のワンピース。ちょっとフリフリで可愛い令嬢が似合いそうなワンピースだ。俺が着てもいいのか? なんて、思ってしまう。
「何を言ってるんですかぁ。お嬢さまだって可愛らしいご令嬢ですよぅ」
「お転婆ッスけどね」
うるさいよ。隆は突っ込まなくていいんだよ。
「ふぅ……まぁ大分慣れたわ」
「そうですねぇ」
「時々若が出るッスけど」
また、隆はいらん事を言った。
「元若頭なんだから、仕方ないじゃない」
「イケイケですもんねぇ」
「姉貴もじゃんか。お嬢を抱えて馬車の屋根に乗った時はマジびっくりしたわ」
「ふふふ、そうだよね」
「エヘッ」
咲、なんでも『エヘッ』で、ごまかさない。
さて、母の部屋へ行くか。
「咲、一式持ってきて」
「はいぃ」
「お嬢、ロディ様の分はどうします?」
「母さまにお話が終わったらそのまま行くわ」
「了解ッス」
で、俺達は母の部屋へ来ている。早速、衝立の向こうで母が試着している。
「まあ! まあまあ! 良いじゃない!」
「奥さまぁ、まだこっちからですねぇ。こう、ググッとぉ」
「ええー! 素敵ね!」
もう、慣れちゃったよね。こういうの。試着しながら色々言ってるの丸聞こえなんだけどな。
衝立の向こうから母が出てきた。
「ココちゃん、これが普段用なの?」
「そうですよ、母さま。どうですか?」
「肌触りも良いしとっても楽なのよ。キャミって言うの? この肌触り、もう今までの物は着れないわね」
うんうん、そうだろう。良い感じだ。
「ねえ、ココちゃん。このキャミでね、チューブトップタイプの物を作れないかしら?」
チューブトップ? 何だそれ?
「お嬢さまぁ、肩紐のないタイプですぅ」
「ああ、どうでしょう? 考えてみます」
「お願いね。肩紐がない方がドレスの時に良いのよ」
なるほどね。大きく肩を出せるからだね。
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