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第三章
115ー完成間近
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平和です……そう暇です。またまた暇な主人公、ルルーシュアです。
最近ね、温室の建設が佳境らしくてレオン様もマーリソン様も掛かりっきりなのよ。
あれからジュード兄様はまた洞窟の湖まで行ったみたいで、マジックバッグ1個を湖の水で満タンにしてきた様です。そんなに取って湖は大丈夫なのかしら?
それにしても……暇だわ。イワカムの所に行ってこようかしら。グラタン食べたくなってきたわ。ホワイトソースはいいとして、マカロニてどうやって作るのかしら? パスタを利用したらいいかな? リボンみたいにすれば大丈夫よね。
「モモ、イワカムの所に行くわ」
「わふっ!」
「イワカム? ルビも行くのー」
「ピー!」
この子達はイワカムをどんな位置で捉えてるのかしら? イワカムと言うとイソイソと着いてくるわね。
「イワカム! いるかしら?」
「嬢様、どうしました?」
「イワカム、夕食のメニューはもう決めた?」
「料理長が考えてると思いますよ。どうしたんッスか?」
「グラタンが食べたくなって」
「グラタンて何スか?」
「あのね、パスタを違った形にした物に、ホワイトソースとチーズをかけて焼くのよ」
「チーズはありますし、ホワイトソースも作れます。あとはそのパスタを違う形にすると言うのはどうするんッスか? 試しに一つ作りましょう」
「ええ、あのね……」
て、事でイワカムに作ってもらい試食です。試作品なんでリボン型のマカロニ擬き、ファルファッレだっけかな? と玉ねぎだけなんだけどね。でも美味しいわ。
「お嬢様、これ今日の夕食に出していいですか?」
「ハフッ、アツ。料理長いいわよ。美味しくできたわね」
「美味いッス!」
「イワカム上出来よ!」
「わふん!」
「美味しいのー!」
「ピピー!」
「なんだ? いい匂いがするな!」
「お父様、食べますか? グラタンです」
「おっ! 美味そうだな」
「旦那様、こちらにどうぞ」
「ああ、イワカム有難う」
お父様て、いつも試食の時には来るわよね。100%よね? 何で分かるのかしら? 脳筋の勘とか?
「ルル! 美味いぞ! これは今日の夕食か?」
「旦那様、そうしようと思ってますが、如何でしょう?」
「料理長、いいぞ! 美味いな!」
「嬢様、チーズとホワイトソースの絡みがいいッスね」
「そうね。今日はホワイトソースだから、エビとか魚介類を入れるといいわね」
「フムフム、海老ッスか。で? 違うソースもあるんッスか?」
イワカム慣れたもので、メモをとりながら聞き出してます。
「ミートソースの具にホワイトソースとチーズをかけても美味しいわ」
「あのミートソースですか? 具は何がいいんッスか?」
「そうね、ミートだけでも良いんだけど、お茄子とか合うわね。トマトを入れてもいいかも。ジャガイモも合うわね」
「フムフム。茄子と…… 」
と、言う事で、夕食に立派なシーフードグラタンが出てきました。私はイワカムに軽く海老とか……て言っただけなのに。このクオリティは凄いわ。プリップリの海老に大きな帆立まで入ってます。
「ルル、ルル! コレ! シーフードグラタン!」
「レオン様、そうですね。イワカム凄いです」
「ルルが教えたんだろ?」
「基本の作り方を教えて、サラッと海老とか合うわよ。て、言っただけなのよ。それでコレが出てきたからビックリしたわ」
「うめー!」
聞いてないし。食べてるし。
「イワカム、スゲーな!」
「ええ、本当に。天才だわ」
「レオン、温室がもう出来そうなのか?」
「はい、公爵。あと少しですね。明日、池に水を入れますよ」
「そうか、早いな」
「親方がノリノリで作ってますから。俺が手伝うところはもう殆どありません。後はディアナですね。薬草をどう植えるか悩んでいる様です。モモ、助けてやってくれよ」
「わふ」
「モモ、私も着いて行くわ。明日朝から行きましょう。薬草持ったままだし」
「わふっ」
「ルビも行くの」
「ピピ」
「じゃあ、俺も行く」
レオン様は元々行くつもりだったでしょ?
翌日、温室の前に立って見上げています。
「わふぅ!」
「親方、立派な温室が出来たわね!」
「おう、ルル嬢か! どうだ? ワシの最高傑作だ!」
「素晴らしいわ! 親方! この温室って果物を育てるのにも良いんじゃない? 天井も高いし。いいわねー! 最高よ!」
「グハハハ! ルル嬢、よく分かってるじゃねーか! 最高だろ!? ルル嬢が鉄鉱石を沢山持っていてくれて助かった! さ、中も見てってくれ」
無限収納に色々沢山あったからね。出す位は協力しましたよ。
親方が最高傑作と言ったその温室は本当に見事でした。全て同じサイズのガラスが嵌め込まれていて、高い天井には空気を入れ替えられる様に開閉できる天窓がついています。天井の下には水やりの為らしいパイプも通ってます。ガラスの壁の1番下にも開閉できる窓があります。
そして、温室の中央にある池に引く為の水を、地下から汲み上げているだろうポンプ。そこから池に繋がっているだろう地面を這わせてあるパイプ。コレはまだこれから埋めてしまうのかな? その池の水を循環させた後、ニコラの畑の方に伸びている水路で外に流すみたいです。
ニコラの畑でも使える様にしているのかな? この水を使ったら畑の野菜も美味しくよく育つんじゃないかしら? よく此処まで出来たわね。
「ルル様! 素晴らしいでしょう!?」
「ええ、ディアナ。驚いたわ」
「もう私、この温室でやりたい事が沢山です!」
「ルル、ディアナ、池に水を入れるぞ!」
レオン様だわ。
「レオン様、水てレオン様が持ってる分を入れるの?」
「いや、ジュードがとってきたマジックバッグの水だ。入れるぞ」
レオン様がマジックバッグを逆さまにして魔力を通すと、ザバーッと水が出てきました。
「わふ」
「あの水、湖の水なの」
「そうよルビ、よく分かるわね」
「分かるのー」
「ピー!」
ピアが飛んで行きます。
「ピア、邪魔しちゃダメよ」
「ピ!」
水を入れているレオン様の肩に捕まってます。ピア、お口が開いてるわよ。
最近ね、温室の建設が佳境らしくてレオン様もマーリソン様も掛かりっきりなのよ。
あれからジュード兄様はまた洞窟の湖まで行ったみたいで、マジックバッグ1個を湖の水で満タンにしてきた様です。そんなに取って湖は大丈夫なのかしら?
それにしても……暇だわ。イワカムの所に行ってこようかしら。グラタン食べたくなってきたわ。ホワイトソースはいいとして、マカロニてどうやって作るのかしら? パスタを利用したらいいかな? リボンみたいにすれば大丈夫よね。
「モモ、イワカムの所に行くわ」
「わふっ!」
「イワカム? ルビも行くのー」
「ピー!」
この子達はイワカムをどんな位置で捉えてるのかしら? イワカムと言うとイソイソと着いてくるわね。
「イワカム! いるかしら?」
「嬢様、どうしました?」
「イワカム、夕食のメニューはもう決めた?」
「料理長が考えてると思いますよ。どうしたんッスか?」
「グラタンが食べたくなって」
「グラタンて何スか?」
「あのね、パスタを違った形にした物に、ホワイトソースとチーズをかけて焼くのよ」
「チーズはありますし、ホワイトソースも作れます。あとはそのパスタを違う形にすると言うのはどうするんッスか? 試しに一つ作りましょう」
「ええ、あのね……」
て、事でイワカムに作ってもらい試食です。試作品なんでリボン型のマカロニ擬き、ファルファッレだっけかな? と玉ねぎだけなんだけどね。でも美味しいわ。
「お嬢様、これ今日の夕食に出していいですか?」
「ハフッ、アツ。料理長いいわよ。美味しくできたわね」
「美味いッス!」
「イワカム上出来よ!」
「わふん!」
「美味しいのー!」
「ピピー!」
「なんだ? いい匂いがするな!」
「お父様、食べますか? グラタンです」
「おっ! 美味そうだな」
「旦那様、こちらにどうぞ」
「ああ、イワカム有難う」
お父様て、いつも試食の時には来るわよね。100%よね? 何で分かるのかしら? 脳筋の勘とか?
「ルル! 美味いぞ! これは今日の夕食か?」
「旦那様、そうしようと思ってますが、如何でしょう?」
「料理長、いいぞ! 美味いな!」
「嬢様、チーズとホワイトソースの絡みがいいッスね」
「そうね。今日はホワイトソースだから、エビとか魚介類を入れるといいわね」
「フムフム、海老ッスか。で? 違うソースもあるんッスか?」
イワカム慣れたもので、メモをとりながら聞き出してます。
「ミートソースの具にホワイトソースとチーズをかけても美味しいわ」
「あのミートソースですか? 具は何がいいんッスか?」
「そうね、ミートだけでも良いんだけど、お茄子とか合うわね。トマトを入れてもいいかも。ジャガイモも合うわね」
「フムフム。茄子と…… 」
と、言う事で、夕食に立派なシーフードグラタンが出てきました。私はイワカムに軽く海老とか……て言っただけなのに。このクオリティは凄いわ。プリップリの海老に大きな帆立まで入ってます。
「ルル、ルル! コレ! シーフードグラタン!」
「レオン様、そうですね。イワカム凄いです」
「ルルが教えたんだろ?」
「基本の作り方を教えて、サラッと海老とか合うわよ。て、言っただけなのよ。それでコレが出てきたからビックリしたわ」
「うめー!」
聞いてないし。食べてるし。
「イワカム、スゲーな!」
「ええ、本当に。天才だわ」
「レオン、温室がもう出来そうなのか?」
「はい、公爵。あと少しですね。明日、池に水を入れますよ」
「そうか、早いな」
「親方がノリノリで作ってますから。俺が手伝うところはもう殆どありません。後はディアナですね。薬草をどう植えるか悩んでいる様です。モモ、助けてやってくれよ」
「わふ」
「モモ、私も着いて行くわ。明日朝から行きましょう。薬草持ったままだし」
「わふっ」
「ルビも行くの」
「ピピ」
「じゃあ、俺も行く」
レオン様は元々行くつもりだったでしょ?
翌日、温室の前に立って見上げています。
「わふぅ!」
「親方、立派な温室が出来たわね!」
「おう、ルル嬢か! どうだ? ワシの最高傑作だ!」
「素晴らしいわ! 親方! この温室って果物を育てるのにも良いんじゃない? 天井も高いし。いいわねー! 最高よ!」
「グハハハ! ルル嬢、よく分かってるじゃねーか! 最高だろ!? ルル嬢が鉄鉱石を沢山持っていてくれて助かった! さ、中も見てってくれ」
無限収納に色々沢山あったからね。出す位は協力しましたよ。
親方が最高傑作と言ったその温室は本当に見事でした。全て同じサイズのガラスが嵌め込まれていて、高い天井には空気を入れ替えられる様に開閉できる天窓がついています。天井の下には水やりの為らしいパイプも通ってます。ガラスの壁の1番下にも開閉できる窓があります。
そして、温室の中央にある池に引く為の水を、地下から汲み上げているだろうポンプ。そこから池に繋がっているだろう地面を這わせてあるパイプ。コレはまだこれから埋めてしまうのかな? その池の水を循環させた後、ニコラの畑の方に伸びている水路で外に流すみたいです。
ニコラの畑でも使える様にしているのかな? この水を使ったら畑の野菜も美味しくよく育つんじゃないかしら? よく此処まで出来たわね。
「ルル様! 素晴らしいでしょう!?」
「ええ、ディアナ。驚いたわ」
「もう私、この温室でやりたい事が沢山です!」
「ルル、ディアナ、池に水を入れるぞ!」
レオン様だわ。
「レオン様、水てレオン様が持ってる分を入れるの?」
「いや、ジュードがとってきたマジックバッグの水だ。入れるぞ」
レオン様がマジックバッグを逆さまにして魔力を通すと、ザバーッと水が出てきました。
「わふ」
「あの水、湖の水なの」
「そうよルビ、よく分かるわね」
「分かるのー」
「ピー!」
ピアが飛んで行きます。
「ピア、邪魔しちゃダメよ」
「ピ!」
水を入れているレオン様の肩に捕まってます。ピア、お口が開いてるわよ。
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