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変わってしまったらしい
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一つ、異世界人である稀人は、界を渡る際に金色の瞳を授かり、魔力をそこに宿す唯一の存在
一つ、この世界の人間は魔力は持つものの、その魔力を日をまたいで貯蔵する術を持たない。稀人は唯一、魔力貯蔵を可能にし容量は無限とされる
一つ、魔力は粘膜接触が最も受け渡ししやすく、体内に受ける事でより馴染みやすい
そんな説明をベッドの上でされて、俺はどうしたと思う?まあこのクソ魔法使いを叩き落とすよね、普通にね。
渡された鏡を見て愕然とした。黒髪黒目だったはずの俺の色が変化していたからだ。炎みたいな真っ赤な髪の毛に、金色の瞳。なんだこれコスプレ感が強い。日本人として今まで見慣れてきた色が変わったことへの戸惑いは強い。
「お前……ほんとによ……」
もう既に怒る気力は無くなった。ここまで見事に振り切られるといっそファンタジーらしくてせいせいする。とりあえず今の俺にはコノエの言うことを聞くしか選択肢が無い。帰るにせよ帰らないにせよ金は欲しいし、生きても死んでもいいと思っていた位だ、ありえない現実を受け入れてみるのも面白いかもしれない。
「ね、あなたの名前は?僕はコノエ。しがない天才魔術師だよ」
「……リク。花も恥じらう23才」
「23?随分若く見えるね。よかった、未成年相手に手を出しちゃったかと思って少しドキドキしてたんだ」
ドキドキしてるやつの手管じゃなかったぞあれは。
魔力のない俺にそれを渡すという大義名分があったとはいえ。お、俺の諸々初めてを奪いやがって。少しは悪びれろ!
魔法とやらで一瞬にして綺麗になったベッドの上で、俺はまたコノエの服を奪い取って着ている。コノエ?勿論床に正座だよ。
「でね、リク。さっそくなんだけど、今この世界には稀人まれびとは恐らくあなたしかいないんだ。一応国家間で稀人の譲渡は禁じる条約は結ばれてるんだけど、恐らくあなたは権力者に追われる」
おいおい、随分物騒な話になってきたぞ。それがわかってて召喚したって、随分な魔法使いだな。
「おい……」
床に正座を命じていたはずの男はゆっくりとベッドに乗り上げてくる。その碧の瞳は酷く真剣で、笑みを形作っているだけの唇は意味をなしていない。
「僕の魔力も日中をピークにして深夜にかけて減少していく。それは魔力を使おうが使うまいが変わらない。つまり魔力を貯蔵できるあなたに……僕は少しでも貯めていかなければならないんだ」
「おい……んっ」
形の良い唇がおれのそれを塞ぎ、抵抗しようとする掌を指をからめて握り込まれる。ぬる、と入ってきた舌は逃げる俺のそれを絡めとり、無理やりコノエの唇に吸い込まれた。きつく吸われ、初めて味わう他人の口内は酷く甘やかで、その味わいと粘膜同士のすり合わせにまた俺のだらしのない下半身は疼いてくる。
「ん……んっふ……う」
「魔力の交歓は脳が快楽と感じるんだ。だから気持ちいのはあなただけじゃないよ」
反対の手をコノエの股間に導かれ、触れたソコは硬く熱く育っていた。
男のそれは気持ちが悪いに決まっているのに、何故だかそこから手が離せない。
ボトムの中でビク、と動くソレを手のひらで感じると
「は……あ♡」
「僕はだから出来るだけリクに魔力を注ぎたいんだけど。……だからさっきみたいに魔力を口の中で出すより敏感なトコに入れたら――もっと気持ちイイだろうね?」
俺を魔力貯蔵庫としてしか見ていないだろう男は、そう言いながら俺の尻を鷲掴んだ。
こいつ、絶対ぶん殴る。
とりあえず、この疼きを解消してから。そう結論付けると、近づいてくる唇を受け入れた。
先ほどは触られなかった後孔を、コノエは熱心に拡げている。
もう好きにしろと、そう思ってはいたけどこれはあまりにもあんまりだ。
ベッドに仰向けにされ、腰を天井に向けて高く上げられる。男は『洗浄』『固定』と一言言えば、俺の腰は労することなくその不自然な態勢で固定されたし、どうやら胎の中はすっきり綺麗になったらしい。なんでもアリだな、ファンタジーは。
「んんんっ、あっ♡やぁ♡」
そのあんまりな体勢のまま、コノエはその指を俺の穴の中にゆっくりと入れていくし、なんかしらんが中から何かが湧いて出てくる。そう、何故か女みたいに濡れているのだ。きっとこの男の仕業なんだろう。
ついでに言えばあり得ない位にアナルが気持ちいい。勿論こんな事は初めてなのに、まるで男のソレを受け入れるための器官であるかのようにごくごく自然に男の指を咥え込んでいる。
「気持ちイイかな?稀人はココで魔力を受けるからね。界渡りで変わったんだろう。あなたが特別淫乱な訳じゃないから安心して。気持ちイイほうがいいもんね?」
ひくひくと収縮するそこを柔らかく出し入れされるだけで、目の前で揺れる俺のペニスがガチガチに張り詰めていく。いやらしく動く指の動きと硬くなった自分自身が同時に目に入り、それはあまりにも卑猥な光景だった。
「も……やだ、恥ずかしいから……っ♡やめろぉ……っ♡」
「うん?うん、ごめんね、もうちょっとだけ我慢して。僕の少し大きいから、もう少し拡げておいた方が気持ちイイから、ね?ほら、いいこ」
宥める様に太ももにちゅちゅっとキスを落とされ、その刺激で自分の穴がひくひくするのが分かる。
クポクポと出入りするコノエの指はぐちゅぐちゅに濡れて、明るい光を反射してとても淫靡だった。狭い穴の中はぐるりと拡げられ、そしてゆっくり引き抜かれるとエメラルドグリーンの瞳と視線が交差する。
男が『解除』と唱えれば、不自然に固定されていた腰がゆっくりとベッドに下ろされる。そうして俺の身体の陰に隠れていたコノエの大きな陰茎が、天を向いて俺の前に現われた。
「……っ♡」
「食べたい?でもごめんね、先に僕もココに入れてくれると嬉しいな」
コノエのペニスの先にぷくりと浮かんだ透明の液体が見える。あの極上の味わいを思い出して思わず生唾を飲み込む。
「大丈夫。魔力の量なら世界屈指だよ……嫌になるくらい飲ませてあげる」
そう言って笑うと、美しい顔と不釣り合いなグロテスクなモノを俺の窄まりに宛がった。
指で目いっぱい拡げられたと思ったはずのそこは、ずっしりとした重量感の肉棒を限界を超えて受け入れたのだ。
「ひ、あっ♡う……んっ♡あっ♡もうやだぁ♡」
「あーほらリク、逃げないー、っと」
「ああああっ♡」
後ろから抱え込まれ、逃げようとする腰を強く引き寄せられた。パンッと気持ちいい位の音を響かせて、奥まで一気にペニスを突き入れられた。
――パンッ、パンッ
がくがくと揺さぶられる俺の身体は、もう何度目かの魔力せいしを身体に受け入れていた。普段使うことのない太ももはあり得ない位震えているし、喘ぎすぎてて喉が痛い。
誓って言うが俺は性行為は初めてだ。にも拘らずこうも乱れるというのは『稀人』として身体のどこかが変わっているのだろう、いやそう思わないとやってられん。
「んっ♡あっ♡あああっ、そこぉ……いい……っ♡」
腰だけ高くつきだした格好で、後ろから男の怒張で貫かれる。疲れてもう止めて欲しいのに、その激しいピストンに合わせる様に俺の腰は勝手にくねり喜び受け入れていた。
俺のくちはもう閉じる事ができずに、喘ぐか息をするかよだれを垂らす機能しか残されてない。
勢いよく射精もできなくなり、とろとろと零れ落ちる自分の精子がシーツを汚す。
魔力貯蔵庫と言っていたはずの男の手は酷く優しくて、時折俺の身体を優しく撫でた。
「リク……受け取って」
耳元に寄せた唇が、少し擦れた言葉を紡ぐ。
堪えたような吐息が耳朶を掠めると、それだけで俺の背中はぞくぞくした。
「ひ♡あ……っ♡」
ぐっぐっと押し付けるような腰の動きで、男が俺の中に精を放った事を察した。
じわじわと染み込んでくる魔力の気持ちよさに、俺はまたトロトロと精子を出した。
とりあえずコノエは殴った。
どうせ自分ですぐに『回復』できるのだろうから腹が立つ。
「もーリクは乱暴だなあ。僕だからいいけど、他の人は殴ったらだめだよ?」
頭をさする男はそんな呑気な事を言う。
寝るとき以外三日三晩抱きっぱなしだった男は殴られて当然だと思うがいかがだろうか。
うん、当然だな。
魔力が多いと言ったコノエの自己申告通り、性欲も旺盛なのかほんの少し眠るとき以外はずっと揺さぶられて喘がされた。タチが悪いことにこいつは魔法使いで『回復』やら『洗浄』やら便利な魔法をバンバン使うもんだから、変にこいつの性欲に付き合う事が出来てしまった。
まあ実際魔力がすっかり空っぽになるって事はないそうだが、俺の身体の中には確かに何かが満ちている気配がした。とはいえ俺は魔法使えないらしいんだけど。
完全なる溜め池である。
腰にシーツを巻き付けて、ベッドの上で出された微妙にまずいパンを齧る。ん?
「ひょっとしてこの世界の食べ物まずいのてさあ」
「あ、やっぱり美味しくなかった?文献でも魔力せいしが美味となるって書いてあったけどそうなんだね。稀人は食事が不要になるみたいだし、必要ないものはまずいのかな?あっメモしとこ!」
いそいそと筆記用具を探す男に、俺は枕を投げつけた。
ほんとこの男、一回死ねばいいのに。
一つ、この世界の人間は魔力は持つものの、その魔力を日をまたいで貯蔵する術を持たない。稀人は唯一、魔力貯蔵を可能にし容量は無限とされる
一つ、魔力は粘膜接触が最も受け渡ししやすく、体内に受ける事でより馴染みやすい
そんな説明をベッドの上でされて、俺はどうしたと思う?まあこのクソ魔法使いを叩き落とすよね、普通にね。
渡された鏡を見て愕然とした。黒髪黒目だったはずの俺の色が変化していたからだ。炎みたいな真っ赤な髪の毛に、金色の瞳。なんだこれコスプレ感が強い。日本人として今まで見慣れてきた色が変わったことへの戸惑いは強い。
「お前……ほんとによ……」
もう既に怒る気力は無くなった。ここまで見事に振り切られるといっそファンタジーらしくてせいせいする。とりあえず今の俺にはコノエの言うことを聞くしか選択肢が無い。帰るにせよ帰らないにせよ金は欲しいし、生きても死んでもいいと思っていた位だ、ありえない現実を受け入れてみるのも面白いかもしれない。
「ね、あなたの名前は?僕はコノエ。しがない天才魔術師だよ」
「……リク。花も恥じらう23才」
「23?随分若く見えるね。よかった、未成年相手に手を出しちゃったかと思って少しドキドキしてたんだ」
ドキドキしてるやつの手管じゃなかったぞあれは。
魔力のない俺にそれを渡すという大義名分があったとはいえ。お、俺の諸々初めてを奪いやがって。少しは悪びれろ!
魔法とやらで一瞬にして綺麗になったベッドの上で、俺はまたコノエの服を奪い取って着ている。コノエ?勿論床に正座だよ。
「でね、リク。さっそくなんだけど、今この世界には稀人まれびとは恐らくあなたしかいないんだ。一応国家間で稀人の譲渡は禁じる条約は結ばれてるんだけど、恐らくあなたは権力者に追われる」
おいおい、随分物騒な話になってきたぞ。それがわかってて召喚したって、随分な魔法使いだな。
「おい……」
床に正座を命じていたはずの男はゆっくりとベッドに乗り上げてくる。その碧の瞳は酷く真剣で、笑みを形作っているだけの唇は意味をなしていない。
「僕の魔力も日中をピークにして深夜にかけて減少していく。それは魔力を使おうが使うまいが変わらない。つまり魔力を貯蔵できるあなたに……僕は少しでも貯めていかなければならないんだ」
「おい……んっ」
形の良い唇がおれのそれを塞ぎ、抵抗しようとする掌を指をからめて握り込まれる。ぬる、と入ってきた舌は逃げる俺のそれを絡めとり、無理やりコノエの唇に吸い込まれた。きつく吸われ、初めて味わう他人の口内は酷く甘やかで、その味わいと粘膜同士のすり合わせにまた俺のだらしのない下半身は疼いてくる。
「ん……んっふ……う」
「魔力の交歓は脳が快楽と感じるんだ。だから気持ちいのはあなただけじゃないよ」
反対の手をコノエの股間に導かれ、触れたソコは硬く熱く育っていた。
男のそれは気持ちが悪いに決まっているのに、何故だかそこから手が離せない。
ボトムの中でビク、と動くソレを手のひらで感じると
「は……あ♡」
「僕はだから出来るだけリクに魔力を注ぎたいんだけど。……だからさっきみたいに魔力を口の中で出すより敏感なトコに入れたら――もっと気持ちイイだろうね?」
俺を魔力貯蔵庫としてしか見ていないだろう男は、そう言いながら俺の尻を鷲掴んだ。
こいつ、絶対ぶん殴る。
とりあえず、この疼きを解消してから。そう結論付けると、近づいてくる唇を受け入れた。
先ほどは触られなかった後孔を、コノエは熱心に拡げている。
もう好きにしろと、そう思ってはいたけどこれはあまりにもあんまりだ。
ベッドに仰向けにされ、腰を天井に向けて高く上げられる。男は『洗浄』『固定』と一言言えば、俺の腰は労することなくその不自然な態勢で固定されたし、どうやら胎の中はすっきり綺麗になったらしい。なんでもアリだな、ファンタジーは。
「んんんっ、あっ♡やぁ♡」
そのあんまりな体勢のまま、コノエはその指を俺の穴の中にゆっくりと入れていくし、なんかしらんが中から何かが湧いて出てくる。そう、何故か女みたいに濡れているのだ。きっとこの男の仕業なんだろう。
ついでに言えばあり得ない位にアナルが気持ちいい。勿論こんな事は初めてなのに、まるで男のソレを受け入れるための器官であるかのようにごくごく自然に男の指を咥え込んでいる。
「気持ちイイかな?稀人はココで魔力を受けるからね。界渡りで変わったんだろう。あなたが特別淫乱な訳じゃないから安心して。気持ちイイほうがいいもんね?」
ひくひくと収縮するそこを柔らかく出し入れされるだけで、目の前で揺れる俺のペニスがガチガチに張り詰めていく。いやらしく動く指の動きと硬くなった自分自身が同時に目に入り、それはあまりにも卑猥な光景だった。
「も……やだ、恥ずかしいから……っ♡やめろぉ……っ♡」
「うん?うん、ごめんね、もうちょっとだけ我慢して。僕の少し大きいから、もう少し拡げておいた方が気持ちイイから、ね?ほら、いいこ」
宥める様に太ももにちゅちゅっとキスを落とされ、その刺激で自分の穴がひくひくするのが分かる。
クポクポと出入りするコノエの指はぐちゅぐちゅに濡れて、明るい光を反射してとても淫靡だった。狭い穴の中はぐるりと拡げられ、そしてゆっくり引き抜かれるとエメラルドグリーンの瞳と視線が交差する。
男が『解除』と唱えれば、不自然に固定されていた腰がゆっくりとベッドに下ろされる。そうして俺の身体の陰に隠れていたコノエの大きな陰茎が、天を向いて俺の前に現われた。
「……っ♡」
「食べたい?でもごめんね、先に僕もココに入れてくれると嬉しいな」
コノエのペニスの先にぷくりと浮かんだ透明の液体が見える。あの極上の味わいを思い出して思わず生唾を飲み込む。
「大丈夫。魔力の量なら世界屈指だよ……嫌になるくらい飲ませてあげる」
そう言って笑うと、美しい顔と不釣り合いなグロテスクなモノを俺の窄まりに宛がった。
指で目いっぱい拡げられたと思ったはずのそこは、ずっしりとした重量感の肉棒を限界を超えて受け入れたのだ。
「ひ、あっ♡う……んっ♡あっ♡もうやだぁ♡」
「あーほらリク、逃げないー、っと」
「ああああっ♡」
後ろから抱え込まれ、逃げようとする腰を強く引き寄せられた。パンッと気持ちいい位の音を響かせて、奥まで一気にペニスを突き入れられた。
――パンッ、パンッ
がくがくと揺さぶられる俺の身体は、もう何度目かの魔力せいしを身体に受け入れていた。普段使うことのない太ももはあり得ない位震えているし、喘ぎすぎてて喉が痛い。
誓って言うが俺は性行為は初めてだ。にも拘らずこうも乱れるというのは『稀人』として身体のどこかが変わっているのだろう、いやそう思わないとやってられん。
「んっ♡あっ♡あああっ、そこぉ……いい……っ♡」
腰だけ高くつきだした格好で、後ろから男の怒張で貫かれる。疲れてもう止めて欲しいのに、その激しいピストンに合わせる様に俺の腰は勝手にくねり喜び受け入れていた。
俺のくちはもう閉じる事ができずに、喘ぐか息をするかよだれを垂らす機能しか残されてない。
勢いよく射精もできなくなり、とろとろと零れ落ちる自分の精子がシーツを汚す。
魔力貯蔵庫と言っていたはずの男の手は酷く優しくて、時折俺の身体を優しく撫でた。
「リク……受け取って」
耳元に寄せた唇が、少し擦れた言葉を紡ぐ。
堪えたような吐息が耳朶を掠めると、それだけで俺の背中はぞくぞくした。
「ひ♡あ……っ♡」
ぐっぐっと押し付けるような腰の動きで、男が俺の中に精を放った事を察した。
じわじわと染み込んでくる魔力の気持ちよさに、俺はまたトロトロと精子を出した。
とりあえずコノエは殴った。
どうせ自分ですぐに『回復』できるのだろうから腹が立つ。
「もーリクは乱暴だなあ。僕だからいいけど、他の人は殴ったらだめだよ?」
頭をさする男はそんな呑気な事を言う。
寝るとき以外三日三晩抱きっぱなしだった男は殴られて当然だと思うがいかがだろうか。
うん、当然だな。
魔力が多いと言ったコノエの自己申告通り、性欲も旺盛なのかほんの少し眠るとき以外はずっと揺さぶられて喘がされた。タチが悪いことにこいつは魔法使いで『回復』やら『洗浄』やら便利な魔法をバンバン使うもんだから、変にこいつの性欲に付き合う事が出来てしまった。
まあ実際魔力がすっかり空っぽになるって事はないそうだが、俺の身体の中には確かに何かが満ちている気配がした。とはいえ俺は魔法使えないらしいんだけど。
完全なる溜め池である。
腰にシーツを巻き付けて、ベッドの上で出された微妙にまずいパンを齧る。ん?
「ひょっとしてこの世界の食べ物まずいのてさあ」
「あ、やっぱり美味しくなかった?文献でも魔力せいしが美味となるって書いてあったけどそうなんだね。稀人は食事が不要になるみたいだし、必要ないものはまずいのかな?あっメモしとこ!」
いそいそと筆記用具を探す男に、俺は枕を投げつけた。
ほんとこの男、一回死ねばいいのに。
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