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異世界転生 16日目
第389話 『固有神聖』《全チートフル装備》
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「麻奈志漏誠也が、13万5千の全チートに命ずる――!」
「お、おまえ、なにを言って――」
困惑顔をみせる魔神を尻目に、俺は身体に、心に――! 力を、そして魂を込めてゆく──!
「全チートよ! 今こそここに立ち上がり、我が血肉となるべく馳せ参じよ!」
これはここずっと温めていた俺のとっておきの『切り札』だった。
精霊さんと《精霊融合》をした時にふと思ったんだ。
チートってのは突き詰めればエネルギーだ。
しかもどうやっているのかは知らないが、明らかに質量保存の法則を無視してほんのわずかの代償で強大な力を発揮してくれるのだ。
そしてエネルギー体である精霊さんとチートは、形のないエネルギーという意味で非常に似通っている。
だったら、そのエネルギーを「チートの効果として発現させるのではなく、何らかの燃料・パワーとして使えないか」って。
精霊さんのエネルギーをそっくりそのまま俺に上乗せできるのなら、チートだって同じようなことができるんじゃないかって。
そう思ったのだ。
そしてチートは俺自身の力――生命力かなにかは知らないが――を代償にして発動している。
それは時おり、ぎんぎんにえっちな気分だったのが潮が引いたように不可解に減衰したことなどからも、ある程度確信をもって推察できる。
「つまり! 今ある力とは別口で、追加の燃料が用意できるってことだ――!」
そして《真覚醒・神滅覇王》に、その全チートをエネルギーに変換したものを上乗せすることができれば!
「ま、まさか本当に奥の手が――!? でもそんなわけが――」
「S級からD級、全ての力を並列励起!」
《魔神》に届かなかった「あとちょっと」に、手が届く可能性はある――!
行くぞ――!
「麻奈志漏誠也の『固有神聖』――《全チートフル装備》、発動!」
俺の号令の下、S級からD級までの13万5千の全チートが一斉に起動を始める!
「効果の発動は必要ない! 代わりにその発動エネルギーを全て《真覚醒・神滅覇王》へと上乗せする――!」
SSS級という膨大な力の前には、S級以下のチートなんて一つ一つは微々たる力に過ぎない。
「それでもこれだけ数を集めれば、13万5千もの膨大な数を積み上げれば! それなりなんて言葉が霞むくらいの巨大な力になるはずだ――!」
これは13万5千もの膨大なチートを与えられた俺だけにできる力技!
これぞまさに俺だけの、麻奈志漏誠也だけの『固有神聖』に他ならないのだ――!
全チートを強制起動したことによる猛烈な虚脱感が俺を襲う――が、そんなもの気にやしない。
《魔神》に苦しみ続けたティモテのことを思えば、これくらいは朝飯前だ!
歯を食いしばればなんとかなる!
そして――、
「きたぞ……きたぞ! おおおおおぉぉぉぉ――――っっっっ!!」
使用代償の虚脱感のすぐ後に、俺の中に塵が積もって山となった強大な力が渦巻き始めたのだ――!
『固有神聖』《全チートフル装備》が発動したのだ――!
「ヒっ、なんだその力はっ!? ぁひッ、お前はいったい、何者だ――グギッ……!」
俺の中にあふれ始めた新たな力、『固有神聖』の顕現を感じ取った《魔神》が一転、攻勢に出てくるが、俺はそれを苦もなくはじき返す――!
「SSS級 《魔神》よ、少しおイタが過ぎたな。でもそれももう終わりだ、そろそろフィナーレと行こうぜ――」
「お、おまえ、なにを言って――」
困惑顔をみせる魔神を尻目に、俺は身体に、心に――! 力を、そして魂を込めてゆく──!
「全チートよ! 今こそここに立ち上がり、我が血肉となるべく馳せ参じよ!」
これはここずっと温めていた俺のとっておきの『切り札』だった。
精霊さんと《精霊融合》をした時にふと思ったんだ。
チートってのは突き詰めればエネルギーだ。
しかもどうやっているのかは知らないが、明らかに質量保存の法則を無視してほんのわずかの代償で強大な力を発揮してくれるのだ。
そしてエネルギー体である精霊さんとチートは、形のないエネルギーという意味で非常に似通っている。
だったら、そのエネルギーを「チートの効果として発現させるのではなく、何らかの燃料・パワーとして使えないか」って。
精霊さんのエネルギーをそっくりそのまま俺に上乗せできるのなら、チートだって同じようなことができるんじゃないかって。
そう思ったのだ。
そしてチートは俺自身の力――生命力かなにかは知らないが――を代償にして発動している。
それは時おり、ぎんぎんにえっちな気分だったのが潮が引いたように不可解に減衰したことなどからも、ある程度確信をもって推察できる。
「つまり! 今ある力とは別口で、追加の燃料が用意できるってことだ――!」
そして《真覚醒・神滅覇王》に、その全チートをエネルギーに変換したものを上乗せすることができれば!
「ま、まさか本当に奥の手が――!? でもそんなわけが――」
「S級からD級、全ての力を並列励起!」
《魔神》に届かなかった「あとちょっと」に、手が届く可能性はある――!
行くぞ――!
「麻奈志漏誠也の『固有神聖』――《全チートフル装備》、発動!」
俺の号令の下、S級からD級までの13万5千の全チートが一斉に起動を始める!
「効果の発動は必要ない! 代わりにその発動エネルギーを全て《真覚醒・神滅覇王》へと上乗せする――!」
SSS級という膨大な力の前には、S級以下のチートなんて一つ一つは微々たる力に過ぎない。
「それでもこれだけ数を集めれば、13万5千もの膨大な数を積み上げれば! それなりなんて言葉が霞むくらいの巨大な力になるはずだ――!」
これは13万5千もの膨大なチートを与えられた俺だけにできる力技!
これぞまさに俺だけの、麻奈志漏誠也だけの『固有神聖』に他ならないのだ――!
全チートを強制起動したことによる猛烈な虚脱感が俺を襲う――が、そんなもの気にやしない。
《魔神》に苦しみ続けたティモテのことを思えば、これくらいは朝飯前だ!
歯を食いしばればなんとかなる!
そして――、
「きたぞ……きたぞ! おおおおおぉぉぉぉ――――っっっっ!!」
使用代償の虚脱感のすぐ後に、俺の中に塵が積もって山となった強大な力が渦巻き始めたのだ――!
『固有神聖』《全チートフル装備》が発動したのだ――!
「ヒっ、なんだその力はっ!? ぁひッ、お前はいったい、何者だ――グギッ……!」
俺の中にあふれ始めた新たな力、『固有神聖』の顕現を感じ取った《魔神》が一転、攻勢に出てくるが、俺はそれを苦もなくはじき返す――!
「SSS級 《魔神》よ、少しおイタが過ぎたな。でもそれももう終わりだ、そろそろフィナーレと行こうぜ――」
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