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異世界転生 14日目
第309話 ご、ごゆっくり~~
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翌朝。
日常系A級チート『おはよう朝ごはん』によって、新サクライ家での初夜からぐっすり快適に目覚めた俺は――裸でサーシャと抱き合っていた。
「…………はい?」
俺の上に裸のサーシャが乗っていて、それを抱きしめるような格好だ。
胸こそぺたーんなものの、やはりなんだかんだで柔らかくて暖かい女の子特有の感触が、素肌でダイレクトに感じられて。
ふにっ。
しかもサーシャは軽いので、全然重みは感じないのだ。
ふにっふにっ。
両手をうごかすと、小さくも柔らかい感触が返ってくる。
どうやら俺の両の手のひらは、サーシャのお尻をがっちり鷲づかみでホールドしているようだった。
ふにふにっ、ふにふにっ。
「ふむ、手のひらにちょうど収まる小ぶりなお尻も、それはそれでキュートで悪くないな――じゃなくてだな!?」
またかよ!?
俺の異世界転生は、朝起きたら裸の女の子と抱き合っている異世界転生なの!?
初めてのお泊りイベントが、ほんまもんの初夜になったってか!?
一応言っておくけど、今回は俺なにもしてない確信があるからね!?
気を失って無抵抗な女の子を、これ幸いと送り狼してヤっちゃうほど、そこまで俺はクズじゃないからねっ!?
――と、
「ありがとうございます、セーヤ様……そら豆も、生きていていいのですね……」
俺の胸に顔をうずめたサーシャが、安心しきった声で寝言をつぶやいた。
いつの間にか、ラブコメ系A級チート『夫の腕の中で安心して眠る妻』が発動していた。
眠っている女の子を抱きしめて大きな安心感を与えてあげるチートである。
そのまんまだな!
そこへ、コンコンと軽くノックをする音がして――、
「サーシャ、起きてますか~そろそろ朝ごはんにしますよ~。……あら、返事がありませんね」
もはや狙っているとしか思えない絶妙のタイミングでやってきたウヅキが、反応がないのを訝しんで、そぉっと覗き込むようにドアを開けて――、
「はうあっっっ!?」
ドアを開けたままの姿でぴしりと固まった。
「せ、せ、せ、セーヤさんがサーシャのお部屋で朝からサーシャのお尻をむんずと掴み、二人とも裸で騎乗位でセーヤさんが《神滅覇王》を突き上げるとサーシャはぐったりと胸に顔をうずめて気持ちよさそうにまどろんでいます!?」
とっても早口で状況を事細かに説明してくださるウヅキさん。
「だよね! どこからどう見ても、そんな風に見えちゃうよね!? いやでもこれは完全に誤解なんだよ、俺は無実です信じてくださいウヅキさん。いやほんとウヅキが考えてるようなことはなかったから――」
しかし、
「だ、大丈夫です! 分かってます! 英雄色を好む、わたしちゃんと知っていますから!」
俺の必死の釈明は、これまた華麗にスルーされてしまって。
「ご、ごゆっくり~~」
顔を真っ赤にしたウヅキは、そっとドアを閉めると脱兎のごとくこの場を離れたのだった――。
日常系A級チート『おはよう朝ごはん』によって、新サクライ家での初夜からぐっすり快適に目覚めた俺は――裸でサーシャと抱き合っていた。
「…………はい?」
俺の上に裸のサーシャが乗っていて、それを抱きしめるような格好だ。
胸こそぺたーんなものの、やはりなんだかんだで柔らかくて暖かい女の子特有の感触が、素肌でダイレクトに感じられて。
ふにっ。
しかもサーシャは軽いので、全然重みは感じないのだ。
ふにっふにっ。
両手をうごかすと、小さくも柔らかい感触が返ってくる。
どうやら俺の両の手のひらは、サーシャのお尻をがっちり鷲づかみでホールドしているようだった。
ふにふにっ、ふにふにっ。
「ふむ、手のひらにちょうど収まる小ぶりなお尻も、それはそれでキュートで悪くないな――じゃなくてだな!?」
またかよ!?
俺の異世界転生は、朝起きたら裸の女の子と抱き合っている異世界転生なの!?
初めてのお泊りイベントが、ほんまもんの初夜になったってか!?
一応言っておくけど、今回は俺なにもしてない確信があるからね!?
気を失って無抵抗な女の子を、これ幸いと送り狼してヤっちゃうほど、そこまで俺はクズじゃないからねっ!?
――と、
「ありがとうございます、セーヤ様……そら豆も、生きていていいのですね……」
俺の胸に顔をうずめたサーシャが、安心しきった声で寝言をつぶやいた。
いつの間にか、ラブコメ系A級チート『夫の腕の中で安心して眠る妻』が発動していた。
眠っている女の子を抱きしめて大きな安心感を与えてあげるチートである。
そのまんまだな!
そこへ、コンコンと軽くノックをする音がして――、
「サーシャ、起きてますか~そろそろ朝ごはんにしますよ~。……あら、返事がありませんね」
もはや狙っているとしか思えない絶妙のタイミングでやってきたウヅキが、反応がないのを訝しんで、そぉっと覗き込むようにドアを開けて――、
「はうあっっっ!?」
ドアを開けたままの姿でぴしりと固まった。
「せ、せ、せ、セーヤさんがサーシャのお部屋で朝からサーシャのお尻をむんずと掴み、二人とも裸で騎乗位でセーヤさんが《神滅覇王》を突き上げるとサーシャはぐったりと胸に顔をうずめて気持ちよさそうにまどろんでいます!?」
とっても早口で状況を事細かに説明してくださるウヅキさん。
「だよね! どこからどう見ても、そんな風に見えちゃうよね!? いやでもこれは完全に誤解なんだよ、俺は無実です信じてくださいウヅキさん。いやほんとウヅキが考えてるようなことはなかったから――」
しかし、
「だ、大丈夫です! 分かってます! 英雄色を好む、わたしちゃんと知っていますから!」
俺の必死の釈明は、これまた華麗にスルーされてしまって。
「ご、ごゆっくり~~」
顔を真っ赤にしたウヅキは、そっとドアを閉めると脱兎のごとくこの場を離れたのだった――。
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