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第四部 古の盟約(いにしえのめいやく) 異世界転生 12日目(前編)
第232話 惨劇のエルフ村
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どんどん強くなっていく雪の中、巫女エルフちゃんハウスへと戻った俺とウヅキは、
「みんな、無事か――!?」
ハヅキ、トワ、《神焉竜》、巫女エルフちゃんたちと合流した。
しかしそこで目の当たりにした惨状を見て、
「なんてことを……くっ、俺がいながら……!」
俺は怒りに打ち震えていた。
正義の怒りだった。
いやこれはもう怒りなんてチンケなもんじゃない、絶句してしまうほどの猛烈なる圧倒的憤怒……!
「許さんぞ――!」
ぎりりと奥歯をならしながら、俺はきつく握りしめた両の拳をぷるぷると震わせる。
「この激情が、人間を堕落させるために悪魔が用意した七つの大罪と言うのなら、俺は進んで悪魔に魂を売ろうじゃないか――!」
俺の中に溢れ出した、正義を希求してやまない心が。
そして絶対不敗にして最強不滅の《神滅覇王》の心が!
この絶望を絶望のままで終わらせはしないと、激しく猛々しく戦いの気炎を上げていく――!
「俺は今、猛烈に怒っている――!」
世界の果てまで行ったとしても、必ずこの犯人を見つけてとっちめてやるから覚悟しておけ――!
絶対に踏み越えちゃいけない一線をてめぇが越えちまったことを、その魂にまで深々と刻み込んでやるからよ!
「そう、たとえこの世界に神がいなくとも、この俺が――《神滅覇王》麻奈志漏誠也がこの愚かな咎人を天に代わって断罪してやる――!」
俺がここまで激しく怒りをあらわにしてしまったのも、しかし当然のことではないだろうか?
だってさ、
「巫女エルフちゃんたちが厚着している……!!」
んだもん!
薄着で谷間や脇乳がひゃっはーしていた巫女エルフちゃんたちが、みんな長袖のモコモコを着ているんだよ!!
「なんという惨劇……!!」
これ以上の悲劇が世の中にあるだろうか!?
いや、ない!!
「常夏エルフ村は死んだ、なぜか! 寒いからさ! ああそうだ! 俺はこの寒さの原因を作ったヤツを絶対に許さない、絶対にだ!」
並々ならぬ決意で塗り固められた、正義という熱量に満ち満ちた言葉を発した俺を、
「さすがです、セーヤさん!」
いの一番にウヅキがお決まりのフレーズで応援してくれて。
「まったく、ほんに主様は人助けが好きなのじゃ。ただの配下にも関わらず、困っているエルフたちを見捨ててはおけぬと、義憤にかられて自ら率先して救いの手を差し伸べようとするとは」
ウヅキに続いて苦笑しながら同意してくれる《神焉竜》。
「うにゅ、まなしー、ひとだすけ、かっこいい!」
「記憶のかなたにいるもう一人のトワが、笑ったような――そんな不思議な気がしました」
幼女2人も納得のご様子だ。
――さてと。
「話は決まったな……!」
常夏おっぱいエルフ村をかくも台無しにしてくれちゃったどうしようもないお馬鹿さんは、一体全体どこのどいつだ――!?
俺の理想の楽園を――。
横乳、下乳、脇チラ、谷間、へそ出し、ゆさゆさぷるーんむにゅむにゅりetc...その他もろもろ俺から奪おうなどという愚か者は――、
「そんなヤツは断じて許さん! 今からすぐに殴りこんでやるから、首を洗って待っていろ!!」
「みんな、無事か――!?」
ハヅキ、トワ、《神焉竜》、巫女エルフちゃんたちと合流した。
しかしそこで目の当たりにした惨状を見て、
「なんてことを……くっ、俺がいながら……!」
俺は怒りに打ち震えていた。
正義の怒りだった。
いやこれはもう怒りなんてチンケなもんじゃない、絶句してしまうほどの猛烈なる圧倒的憤怒……!
「許さんぞ――!」
ぎりりと奥歯をならしながら、俺はきつく握りしめた両の拳をぷるぷると震わせる。
「この激情が、人間を堕落させるために悪魔が用意した七つの大罪と言うのなら、俺は進んで悪魔に魂を売ろうじゃないか――!」
俺の中に溢れ出した、正義を希求してやまない心が。
そして絶対不敗にして最強不滅の《神滅覇王》の心が!
この絶望を絶望のままで終わらせはしないと、激しく猛々しく戦いの気炎を上げていく――!
「俺は今、猛烈に怒っている――!」
世界の果てまで行ったとしても、必ずこの犯人を見つけてとっちめてやるから覚悟しておけ――!
絶対に踏み越えちゃいけない一線をてめぇが越えちまったことを、その魂にまで深々と刻み込んでやるからよ!
「そう、たとえこの世界に神がいなくとも、この俺が――《神滅覇王》麻奈志漏誠也がこの愚かな咎人を天に代わって断罪してやる――!」
俺がここまで激しく怒りをあらわにしてしまったのも、しかし当然のことではないだろうか?
だってさ、
「巫女エルフちゃんたちが厚着している……!!」
んだもん!
薄着で谷間や脇乳がひゃっはーしていた巫女エルフちゃんたちが、みんな長袖のモコモコを着ているんだよ!!
「なんという惨劇……!!」
これ以上の悲劇が世の中にあるだろうか!?
いや、ない!!
「常夏エルフ村は死んだ、なぜか! 寒いからさ! ああそうだ! 俺はこの寒さの原因を作ったヤツを絶対に許さない、絶対にだ!」
並々ならぬ決意で塗り固められた、正義という熱量に満ち満ちた言葉を発した俺を、
「さすがです、セーヤさん!」
いの一番にウヅキがお決まりのフレーズで応援してくれて。
「まったく、ほんに主様は人助けが好きなのじゃ。ただの配下にも関わらず、困っているエルフたちを見捨ててはおけぬと、義憤にかられて自ら率先して救いの手を差し伸べようとするとは」
ウヅキに続いて苦笑しながら同意してくれる《神焉竜》。
「うにゅ、まなしー、ひとだすけ、かっこいい!」
「記憶のかなたにいるもう一人のトワが、笑ったような――そんな不思議な気がしました」
幼女2人も納得のご様子だ。
――さてと。
「話は決まったな……!」
常夏おっぱいエルフ村をかくも台無しにしてくれちゃったどうしようもないお馬鹿さんは、一体全体どこのどいつだ――!?
俺の理想の楽園を――。
横乳、下乳、脇チラ、谷間、へそ出し、ゆさゆさぷるーんむにゅむにゅりetc...その他もろもろ俺から奪おうなどという愚か者は――、
「そんなヤツは断じて許さん! 今からすぐに殴りこんでやるから、首を洗って待っていろ!!」
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