ブラック社畜の俺、部屋でアニメを見ていたら説明もなしにドラゴンの跋扈する異世界に強制転移される。でも今は≪盾の聖女≫と元気に勇者やってます!
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第25話 天才軍師メイリン(2)
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「おそらく自分たちよりも強い存在――つまりは自分たちを脅かす存在だから早めに排除したいんじゃないかとアタシは考えているんだ。ドラゴンは強さにこだわる種族だからね。だから予想よりもはるかに早いタイミングで再度、襲ってきたというわさ」
「なるほどな。ってことはもしかしなくても、これからもどんどんドラゴンたちは攻めてくるってことなのか?」
「その可能性は高いだろうね。近々さらに大軍勢のドラゴン軍団を率いた強大な指揮官ドラゴンが襲ってくるのは間違いないだろう」
「やはりそうか……それがいつぐらいになるかとか、見立てはあるのか?」
最近はゆっくりリュスターナと過ごしていたからつい忘れそうになるけど、今はドラゴンとの戦いの真っ最中なんだよな。
「アタシの戦術予測によれば、10日以内に8割以上の確率ってところだね」
「ものすごい高確率だな。近日中にほぼほぼ間違いなく襲ってくるってことだろ、それ」
「さらに規模は前回の襲撃よりもさらに大きく、動員されるドラゴンの総数は少なく見積もって5000。最大で10000の大軍団になるはずだよ」
「最大10000のドラゴンの大軍団だって!? なんだそりゃ。さすがに10000ってのは多すぎじゃないか?」
10000体のドラゴンなんて、文字通り空を埋め尽くすほどだぞ?
「戦力の逐次投入は愚策だからね。大軍勢で一気に粉砕するというのは間違っちゃあいないのさ。だからこうやって予測もしやすいのだけれど」
「なるほどな。理にかなった行動だからこそ、逆にメイリンも確信をもって予測できるのか」
「そういうことだね。なかなか理解が早いじゃないか。意外と軍師としてもやっていけるんじゃないかい?」
「メイリンの説明が上手だから理解できただけだよ。それにしてもドラゴンってそんなに数がたくさんいるんだな」
「この辺りにはいないね。これも推察だが、他の地域に侵攻しているドラゴンを今頃かき集めているはずだよ。そして満を持して特大兵力でここに攻め込んでくるはずだ。それほどに勇者という存在は、ドラゴンたちにとって目障りだと言うことなのさ」
「ってことはつまり、その分だけ他の地域の防衛が楽になるってことか?」
「ああ。そしてそのタイミングで、人類も連帯して世界規模の一大反抗作戦を行う予定さ」
「おおっ! そこまで作戦を考えていたのか! さすが天才軍師様だな!」
「ただ、その一大反抗作戦を成功させるためにも、ここに向かってくる最大10000のドラゴンの大軍勢は、完膚なきまでに叩きのめして欲しいんだよ」
「10000の特大戦力となったドラゴン軍団……前みたいに≪ホーリー・バルカン≫を10万発撃っても、10000体もいれば1体あたり10発しか当たらない計算になるんだよな……」
それじゃ雑兵ドラゴンと言えども、とても倒すことは不可能だ。
10倍の100万発を撃てば倒せるだろうけど、それじゃ俺のパワーが持たなさそうだ。
「やはり10000体ほどの数ともなると、さしもの勇者の力でも難しいだろうか?」
「……簡単か難しいかで言ったらそりゃ難しいだろうけど、そうも言ってられないよな」
できなかったら死ぬだけだ。
それも俺だけじゃなく、リュスターナや兵士たちも。
そしておそらくはお城の後方支援の要である街の住人達も、みんな死んでしまうだろう。
だったらもうやるしかない。
10000だろうが100000だろうが、そんなの関係なく倒しきるしかないんだ。
「正直な話、これほどの規模の大軍団による侵攻ともなれば、もはやアタシの作戦程度ではどうしようもなくてね。それで勇者の力でなんとかして欲しいと頼みに来たというわけなんだ」
「分かった。ちょっと考えてみるよ。実を言うと温めていた応用技があってさ」
「それは本当かい?」
「なんとなくイメージしてたくらいで、本当にできるかどうかもわからないし、正直あんまり期待されても困るんだけどな。しかも俺一人じゃ無理でリュスターナの協力も必要だし。でもいい機会だしちょっと訓練で試してみるよ」
「それは心強いね。さすがは勇者リョーマ=オクムラだ。期待しているよ」
「だからなんとなくのイメージしかないからあんまり期待しないでってば」
「なに、勇者リョーマ=オクムラならできるさ」
「はいはい、そりゃどうも。努力はするよ……でもそうか。今日はわざわざそのことを俺に伝えに来てくれたんだな。ありがとう、メイリンのおかげで準備する時間ができたよ」
「まぁそれもあるんだけどね。でも一番はあんたの顔を見てみたかったからだね」
「俺の顔を?」
俺の冴えない顔なんて見ても、何のいいこともないと思うんだが?
変な奴だなぁ、メイリンって。
「なるほどな。ってことはもしかしなくても、これからもどんどんドラゴンたちは攻めてくるってことなのか?」
「その可能性は高いだろうね。近々さらに大軍勢のドラゴン軍団を率いた強大な指揮官ドラゴンが襲ってくるのは間違いないだろう」
「やはりそうか……それがいつぐらいになるかとか、見立てはあるのか?」
最近はゆっくりリュスターナと過ごしていたからつい忘れそうになるけど、今はドラゴンとの戦いの真っ最中なんだよな。
「アタシの戦術予測によれば、10日以内に8割以上の確率ってところだね」
「ものすごい高確率だな。近日中にほぼほぼ間違いなく襲ってくるってことだろ、それ」
「さらに規模は前回の襲撃よりもさらに大きく、動員されるドラゴンの総数は少なく見積もって5000。最大で10000の大軍団になるはずだよ」
「最大10000のドラゴンの大軍団だって!? なんだそりゃ。さすがに10000ってのは多すぎじゃないか?」
10000体のドラゴンなんて、文字通り空を埋め尽くすほどだぞ?
「戦力の逐次投入は愚策だからね。大軍勢で一気に粉砕するというのは間違っちゃあいないのさ。だからこうやって予測もしやすいのだけれど」
「なるほどな。理にかなった行動だからこそ、逆にメイリンも確信をもって予測できるのか」
「そういうことだね。なかなか理解が早いじゃないか。意外と軍師としてもやっていけるんじゃないかい?」
「メイリンの説明が上手だから理解できただけだよ。それにしてもドラゴンってそんなに数がたくさんいるんだな」
「この辺りにはいないね。これも推察だが、他の地域に侵攻しているドラゴンを今頃かき集めているはずだよ。そして満を持して特大兵力でここに攻め込んでくるはずだ。それほどに勇者という存在は、ドラゴンたちにとって目障りだと言うことなのさ」
「ってことはつまり、その分だけ他の地域の防衛が楽になるってことか?」
「ああ。そしてそのタイミングで、人類も連帯して世界規模の一大反抗作戦を行う予定さ」
「おおっ! そこまで作戦を考えていたのか! さすが天才軍師様だな!」
「ただ、その一大反抗作戦を成功させるためにも、ここに向かってくる最大10000のドラゴンの大軍勢は、完膚なきまでに叩きのめして欲しいんだよ」
「10000の特大戦力となったドラゴン軍団……前みたいに≪ホーリー・バルカン≫を10万発撃っても、10000体もいれば1体あたり10発しか当たらない計算になるんだよな……」
それじゃ雑兵ドラゴンと言えども、とても倒すことは不可能だ。
10倍の100万発を撃てば倒せるだろうけど、それじゃ俺のパワーが持たなさそうだ。
「やはり10000体ほどの数ともなると、さしもの勇者の力でも難しいだろうか?」
「……簡単か難しいかで言ったらそりゃ難しいだろうけど、そうも言ってられないよな」
できなかったら死ぬだけだ。
それも俺だけじゃなく、リュスターナや兵士たちも。
そしておそらくはお城の後方支援の要である街の住人達も、みんな死んでしまうだろう。
だったらもうやるしかない。
10000だろうが100000だろうが、そんなの関係なく倒しきるしかないんだ。
「正直な話、これほどの規模の大軍団による侵攻ともなれば、もはやアタシの作戦程度ではどうしようもなくてね。それで勇者の力でなんとかして欲しいと頼みに来たというわけなんだ」
「分かった。ちょっと考えてみるよ。実を言うと温めていた応用技があってさ」
「それは本当かい?」
「なんとなくイメージしてたくらいで、本当にできるかどうかもわからないし、正直あんまり期待されても困るんだけどな。しかも俺一人じゃ無理でリュスターナの協力も必要だし。でもいい機会だしちょっと訓練で試してみるよ」
「それは心強いね。さすがは勇者リョーマ=オクムラだ。期待しているよ」
「だからなんとなくのイメージしかないからあんまり期待しないでってば」
「なに、勇者リョーマ=オクムラならできるさ」
「はいはい、そりゃどうも。努力はするよ……でもそうか。今日はわざわざそのことを俺に伝えに来てくれたんだな。ありがとう、メイリンのおかげで準備する時間ができたよ」
「まぁそれもあるんだけどね。でも一番はあんたの顔を見てみたかったからだね」
「俺の顔を?」
俺の冴えない顔なんて見ても、何のいいこともないと思うんだが?
変な奴だなぁ、メイリンって。
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