ブラック社畜の俺、部屋でアニメを見ていたら説明もなしにドラゴンの跋扈する異世界に強制転移される。でも今は≪盾の聖女≫と元気に勇者やってます!
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第2話 邂逅 ~ドラゴン~
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「なんだこの展開……いやマジでなんなんだよ。あまりに酷い、ひど過ぎる……そしてここは一体どこなんだ?」
辺りを見渡すと、見慣れない服装をした人たちがたくさん歩いている。
「なんとなくだけど、服とか街並ってってアニメでよく見る中世ヨーロッパっぽい感じだよな?」
現代日本とはかけ離れているのに、なんとなく妙な既視感があった。
「それにあの金髪や赤髪って染めてるんじゃなくて地毛っぽいし、なんか黒髪の俺が浮いてる気がするぞ? っていうかここは地球じゃないのか?」
マジのマジのマジ卍で俺は異世界に来てしまったのか?
っていうか平凡なサラリーマンだった俺が、何の情報もなしに異世界に送られてこれからどうやって生きていけばいいんだよ?
「あれ? 俺、若返ってるのか? どう見ても10代の頃の顔なんだけど」
ふと目についた窓ガラスに映る自分の顔は、明らかに10年は前の顔だった。
「異世界転移の特典……かな? なにがなにやらさっぱり分からない中で、これは素直にありがたいな」
そんなことを考えながら、俺が不安いっぱいでキョロキョロ周りを見渡していると。
急に空から巨大な何かが落ちてきた。
ズドーーンッッッ!!!
「うわぁ!? なんだ!? ミサイルでも打ち込まれたのか? まさか戦争!?」
その衝撃によって地面が大きく揺れ、俺は尻餅をついてしまう。
「いててて……」
尻をさすりながら立ち上がると、すぐさまもうもうと立ち込める砂煙に視線を向けた。
『グルルルルルルル……!!!!』
「なんか獰猛な肉食獣の唸り声みたいのが聞こえてくるんだけど……」
俺の本能が危険信号をビシバシと発していた。
日本で生ぬるく育った平凡リーマンですら危険を感じるという状況に、俺は言いようのない恐怖を覚える。
砂煙の向こうに、どう考えてもヤバいのがいるぞ――!
ゴクリと、俺が固唾をのんで見守る中、砂煙の中から現れたのは――、
『グルルルルルル……!!』
全長20メートルはあるであろう巨大なドラゴンだった。
折りたたまれている状態でもわかるほどに巨大なツバサ。
人の頭ほどもある大きな牙がみっしりと生えた獰猛なアギト。
巨大な体躯は硬そうな青い鱗で隙間なくおおわれている。
「おいおい嘘だろ……!?」
ドラゴンとかどう考えてもこの世界、ファンタジーの世界じゃないかよ!!??
『グォォォォォーーーーーン!!』
ドラゴンは俺たち人間を見つけると、咆哮を上げながら向かってきた。
「逃げろぉぉおおお!!!」
誰かの声と共に周りの人たちが一斉にドラゴンとは反対側に走り出す。
「うわああああああ!!」
「きゃああああっ!」
「おかーあさん! おかーあさん!」
だがパニックになっているのか、思うように足が動かなかったり、中には転んでしまった人や、母親とはぐれて泣いている小さな幼女までいる。
このままじゃまずい…… でも俺も逃げないと死んでしまう。
でも、だからって泣いてる幼女を見捨てられないよな!
俺は母親とはぐれてドラゴンの前で泣いている幼女に駆け寄って抱きかかえると、後はもう全力ダッシュでこの場から逃げようとしたんだけど――、
『ゴファァァァァッッ!!』
逃げようとする俺に向かって、ドラゴンが容赦なくブレスを放ってきた。
うわ、だめだこれ。
マジで死ぬわ――
世界がスローモーションになり。
俺のたいしたことのない平凡な人生が、走馬灯として頭の中を駆け巡っていく。
こんなことをしても無駄とは思いつつも、俺は必死に幼い女の子を守るように抱きかかえた。
神様、せめてこの子だけでも助けてくれ――!
もはや打つ手なしの俺は、人生の最後に神に祈った。
するとまさかのまさか、祈りが通じてもしたのか、
「≪プロテクション≫!」
女の子のきりりとした声が聞こえたかと思うと、突如として俺の目の前に美しく輝く光の盾が現れたのだ――!!
――――――――
ブラック社畜の俺、部屋でアニメを見ていたら説明もなしにドラゴンの跋扈する異世界に強制送還される。でも今は≪盾の聖女≫と元気に勇者やってます!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/435568949/914669514
こちらの作品は、なんと!
「第15回ファンタジー小説大賞」(2022年9月1日~9月30日)の「読書キャンペーン」の対象作品です!
読んで感想を書くと抽選で100名に500スコアが運営から付与されちゃいます!
というわけで!
どしどし感想を待ってるからね(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
辺りを見渡すと、見慣れない服装をした人たちがたくさん歩いている。
「なんとなくだけど、服とか街並ってってアニメでよく見る中世ヨーロッパっぽい感じだよな?」
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「それにあの金髪や赤髪って染めてるんじゃなくて地毛っぽいし、なんか黒髪の俺が浮いてる気がするぞ? っていうかここは地球じゃないのか?」
マジのマジのマジ卍で俺は異世界に来てしまったのか?
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「あれ? 俺、若返ってるのか? どう見ても10代の頃の顔なんだけど」
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そんなことを考えながら、俺が不安いっぱいでキョロキョロ周りを見渡していると。
急に空から巨大な何かが落ちてきた。
ズドーーンッッッ!!!
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その衝撃によって地面が大きく揺れ、俺は尻餅をついてしまう。
「いててて……」
尻をさすりながら立ち上がると、すぐさまもうもうと立ち込める砂煙に視線を向けた。
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「きゃああああっ!」
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このままじゃまずい…… でも俺も逃げないと死んでしまう。
でも、だからって泣いてる幼女を見捨てられないよな!
俺は母親とはぐれてドラゴンの前で泣いている幼女に駆け寄って抱きかかえると、後はもう全力ダッシュでこの場から逃げようとしたんだけど――、
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逃げようとする俺に向かって、ドラゴンが容赦なくブレスを放ってきた。
うわ、だめだこれ。
マジで死ぬわ――
世界がスローモーションになり。
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こんなことをしても無駄とは思いつつも、俺は必死に幼い女の子を守るように抱きかかえた。
神様、せめてこの子だけでも助けてくれ――!
もはや打つ手なしの俺は、人生の最後に神に祈った。
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