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第2章 朝5時にピンポン連打する金髪ネコ耳公務員さん
第45話 3日目、今日もまた朝5時にピンポン連打攻撃という鬼畜の所業をされる俺・・・
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その後。
環太平洋・秘密宗教結社『アトランティック・サモン』の方々とは、今後は現状維持を前提としつつ。
中野さんを連絡係にしながら時々イベントに「教祖(仮)」として顔を出すと約束した。
俺は最初は全くやる気なかったんだけど、
「教祖様、どうしてもだめですか? アキナ、教祖様と一緒にイベントに出演したいです♡」
「ぜんぜんオーケー! 俺に任せろ(*'ω'*)b(グッ!」
「さすが教祖様!♡ 大好きです♡」
中野さんに可愛らしく上目遣いでお願いされてしまったので速攻でオッケーした。
またヒナギクさんからは、今後は日本政府が全面的にバックアップするって話を聞かされた。
「30代で無職はお辛いと思いますので、日本政府と深い関係にある社団法人の特別顧問の地位を用意します」
「あ、いえ。俺には誰かを顧問するような特別なスキルはないので、辞退を――」
「そうですか、週1回リモートで1時間の会議に参加するだけで年収1200万円が貰えるという、あまり大きな声では言えませんが、本来は天下り高官用のお得なポジションだったのですが――」
「前言撤回します。なにとぞよろしくお願いしますヒナギクさん。どうか俺をその職に就かせてください!」
俺はシュバッと高速土下座をしてお願いした。
だって週1時間で年収1200万だよ!?
今まで毎日朝から晩まで働いても、年収280万(見なし残業代込み)だったのに、なんだそれ!?
この世の中には本当にそんなお仕事があるんだな!
ネットで噂されているだけだと思ってたよ!
日本すごい!
「それと、どのような方法でエリカさんを召喚したのか、詳しくお聞きしたいのです」
俺の異世界召喚能力について、聞き取り調査に協力して欲しいと言われた。
「それにはわたしも興味ありますね」
エリカは自分も関係しているから興味津々で。
「アキナもぜひ知りたいです♡」
中野さんにもお願いされちゃったしね。
年収1200万の職を斡旋してもらう恩義があるし、さっき拉致未遂事件を助けてもらったこともあって、今後日本政府が守ってくれる対価としては安いもんかなと俺は安請け合いしたんだけど。
俺が作成したオリジナル召喚呪文と、同じくオリジナル魔法陣というダブル黒歴史を詳細に聞かれてしまい。
挙句の果てには音声と映像の両方で記録にまで残されてしまって。
俺は恥ずかしさで泣きそうになったのだった。
美少女国家公務員のヒナギクさんに、オリジナル召喚呪文について言葉や文の意味を深く語って聞かせ。
さらには模造紙に描いたオリジナル魔法陣を写真とか撮られまくった上に、公文書として半永久的に保存されてしまう30過ぎ無職という自分の存在がマジ辛いです。
この事実を知ったら両親が泣きそうだ。
というわけで。
俺がとても恥ずかしい思いをしたものの、今回の一件は無事に解決し。
俺とエリカは今度こそ平穏な日々を過ごし始めた──はずだったんだけど。
ヒナギクさんがやって来たその翌日。
つまりエリカがこの世界にやってきた翌々日。
ピンボーン。
「( ˘ω˘)スヤァ……」
ピンポーン。
「( ˘ω˘)スヤァ……」
ピンポーン――ピンポンピンポンピンポンピンポンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンポーン!
「んあ……? いま……あさ……5時……だぞ……( ˘ω˘)ス――」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピ――
ガバァ――!!
「だぁぁ! コンチクショウ! また朝5時からピンポン連打かよ!? っていうか3日連続で朝5時から人んちのピンポン連打してんじゃねぇよ!? なんかもうさすがに慣れてきた気がしなくもない自分がいるんだが!? 今度はなんだよもう!」
俺はベッドから飛び降りると玄関に向かった。
ガチャリとドアを開けると、
「おはようございます教祖様♡ 朝5時という早い時間からお伺いしてしまい申し訳ありませんでした♡」
そこにいたのは現役女子大生・人気アイドル声優の中野さんだった。
マスクも眼鏡もしておらず、つまりとても可愛かった。
しかもテレビでも人気の脳を溶かされちゃいそうな甘ったるいアニメ声だ。
朝5時から現役女子大生・人気アイドル声優の声を聞けるとか、アニオタにとってこれほど幸せなことはあるだろうか?
いやない。
よってマッハで許した。
いや神にも等しい現役女子大生・人気アイドル声優を許すなどとおこがましい!
なにとぞこの哀れなわたくしめに、あなたを許させていただければ幸いと存じます!
「えっと、おはよう中野さん」
「朝5時にピンポンで起こされた」ではなく。
「朝5時から現役女子大生・人気アイドル声優の生声が聞けた」俺は既にハピハピマックスであり、笑顔で中野さんに応対する。
しかし中野さんはそんな俺に向かって、すぐに神妙な顔になって言った、
「この世界は今から約36時間後に滅亡します」
――と。
環太平洋・秘密宗教結社『アトランティック・サモン』の方々とは、今後は現状維持を前提としつつ。
中野さんを連絡係にしながら時々イベントに「教祖(仮)」として顔を出すと約束した。
俺は最初は全くやる気なかったんだけど、
「教祖様、どうしてもだめですか? アキナ、教祖様と一緒にイベントに出演したいです♡」
「ぜんぜんオーケー! 俺に任せろ(*'ω'*)b(グッ!」
「さすが教祖様!♡ 大好きです♡」
中野さんに可愛らしく上目遣いでお願いされてしまったので速攻でオッケーした。
またヒナギクさんからは、今後は日本政府が全面的にバックアップするって話を聞かされた。
「30代で無職はお辛いと思いますので、日本政府と深い関係にある社団法人の特別顧問の地位を用意します」
「あ、いえ。俺には誰かを顧問するような特別なスキルはないので、辞退を――」
「そうですか、週1回リモートで1時間の会議に参加するだけで年収1200万円が貰えるという、あまり大きな声では言えませんが、本来は天下り高官用のお得なポジションだったのですが――」
「前言撤回します。なにとぞよろしくお願いしますヒナギクさん。どうか俺をその職に就かせてください!」
俺はシュバッと高速土下座をしてお願いした。
だって週1時間で年収1200万だよ!?
今まで毎日朝から晩まで働いても、年収280万(見なし残業代込み)だったのに、なんだそれ!?
この世の中には本当にそんなお仕事があるんだな!
ネットで噂されているだけだと思ってたよ!
日本すごい!
「それと、どのような方法でエリカさんを召喚したのか、詳しくお聞きしたいのです」
俺の異世界召喚能力について、聞き取り調査に協力して欲しいと言われた。
「それにはわたしも興味ありますね」
エリカは自分も関係しているから興味津々で。
「アキナもぜひ知りたいです♡」
中野さんにもお願いされちゃったしね。
年収1200万の職を斡旋してもらう恩義があるし、さっき拉致未遂事件を助けてもらったこともあって、今後日本政府が守ってくれる対価としては安いもんかなと俺は安請け合いしたんだけど。
俺が作成したオリジナル召喚呪文と、同じくオリジナル魔法陣というダブル黒歴史を詳細に聞かれてしまい。
挙句の果てには音声と映像の両方で記録にまで残されてしまって。
俺は恥ずかしさで泣きそうになったのだった。
美少女国家公務員のヒナギクさんに、オリジナル召喚呪文について言葉や文の意味を深く語って聞かせ。
さらには模造紙に描いたオリジナル魔法陣を写真とか撮られまくった上に、公文書として半永久的に保存されてしまう30過ぎ無職という自分の存在がマジ辛いです。
この事実を知ったら両親が泣きそうだ。
というわけで。
俺がとても恥ずかしい思いをしたものの、今回の一件は無事に解決し。
俺とエリカは今度こそ平穏な日々を過ごし始めた──はずだったんだけど。
ヒナギクさんがやって来たその翌日。
つまりエリカがこの世界にやってきた翌々日。
ピンボーン。
「( ˘ω˘)スヤァ……」
ピンポーン。
「( ˘ω˘)スヤァ……」
ピンポーン――ピンポンピンポンピンポンピンポンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンポーン!
「んあ……? いま……あさ……5時……だぞ……( ˘ω˘)ス――」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピ――
ガバァ――!!
「だぁぁ! コンチクショウ! また朝5時からピンポン連打かよ!? っていうか3日連続で朝5時から人んちのピンポン連打してんじゃねぇよ!? なんかもうさすがに慣れてきた気がしなくもない自分がいるんだが!? 今度はなんだよもう!」
俺はベッドから飛び降りると玄関に向かった。
ガチャリとドアを開けると、
「おはようございます教祖様♡ 朝5時という早い時間からお伺いしてしまい申し訳ありませんでした♡」
そこにいたのは現役女子大生・人気アイドル声優の中野さんだった。
マスクも眼鏡もしておらず、つまりとても可愛かった。
しかもテレビでも人気の脳を溶かされちゃいそうな甘ったるいアニメ声だ。
朝5時から現役女子大生・人気アイドル声優の声を聞けるとか、アニオタにとってこれほど幸せなことはあるだろうか?
いやない。
よってマッハで許した。
いや神にも等しい現役女子大生・人気アイドル声優を許すなどとおこがましい!
なにとぞこの哀れなわたくしめに、あなたを許させていただければ幸いと存じます!
「えっと、おはよう中野さん」
「朝5時にピンポンで起こされた」ではなく。
「朝5時から現役女子大生・人気アイドル声優の生声が聞けた」俺は既にハピハピマックスであり、笑顔で中野さんに応対する。
しかし中野さんはそんな俺に向かって、すぐに神妙な顔になって言った、
「この世界は今から約36時間後に滅亡します」
――と。
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