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第1章 朝5時にピンポン連打する異世界押しかけ妻
第7話 さすが女の子とろくに話した経験がない童貞アニオタ、実にちょろい、ちょろすぎる。
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「昨日の夜さ、というか今日の未明かな? 異世界召喚ものの深夜アニメをやってたんだ。主人公が可愛いヒロインに異世界奴隷召喚されるんだけど、魔法を反射してヒロインをエッチな奴隷にしちゃうお話なんだけど」
「はい、んっ……♡」
それはWeb発の人気ライトノベルをアニメ化した異世界転生もので、原作の大ファンだった俺は録画に頼らず絶対にリアルタイムで最速視聴したいと、気合いを入れて臨んでいたのだ。
「まぁそれでだな、ほら、あるじゃん、いろいろ?」
「と言いますと? あん……♡」
「だからほら、ね? 察してよ、もう!」
「申し訳ありません勇者様。いかんせん、わたしはこの世界には来たばかりで世情には疎いのです、ンっ……♡」
「え、いやあの、さっきはあんな凄腕カウンセラーみたいなこと言っておいて、急になにその反応……」
驚いて呆気にとられた俺は、エリカのおっぱいから手を離した。
それでもう俺の心が揉み満ちたと思ったのか、エリカは俺の太ももの上から立ち上がって最初に座っていた座布団まで戻ると、乱れた服を直し始める。
そしてにっこり笑顔で言った。
「社会の中で一定の役割を求められる中年男性の社会的評価に対する悩みは、おおむね万国共通ですよ。人間である以上、その辺りは世界が変わっても変わりません」
「ま、まぁ確かに?」
「あと、さっきのはただの本の受け売りです。なにかしら効果があるといいですね」
そして今日最高の極上の笑顔で言いやがった。
言いやがったのだ。
「最後の一言は絶対に言う必要がなかったよな!? むしろ最後まで心の中にしまっておいて、決して口に出してはいけなかった案件だよな!? 俺よりはるかに若い女の子なのにすごいって思っちゃった俺の感動を今すぐ返してくれ!」
「大きなおっぱいと正直で優しい性格をしていることが、わたしの大きなアピールポイントだと自負しておりますので」
「否定はしないが……」
出会ってすぐにいきなりおっぱいを揉ませてくれたりと、少なくとも俺に対してこんなにえっちで優しく接してくれる女の子は生まれて初めてだった。
「とりあえず昨日何があったかを教えてもらえませんか?」
にっこり笑うエリカの笑顔は眩しいほどに魅力的で。
ついでにおっぱいを散々触らせてもらった負い目もあった俺は、昨日の夜のことを正直に話すことにした。
「異世界転移もののアニメを見ていたら、俺も異世界召喚とかされてみたいなーとか思うだろ? 新しい世界でこう、英雄っていうか違う自分にになるっていうさ? 女の子なら、例えばお姫様になってみたいとか」
「まぁそうですね」
「そこに深夜の謎ハイテンションが合わさって、ちょっと異世界ゲートを開くオリジナル魔法を口走ってみたりとか、それっぽいポーズとってみたりとか、大きな模造紙にオリジナル魔方陣を描いてみたりとかしちゃったんだよ」
明け透けに全部言ってしまってから、俺はやっぱり後悔してしまった。
いくらなんでもこれはない。
種デスでキラ君の乗ったストライクフリーダムが撃破されるくらいにありえない(ちなみに乗り換えイベント回でムチで手足を一瞬絡めとられた以外は、最後までたったの1度の被弾すらしなかった)。
(くっ、なんで俺はこんな恥ずかしいSSSランクの黒歴史を、会ったばかりの女の子に暴露せにゃならんのだ!)
……おっぱいを触らせてくれたからだな、うん。
より正確に言うなれば、おっぱいを触らせてもらって俺の心のガードがもう完全にゆるゆるになっちゃっているからです。
完全にノーガードでフルオープンです、ありがとうございました。
さすが女の子とろくに話した経験がない童貞アニオタ。
自分で言うのもなんだけど実にちょろい、ちょろすぎる。
しかも原因は明らかにこれじゃないだろうし――、
「ふむふむ、なるほど……」
しかしエリカはというと、俺の話を吟味するように口に手を当てながら、ふんふんほぅほぅとなにやら頷きだしたのだ。
「っていうかこんなので異世界ゲート開いたら誰も苦労しないよな。みんな異世界に行き来しまくりだってーの」
「それですね。ザッツ・ライト! 間違いありません!」
「だからこれは関係ない――って、え、マジで!?」
驚きを隠せない俺に、
「マジです」
エリカはとても真面目な表情で首を縦に振った。
――――――――
お読みいただきありがとうございます!
異世界押しかけ妻エロコメ。
気に入っていただけましたら、ぜひ「お気に入り」登録を~(*'ω'*)b
「はい、んっ……♡」
それはWeb発の人気ライトノベルをアニメ化した異世界転生もので、原作の大ファンだった俺は録画に頼らず絶対にリアルタイムで最速視聴したいと、気合いを入れて臨んでいたのだ。
「まぁそれでだな、ほら、あるじゃん、いろいろ?」
「と言いますと? あん……♡」
「だからほら、ね? 察してよ、もう!」
「申し訳ありません勇者様。いかんせん、わたしはこの世界には来たばかりで世情には疎いのです、ンっ……♡」
「え、いやあの、さっきはあんな凄腕カウンセラーみたいなこと言っておいて、急になにその反応……」
驚いて呆気にとられた俺は、エリカのおっぱいから手を離した。
それでもう俺の心が揉み満ちたと思ったのか、エリカは俺の太ももの上から立ち上がって最初に座っていた座布団まで戻ると、乱れた服を直し始める。
そしてにっこり笑顔で言った。
「社会の中で一定の役割を求められる中年男性の社会的評価に対する悩みは、おおむね万国共通ですよ。人間である以上、その辺りは世界が変わっても変わりません」
「ま、まぁ確かに?」
「あと、さっきのはただの本の受け売りです。なにかしら効果があるといいですね」
そして今日最高の極上の笑顔で言いやがった。
言いやがったのだ。
「最後の一言は絶対に言う必要がなかったよな!? むしろ最後まで心の中にしまっておいて、決して口に出してはいけなかった案件だよな!? 俺よりはるかに若い女の子なのにすごいって思っちゃった俺の感動を今すぐ返してくれ!」
「大きなおっぱいと正直で優しい性格をしていることが、わたしの大きなアピールポイントだと自負しておりますので」
「否定はしないが……」
出会ってすぐにいきなりおっぱいを揉ませてくれたりと、少なくとも俺に対してこんなにえっちで優しく接してくれる女の子は生まれて初めてだった。
「とりあえず昨日何があったかを教えてもらえませんか?」
にっこり笑うエリカの笑顔は眩しいほどに魅力的で。
ついでにおっぱいを散々触らせてもらった負い目もあった俺は、昨日の夜のことを正直に話すことにした。
「異世界転移もののアニメを見ていたら、俺も異世界召喚とかされてみたいなーとか思うだろ? 新しい世界でこう、英雄っていうか違う自分にになるっていうさ? 女の子なら、例えばお姫様になってみたいとか」
「まぁそうですね」
「そこに深夜の謎ハイテンションが合わさって、ちょっと異世界ゲートを開くオリジナル魔法を口走ってみたりとか、それっぽいポーズとってみたりとか、大きな模造紙にオリジナル魔方陣を描いてみたりとかしちゃったんだよ」
明け透けに全部言ってしまってから、俺はやっぱり後悔してしまった。
いくらなんでもこれはない。
種デスでキラ君の乗ったストライクフリーダムが撃破されるくらいにありえない(ちなみに乗り換えイベント回でムチで手足を一瞬絡めとられた以外は、最後までたったの1度の被弾すらしなかった)。
(くっ、なんで俺はこんな恥ずかしいSSSランクの黒歴史を、会ったばかりの女の子に暴露せにゃならんのだ!)
……おっぱいを触らせてくれたからだな、うん。
より正確に言うなれば、おっぱいを触らせてもらって俺の心のガードがもう完全にゆるゆるになっちゃっているからです。
完全にノーガードでフルオープンです、ありがとうございました。
さすが女の子とろくに話した経験がない童貞アニオタ。
自分で言うのもなんだけど実にちょろい、ちょろすぎる。
しかも原因は明らかにこれじゃないだろうし――、
「ふむふむ、なるほど……」
しかしエリカはというと、俺の話を吟味するように口に手を当てながら、ふんふんほぅほぅとなにやら頷きだしたのだ。
「っていうかこんなので異世界ゲート開いたら誰も苦労しないよな。みんな異世界に行き来しまくりだってーの」
「それですね。ザッツ・ライト! 間違いありません!」
「だからこれは関係ない――って、え、マジで!?」
驚きを隠せない俺に、
「マジです」
エリカはとても真面目な表情で首を縦に振った。
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