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第4章 ヒロインズ・バトル
第127話 しょんぼりキララの子犬チワワ大作戦
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「な、なんだよキララ? そんなに悲しそうな顔をして?」
「今日ね、好きなだけ食べていいって言われたから、お菓子を持てるだけ、いっぱいいっぱい持ってきたの(´;ω;`)」
「えっ、まさかその荷物が全部お菓子なのか? 背中に担いでいる箱とか、天井くらいまであるけど」
「うん(´;ω;`)」
「それはまたすごい量を持ってきたな」
全部食べる──つもりなんだよな、当然。
「でもね、祝勝会をしてくれないと食べられないの(´;ω;`) せっかく持ってきたのに(´;ω;`)」
「えっと、それはその、残念だな……」
「祝勝会をしないと、お菓子を食べられないの……(´;ω;`)」
キララがションボリ顔で、同じ趣旨の言葉を繰り返した。
「あー、うん……」
「食べられないの……(´;ω;`)」
しょんぼりとした声で三度同じようなことを言いながら、さながらチワワの仔犬みたいないたいけな目でキララが見つめてくる。
「…………」
「しゅくしょーかい……(´;ω;`)」
「……や、やっぱり祝勝会はやらないとな」
この状況で、果たしてそれ以外の答えが俺にできただろうか?
「ほんと!?( 〃▽〃)」
涙目から一転、キララが大輪の花のような笑顔になった。
「まあ? せっかくお菓子をいっぱい持ってきてくれたんだしな」
「やったぁ!( 〃▽〃) おにーさんにも分けてあげるね!( 〃▽〃)」
「あはは、サンキュー」
「ちょ、ちょっとユータ」
「だってせっかくこんなにたくさん持ってきてくれたのに、追い返したら可哀想だろ?」
「それはそうだけど……」
「じーっ……(ーωー)」
まずは俺の心を陥落させたキララが、今度はアリエッタにチワワな視線を向けた。
「うっ……」
アリエッタが露骨にたじろいだ。
「じーっ……(ーωー)」
「ううっ……」
「じーっ……(ーωー)」
「ううううっ……」
「じーっ……(ーωー) じーっ……(ーωー) じーっ……(ーωー) じーっ……(ーωー)」
「ああもう分かったわよ! 分かったから、そんな捨てられた仔犬みたいな目で私を見ないでよ! これじゃまるで私がキララをイジメているみたいじゃない!」
ついにアリエッタが根負けした。
「やったぁ!( 〃▽〃)」
家主の許可を得たキララが、大きな荷物を持ったまま、ぴょこんと小さく跳ねた。
「それでは合意も取れたことですし、上がらせていただきますわね」
ユリーナを先頭にキララとクララが部屋に入ってくる。
「ううっ、なんだか微妙に納得がいかないんだけど……ユリーナ、まさか全て計画的だったんじゃないでしょうね?」
「はて、何のことを仰っているのやら、思い当たる節がまったくございませんわ」
ユリーナが首を傾げながら、にっこりとほほ笑んだ。
そのわざとらしい態度から、俺も全てを察する。
どうやらユリーナは、子供のように純真なキララをうまく利用したようだ。
これもある意味、高度な信頼に基づく主従関係だよな。
キララがどう行動するかをユリーナが分かっていないとできないわけで。
さらに、
「大きな荷物を持った一団がいたから気になって見に来たんだけど、なになに? アリエッタのお部屋にみんな集まって、今から何かするの? もしかしてパジャマパーティ? アタシも混ぜてよー♪」
ルナがやってくると、持ち前の距離感の近さをいかんなく発揮して、するりと当然のように部屋に上がってくる。
「こんな時間にみんな集まってどうしたの?」
さらには隣の部屋からリューネも顔を出した。
「今からアリエッタの部屋で祝勝会をするんだってさ。2人も一緒にやろうぜ」
もちろん2人も討伐メンバーなので、ハブるなんてことはしない。
結局、俺、アリエッタ、ユリーナ、キララ、クララ、ルナ、リューネの7人全員で、夜のジラント・ドラゴン討伐祝勝会をすることになった。
「今日ね、好きなだけ食べていいって言われたから、お菓子を持てるだけ、いっぱいいっぱい持ってきたの(´;ω;`)」
「えっ、まさかその荷物が全部お菓子なのか? 背中に担いでいる箱とか、天井くらいまであるけど」
「うん(´;ω;`)」
「それはまたすごい量を持ってきたな」
全部食べる──つもりなんだよな、当然。
「でもね、祝勝会をしてくれないと食べられないの(´;ω;`) せっかく持ってきたのに(´;ω;`)」
「えっと、それはその、残念だな……」
「祝勝会をしないと、お菓子を食べられないの……(´;ω;`)」
キララがションボリ顔で、同じ趣旨の言葉を繰り返した。
「あー、うん……」
「食べられないの……(´;ω;`)」
しょんぼりとした声で三度同じようなことを言いながら、さながらチワワの仔犬みたいないたいけな目でキララが見つめてくる。
「…………」
「しゅくしょーかい……(´;ω;`)」
「……や、やっぱり祝勝会はやらないとな」
この状況で、果たしてそれ以外の答えが俺にできただろうか?
「ほんと!?( 〃▽〃)」
涙目から一転、キララが大輪の花のような笑顔になった。
「まあ? せっかくお菓子をいっぱい持ってきてくれたんだしな」
「やったぁ!( 〃▽〃) おにーさんにも分けてあげるね!( 〃▽〃)」
「あはは、サンキュー」
「ちょ、ちょっとユータ」
「だってせっかくこんなにたくさん持ってきてくれたのに、追い返したら可哀想だろ?」
「それはそうだけど……」
「じーっ……(ーωー)」
まずは俺の心を陥落させたキララが、今度はアリエッタにチワワな視線を向けた。
「うっ……」
アリエッタが露骨にたじろいだ。
「じーっ……(ーωー)」
「ううっ……」
「じーっ……(ーωー)」
「ううううっ……」
「じーっ……(ーωー) じーっ……(ーωー) じーっ……(ーωー) じーっ……(ーωー)」
「ああもう分かったわよ! 分かったから、そんな捨てられた仔犬みたいな目で私を見ないでよ! これじゃまるで私がキララをイジメているみたいじゃない!」
ついにアリエッタが根負けした。
「やったぁ!( 〃▽〃)」
家主の許可を得たキララが、大きな荷物を持ったまま、ぴょこんと小さく跳ねた。
「それでは合意も取れたことですし、上がらせていただきますわね」
ユリーナを先頭にキララとクララが部屋に入ってくる。
「ううっ、なんだか微妙に納得がいかないんだけど……ユリーナ、まさか全て計画的だったんじゃないでしょうね?」
「はて、何のことを仰っているのやら、思い当たる節がまったくございませんわ」
ユリーナが首を傾げながら、にっこりとほほ笑んだ。
そのわざとらしい態度から、俺も全てを察する。
どうやらユリーナは、子供のように純真なキララをうまく利用したようだ。
これもある意味、高度な信頼に基づく主従関係だよな。
キララがどう行動するかをユリーナが分かっていないとできないわけで。
さらに、
「大きな荷物を持った一団がいたから気になって見に来たんだけど、なになに? アリエッタのお部屋にみんな集まって、今から何かするの? もしかしてパジャマパーティ? アタシも混ぜてよー♪」
ルナがやってくると、持ち前の距離感の近さをいかんなく発揮して、するりと当然のように部屋に上がってくる。
「こんな時間にみんな集まってどうしたの?」
さらには隣の部屋からリューネも顔を出した。
「今からアリエッタの部屋で祝勝会をするんだってさ。2人も一緒にやろうぜ」
もちろん2人も討伐メンバーなので、ハブるなんてことはしない。
結局、俺、アリエッタ、ユリーナ、キララ、クララ、ルナ、リューネの7人全員で、夜のジラント・ドラゴン討伐祝勝会をすることになった。
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