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第4章 ヒロインズ・バトル
第108話「神器召喚《コネクト》! 聖剣エクスカリバー!」
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「残念ながら、初手は俺たちの完敗だな」
「ええ、見事に攻撃を返されちゃったわね」
俺の言葉に、無事に俺の隣まで戻ってきたアリエッタがうなずいた。
アリエッタの退避が完了したのを見て、ルナも仕事は終わったとばかりにジラント・ドラゴンから大きく距離を取る。
ジラント・ドラゴンは攻撃をしてこず、小休止のような間が生まれる。
おそらくだが、小さなグループに分かれて散開している俺たちの、どこから攻撃するか、ジラント・ドラゴンも少し迷っているのだろう。
「だけど分かったこともある。ジラント・ドラゴンは、防御力自慢のキララを吹き飛ばしたテイル・スマッシュや、ユリーナのSランク防御魔法を破壊するドラゴンブレスの攻撃力もさることながら、防御力が異常に高い。まずはそこをなんとかしないとだ」
「同感ね。まさかライオネル・ストライク・フルバーストで、かすり傷一つ負わせられないとは思わなかったわ。多分だけど、Aランク魔法じゃ傷一つ付けられない。ダメージを与えるにはSランク魔法を連発しないと」
「ああ。ってわけでここからは俺も本気でいく。Sランク魔法での戦いが必要なドラゴン戦じゃ、Aランク魔法を無効化する神龍剣レクイエムは意味がないからな」
「あ、そっか。そういうことね。ユータ本来の契約武器を使うのね?」
俺の言葉に、アリエッタがハッとしたように目を見開く。
「そういうことだ。今から俺の全力全開の戦闘力を開放する」
神龍剣レクイエムが持つ、格下の相手を一方的に抑え込む能力は強力だが、使用者である俺自身にも少なくないデバフがかかってしまう。
俺は今までそのデメリットを利用して、神騎士LV99という過剰な力を適度に抑えて戦ってきた。
姫騎士同士の戦いでは攻撃力が高すぎて、相手を殺しかねなかったからだ。
だがドラゴンという最強種が相手なら、威力が高すぎて殺してしまうといったような、余計な心配をする必要はない。
この戦闘に限って、足かせはいらない。
「いつもその剣を使っていたから、すっかりそれがユータの契約武器だと思っていたわ」
アリエッタの言葉に俺は小さな苦笑を返す。
「なにせ神龍剣レクイエムはチート性能なこともあって、重宝していたからな。でも今日だけは別だ。ってわけで、ここまでありがとな神龍剣レクイエム。この戦いの間だけ、悪いがちょっとお休みしてくれ」
俺の言葉とともに、俺の手の中にあった神龍剣レクイエムが存在感を失い始め、虚空へと消えていく。
「ユータの契約武器……そういえば、初めて見るわね」
アリエッタが興味深げな視線を俺へと向けた。
むむむっ!?
推しの子のアリエッタがいつになく俺に注目してくれているぞ!
推しの前でダサい姿は見せられない。
ここは最高にカッコよく決めないとな!
俺はこんなこともあろうかと事前に考えておいた召喚のためのオリジナル祝詞を――別になくても喚び出せるのだが――ここぞとばかりに奏で上げた!
「慈しみ深き湖の乙女よ、我に邪悪を滅ぼす力を与えたまえ! 其は正義の顕現! 絶対にして最強の魔を断つ剣!」
俺を中心にして、膨大な魔力が渦を巻き始める。
「な、なんて魔力量なの――!?」
アリエッタがおののく声を聞きながら、俺はその名を呼んだ!
「神器召喚! 聖剣エクスカリバー!」
神龍剣レクイエムと入れ替わるようにして、俺の手の中に、白銀色に美しく輝く一振りの剣が現れた!
「ええ、見事に攻撃を返されちゃったわね」
俺の言葉に、無事に俺の隣まで戻ってきたアリエッタがうなずいた。
アリエッタの退避が完了したのを見て、ルナも仕事は終わったとばかりにジラント・ドラゴンから大きく距離を取る。
ジラント・ドラゴンは攻撃をしてこず、小休止のような間が生まれる。
おそらくだが、小さなグループに分かれて散開している俺たちの、どこから攻撃するか、ジラント・ドラゴンも少し迷っているのだろう。
「だけど分かったこともある。ジラント・ドラゴンは、防御力自慢のキララを吹き飛ばしたテイル・スマッシュや、ユリーナのSランク防御魔法を破壊するドラゴンブレスの攻撃力もさることながら、防御力が異常に高い。まずはそこをなんとかしないとだ」
「同感ね。まさかライオネル・ストライク・フルバーストで、かすり傷一つ負わせられないとは思わなかったわ。多分だけど、Aランク魔法じゃ傷一つ付けられない。ダメージを与えるにはSランク魔法を連発しないと」
「ああ。ってわけでここからは俺も本気でいく。Sランク魔法での戦いが必要なドラゴン戦じゃ、Aランク魔法を無効化する神龍剣レクイエムは意味がないからな」
「あ、そっか。そういうことね。ユータ本来の契約武器を使うのね?」
俺の言葉に、アリエッタがハッとしたように目を見開く。
「そういうことだ。今から俺の全力全開の戦闘力を開放する」
神龍剣レクイエムが持つ、格下の相手を一方的に抑え込む能力は強力だが、使用者である俺自身にも少なくないデバフがかかってしまう。
俺は今までそのデメリットを利用して、神騎士LV99という過剰な力を適度に抑えて戦ってきた。
姫騎士同士の戦いでは攻撃力が高すぎて、相手を殺しかねなかったからだ。
だがドラゴンという最強種が相手なら、威力が高すぎて殺してしまうといったような、余計な心配をする必要はない。
この戦闘に限って、足かせはいらない。
「いつもその剣を使っていたから、すっかりそれがユータの契約武器だと思っていたわ」
アリエッタの言葉に俺は小さな苦笑を返す。
「なにせ神龍剣レクイエムはチート性能なこともあって、重宝していたからな。でも今日だけは別だ。ってわけで、ここまでありがとな神龍剣レクイエム。この戦いの間だけ、悪いがちょっとお休みしてくれ」
俺の言葉とともに、俺の手の中にあった神龍剣レクイエムが存在感を失い始め、虚空へと消えていく。
「ユータの契約武器……そういえば、初めて見るわね」
アリエッタが興味深げな視線を俺へと向けた。
むむむっ!?
推しの子のアリエッタがいつになく俺に注目してくれているぞ!
推しの前でダサい姿は見せられない。
ここは最高にカッコよく決めないとな!
俺はこんなこともあろうかと事前に考えておいた召喚のためのオリジナル祝詞を――別になくても喚び出せるのだが――ここぞとばかりに奏で上げた!
「慈しみ深き湖の乙女よ、我に邪悪を滅ぼす力を与えたまえ! 其は正義の顕現! 絶対にして最強の魔を断つ剣!」
俺を中心にして、膨大な魔力が渦を巻き始める。
「な、なんて魔力量なの――!?」
アリエッタがおののく声を聞きながら、俺はその名を呼んだ!
「神器召喚! 聖剣エクスカリバー!」
神龍剣レクイエムと入れ替わるようにして、俺の手の中に、白銀色に美しく輝く一振りの剣が現れた!
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