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第4章 ヒロインズ・バトル
第105話 キララvsジラント・ドラゴン
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「いっくよー!」
まずは前衛組のキララが、真正面からジラント・ドラゴンに突っ込む。
本当は俺とアリエッタとキララの3人で連携を取りあって攻撃するのがベストなんだが、キララに味方の動きと連動して戦うなどという、難しいことはさせられない。
(一般的には難しくはないんだけど、キララにはちょっと難しい)
なのでここはキララにはある程度、自由に攻撃をさせつつ、俺たちがキララの動きに合わせるのがベターだろう。
絶対にそっちの方がキララは力を発揮するから。
俺はキララを先行させつつ、アリエッタとアイコンタクトをしていつでも援護に行けるように臨戦態勢を取る。
まずはキララとの攻防を見て、ジラント・ドラゴンがどれほどの強さかなのかを、少し観察するとしよう。
アリエッタも同じように、いつでも動けるように戦闘態勢を取りつつ様子見する。
俺とアリエッタが見つめる中、
「グルルッ!」
ジラント・ドラゴンは唸り声を上げながら、爆雷系の防御魔法を周囲に何十個も展開した。
「向かってくる相手に対して、まずは防御魔法を展開か。意外と手堅いな」
「同感ね。さっき戦った魔獣と違って、行動に知性を感じるわ」
俺の見立てをアリエッタも肯定する。
「まったく、厄介なもんを置き土産に置いていきやがって」
「それも同感ね。せっかくの聖ブレイビア祭が台無しよ。自分の勝手で、どれだけ迷惑をかけたら済むんだか」
「アリエッタは聖ブレイビア祭を楽しみにしていたもんな」
「ほんとやんなっちゃう」
「それはそれとして、だ。あの爆雷、一つ一つがものすごい魔力を帯びているぞ。同じ設置系爆雷魔法でも、サンダーマインなんかとは訳が違う。要注意だ」
「さすがはドラゴンってところかしら。ちょっと当たりたくはないわね」
俺たちの考えはおおむねそんな感じだったのだが、しかしキララの考えは違った。
爆雷に引っかかってバンバン爆発を被弾するも、
「てりゃ~!」
キララは一切気にもとめずに、一直線に突っ込む。
並の姫騎士なら数発でガードアウトするような大威力だが、「怒りの精霊フラストレ」を自らの身体に直接召喚し、強大な精霊の力をダイレクトに行使するキララにはこの程度はたいしたダメージにはならないのだ。
「さすがというか、何というか……」
強引すぎる突破に、割と強引な戦術を取りがちなアリエッタすらも、苦笑するしかないようだ。
こうしてキララは設置された爆雷を無視して最短距離でジラント・ドラゴンに取り付くと、必殺の連撃を繰り出した。
「キララン☆レボリューション!」
一時的に「怒りの精霊フラストレ」とのコンタクトを深め、戦闘能力を向上させた状態から繰り出される、怒涛のラッシュ攻撃だ!
「キラキラキラキラキラキラキラキラッ!」
LV99神騎士である俺の防御加護すらも、一撃で半分持っていくほどの猛烈な打撃が、連打となってジラント・ドラゴンを殴打する!
しかしその暴力的な攻撃をもろに喰らっても、ジラント・ドラゴンに大したダメージを受けた様子は見受けられない。
ジラント・ドラゴンは鋭い動きで180度その場ターンをすると、分厚い尻尾を鋭く振り抜いてキララを跳ね飛ばした。
言うなればテイル・スマッシュ。
ドンというダンプカーにツッコまれたかのような重い衝突音とともに、
「きゃうん!」
子犬の鳴き声のような声を上げたキララが、まるでスーパーボールのように軽々と跳ね飛ばされて、土煙を上げながら激しく地面を転がった。
「行くぞ、アリエッタ!」
「OK!」
それを見た瞬間、俺とアリエッタはキララへの追撃を防ぐべく、即座にジラント・ドラゴンへの攻撃を開始した。
やられたキララも心配だが、あれくらいの攻撃なら大丈夫なはずだ。
まずは前衛組のキララが、真正面からジラント・ドラゴンに突っ込む。
本当は俺とアリエッタとキララの3人で連携を取りあって攻撃するのがベストなんだが、キララに味方の動きと連動して戦うなどという、難しいことはさせられない。
(一般的には難しくはないんだけど、キララにはちょっと難しい)
なのでここはキララにはある程度、自由に攻撃をさせつつ、俺たちがキララの動きに合わせるのがベターだろう。
絶対にそっちの方がキララは力を発揮するから。
俺はキララを先行させつつ、アリエッタとアイコンタクトをしていつでも援護に行けるように臨戦態勢を取る。
まずはキララとの攻防を見て、ジラント・ドラゴンがどれほどの強さかなのかを、少し観察するとしよう。
アリエッタも同じように、いつでも動けるように戦闘態勢を取りつつ様子見する。
俺とアリエッタが見つめる中、
「グルルッ!」
ジラント・ドラゴンは唸り声を上げながら、爆雷系の防御魔法を周囲に何十個も展開した。
「向かってくる相手に対して、まずは防御魔法を展開か。意外と手堅いな」
「同感ね。さっき戦った魔獣と違って、行動に知性を感じるわ」
俺の見立てをアリエッタも肯定する。
「まったく、厄介なもんを置き土産に置いていきやがって」
「それも同感ね。せっかくの聖ブレイビア祭が台無しよ。自分の勝手で、どれだけ迷惑をかけたら済むんだか」
「アリエッタは聖ブレイビア祭を楽しみにしていたもんな」
「ほんとやんなっちゃう」
「それはそれとして、だ。あの爆雷、一つ一つがものすごい魔力を帯びているぞ。同じ設置系爆雷魔法でも、サンダーマインなんかとは訳が違う。要注意だ」
「さすがはドラゴンってところかしら。ちょっと当たりたくはないわね」
俺たちの考えはおおむねそんな感じだったのだが、しかしキララの考えは違った。
爆雷に引っかかってバンバン爆発を被弾するも、
「てりゃ~!」
キララは一切気にもとめずに、一直線に突っ込む。
並の姫騎士なら数発でガードアウトするような大威力だが、「怒りの精霊フラストレ」を自らの身体に直接召喚し、強大な精霊の力をダイレクトに行使するキララにはこの程度はたいしたダメージにはならないのだ。
「さすがというか、何というか……」
強引すぎる突破に、割と強引な戦術を取りがちなアリエッタすらも、苦笑するしかないようだ。
こうしてキララは設置された爆雷を無視して最短距離でジラント・ドラゴンに取り付くと、必殺の連撃を繰り出した。
「キララン☆レボリューション!」
一時的に「怒りの精霊フラストレ」とのコンタクトを深め、戦闘能力を向上させた状態から繰り出される、怒涛のラッシュ攻撃だ!
「キラキラキラキラキラキラキラキラッ!」
LV99神騎士である俺の防御加護すらも、一撃で半分持っていくほどの猛烈な打撃が、連打となってジラント・ドラゴンを殴打する!
しかしその暴力的な攻撃をもろに喰らっても、ジラント・ドラゴンに大したダメージを受けた様子は見受けられない。
ジラント・ドラゴンは鋭い動きで180度その場ターンをすると、分厚い尻尾を鋭く振り抜いてキララを跳ね飛ばした。
言うなればテイル・スマッシュ。
ドンというダンプカーにツッコまれたかのような重い衝突音とともに、
「きゃうん!」
子犬の鳴き声のような声を上げたキララが、まるでスーパーボールのように軽々と跳ね飛ばされて、土煙を上げながら激しく地面を転がった。
「行くぞ、アリエッタ!」
「OK!」
それを見た瞬間、俺とアリエッタはキララへの追撃を防ぐべく、即座にジラント・ドラゴンへの攻撃を開始した。
やられたキララも心配だが、あれくらいの攻撃なら大丈夫なはずだ。
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