102 / 132
第4章 ヒロインズ・バトル
第100話 キララってさ、ちょっとサイコパス感あるよな……
しおりを挟む
さらにアリエッタとユリーナの向こうでは、キララが一人で無双していた。
「せいやー! キララライジングドラゴンアッパー!」
巨大なトラ型の魔獣のボディのど真ん中を、某・有名格闘ゲームの某・昇〇拳のようなド派手なアッパーパンチで、キララは下から突き上げるように拳でぶん殴る。
ドゴンというかゴスンというか、車が壁に衝突したようなもの凄い衝撃音がして、キララの背丈の3倍はあるであろう魔獣の巨体が、重力を無視してフワリと浮いた。
キララはさらに、空中に浮いたトラ型魔獣の下に潜り込むと、
「いっくよー! キララン☆レボリューション!」
一時的に「怒りの精霊フラストレ」とのコンタクトを深め、戦闘能力を向上させた状態から繰り出される、必殺のラッシュ攻撃を放つ!
「キラキラキラキラキラキラキラキラっ!」
超高回転の左右のパンチの連打が、ガトリング砲の連射のごとくトラ型魔獣を何十発、何百発と突き上げる!
「キララン☆カカトオトシ!」
そしてトドメとばかりに、1回転からの遠心力がバチクソに乗ったかかと落としがトラ型魔獣の脳天に直撃した。
キララのかかとは勢いそのままに魔獣の頭部を半ばまで砕きながら、魔獣の首を身体から分断する──というか引きちぎる。
ヒィィィィッ!?
魔獣の首を、かかと落としで強引に引きちぎったぞ!?
絵面がちょっとグロいよキララさん!(思わずさん付け)
しかもキララ本人は終始ニッコニコの笑顔ときた。
首をちょん切った後に
「いぇーい!(≧◇≦) キララの勝っちー!(≧▽≦)」
とか言って超いい笑顔でピースしてるし。
サイコパス感あってマジで絵面がヤバイんだが!
そして改めて、キララの攻撃力はヤバすぎだと思った。
しかも純粋物理攻撃のみで殴り殺すのが、明らかに他の姫騎士と戦い方が違い過ぎる。
全部知ってたけども!!
あとこの戦いを見て少し思ったんだけど、頭脳戦の側面もある姫騎士同士のデュエルよりも、破壊衝動に突き動かされて好き勝手暴れるだけで知能の低い魔獣と戦う方が、キララは圧倒的に強いな。
本人のアホさがあまり問題にならないから、性能の高さを遺憾なく発揮できるのだ。
そしてもう一人の頼れる仲間ルナはというと。
やや攻撃力に欠けることもあってか、高速移動魔法エアリィ・ウイングで細かく空中機動をしながら、残るオオカミ型の魔獣3体にしつこくまとわりついていた。
ウインド・バルカンでペシペシ小さなダメージを与えつつ、残る魔獣たちの意識が群衆や第3王女に向かないように、絶妙な距離感で上手く自分に引き付けながら時間を稼いでいる。
かなり余裕はあるみたいだし、すぐにアリエッタやユリーナ、キララが援護に来るだろうから、魔獣の方はもう大丈夫だろう。
リューネとクララも第3王女の近くで傷ついた護衛の姫騎士を治療しながらスタンバっているし、安心してみんなに任せておける。
ここにいるのはそれだけの仲間たちだ。
俺は俺のやるべきことをやらないとな。
「どうやらお前の召喚した魔獣は、俺の仲間が制圧してくれそうだぞ?」
俺は闇落ち姫騎士と激しく切り結びながら、状況が完全に俺たち有利になっていることを誇示する。
そうは言っても、まだ群衆の避難は終わっていないからな。
上からの不意打ちをかわされたりと結構手ごわいし、諦めて投降してくれるに越したことはない。
「くっ、高位魔獣がこうも簡単にやられるとは、貴様ら何者だ……!」
「ブレイビア学園の1年さ。闇魔法を使う元ブレイビア・レッドの姫騎士さん」
「……私のことを知っているのか?」
「少しだけな。愚かにも姫騎士至上主義に傾倒し、性格に難もあってブレイビア騎士団を追放されたんだろ?」
俺はソシャゲ知識を披露した。
ソシャゲのアイツは、多分コイツで間違いない。
「せいやー! キララライジングドラゴンアッパー!」
巨大なトラ型の魔獣のボディのど真ん中を、某・有名格闘ゲームの某・昇〇拳のようなド派手なアッパーパンチで、キララは下から突き上げるように拳でぶん殴る。
ドゴンというかゴスンというか、車が壁に衝突したようなもの凄い衝撃音がして、キララの背丈の3倍はあるであろう魔獣の巨体が、重力を無視してフワリと浮いた。
キララはさらに、空中に浮いたトラ型魔獣の下に潜り込むと、
「いっくよー! キララン☆レボリューション!」
一時的に「怒りの精霊フラストレ」とのコンタクトを深め、戦闘能力を向上させた状態から繰り出される、必殺のラッシュ攻撃を放つ!
「キラキラキラキラキラキラキラキラっ!」
超高回転の左右のパンチの連打が、ガトリング砲の連射のごとくトラ型魔獣を何十発、何百発と突き上げる!
「キララン☆カカトオトシ!」
そしてトドメとばかりに、1回転からの遠心力がバチクソに乗ったかかと落としがトラ型魔獣の脳天に直撃した。
キララのかかとは勢いそのままに魔獣の頭部を半ばまで砕きながら、魔獣の首を身体から分断する──というか引きちぎる。
ヒィィィィッ!?
魔獣の首を、かかと落としで強引に引きちぎったぞ!?
絵面がちょっとグロいよキララさん!(思わずさん付け)
しかもキララ本人は終始ニッコニコの笑顔ときた。
首をちょん切った後に
「いぇーい!(≧◇≦) キララの勝っちー!(≧▽≦)」
とか言って超いい笑顔でピースしてるし。
サイコパス感あってマジで絵面がヤバイんだが!
そして改めて、キララの攻撃力はヤバすぎだと思った。
しかも純粋物理攻撃のみで殴り殺すのが、明らかに他の姫騎士と戦い方が違い過ぎる。
全部知ってたけども!!
あとこの戦いを見て少し思ったんだけど、頭脳戦の側面もある姫騎士同士のデュエルよりも、破壊衝動に突き動かされて好き勝手暴れるだけで知能の低い魔獣と戦う方が、キララは圧倒的に強いな。
本人のアホさがあまり問題にならないから、性能の高さを遺憾なく発揮できるのだ。
そしてもう一人の頼れる仲間ルナはというと。
やや攻撃力に欠けることもあってか、高速移動魔法エアリィ・ウイングで細かく空中機動をしながら、残るオオカミ型の魔獣3体にしつこくまとわりついていた。
ウインド・バルカンでペシペシ小さなダメージを与えつつ、残る魔獣たちの意識が群衆や第3王女に向かないように、絶妙な距離感で上手く自分に引き付けながら時間を稼いでいる。
かなり余裕はあるみたいだし、すぐにアリエッタやユリーナ、キララが援護に来るだろうから、魔獣の方はもう大丈夫だろう。
リューネとクララも第3王女の近くで傷ついた護衛の姫騎士を治療しながらスタンバっているし、安心してみんなに任せておける。
ここにいるのはそれだけの仲間たちだ。
俺は俺のやるべきことをやらないとな。
「どうやらお前の召喚した魔獣は、俺の仲間が制圧してくれそうだぞ?」
俺は闇落ち姫騎士と激しく切り結びながら、状況が完全に俺たち有利になっていることを誇示する。
そうは言っても、まだ群衆の避難は終わっていないからな。
上からの不意打ちをかわされたりと結構手ごわいし、諦めて投降してくれるに越したことはない。
「くっ、高位魔獣がこうも簡単にやられるとは、貴様ら何者だ……!」
「ブレイビア学園の1年さ。闇魔法を使う元ブレイビア・レッドの姫騎士さん」
「……私のことを知っているのか?」
「少しだけな。愚かにも姫騎士至上主義に傾倒し、性格に難もあってブレイビア騎士団を追放されたんだろ?」
俺はソシャゲ知識を披露した。
ソシャゲのアイツは、多分コイツで間違いない。
0
お気に入りに追加
94
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
姫騎士様と二人旅、何も起きないはずもなく……
踊りまんぼう
ファンタジー
主人公であるセイは異世界転生者であるが、地味な生活を送っていた。 そんな中、昔パーティを組んだことのある仲間に誘われてとある依頼に参加したのだが……。 *表題の二人旅は第09話からです
(カクヨム、小説家になろうでも公開中です)
起きるとそこは、森の中。可愛いトラさんが涎を垂らして、こっちをチラ見!もふもふ生活開始の気配(原題.真説・森の獣
ゆうた
ファンタジー
起きると、そこは森の中。パニックになって、
周りを見渡すと暗くてなんも見えない。
特殊能力も付与されず、原生林でどうするの。
誰か助けて。
遠くから、獣の遠吠えが聞こえてくる。
これって、やばいんじゃない。
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
学園の聖女様と俺の彼女が修羅場ってる。
味のないお茶
恋愛
うちの高校には聖女様と呼ばれる女性がいる。
名前は黒瀬詩織(くろせしおり)
容姿端麗、成績優秀、時間があればひとりで読書をしている孤高の文学少女。
そんな彼女に告白する男も少なくない。
しかし、そんな男共の告白は全て彼女にばっさりと切り捨てられていた。
高校生活の一年目が終わり。終業式の日に俺は半年間想いを寄せてきた彼女に告白した。
それは件の聖女様では無く、同じクラスの学級委員を共に行っていた藤崎朱里(ふじさきあかり)と言うバスケ部の明るい女の子。
男女問わず友達も多く、オタク趣味で陰キャ気味の俺にも優しくしてくれたことで、チョロイン宜しく惚れてしまった。
少しでも彼女にふさわしい男になろうと、半年前からバイトを始め、筋トレや早朝のランニングで身体を鍛えた。帰宅部だからと言って、だらしない身体では彼女に見向きもされない。
清潔感やオシャレにも気を配り、自分なりの男磨きを半年かけてやってきた。
告白に成功すれば薔薇色の春休み。
失敗すれば漆黒の春休み。
自分なりにやるだけのことはやってきたつもりだったが、成功するかは微妙だろうと思っていた。
たとえ振られても気持ちをスッキリさせよう。
それくらいの心持ちでいた。
返答に紆余曲折はあったものの、付き合うことになった俺と彼女。
こうして彼女持ちで始まった高校二年生。
甘々でイチャイチャな生活に胸を躍らせる俺。
だけど、まさかあんなことに巻き込まれるとは……
これは、愛と闇の(病みの)深い聖女様と、ちょっぴりヤキモチ妬きな俺の彼女が織り成す、修羅場ってるラブコメディ。
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる