43 / 132
第3章 1年生タッグトーナメント
第42話 ユリーナ・リリィホワイト(1)
しおりを挟む「うわっ、このカレー、メチャクチャ辛い!」と高校生の河井が舌を出し、ハァハァしながら言った。
俺も一口食べて目を白黒させてしまった。
中年スタッフは、「これは鬼落カレーで、ここら辺の名物なんです。あまりの辛さで鬼をも落とすと言われてます」
すると二階堂が「ははは、ほらこれだ!」と言って僕らにスマホでユーチューブを見せた。
それはトリケラ田嶋が「今日は鬼落島の名物、激辛カレーに挑戦!」と高い声で言って、(やはり高い声で)悲鳴をあげ、もがきながらも完食する動画だった。俺も見たことがあったが忘れていた!
「行くところの鬼落島はどんなところなのですか?」と神藤が聞くと「鬼神様を祭られている無人島で、鬼落山の中腹にロッジがひとつと、船着き場の近くに大きな露天の温泉がある島です。島ごと予約して貸しきりで過ごすことができるのです」
と教えてくれた。
「バーベキューや釣りの大会が開かれたり、サバイバルゲームの舞台として使われることもあります」と説明した。
「あと、その島は、島外から来た人は、まずその露天の温泉に入って体を清めるのがきまりなんです」そういって全員に「鬼落島」とかかれた日本手拭いを配った。「着いたらまず、この手拭いで温泉に入り体を清めてください」と説明を受けると「ここまで来るのに暑くて汗かいてるからちょうどいいや!」「そうだな、カレー食って更に汗出たし!」と宇佐美と河井が話をしていた。
一人だけ、田中は青い顔をしていた。
島につくと「2日後の16時にお迎えにあがります」と言って船は帰ってしまった。「2日後まで帰れないんだね」と俺はボソッと言った。
申込の注意事項に「参加されると3日間帰ることができません。連絡も取れません」となっていた。
「あれ、なんだここ電波届くじゃん。最悪ここの船着き場まで来ればスマホ通じるんですね」と宇佐美がスマホを見ながら言ったので、俺も確認した。「本当だ、ちょっと安心した」と言ったが、ちょっとガッカリした面もあった。友達にも「この期間LINE見られないから」と宣言してきたし、スマホのない生活に少し憧れていた。
まぁ、ロッジがあるのだから電波が届かなくても何かしらの通信手段はあるとは思ってはいたが。
船を降りたところに「Men's Islandにご参加のみなさん、ここまでの長旅お疲れ様です。まずはしきたりに従って温泉に入ってからロッジにお越しください」と貼り紙がされている。「じゃあ行きましょう」と二階堂が促してゾロゾロと男性用の脱衣場に行った。
なかなか新しくて立派な脱衣場だ!俺は手早く脱ぐと手拭いを持って、ちょっと神藤を待って一緒に温泉に向かった。
田中は脱ぐ事をためらっていて「やっぱり俺は止めとくよ」と言って入り口から出ようとしている。それを「しきたりだから温泉に入らなきゃダメですよ、もう船も帰っちゃったし」と二階堂が説得している。
田中は涙目でパンツを脱いだ。
俺は温泉へ向かう時に二人が気になりチラッと振り向いたのだが、パンツの中から出した巨大な黒くて長い物体に目を奪われた!
俺は思わず神藤の肩を叩いて教えた。神藤も「うゎっ!」と小さく声をだし二度見していた。
俺は田中がダボダボのパンツを履いていた事に納得をした。
しかし、あまりジロジロと見ているわけにもいかず「スゲーな」と、こそこそと言いながら二人で湯船に向かった。
俺たちの後ろから田中が歩いてきたらしく、高校生の二人が「すげー」と呟きながら俺たちの後方に焦点を合わせて固まっていた。
俺も一口食べて目を白黒させてしまった。
中年スタッフは、「これは鬼落カレーで、ここら辺の名物なんです。あまりの辛さで鬼をも落とすと言われてます」
すると二階堂が「ははは、ほらこれだ!」と言って僕らにスマホでユーチューブを見せた。
それはトリケラ田嶋が「今日は鬼落島の名物、激辛カレーに挑戦!」と高い声で言って、(やはり高い声で)悲鳴をあげ、もがきながらも完食する動画だった。俺も見たことがあったが忘れていた!
「行くところの鬼落島はどんなところなのですか?」と神藤が聞くと「鬼神様を祭られている無人島で、鬼落山の中腹にロッジがひとつと、船着き場の近くに大きな露天の温泉がある島です。島ごと予約して貸しきりで過ごすことができるのです」
と教えてくれた。
「バーベキューや釣りの大会が開かれたり、サバイバルゲームの舞台として使われることもあります」と説明した。
「あと、その島は、島外から来た人は、まずその露天の温泉に入って体を清めるのがきまりなんです」そういって全員に「鬼落島」とかかれた日本手拭いを配った。「着いたらまず、この手拭いで温泉に入り体を清めてください」と説明を受けると「ここまで来るのに暑くて汗かいてるからちょうどいいや!」「そうだな、カレー食って更に汗出たし!」と宇佐美と河井が話をしていた。
一人だけ、田中は青い顔をしていた。
島につくと「2日後の16時にお迎えにあがります」と言って船は帰ってしまった。「2日後まで帰れないんだね」と俺はボソッと言った。
申込の注意事項に「参加されると3日間帰ることができません。連絡も取れません」となっていた。
「あれ、なんだここ電波届くじゃん。最悪ここの船着き場まで来ればスマホ通じるんですね」と宇佐美がスマホを見ながら言ったので、俺も確認した。「本当だ、ちょっと安心した」と言ったが、ちょっとガッカリした面もあった。友達にも「この期間LINE見られないから」と宣言してきたし、スマホのない生活に少し憧れていた。
まぁ、ロッジがあるのだから電波が届かなくても何かしらの通信手段はあるとは思ってはいたが。
船を降りたところに「Men's Islandにご参加のみなさん、ここまでの長旅お疲れ様です。まずはしきたりに従って温泉に入ってからロッジにお越しください」と貼り紙がされている。「じゃあ行きましょう」と二階堂が促してゾロゾロと男性用の脱衣場に行った。
なかなか新しくて立派な脱衣場だ!俺は手早く脱ぐと手拭いを持って、ちょっと神藤を待って一緒に温泉に向かった。
田中は脱ぐ事をためらっていて「やっぱり俺は止めとくよ」と言って入り口から出ようとしている。それを「しきたりだから温泉に入らなきゃダメですよ、もう船も帰っちゃったし」と二階堂が説得している。
田中は涙目でパンツを脱いだ。
俺は温泉へ向かう時に二人が気になりチラッと振り向いたのだが、パンツの中から出した巨大な黒くて長い物体に目を奪われた!
俺は思わず神藤の肩を叩いて教えた。神藤も「うゎっ!」と小さく声をだし二度見していた。
俺は田中がダボダボのパンツを履いていた事に納得をした。
しかし、あまりジロジロと見ているわけにもいかず「スゲーな」と、こそこそと言いながら二人で湯船に向かった。
俺たちの後ろから田中が歩いてきたらしく、高校生の二人が「すげー」と呟きながら俺たちの後方に焦点を合わせて固まっていた。
10
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説


隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
姫騎士様と二人旅、何も起きないはずもなく……
踊りまんぼう
ファンタジー
主人公であるセイは異世界転生者であるが、地味な生活を送っていた。 そんな中、昔パーティを組んだことのある仲間に誘われてとある依頼に参加したのだが……。 *表題の二人旅は第09話からです
(カクヨム、小説家になろうでも公開中です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる