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第一部 腰痛勇者編
第74話 「しちゃったし!」「しちゃったな」「し、しちゃいました……」
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古代神殿遺跡からの帰り道に、宿で一泊した俺たちだったんだけど。
「しちゃったし!」
「しちゃったな」
「し、しちゃいました……」
翌朝。
俺とアリスベルとフィオナは、布団の中で全裸で川の字になっていた。
「3人でしちゃったし!」
「3人でしちゃったな」
「さ、3人でしちゃいました……」
男と2人の女が裸で寝る――つまりはそういうことである。
「2人いっぺんに相手とか獣だし! 勇者じゃなくてSSSランクの性なる魔獣だし!」
「超越魔竜イビルナークとの戦いで死にかけて、こう生存本能が激しく刺激された的な……」
「前より激しかったです……途中で意識が飛んでました……」
「フィオナさんに見せつけたし! 繋がってるところ思いっきり見せつけまくってたし! アタシ思い出すだけで顔から火が出そうなんだけど!?」
「フィオナに見られて恥ずかしがるアリスベルを見てるとつい興奮してイジメたくなって……」
「アレがその、な、ナニで……す、すごかったです……」
「わかりました。おにーさんはどうしようもない変態です。異論はありますか?」
「ありません、今は反省しています」
「すごく変態勇者様でした……」
「まったくもう、おにーさんはほんと口だけしか反省しないんだから」
「すみません、いざえっちするとなると我を忘れて……」
「すごくえっちっちでした」
「まぁでもすっごく頑張ったんだもん、ご褒美がないとだよね」
「だよな!? 頑張ったんだからご褒美あってもいいよな!」
「あの、大変言いづらいのですが、また立ってますよ……」
「おにーさんの反省継続時間はわずか10秒にも満たないんだね」
「はい、いけない下半身はいかんともしがたく……」
「ということは……?」
俺たち3人は朝から2回戦に突入したのだった。
………………
…………
……
「クロウ! いい加減昼になるっていうのにサルみたいに盛ってんじゃないわよ!」
顔を真っ赤にしたリヨンが怒鳴り込んできた。
「ふぉっふぉっふぉ、これも若さよのぅ。良きかな良きかな」
少し遅れてヘンテコ笑いのストラスブールも部屋へとやってくる。
その後、俺は床に正座をさせられて、リヨンに散々毒舌で説教をされることになった。
そして宿を出た俺たちはセントフィリア王国・エルフ自治領へと凱旋した。
自治政府と騎士団が用意した盛大なパレードが行われ――しばらくゆっくりと身体を休めた後に、俺たちはセントフィリア王国の王都に向かった。
そこでは既に廃墟から復興しようと動き出していたのだが、臨時政府を立ち上げるにあたって俺がそのトップ――つまり国王に選ばれたのだ。
王都を中心に国内がこれほどまでに荒廃しては、希望の象徴たる圧倒的な抜きんでた存在が必要であり、それにふさわしいのは超越魔竜イビルナークを討伐したSSSランクの勇者クロウ――つまり俺というわけだった。
その裏には生き残った上級貴族たちの働き掛けもあった。
かつて俺を支持していた勇者派の貴族たちは、俺が国外追放されると同時に僻地に飛ばされていた者が多く、超越魔竜イビルナークに王都が破壊し尽された時にその多くが難を逃れていたのだ。
逆に俺を追い落とした貴族たちはそのほとんどが死に絶えていた。
結果として俺を支持する勇者派の貴族たちが新たな国を導くことになり、そういった経緯で俺が満場一致で王に推挙されることになったのだ。
クロウ=アサミヤ朝セントフィリア王国の始まりである。
「しちゃったし!」
「しちゃったな」
「し、しちゃいました……」
翌朝。
俺とアリスベルとフィオナは、布団の中で全裸で川の字になっていた。
「3人でしちゃったし!」
「3人でしちゃったな」
「さ、3人でしちゃいました……」
男と2人の女が裸で寝る――つまりはそういうことである。
「2人いっぺんに相手とか獣だし! 勇者じゃなくてSSSランクの性なる魔獣だし!」
「超越魔竜イビルナークとの戦いで死にかけて、こう生存本能が激しく刺激された的な……」
「前より激しかったです……途中で意識が飛んでました……」
「フィオナさんに見せつけたし! 繋がってるところ思いっきり見せつけまくってたし! アタシ思い出すだけで顔から火が出そうなんだけど!?」
「フィオナに見られて恥ずかしがるアリスベルを見てるとつい興奮してイジメたくなって……」
「アレがその、な、ナニで……す、すごかったです……」
「わかりました。おにーさんはどうしようもない変態です。異論はありますか?」
「ありません、今は反省しています」
「すごく変態勇者様でした……」
「まったくもう、おにーさんはほんと口だけしか反省しないんだから」
「すみません、いざえっちするとなると我を忘れて……」
「すごくえっちっちでした」
「まぁでもすっごく頑張ったんだもん、ご褒美がないとだよね」
「だよな!? 頑張ったんだからご褒美あってもいいよな!」
「あの、大変言いづらいのですが、また立ってますよ……」
「おにーさんの反省継続時間はわずか10秒にも満たないんだね」
「はい、いけない下半身はいかんともしがたく……」
「ということは……?」
俺たち3人は朝から2回戦に突入したのだった。
………………
…………
……
「クロウ! いい加減昼になるっていうのにサルみたいに盛ってんじゃないわよ!」
顔を真っ赤にしたリヨンが怒鳴り込んできた。
「ふぉっふぉっふぉ、これも若さよのぅ。良きかな良きかな」
少し遅れてヘンテコ笑いのストラスブールも部屋へとやってくる。
その後、俺は床に正座をさせられて、リヨンに散々毒舌で説教をされることになった。
そして宿を出た俺たちはセントフィリア王国・エルフ自治領へと凱旋した。
自治政府と騎士団が用意した盛大なパレードが行われ――しばらくゆっくりと身体を休めた後に、俺たちはセントフィリア王国の王都に向かった。
そこでは既に廃墟から復興しようと動き出していたのだが、臨時政府を立ち上げるにあたって俺がそのトップ――つまり国王に選ばれたのだ。
王都を中心に国内がこれほどまでに荒廃しては、希望の象徴たる圧倒的な抜きんでた存在が必要であり、それにふさわしいのは超越魔竜イビルナークを討伐したSSSランクの勇者クロウ――つまり俺というわけだった。
その裏には生き残った上級貴族たちの働き掛けもあった。
かつて俺を支持していた勇者派の貴族たちは、俺が国外追放されると同時に僻地に飛ばされていた者が多く、超越魔竜イビルナークに王都が破壊し尽された時にその多くが難を逃れていたのだ。
逆に俺を追い落とした貴族たちはそのほとんどが死に絶えていた。
結果として俺を支持する勇者派の貴族たちが新たな国を導くことになり、そういった経緯で俺が満場一致で王に推挙されることになったのだ。
クロウ=アサミヤ朝セントフィリア王国の始まりである。
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