【それでも俺は】腰痛で追放された勇者、行き倒れていた所をエルフ整体師にゴキャァ!と整体してもらい完治する【世界を救う】

マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫

文字の大きさ
上 下
25 / 142
第一部 腰痛勇者編

第25話 美少女ご奉仕エルフ、アリスベル

しおりを挟む
「我が家とーちゃくー!」
「戻ってきたな」

 グレートタイガー討伐&急に出てきたギガントグリズリー討伐を終えた俺とアリスベルは、同居 (同棲と言ったら怒られた)しているアリスベルの家へと無事に戻ってきた。

 フィオナは家の前で俺たちを馬車から降ろした後、一連の報告をしに騎士団の本部へとすぐに向かった。
 とても働き者で好感が持てるね。
 ちょっと頑張り過ぎな気もするけど。

 俺はお風呂に入ってから、寝る準備をする。
 晩ご飯は馬車の中でお弁当を食べさせてもらっていた(フィオナが途中の町で買ってくれた)。

 俺より先にお風呂に入っていたアリスベルもすっかり寝る準備が整っていて、

「じゃあおにーさん、横になって。早く始めよ」
 そしていきなりそんなことを言い出したのだ!

「!!」
 俺はビックリ仰天して目を大きく見開いた。

 だってつまりそういうことだろ?
 今のってつまり、えっちしよってことだろ?
 年頃の男女がお風呂上りに横になって始めることといったら、当然それしかないもんな!

「えっと? なんで今おにーさんはそんなに驚いた顔をしたの?」

「そりゃ驚くだろ。まさかアリスベルが自分からえっちしようって誘ってくるだなんて、思ってもなかったからさ。いやー俺も討伐を頑張ったかいがあったよ。惚れなおしたってことかな」

「違うし! 横になってっていうのは、腰のマッサージしてあげるって意味だし!」
「なんだそういうことかよ……」

 俺はぬか喜びだと知って、しょんぼりと肩を落とした。

「もう、せっかく超必殺技を3連発したりとかして腰に負荷がかかっただろうなって思って、見てあげようと思ったのに」

「ごめん、素で勘違いしたんだ。頑張った俺に、アリスベルからえっちなご褒美的なものがあるのかと激しく期待してしまった」

「もうアホなことばっかり言ってないで、ほら早く横になって」

「じゃあよろしくお願いします」

「えっちはしないからね。あくまで腰のマッサージだからね」
「はいわかってます」

「えっちなご奉仕もしないからね」
「もちろんわかってます」

「ほんとにしないんだからね」
「はい」


 ………………

 …………

 ……


 翌朝。


「しちゃったし!」
「しちゃったな」

「しちゃったし!」
「しちゃったな」

 強調するように2回言ったアリスベルは、顔がとても赤かった。

「しかもおにーさんのを咥えちゃったし!」
「まさかがんばったご褒美として、口でご奉仕してくれるなんてなぁ」

「ううっ、なんでアタシは『頑張ったからちょっとくらいご褒美上げてもいいかな』とかついつい思っちゃったのか……穴があったら入りたいよ……入って埋まりたいよ……」

 相変わらず場の雰囲気に流されやすいアリスベルなのだった。

「一生懸命、健気に慣れないご奉仕をしてくれるアリスベルは、すっごく可愛かったぞ?」

「うぎゃー!? 思い出さないで!? 恥ずかしくてアタシ本気で死にたくなっちゃうから!?」

「残念ながらアリスベルのご奉仕は、俺の心の中に深く深く刻み込まれてしまった。色褪せることがないよう大切に保管したまま墓場まで持って行く所存だ」

「やめてー!? あと昨日は特別だったんだからね!? おにーさんがすごく頑張ったから、特別の特別にご奉仕してあげたんだからね!? そこんとこ勘違いしないでよねっ!?」

「ふふっ、顔を真っ赤にして照れちゃって、アリスベルは可愛いんだからもう」

「全然わかってないし! っていうかまたチ〇チン立ってるし! この変態おにーさんめ!」

「昨日のご奉仕を思い出したらこう、むくむくと本能がだな……」
「もう、おにーさんはほんとえっちっちなんだから……」

 その後、なんだかんだでアリスベルにもう一度ご奉仕をしてもらった俺だった。
 今日もまたすがすがしい一日が始まる――!
 
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

ブラック社畜の俺、部屋でアニメを見ていたら説明もなしにドラゴンの跋扈する異世界に強制転移される。でも今は≪盾の聖女≫と元気に勇者やってます!

マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
ファンタジー
「突然ですが、あなたには異世界『ユーフェミア』で勇者になってもらいます」 ブラック会社で社畜っていた俺は、そんな言葉以外にろくな説明も受けずに、駄女神によって異世界へと強制送還された。 そしていきなりドラゴンに襲われて死にかける。 えっ、なにこの状況? 社畜リーマンにドラゴンブレスとか防げるわけないんだけど!? しかしそこへ現れたのは金髪碧眼のSランク美少女だった。 「≪プロテクション≫!」 凛々しい声とともに俺の前に光の盾が現れ、ドラゴンブレスを跳ね返す! それが≪盾の聖女≫と呼ばれる美少女リュスターナとの出会いだった。 その時いろいろあって襲い来るドラゴンをワンパンで倒したしまった俺は、勇者となってリュスターナたち≪対ドラゴン連合同盟≫とともに大魔竜ドラグバーン率いるドラゴン軍団との戦いに身を投じることになる――! 「大魔竜ドラグバーンは俺が倒す!」 「さすがです勇者様! こんな上位種ドラゴンを一撃で倒してしまうなんて! ではご褒美に今日の夜は2人でちゅっちゅしましょうね♡」

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!

仁徳
ファンタジー
あらすじ リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。 彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。 ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。 途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。 ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。 彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。 リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。 一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。 そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。 これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

救世主パーティーを追放された愛弟子とともにはじめる辺境スローライフ

鈴木竜一
ファンタジー
「おまえを今日限りでパーティーから追放する」  魔族から世界を救う目的で集められた救世主パーティー【ヴェガリス】のリーダー・アルゴがそう言い放った相手は主力メンバー・デレクの愛弟子である見習い女剣士のミレインだった。  表向きは実力不足と言いながら、真の追放理由はしつこく言い寄っていたミレインにこっぴどく振られたからというしょうもないもの。 真相を知ったデレクはとても納得できるものじゃないと憤慨し、あとを追うようにパーティーを抜けると彼女を連れて故郷の田舎町へと戻った。 その後、農業をやりながら冒険者パーティーを結成。 趣味程度にのんびりやろうとしていたが、やがて彼らは新しい仲間とともに【真の救世主】として世界にその名を轟かせていくことになる。 一方、【ヴェガリス】ではアルゴが嫉妬に狂い始めていて……

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

処理中です...