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第一部 腰痛勇者編
第25話 美少女ご奉仕エルフ、アリスベル
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「我が家とーちゃくー!」
「戻ってきたな」
グレートタイガー討伐&急に出てきたギガントグリズリー討伐を終えた俺とアリスベルは、同居 (同棲と言ったら怒られた)しているアリスベルの家へと無事に戻ってきた。
フィオナは家の前で俺たちを馬車から降ろした後、一連の報告をしに騎士団の本部へとすぐに向かった。
とても働き者で好感が持てるね。
ちょっと頑張り過ぎな気もするけど。
俺はお風呂に入ってから、寝る準備をする。
晩ご飯は馬車の中でお弁当を食べさせてもらっていた(フィオナが途中の町で買ってくれた)。
俺より先にお風呂に入っていたアリスベルもすっかり寝る準備が整っていて、
「じゃあおにーさん、横になって。早く始めよ」
そしていきなりそんなことを言い出したのだ!
「!!」
俺はビックリ仰天して目を大きく見開いた。
だってつまりそういうことだろ?
今のってつまり、えっちしよってことだろ?
年頃の男女がお風呂上りに横になって始めることといったら、当然それしかないもんな!
「えっと? なんで今おにーさんはそんなに驚いた顔をしたの?」
「そりゃ驚くだろ。まさかアリスベルが自分からえっちしようって誘ってくるだなんて、思ってもなかったからさ。いやー俺も討伐を頑張ったかいがあったよ。惚れなおしたってことかな」
「違うし! 横になってっていうのは、腰のマッサージしてあげるって意味だし!」
「なんだそういうことかよ……」
俺はぬか喜びだと知って、しょんぼりと肩を落とした。
「もう、せっかく超必殺技を3連発したりとかして腰に負荷がかかっただろうなって思って、見てあげようと思ったのに」
「ごめん、素で勘違いしたんだ。頑張った俺に、アリスベルからえっちなご褒美的なものがあるのかと激しく期待してしまった」
「もうアホなことばっかり言ってないで、ほら早く横になって」
「じゃあよろしくお願いします」
「えっちはしないからね。あくまで腰のマッサージだからね」
「はいわかってます」
「えっちなご奉仕もしないからね」
「もちろんわかってます」
「ほんとにしないんだからね」
「はい」
………………
…………
……
翌朝。
「しちゃったし!」
「しちゃったな」
「しちゃったし!」
「しちゃったな」
強調するように2回言ったアリスベルは、顔がとても赤かった。
「しかもおにーさんのを咥えちゃったし!」
「まさかがんばったご褒美として、口でご奉仕してくれるなんてなぁ」
「ううっ、なんでアタシは『頑張ったからちょっとくらいご褒美上げてもいいかな』とかついつい思っちゃったのか……穴があったら入りたいよ……入って埋まりたいよ……」
相変わらず場の雰囲気に流されやすいアリスベルなのだった。
「一生懸命、健気に慣れないご奉仕をしてくれるアリスベルは、すっごく可愛かったぞ?」
「うぎゃー!? 思い出さないで!? 恥ずかしくてアタシ本気で死にたくなっちゃうから!?」
「残念ながらアリスベルのご奉仕は、俺の心の中に深く深く刻み込まれてしまった。色褪せることがないよう大切に保管したまま墓場まで持って行く所存だ」
「やめてー!? あと昨日は特別だったんだからね!? おにーさんがすごく頑張ったから、特別の特別にご奉仕してあげたんだからね!? そこんとこ勘違いしないでよねっ!?」
「ふふっ、顔を真っ赤にして照れちゃって、アリスベルは可愛いんだからもう」
「全然わかってないし! っていうかまたチ〇チン立ってるし! この変態おにーさんめ!」
「昨日のご奉仕を思い出したらこう、むくむくと本能がだな……」
「もう、おにーさんはほんとえっちっちなんだから……」
その後、なんだかんだでアリスベルにもう一度ご奉仕をしてもらった俺だった。
今日もまたすがすがしい一日が始まる――!
「戻ってきたな」
グレートタイガー討伐&急に出てきたギガントグリズリー討伐を終えた俺とアリスベルは、同居 (同棲と言ったら怒られた)しているアリスベルの家へと無事に戻ってきた。
フィオナは家の前で俺たちを馬車から降ろした後、一連の報告をしに騎士団の本部へとすぐに向かった。
とても働き者で好感が持てるね。
ちょっと頑張り過ぎな気もするけど。
俺はお風呂に入ってから、寝る準備をする。
晩ご飯は馬車の中でお弁当を食べさせてもらっていた(フィオナが途中の町で買ってくれた)。
俺より先にお風呂に入っていたアリスベルもすっかり寝る準備が整っていて、
「じゃあおにーさん、横になって。早く始めよ」
そしていきなりそんなことを言い出したのだ!
「!!」
俺はビックリ仰天して目を大きく見開いた。
だってつまりそういうことだろ?
今のってつまり、えっちしよってことだろ?
年頃の男女がお風呂上りに横になって始めることといったら、当然それしかないもんな!
「えっと? なんで今おにーさんはそんなに驚いた顔をしたの?」
「そりゃ驚くだろ。まさかアリスベルが自分からえっちしようって誘ってくるだなんて、思ってもなかったからさ。いやー俺も討伐を頑張ったかいがあったよ。惚れなおしたってことかな」
「違うし! 横になってっていうのは、腰のマッサージしてあげるって意味だし!」
「なんだそういうことかよ……」
俺はぬか喜びだと知って、しょんぼりと肩を落とした。
「もう、せっかく超必殺技を3連発したりとかして腰に負荷がかかっただろうなって思って、見てあげようと思ったのに」
「ごめん、素で勘違いしたんだ。頑張った俺に、アリスベルからえっちなご褒美的なものがあるのかと激しく期待してしまった」
「もうアホなことばっかり言ってないで、ほら早く横になって」
「じゃあよろしくお願いします」
「えっちはしないからね。あくまで腰のマッサージだからね」
「はいわかってます」
「えっちなご奉仕もしないからね」
「もちろんわかってます」
「ほんとにしないんだからね」
「はい」
………………
…………
……
翌朝。
「しちゃったし!」
「しちゃったな」
「しちゃったし!」
「しちゃったな」
強調するように2回言ったアリスベルは、顔がとても赤かった。
「しかもおにーさんのを咥えちゃったし!」
「まさかがんばったご褒美として、口でご奉仕してくれるなんてなぁ」
「ううっ、なんでアタシは『頑張ったからちょっとくらいご褒美上げてもいいかな』とかついつい思っちゃったのか……穴があったら入りたいよ……入って埋まりたいよ……」
相変わらず場の雰囲気に流されやすいアリスベルなのだった。
「一生懸命、健気に慣れないご奉仕をしてくれるアリスベルは、すっごく可愛かったぞ?」
「うぎゃー!? 思い出さないで!? 恥ずかしくてアタシ本気で死にたくなっちゃうから!?」
「残念ながらアリスベルのご奉仕は、俺の心の中に深く深く刻み込まれてしまった。色褪せることがないよう大切に保管したまま墓場まで持って行く所存だ」
「やめてー!? あと昨日は特別だったんだからね!? おにーさんがすごく頑張ったから、特別の特別にご奉仕してあげたんだからね!? そこんとこ勘違いしないでよねっ!?」
「ふふっ、顔を真っ赤にして照れちゃって、アリスベルは可愛いんだからもう」
「全然わかってないし! っていうかまたチ〇チン立ってるし! この変態おにーさんめ!」
「昨日のご奉仕を思い出したらこう、むくむくと本能がだな……」
「もう、おにーさんはほんとえっちっちなんだから……」
その後、なんだかんだでアリスベルにもう一度ご奉仕をしてもらった俺だった。
今日もまたすがすがしい一日が始まる――!
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