1 / 66
第一章 婚約破棄された聖女と、エルフの国の土下座王子
第1話 いきなり婚約破棄!?
しおりを挟む
「ミレイユ、君との婚約を破棄する」
急に呼びだされたわたしが、婚約者であるアンドレアス伯爵から告げられたのは、あまりに唐突な一言だった。
アンドレアス伯爵はイケメンだけど、かなりの我がまま、かつ権力志向が高い人だった。
わたしはまぁ色々あって、数年前にその婚約者になったんだけど――。
「ごめんなさい、どういうこと?」
長年の横暴っぷりにもすっかり慣れていたわたしも、だけどさすがにこれは聞き返してしまった。
「どういうことだと? シラを切る気かい? 己の胸に手を当てて聞いてみるがいい」
アンドレアスはそう言うけれど、しかし、わたしには全く身に覚えがなかったのだ。
「ごめんなさい、でもわたしにはなんのことやら――」
わたしがなおもそう言うと、
「先日エルフの少女を助けただろう!」
アンドレアスはイライラと不愉快そうにそう言った。
「えっと、はい。酔っぱらいから目が合ったって因縁を付けられていたのを目撃して、さすがに黙っていられなくて――」
エルフの可愛い女の子が、べろんべろんに酔っぱらった小汚い小太りのおっさん2人に絡まれていたのだ。
しかもそいつらときたら、スケベそうな手つきでべたべたとその子の腰やお尻を触りながら、薄暗い路地裏に無理やり引っ張り込もうとしていたのだ。
いやらしいおっさん2人が、嫌がる女の子に何をしようとしていたかは明々白々だった。
たしかにそれを助けはしたけど、でもそれって人として当たり前のことだよね?
「エルフは二等市民だろう! 一等市民である人間に逆らうなどもってのほか! ミレイユ、お前はこのセラフィム王国の在り方を否定したんだぞ!」
「えっと、あれはそんな高尚なものではなかったと思うんだけど……。単に酔っぱらいが、女の子が二等市民のエルフだからって、無理やりどうこうしようとした、いかにも品性下劣な事件というか……」
わたしはしごく当たり前のことを言ったんだけど、
「なっ! お前は自分の行いを謝罪するどころか、反論するというのか?」
「反論というか、当たり前の意見を述べたにすぎないような……?」
「ミレイユ……疫病をはねのける『破邪の聖女』と言うことで、今までさんざんお前の振る舞いには目をつぶってきたが、さすがにもう我慢の限界だ――」
「ええっ!?」
わたしお目こぼししてもらうようなことなんて、してきたかな!?
そりゃ似たようなことをした覚えは結構あるけど──。
「ボクはセラフィム王国に忠誠を誓った貴族だ。この国の在り方を破壊しようとするミレイユと結婚することはできないと考えたのだが……どうも婚約を破棄するだけでは足りないようだな」
そこまで言うと、アンドレアスは芝居がかった仕草でわたしに指をつきつけると、宣言した。
「ただいまをもってミレイユ・アプリコットの『破邪の聖女』の地位を剥奪し、追放処分とする。明日にでも王都より去るがいい」
「ちょ、ちょっと待ってよ! だって『破邪の聖女』は今わたししかいないんだけど――」
「それがどうした?」
「それがどうしたって、どうもするでしょう? 癒しの力『ヒーリング』と、様々な疫病の流行を防ぐ『破邪の結界』を作成しメンテナンスするのが、『破邪の聖女』の役目なんだから。いなくなれば国の根幹に関わるじゃない」
「つまり、自分は何をやっても許される特別な存在だと、そう言いたいのかい? ふん、相も変わらず傲慢な女め」
「そんな意味で言ったんじゃないわよ。ただ国のためを思って――」
『破邪の結界』にアクセスすることができ、予防と対処をどちらもこなすスペシャリストである『破邪の聖女』は、100万人に1人のレアスキルと言われている。
その証拠に今は、先代の『破邪の聖女』から引き継いだわたし1人しかいないわけで――わたしがいなくなれば、大事なお役目が空席になってしまうのだ。
「安心しろ、大きな流行り病など、ここ数十年おこってはいないさ」
「それは歴代の『破邪の聖女』が、結界を懸命に維持してきたからです。いなくなれば、いつ流行り病が起こっても不思議ではありません」
「そんなものは問題が起きてから考えればよいのだ。万が一のことなど、お前ごときが気に病む必要はない」
「問題が起きてからでは遅すぎるでしょう――?」
一度流行り病が蔓延すれば、罪のないたくさんの人が苦しみ死んでいくだろう。
下手をすればこのセラフィム王国そのものが滅びてしまう――。
「くどいぞミレイユ! それにお前には月に金貨10枚の給金も支払っている。実質なにもしていない聖女に10枚だぞ? この国は今、長年の不況から脱出するための構造改革と財政再建の真っ最中なのは知っているだろう。無用な出費は削らねばならないんだ」
「流行り病に対する予防は、決して無駄な出費ではありません。病が大流行してからでは、国家財政が傾くほどの出費が必要になるはずです」
そもそも、長年続く不況は王侯貴族がひどい賄賂政治を行って、自分や自分のお友達にお金が行くように、わざと無駄遣いばかりしてるからじゃない……。
わたしが何度それとなく注意しても、そこには絶対に見て見ぬふりして知らんぷりだし……。
「はんっ、元庶民の女風情が、知った風な口をきくものだな。ボクの婚約者になったからって、偉くなったつもりか? だがそれもこれまでだ」
アンドレアスは侮蔑的な、見下すような目でわたしを見て、言った。
「くくっ、ボクとの婚約を破棄され、『破邪の聖女』ですらなくなったおまえには、もう何の価値もないんだよ」
「今一度、どうかお考え直し下さい。『破邪の聖女』がいなければ、この国はいつか必ず重大な危機に直面することになります」
「くどい! ボクはこの改革の責任者なんだ。そしてそのボクが要らぬと言っているんだ! つまりこれはこの国の総意なんだよ。わかったら、とっとと荷物をまとめて立ち去るがいい!」
「……わかりました」
わたしがこれはもうなにを言っても無駄だと諦めて、仕方ないなと肩を落としていると、
「アンドレアス様、お話はもう終わりましたの?」
そこへなぜか、第二王女のヴェロニカが突然やってきたのだ。
急に呼びだされたわたしが、婚約者であるアンドレアス伯爵から告げられたのは、あまりに唐突な一言だった。
アンドレアス伯爵はイケメンだけど、かなりの我がまま、かつ権力志向が高い人だった。
わたしはまぁ色々あって、数年前にその婚約者になったんだけど――。
「ごめんなさい、どういうこと?」
長年の横暴っぷりにもすっかり慣れていたわたしも、だけどさすがにこれは聞き返してしまった。
「どういうことだと? シラを切る気かい? 己の胸に手を当てて聞いてみるがいい」
アンドレアスはそう言うけれど、しかし、わたしには全く身に覚えがなかったのだ。
「ごめんなさい、でもわたしにはなんのことやら――」
わたしがなおもそう言うと、
「先日エルフの少女を助けただろう!」
アンドレアスはイライラと不愉快そうにそう言った。
「えっと、はい。酔っぱらいから目が合ったって因縁を付けられていたのを目撃して、さすがに黙っていられなくて――」
エルフの可愛い女の子が、べろんべろんに酔っぱらった小汚い小太りのおっさん2人に絡まれていたのだ。
しかもそいつらときたら、スケベそうな手つきでべたべたとその子の腰やお尻を触りながら、薄暗い路地裏に無理やり引っ張り込もうとしていたのだ。
いやらしいおっさん2人が、嫌がる女の子に何をしようとしていたかは明々白々だった。
たしかにそれを助けはしたけど、でもそれって人として当たり前のことだよね?
「エルフは二等市民だろう! 一等市民である人間に逆らうなどもってのほか! ミレイユ、お前はこのセラフィム王国の在り方を否定したんだぞ!」
「えっと、あれはそんな高尚なものではなかったと思うんだけど……。単に酔っぱらいが、女の子が二等市民のエルフだからって、無理やりどうこうしようとした、いかにも品性下劣な事件というか……」
わたしはしごく当たり前のことを言ったんだけど、
「なっ! お前は自分の行いを謝罪するどころか、反論するというのか?」
「反論というか、当たり前の意見を述べたにすぎないような……?」
「ミレイユ……疫病をはねのける『破邪の聖女』と言うことで、今までさんざんお前の振る舞いには目をつぶってきたが、さすがにもう我慢の限界だ――」
「ええっ!?」
わたしお目こぼししてもらうようなことなんて、してきたかな!?
そりゃ似たようなことをした覚えは結構あるけど──。
「ボクはセラフィム王国に忠誠を誓った貴族だ。この国の在り方を破壊しようとするミレイユと結婚することはできないと考えたのだが……どうも婚約を破棄するだけでは足りないようだな」
そこまで言うと、アンドレアスは芝居がかった仕草でわたしに指をつきつけると、宣言した。
「ただいまをもってミレイユ・アプリコットの『破邪の聖女』の地位を剥奪し、追放処分とする。明日にでも王都より去るがいい」
「ちょ、ちょっと待ってよ! だって『破邪の聖女』は今わたししかいないんだけど――」
「それがどうした?」
「それがどうしたって、どうもするでしょう? 癒しの力『ヒーリング』と、様々な疫病の流行を防ぐ『破邪の結界』を作成しメンテナンスするのが、『破邪の聖女』の役目なんだから。いなくなれば国の根幹に関わるじゃない」
「つまり、自分は何をやっても許される特別な存在だと、そう言いたいのかい? ふん、相も変わらず傲慢な女め」
「そんな意味で言ったんじゃないわよ。ただ国のためを思って――」
『破邪の結界』にアクセスすることができ、予防と対処をどちらもこなすスペシャリストである『破邪の聖女』は、100万人に1人のレアスキルと言われている。
その証拠に今は、先代の『破邪の聖女』から引き継いだわたし1人しかいないわけで――わたしがいなくなれば、大事なお役目が空席になってしまうのだ。
「安心しろ、大きな流行り病など、ここ数十年おこってはいないさ」
「それは歴代の『破邪の聖女』が、結界を懸命に維持してきたからです。いなくなれば、いつ流行り病が起こっても不思議ではありません」
「そんなものは問題が起きてから考えればよいのだ。万が一のことなど、お前ごときが気に病む必要はない」
「問題が起きてからでは遅すぎるでしょう――?」
一度流行り病が蔓延すれば、罪のないたくさんの人が苦しみ死んでいくだろう。
下手をすればこのセラフィム王国そのものが滅びてしまう――。
「くどいぞミレイユ! それにお前には月に金貨10枚の給金も支払っている。実質なにもしていない聖女に10枚だぞ? この国は今、長年の不況から脱出するための構造改革と財政再建の真っ最中なのは知っているだろう。無用な出費は削らねばならないんだ」
「流行り病に対する予防は、決して無駄な出費ではありません。病が大流行してからでは、国家財政が傾くほどの出費が必要になるはずです」
そもそも、長年続く不況は王侯貴族がひどい賄賂政治を行って、自分や自分のお友達にお金が行くように、わざと無駄遣いばかりしてるからじゃない……。
わたしが何度それとなく注意しても、そこには絶対に見て見ぬふりして知らんぷりだし……。
「はんっ、元庶民の女風情が、知った風な口をきくものだな。ボクの婚約者になったからって、偉くなったつもりか? だがそれもこれまでだ」
アンドレアスは侮蔑的な、見下すような目でわたしを見て、言った。
「くくっ、ボクとの婚約を破棄され、『破邪の聖女』ですらなくなったおまえには、もう何の価値もないんだよ」
「今一度、どうかお考え直し下さい。『破邪の聖女』がいなければ、この国はいつか必ず重大な危機に直面することになります」
「くどい! ボクはこの改革の責任者なんだ。そしてそのボクが要らぬと言っているんだ! つまりこれはこの国の総意なんだよ。わかったら、とっとと荷物をまとめて立ち去るがいい!」
「……わかりました」
わたしがこれはもうなにを言っても無駄だと諦めて、仕方ないなと肩を落としていると、
「アンドレアス様、お話はもう終わりましたの?」
そこへなぜか、第二王女のヴェロニカが突然やってきたのだ。
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説

寡黙な貴方は今も彼女を想う
MOMO-tank
恋愛
婚約者以外の女性に夢中になり、婚約者を蔑ろにしたうえ婚約破棄した。
ーーそんな過去を持つ私の旦那様は、今もなお後悔し続け、元婚約者を想っている。
シドニーは王宮で側妃付きの侍女として働く18歳の子爵令嬢。見た目が色っぽいシドニーは文官にしつこくされているところを眼光鋭い年上の騎士に助けられる。その男性とは辺境で騎士として12年、数々の武勲をあげ一代限りの男爵位を授かったクライブ・ノックスだった。二人はこの時を境に会えば挨拶を交わすようになり、いつしか婚約話が持ち上がり結婚する。
言葉少ないながらも彼の優しさに幸せを感じていたある日、クライブの元婚約者で現在は未亡人となった美しく儚げなステラ・コンウォール前伯爵夫人と夜会で再会する。
※設定はゆるいです。
※溺愛タグ追加しました。

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

嫁ぎ先(予定)で虐げられている前世持ちの小国王女はやり返すことにした
基本二度寝
恋愛
小国王女のベスフェエラには前世の記憶があった。
その記憶が役立つ事はなかったけれど、考え方は王族としてはかなり柔軟であった。
身分の低い者を見下すこともしない。
母国では国民に人気のあった王女だった。
しかし、嫁ぎ先のこの国に嫁入りの準備期間としてやって来てから散々嫌がらせを受けた。
小国からやってきた王女を見下していた。
極めつけが、周辺諸国の要人を招待した夜会の日。
ベスフィエラに用意されたドレスはなかった。
いや、侍女は『そこにある』のだという。
なにもかけられていないハンガーを指差して。
ニヤニヤと笑う侍女を見て、ベスフィエラはカチンと来た。
「へぇ、あぁそう」
夜会に出席させたくない、王妃の嫌がらせだ。
今までなら大人しくしていたが、もう我慢を止めることにした。

王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
【本編完結・番外編不定期更新】
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中

婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる