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第三章
第46話 最後の決戦(3)
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「とりゃぁぁぁぁぁっっっっ!!!!」
ドガーン!!
激しい音が大神殿に響き渡った。
光と黒の協力剣が、闇の精霊王に思いっきり当たったからだ!
「どうだ! セイリュウの200倍パワーのドラゴン・アタックにも勝った、勇者ハルトの必殺技だ!」
精霊術の連続コンボからの必殺攻撃に、ボクは勝利を確信したんだけど――、
「ククク……最強である真・精霊剣プリズマノワールの必殺技と言えども、セフィロト・ツリーの超世界パワーの前ではしょせんこの程度か」
闇の精霊王が全然何でもなかったみたいに、元気な姿で振り返ったんだ――!
「ええっ!? なんで!? 嘘でしょ!?」
「ククク、嘘なものか!」
「そんな――!」
光と黒の協力剣が、闇の精霊王にはね返されただなんて――!
「ククク……圧倒的な力のなんと心地よいことか……!」
慌てふためくボクを見て、闇の精霊王がバカにするようにいやらしく笑った。
「そ、そんな……光と黒の協力剣が効かないなんて……」
そして慌てるボクは完全に混乱してしまって、頭が真っ白になっていた。
だって光と黒の協力剣は、ボクの使うことができる最強の必殺技だ。
それを防御もせずに背中から喰らったっていうのに、全然効いてないなんて……じゃあボクはどうしたら闇の精霊王に勝てるの……?
「ククク、どうした勇者ハルト? もう諦めたのか?」
「そうだね……諦めちゃったよ――なんて言うと思ったか!」
「ほぅ」
ボクは闇の精霊王を強くにらみつけた!
「ボクは諦めないぞ闇の精霊王! セフィが大切に守ってきたセフィロト・ツリーを、お前みたいなワガママなやつに絶対に渡したりするもんか!」
ボクは真・精霊剣プリズマノワールを、もう一度ジャキンと構えなおす。
確かに最強必殺技の光と黒の協力剣は効かなかった。
だけど――!
「1回でダメなら2回、2回でダメなら3回! それでもダメならダメじゃなくなるまで何回だって攻撃すればいいんでしょ! それで最後は絶対にお前を倒してセフィロト・ツリーを取り戻すんだ!!」
セフィロト・ツリーを奪っただけじゃなく、セフィを突き飛ばしてケガをさせたことも、ボクはすっごく怒ってるんだからね!
女の子に暴力をふるうなんて最低だよ!
ボクがメラメラと超スーパーやる気を出した時だった。
「ククク、好きなだけかかってこい。そして絶望するのだ。この我の圧倒的な強さの前にな――グァぁぁッっっ!?」
長話好きな校長先生よりも偉そうに話をしていた闇の精霊王が、突然苦しみだしたんだ――!
「ど、どうしたの?」
ボクは思わず心配になって、敵だっていうのに思わず聞いちゃったんだけど、
「グァッ、グ、グハァ!? グガッ、ギッ、ギギッ! グッ、グァッ、グゥ、ギッ、ギャァァァァァァァッッッッ――――――――!!」
ものすごい叫び声をあげて激しく、とても激しく苦しんでいる闇の精霊王。
だからボクの声なんかちっとも聞こえてないみたいだった。
頭を抱えて苦しむ闇の精霊王は、セフィロト・ブレードも落としてしまっている。
「い、いったい何が起こってるの……?」
何がどうなったのかさっぱり分からないボクは、苦しみもだえる闇の精霊王を見ながらボーゼンとつぶやいた。
そんなボクのつぶやきに、
「これは……セフィロト・ツリーの力が暴走しているんです!」
答えてくれたのはセフィだった。
いつの間にかセフィがすぐ近くまで来てたんだ。
闇の精霊王がいきなり苦しみだして、そっちに気を取られてたから全然気づかなかったよ。
ドガーン!!
激しい音が大神殿に響き渡った。
光と黒の協力剣が、闇の精霊王に思いっきり当たったからだ!
「どうだ! セイリュウの200倍パワーのドラゴン・アタックにも勝った、勇者ハルトの必殺技だ!」
精霊術の連続コンボからの必殺攻撃に、ボクは勝利を確信したんだけど――、
「ククク……最強である真・精霊剣プリズマノワールの必殺技と言えども、セフィロト・ツリーの超世界パワーの前ではしょせんこの程度か」
闇の精霊王が全然何でもなかったみたいに、元気な姿で振り返ったんだ――!
「ええっ!? なんで!? 嘘でしょ!?」
「ククク、嘘なものか!」
「そんな――!」
光と黒の協力剣が、闇の精霊王にはね返されただなんて――!
「ククク……圧倒的な力のなんと心地よいことか……!」
慌てふためくボクを見て、闇の精霊王がバカにするようにいやらしく笑った。
「そ、そんな……光と黒の協力剣が効かないなんて……」
そして慌てるボクは完全に混乱してしまって、頭が真っ白になっていた。
だって光と黒の協力剣は、ボクの使うことができる最強の必殺技だ。
それを防御もせずに背中から喰らったっていうのに、全然効いてないなんて……じゃあボクはどうしたら闇の精霊王に勝てるの……?
「ククク、どうした勇者ハルト? もう諦めたのか?」
「そうだね……諦めちゃったよ――なんて言うと思ったか!」
「ほぅ」
ボクは闇の精霊王を強くにらみつけた!
「ボクは諦めないぞ闇の精霊王! セフィが大切に守ってきたセフィロト・ツリーを、お前みたいなワガママなやつに絶対に渡したりするもんか!」
ボクは真・精霊剣プリズマノワールを、もう一度ジャキンと構えなおす。
確かに最強必殺技の光と黒の協力剣は効かなかった。
だけど――!
「1回でダメなら2回、2回でダメなら3回! それでもダメならダメじゃなくなるまで何回だって攻撃すればいいんでしょ! それで最後は絶対にお前を倒してセフィロト・ツリーを取り戻すんだ!!」
セフィロト・ツリーを奪っただけじゃなく、セフィを突き飛ばしてケガをさせたことも、ボクはすっごく怒ってるんだからね!
女の子に暴力をふるうなんて最低だよ!
ボクがメラメラと超スーパーやる気を出した時だった。
「ククク、好きなだけかかってこい。そして絶望するのだ。この我の圧倒的な強さの前にな――グァぁぁッっっ!?」
長話好きな校長先生よりも偉そうに話をしていた闇の精霊王が、突然苦しみだしたんだ――!
「ど、どうしたの?」
ボクは思わず心配になって、敵だっていうのに思わず聞いちゃったんだけど、
「グァッ、グ、グハァ!? グガッ、ギッ、ギギッ! グッ、グァッ、グゥ、ギッ、ギャァァァァァァァッッッッ――――――――!!」
ものすごい叫び声をあげて激しく、とても激しく苦しんでいる闇の精霊王。
だからボクの声なんかちっとも聞こえてないみたいだった。
頭を抱えて苦しむ闇の精霊王は、セフィロト・ブレードも落としてしまっている。
「い、いったい何が起こってるの……?」
何がどうなったのかさっぱり分からないボクは、苦しみもだえる闇の精霊王を見ながらボーゼンとつぶやいた。
そんなボクのつぶやきに、
「これは……セフィロト・ツリーの力が暴走しているんです!」
答えてくれたのはセフィだった。
いつの間にかセフィがすぐ近くまで来てたんだ。
闇の精霊王がいきなり苦しみだして、そっちに気を取られてたから全然気づかなかったよ。
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