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第三章
第37話 精霊四天王ゲンブ&スザク!(2)
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ボクが選んだ精霊、それは――!
「野球の精霊『イチロー』よ! お願い、ボクに力を貸して! 精霊術『ピッチャー返し』セットアップ!」
『O.K.!』
アメリカっぽい返事とともに、ボクの体に天才バッターの才能がみなぎってくる!
ボクは真・精霊剣プリズマノワールを、野球のバットみたいに構えた。
そして足を振り子みたいに振ってタイミングをとると、
「そりゃぁ!」
スザクの投げた炎の弾を、真・精霊剣プリズマノワールでものの見事に打ち返した!
カキーン!
ボクが打ち返した炎の弾が、まっすぐスザクに向かって飛んでいく!
「なにィっ! 俺の炎の弾を打ち返しただと!? ぐぁぁっっ!」
「『ピッチャー返し』は投げた相手に、そっくりそのまま打ち返す精霊術なんだ!」
炎の弾が、空を飛んでいたスザクにズバンッと命中する!
スザクは自分の炎の弾に当たって、地面に墜落した。
「くっ、しまった――!」
地面に落ちたスザクは、目を回していて動けない。
今がチャンスだ!
「真・精霊剣プリズマノワール、いくよフルパワーだ! うぉぉぉぉおおおおおおっっ!!」
真・精霊剣プリズマノワールが、光と闇のものすごい力を発動する!
「いくぞ! 必殺! 光と黒の協力剣!!」
セイリュウのドラゴン・アタックにも勝ったボクの必殺技が炸裂した!
だけどスザクを狙った真・精霊剣プリズマノワールの必殺攻撃は、
「おっと、そうはさせんぞ?」
ゲンブの硬い甲羅によって防御されてしまう!
カンッ!
すごくいい音がして、真・精霊剣プリズマノワールが弾き返された。
「硬っ!?」
めっちゃ硬いんだけど!?
「どうじゃ、ワシの必殺技ダイヤモンド・アタックは?」
「ダイヤモンド・アタックだって!?」
「ダイヤモンドは世界で1番、硬いのじゃよ。つまりワシの背おったこの甲羅は、今、精霊の世界で1番硬くなっておるのじゃ」
「なんだって!? くっそー、負けるもんか!」
ボクはさらに何度も攻撃するけど、
カキンカキンカキンカキン!
ダイヤモンドになったゲンブの甲羅は、ビクともしなかった。
「そんな!?」
「ワシは専守防衛、守りを得意とする精霊四天王なのじゃよ。山のように動かず防御に徹したワシは無敵じゃ!」
「くぅっ!」
ボクがゲンブの甲羅の硬さに手間どっている間に、
「おいおい、俺を忘れるなよ! ファイヤー・アタックだ!」
いつの間にか立ちなおっていたスザクが、炎の弾を次から次へと投げこんでくる!
「わっ、わわっ!?」
ボクはそれをどうにかかわした。
「くくく、ダイヤモンド・アタックでワシが防御し――」
「ファイヤー・アタックで、俺が攻撃する――!」
「これがワシたち精霊四天王のコンビ必殺技――!」
「四天王ダブル・アタックだ!」
コンビ必殺技、四天王ダブル・アタックだって!?
ボクの攻撃ゲンブに跳ね返されてしまい。
ゲンブに隠れながら、スザクが炎の弾を投げ込んでくる。
隙を見てボクも精霊術『ピッチャー返し』で打ち返すけど、そのたびにゲンブが盾になって防御してしまうんだ。
攻撃のスザクと、防御のゲンブ。
2人が協力して、それぞれ得意なことで助けあって戦っていた。
「ううっ、こんなのどうしようもないよ!」
弱点のない四天王ダブル・アタックに、ボクは手も足もでなかった。
「勇者ハルト、俺たちの勝ちだ!」
「セフィロト・ツリーは、ワシらがもらうぞ!」
だけど諦めちゃだめなんだ!
絶対に勝つんだ!
どうすればいいかは分かならいけど、なんとかして勝つ作戦を考えるんだ!
ボクが絶体絶命の大ピンチをなんとかひっくり返そうとしていた時、
「困ってるみたいだな、勇者ハルト! このオレ様が助けにきたぜ!」
突然、戦場にセイリュウの大きな声が聞こえたんだ――!
「野球の精霊『イチロー』よ! お願い、ボクに力を貸して! 精霊術『ピッチャー返し』セットアップ!」
『O.K.!』
アメリカっぽい返事とともに、ボクの体に天才バッターの才能がみなぎってくる!
ボクは真・精霊剣プリズマノワールを、野球のバットみたいに構えた。
そして足を振り子みたいに振ってタイミングをとると、
「そりゃぁ!」
スザクの投げた炎の弾を、真・精霊剣プリズマノワールでものの見事に打ち返した!
カキーン!
ボクが打ち返した炎の弾が、まっすぐスザクに向かって飛んでいく!
「なにィっ! 俺の炎の弾を打ち返しただと!? ぐぁぁっっ!」
「『ピッチャー返し』は投げた相手に、そっくりそのまま打ち返す精霊術なんだ!」
炎の弾が、空を飛んでいたスザクにズバンッと命中する!
スザクは自分の炎の弾に当たって、地面に墜落した。
「くっ、しまった――!」
地面に落ちたスザクは、目を回していて動けない。
今がチャンスだ!
「真・精霊剣プリズマノワール、いくよフルパワーだ! うぉぉぉぉおおおおおおっっ!!」
真・精霊剣プリズマノワールが、光と闇のものすごい力を発動する!
「いくぞ! 必殺! 光と黒の協力剣!!」
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だけどスザクを狙った真・精霊剣プリズマノワールの必殺攻撃は、
「おっと、そうはさせんぞ?」
ゲンブの硬い甲羅によって防御されてしまう!
カンッ!
すごくいい音がして、真・精霊剣プリズマノワールが弾き返された。
「硬っ!?」
めっちゃ硬いんだけど!?
「どうじゃ、ワシの必殺技ダイヤモンド・アタックは?」
「ダイヤモンド・アタックだって!?」
「ダイヤモンドは世界で1番、硬いのじゃよ。つまりワシの背おったこの甲羅は、今、精霊の世界で1番硬くなっておるのじゃ」
「なんだって!? くっそー、負けるもんか!」
ボクはさらに何度も攻撃するけど、
カキンカキンカキンカキン!
ダイヤモンドになったゲンブの甲羅は、ビクともしなかった。
「そんな!?」
「ワシは専守防衛、守りを得意とする精霊四天王なのじゃよ。山のように動かず防御に徹したワシは無敵じゃ!」
「くぅっ!」
ボクがゲンブの甲羅の硬さに手間どっている間に、
「おいおい、俺を忘れるなよ! ファイヤー・アタックだ!」
いつの間にか立ちなおっていたスザクが、炎の弾を次から次へと投げこんでくる!
「わっ、わわっ!?」
ボクはそれをどうにかかわした。
「くくく、ダイヤモンド・アタックでワシが防御し――」
「ファイヤー・アタックで、俺が攻撃する――!」
「これがワシたち精霊四天王のコンビ必殺技――!」
「四天王ダブル・アタックだ!」
コンビ必殺技、四天王ダブル・アタックだって!?
ボクの攻撃ゲンブに跳ね返されてしまい。
ゲンブに隠れながら、スザクが炎の弾を投げ込んでくる。
隙を見てボクも精霊術『ピッチャー返し』で打ち返すけど、そのたびにゲンブが盾になって防御してしまうんだ。
攻撃のスザクと、防御のゲンブ。
2人が協力して、それぞれ得意なことで助けあって戦っていた。
「ううっ、こんなのどうしようもないよ!」
弱点のない四天王ダブル・アタックに、ボクは手も足もでなかった。
「勇者ハルト、俺たちの勝ちだ!」
「セフィロト・ツリーは、ワシらがもらうぞ!」
だけど諦めちゃだめなんだ!
絶対に勝つんだ!
どうすればいいかは分かならいけど、なんとかして勝つ作戦を考えるんだ!
ボクが絶体絶命の大ピンチをなんとかひっくり返そうとしていた時、
「困ってるみたいだな、勇者ハルト! このオレ様が助けにきたぜ!」
突然、戦場にセイリュウの大きな声が聞こえたんだ――!
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