一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
文字の大きさ
大中小
128 / 175
第7章 優香のお泊まり大作戦
第127話 久しぶりの健介
しおりを挟む
「そういや、ぶっちゃけどうなん?」
テストが終わったこともあって、解放感いっぱいで健介とゲーセンで遊んでいると、健介がふと思い出したように尋ねてきた。
「どうなん、って何がだよ? えらくふんわりした質問だな?」
「そんなの姫宮さんとのことに決まってるだろ。ほい、やるよ」
言いながら、得意のクレーンゲームで袋いっぱいに大量ゲットしたカルパスやらお菓子やらを分けてくれる健介。
タダでお菓子をくれるとかマジでいい奴だなお前。
もうこれ実質おごりだろ?
さっきまでやってたメダルゲームも、健介が大量にメダルを稼いでるから、俺はタダで遊ばせてもらえるし(このゲーセンは「常識の範囲内」に限ってメダル共有が可能なのだ)。
「あざーっす。で、優香が何だってんだ?」
急に優香の話をされても全く心当たりがなかったので、俺はおうむ返しで聞き返した。
「だから、2人はもう付き合ってるのかってこと」
「はぁ、なんでそんな話になるんだよ?」
「なんでって、あれだけ仲がいいんだから、もう付き合ってるのかなって気にもなるだろ?」
「優香とはただの友達だよ」
変な噂がだって優香に迷惑がかからないように、俺ははっきりと健介に伝えた。
「とてもそうは見えないけどなぁ。優香って呼び方をしているのも、男子の中じゃ蒼太だけだしさ」
「そんなこと言われてもな。そりゃ男子の中じゃ特に仲がいいとは思うけどさ」
でも俺たちはただの友達なんだよな。
それ以上でも、それ以下でもない。
「じゃあ2人は友達以上・恋人未満だとしてだ」
「だからそんな関係じゃなないっての」
「ああもう分かった分かった。じゃあただの友達としてだ。蒼太は姫宮さんに告白するつもりはないのか?」
これまたえらくストレートに聞いてきたな。
「それはないよ」
「なんでだよ? あれだけ仲が良かったらいけるだろ? というかいくべきだろ。まさか姫宮さんは蒼太の好みじゃないのか?」
「んなことは、あるわけないけどさ。俺にも色々と思うところがあるんだよ」
もちろん、美月ちゃんとのことを考えると、安易には踏み出せないってのがその主たる理由だ。
告白失敗は絶対に許されない。
であれば現状維持こそが、俺の取りうる最善の策だった。
だが健介にそこまで赤裸々に伝える必要はないだろう。
「色々なぁ。ま、いいけどさ。でも後悔だけはしないようにしろよ?」
「後悔ってなんだよ?」
「言わなくても分かってるだろうけど、姫宮さんはモテる。アイドル顔負けにモテる。優しくて可愛いくて面倒見がいいんだから当然だ」
「まぁ、そりゃな」
「で、そんな姫宮さんが、他の男の告白に首を縦に振ったら、それでもう終わりなんだからな? 後悔ってのはそういうことだよ」
「……」
「おいおい、そんな悲しそうな顔するなって」
「そんな顔はしてないだろ」
「してるってーの」
「してねーよ」
「してるってーの。お前と何年一緒にいると思ってんだよ。中1からずっと同じクラスだからもう5年目だぞ? 遠足も修学旅行もいつも一緒だったんだから見りゃ分かるっての。ほら、このお菓子もやるから元気出せよ」
「……サンキュー」
健介が追加でお菓子をくれる。
俺はありがたくもらっておいた。
お菓子に罪はないからな。
「ま、結局こういうのは当人の問題だからな。俺もこれ以上のお節介は今はやめとくよ。さ、せっかくのテスト明けなんだから、楽しくパーッと遊ぼうぜ」
「……だな」
「ほらほら元気出せよ? もうちょいゲームしたら、腹ごなしに公園でお菓子を食べようぜ。んでカラオケにでも行こう」
「カラオケは健介のおごりか?」
「なんでだよ!? メダルゲーも俺持ちだし、お菓子だってあげただろ。ここからは自分の分は自分で払いやがれ!」
「ちっ、しゃーねーな」
その後、俺は公園でお菓子を食べたり、カラオケに行って男同士で肩を組んでデュエットしたりと、1日中楽しく男子高校生らしい遊びを楽しんだ。
テストが終わったこともあって、解放感いっぱいで健介とゲーセンで遊んでいると、健介がふと思い出したように尋ねてきた。
「どうなん、って何がだよ? えらくふんわりした質問だな?」
「そんなの姫宮さんとのことに決まってるだろ。ほい、やるよ」
言いながら、得意のクレーンゲームで袋いっぱいに大量ゲットしたカルパスやらお菓子やらを分けてくれる健介。
タダでお菓子をくれるとかマジでいい奴だなお前。
もうこれ実質おごりだろ?
さっきまでやってたメダルゲームも、健介が大量にメダルを稼いでるから、俺はタダで遊ばせてもらえるし(このゲーセンは「常識の範囲内」に限ってメダル共有が可能なのだ)。
「あざーっす。で、優香が何だってんだ?」
急に優香の話をされても全く心当たりがなかったので、俺はおうむ返しで聞き返した。
「だから、2人はもう付き合ってるのかってこと」
「はぁ、なんでそんな話になるんだよ?」
「なんでって、あれだけ仲がいいんだから、もう付き合ってるのかなって気にもなるだろ?」
「優香とはただの友達だよ」
変な噂がだって優香に迷惑がかからないように、俺ははっきりと健介に伝えた。
「とてもそうは見えないけどなぁ。優香って呼び方をしているのも、男子の中じゃ蒼太だけだしさ」
「そんなこと言われてもな。そりゃ男子の中じゃ特に仲がいいとは思うけどさ」
でも俺たちはただの友達なんだよな。
それ以上でも、それ以下でもない。
「じゃあ2人は友達以上・恋人未満だとしてだ」
「だからそんな関係じゃなないっての」
「ああもう分かった分かった。じゃあただの友達としてだ。蒼太は姫宮さんに告白するつもりはないのか?」
これまたえらくストレートに聞いてきたな。
「それはないよ」
「なんでだよ? あれだけ仲が良かったらいけるだろ? というかいくべきだろ。まさか姫宮さんは蒼太の好みじゃないのか?」
「んなことは、あるわけないけどさ。俺にも色々と思うところがあるんだよ」
もちろん、美月ちゃんとのことを考えると、安易には踏み出せないってのがその主たる理由だ。
告白失敗は絶対に許されない。
であれば現状維持こそが、俺の取りうる最善の策だった。
だが健介にそこまで赤裸々に伝える必要はないだろう。
「色々なぁ。ま、いいけどさ。でも後悔だけはしないようにしろよ?」
「後悔ってなんだよ?」
「言わなくても分かってるだろうけど、姫宮さんはモテる。アイドル顔負けにモテる。優しくて可愛いくて面倒見がいいんだから当然だ」
「まぁ、そりゃな」
「で、そんな姫宮さんが、他の男の告白に首を縦に振ったら、それでもう終わりなんだからな? 後悔ってのはそういうことだよ」
「……」
「おいおい、そんな悲しそうな顔するなって」
「そんな顔はしてないだろ」
「してるってーの」
「してねーよ」
「してるってーの。お前と何年一緒にいると思ってんだよ。中1からずっと同じクラスだからもう5年目だぞ? 遠足も修学旅行もいつも一緒だったんだから見りゃ分かるっての。ほら、このお菓子もやるから元気出せよ」
「……サンキュー」
健介が追加でお菓子をくれる。
俺はありがたくもらっておいた。
お菓子に罪はないからな。
「ま、結局こういうのは当人の問題だからな。俺もこれ以上のお節介は今はやめとくよ。さ、せっかくのテスト明けなんだから、楽しくパーッと遊ぼうぜ」
「……だな」
「ほらほら元気出せよ? もうちょいゲームしたら、腹ごなしに公園でお菓子を食べようぜ。んでカラオケにでも行こう」
「カラオケは健介のおごりか?」
「なんでだよ!? メダルゲーも俺持ちだし、お菓子だってあげただろ。ここからは自分の分は自分で払いやがれ!」
「ちっ、しゃーねーな」
その後、俺は公園でお菓子を食べたり、カラオケに行って男同士で肩を組んでデュエットしたりと、1日中楽しく男子高校生らしい遊びを楽しんだ。
0
お気に入りに追加
598
あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる