一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第7章 優香のお泊まり大作戦
第127話 久しぶりの健介
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「そういや、ぶっちゃけどうなん?」
テストが終わったこともあって、解放感いっぱいで健介とゲーセンで遊んでいると、健介がふと思い出したように尋ねてきた。
「どうなん、って何がだよ? えらくふんわりした質問だな?」
「そんなの姫宮さんとのことに決まってるだろ。ほい、やるよ」
言いながら、得意のクレーンゲームで袋いっぱいに大量ゲットしたカルパスやらお菓子やらを分けてくれる健介。
タダでお菓子をくれるとかマジでいい奴だなお前。
もうこれ実質おごりだろ?
さっきまでやってたメダルゲームも、健介が大量にメダルを稼いでるから、俺はタダで遊ばせてもらえるし(このゲーセンは「常識の範囲内」に限ってメダル共有が可能なのだ)。
「あざーっす。で、優香が何だってんだ?」
急に優香の話をされても全く心当たりがなかったので、俺はおうむ返しで聞き返した。
「だから、2人はもう付き合ってるのかってこと」
「はぁ、なんでそんな話になるんだよ?」
「なんでって、あれだけ仲がいいんだから、もう付き合ってるのかなって気にもなるだろ?」
「優香とはただの友達だよ」
変な噂がだって優香に迷惑がかからないように、俺ははっきりと健介に伝えた。
「とてもそうは見えないけどなぁ。優香って呼び方をしているのも、男子の中じゃ蒼太だけだしさ」
「そんなこと言われてもな。そりゃ男子の中じゃ特に仲がいいとは思うけどさ」
でも俺たちはただの友達なんだよな。
それ以上でも、それ以下でもない。
「じゃあ2人は友達以上・恋人未満だとしてだ」
「だからそんな関係じゃなないっての」
「ああもう分かった分かった。じゃあただの友達としてだ。蒼太は姫宮さんに告白するつもりはないのか?」
これまたえらくストレートに聞いてきたな。
「それはないよ」
「なんでだよ? あれだけ仲が良かったらいけるだろ? というかいくべきだろ。まさか姫宮さんは蒼太の好みじゃないのか?」
「んなことは、あるわけないけどさ。俺にも色々と思うところがあるんだよ」
もちろん、美月ちゃんとのことを考えると、安易には踏み出せないってのがその主たる理由だ。
告白失敗は絶対に許されない。
であれば現状維持こそが、俺の取りうる最善の策だった。
だが健介にそこまで赤裸々に伝える必要はないだろう。
「色々なぁ。ま、いいけどさ。でも後悔だけはしないようにしろよ?」
「後悔ってなんだよ?」
「言わなくても分かってるだろうけど、姫宮さんはモテる。アイドル顔負けにモテる。優しくて可愛いくて面倒見がいいんだから当然だ」
「まぁ、そりゃな」
「で、そんな姫宮さんが、他の男の告白に首を縦に振ったら、それでもう終わりなんだからな? 後悔ってのはそういうことだよ」
「……」
「おいおい、そんな悲しそうな顔するなって」
「そんな顔はしてないだろ」
「してるってーの」
「してねーよ」
「してるってーの。お前と何年一緒にいると思ってんだよ。中1からずっと同じクラスだからもう5年目だぞ? 遠足も修学旅行もいつも一緒だったんだから見りゃ分かるっての。ほら、このお菓子もやるから元気出せよ」
「……サンキュー」
健介が追加でお菓子をくれる。
俺はありがたくもらっておいた。
お菓子に罪はないからな。
「ま、結局こういうのは当人の問題だからな。俺もこれ以上のお節介は今はやめとくよ。さ、せっかくのテスト明けなんだから、楽しくパーッと遊ぼうぜ」
「……だな」
「ほらほら元気出せよ? もうちょいゲームしたら、腹ごなしに公園でお菓子を食べようぜ。んでカラオケにでも行こう」
「カラオケは健介のおごりか?」
「なんでだよ!? メダルゲーも俺持ちだし、お菓子だってあげただろ。ここからは自分の分は自分で払いやがれ!」
「ちっ、しゃーねーな」
その後、俺は公園でお菓子を食べたり、カラオケに行って男同士で肩を組んでデュエットしたりと、1日中楽しく男子高校生らしい遊びを楽しんだ。
テストが終わったこともあって、解放感いっぱいで健介とゲーセンで遊んでいると、健介がふと思い出したように尋ねてきた。
「どうなん、って何がだよ? えらくふんわりした質問だな?」
「そんなの姫宮さんとのことに決まってるだろ。ほい、やるよ」
言いながら、得意のクレーンゲームで袋いっぱいに大量ゲットしたカルパスやらお菓子やらを分けてくれる健介。
タダでお菓子をくれるとかマジでいい奴だなお前。
もうこれ実質おごりだろ?
さっきまでやってたメダルゲームも、健介が大量にメダルを稼いでるから、俺はタダで遊ばせてもらえるし(このゲーセンは「常識の範囲内」に限ってメダル共有が可能なのだ)。
「あざーっす。で、優香が何だってんだ?」
急に優香の話をされても全く心当たりがなかったので、俺はおうむ返しで聞き返した。
「だから、2人はもう付き合ってるのかってこと」
「はぁ、なんでそんな話になるんだよ?」
「なんでって、あれだけ仲がいいんだから、もう付き合ってるのかなって気にもなるだろ?」
「優香とはただの友達だよ」
変な噂がだって優香に迷惑がかからないように、俺ははっきりと健介に伝えた。
「とてもそうは見えないけどなぁ。優香って呼び方をしているのも、男子の中じゃ蒼太だけだしさ」
「そんなこと言われてもな。そりゃ男子の中じゃ特に仲がいいとは思うけどさ」
でも俺たちはただの友達なんだよな。
それ以上でも、それ以下でもない。
「じゃあ2人は友達以上・恋人未満だとしてだ」
「だからそんな関係じゃなないっての」
「ああもう分かった分かった。じゃあただの友達としてだ。蒼太は姫宮さんに告白するつもりはないのか?」
これまたえらくストレートに聞いてきたな。
「それはないよ」
「なんでだよ? あれだけ仲が良かったらいけるだろ? というかいくべきだろ。まさか姫宮さんは蒼太の好みじゃないのか?」
「んなことは、あるわけないけどさ。俺にも色々と思うところがあるんだよ」
もちろん、美月ちゃんとのことを考えると、安易には踏み出せないってのがその主たる理由だ。
告白失敗は絶対に許されない。
であれば現状維持こそが、俺の取りうる最善の策だった。
だが健介にそこまで赤裸々に伝える必要はないだろう。
「色々なぁ。ま、いいけどさ。でも後悔だけはしないようにしろよ?」
「後悔ってなんだよ?」
「言わなくても分かってるだろうけど、姫宮さんはモテる。アイドル顔負けにモテる。優しくて可愛いくて面倒見がいいんだから当然だ」
「まぁ、そりゃな」
「で、そんな姫宮さんが、他の男の告白に首を縦に振ったら、それでもう終わりなんだからな? 後悔ってのはそういうことだよ」
「……」
「おいおい、そんな悲しそうな顔するなって」
「そんな顔はしてないだろ」
「してるってーの」
「してねーよ」
「してるってーの。お前と何年一緒にいると思ってんだよ。中1からずっと同じクラスだからもう5年目だぞ? 遠足も修学旅行もいつも一緒だったんだから見りゃ分かるっての。ほら、このお菓子もやるから元気出せよ」
「……サンキュー」
健介が追加でお菓子をくれる。
俺はありがたくもらっておいた。
お菓子に罪はないからな。
「ま、結局こういうのは当人の問題だからな。俺もこれ以上のお節介は今はやめとくよ。さ、せっかくのテスト明けなんだから、楽しくパーッと遊ぼうぜ」
「……だな」
「ほらほら元気出せよ? もうちょいゲームしたら、腹ごなしに公園でお菓子を食べようぜ。んでカラオケにでも行こう」
「カラオケは健介のおごりか?」
「なんでだよ!? メダルゲーも俺持ちだし、お菓子だってあげただろ。ここからは自分の分は自分で払いやがれ!」
「ちっ、しゃーねーな」
その後、俺は公園でお菓子を食べたり、カラオケに行って男同士で肩を組んでデュエットしたりと、1日中楽しく男子高校生らしい遊びを楽しんだ。
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