一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第6章 優香のお料理大作戦
第99話 ~優香SIDE~膝枕(1)
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~優香SIDE~
「ほ、ほんとに蒼太くんを膝枕しちゃった……」
蒼太くんの家で、ソファに深々と腰掛け、膝の上にある蒼太くんの寝顔を見つめながら。
私は緊張感でのどを張りつかせながら、小さく独り言を漏らしてしまった。
胸がドキドキと高鳴る。
もし世界ドキドキ選手権があったら、今の私は余裕で世界一を狙えてしまうだろう。
でもしょうがないよね?
生まれて初めて、男の子を膝枕してあげちゃったんだもん。
しかもその相手が、とっても気になっている男の子ときたもんだ。
これで緊張するなという方が、無理というものではないでしょうか?
「私の初めてを、蒼太くんに捧げちゃった……」
なんちゃって!
なんちゃって!!
もちろん膝枕をするっていうのは、私の方から言い出したこと。
でもそれとこれとは話が別なのだ。
「いつもの蒼太くんなら、わざとってくらいに絶妙にタイミング悪く聞き逃すか、遠慮しすぎってくらいに遠慮するだろうなって思ったんだけどなぁ」
今日もそうなるだろうなと思ったから、膝枕をしてあげるなんて大胆な提案を言えちゃったわけなんだけど。
「でも今日に限って妙に蒼太くんが乗り気なんだもん。多分だけど、それだけ眠たかったってことだよね」
あらかじめ冗談めかして言っておいてよかった。
もし真面目な顔をして言ってたら、ご飯を作ってあげるってだけで急に彼女面をし始める痛い女って思われていたかもしれないから。
もちろん心配していたのは冗談でもなんでもなく、本心からだ。
蒼太くんがそれはもう眠たそうだったので、なんとかして一秒でも早く寝かせてあげたいと思ったから。
だからつい、膝枕なんてことを言い出してしまったのだった。
膝枕は、恥ずかしいこと以外は、2人の意見が見事に入った100点満点の解決策だったから。
「でもでも、誰にでも膝枕をしてあげるチャラい女だとは思われちゃったかも? だとしたら、やだなぁ……」
そんなこと全然ないのに。
蒼太くんだから――特別に好意を抱いている男の子だから、膝枕してあげたかったのに。
でもそれを言ってしまうと、その前提にある蒼太くんへの好意とか恋愛感情とかそういうことに触れざるを得なくなってしまうので、口が裂けても言うことはできなかった。
「ううん、蒼太くんは、よく知りもしないでそんな酷いことを思うような男子じゃないよね」
だってそんな蒼太くんだから、私は好きになったんだもん。
優しくて穏やかで、自慢げな所とか偉ぶったところが全然ない、素敵な男の子だから。
そんなことをつらつらと思っている間にも、
「すー……すー……」
膝の上で眠る蒼太くんからはゆったりとした、だけど規則正しい寝息が聞こえてくる。
美月がぐっすり寝入ってしまった時とそっくり同じだ。
「まったくもぅ、私が悩んでいることなんて全然知りもしないで、蒼太くんってば気持ちよさそうに眠っちゃって」
私の気持ちなんて知りもしないで、それはもう悩みなんて無さそうな顔で健やかに眠る蒼太くんを見ていると、私だけ悩んでいるのがばからしくなってしまって、私はちょっとだけ意地悪をしたくなってしまう。
「ふーんだ。蒼太くんが悪いんだからねー」
私はゆっくりと頭を撫でていた手を止めると、蒼太くんのお鼻をむにゅっとつまんでみた。
「ほ、ほんとに蒼太くんを膝枕しちゃった……」
蒼太くんの家で、ソファに深々と腰掛け、膝の上にある蒼太くんの寝顔を見つめながら。
私は緊張感でのどを張りつかせながら、小さく独り言を漏らしてしまった。
胸がドキドキと高鳴る。
もし世界ドキドキ選手権があったら、今の私は余裕で世界一を狙えてしまうだろう。
でもしょうがないよね?
生まれて初めて、男の子を膝枕してあげちゃったんだもん。
しかもその相手が、とっても気になっている男の子ときたもんだ。
これで緊張するなという方が、無理というものではないでしょうか?
「私の初めてを、蒼太くんに捧げちゃった……」
なんちゃって!
なんちゃって!!
もちろん膝枕をするっていうのは、私の方から言い出したこと。
でもそれとこれとは話が別なのだ。
「いつもの蒼太くんなら、わざとってくらいに絶妙にタイミング悪く聞き逃すか、遠慮しすぎってくらいに遠慮するだろうなって思ったんだけどなぁ」
今日もそうなるだろうなと思ったから、膝枕をしてあげるなんて大胆な提案を言えちゃったわけなんだけど。
「でも今日に限って妙に蒼太くんが乗り気なんだもん。多分だけど、それだけ眠たかったってことだよね」
あらかじめ冗談めかして言っておいてよかった。
もし真面目な顔をして言ってたら、ご飯を作ってあげるってだけで急に彼女面をし始める痛い女って思われていたかもしれないから。
もちろん心配していたのは冗談でもなんでもなく、本心からだ。
蒼太くんがそれはもう眠たそうだったので、なんとかして一秒でも早く寝かせてあげたいと思ったから。
だからつい、膝枕なんてことを言い出してしまったのだった。
膝枕は、恥ずかしいこと以外は、2人の意見が見事に入った100点満点の解決策だったから。
「でもでも、誰にでも膝枕をしてあげるチャラい女だとは思われちゃったかも? だとしたら、やだなぁ……」
そんなこと全然ないのに。
蒼太くんだから――特別に好意を抱いている男の子だから、膝枕してあげたかったのに。
でもそれを言ってしまうと、その前提にある蒼太くんへの好意とか恋愛感情とかそういうことに触れざるを得なくなってしまうので、口が裂けても言うことはできなかった。
「ううん、蒼太くんは、よく知りもしないでそんな酷いことを思うような男子じゃないよね」
だってそんな蒼太くんだから、私は好きになったんだもん。
優しくて穏やかで、自慢げな所とか偉ぶったところが全然ない、素敵な男の子だから。
そんなことをつらつらと思っている間にも、
「すー……すー……」
膝の上で眠る蒼太くんからはゆったりとした、だけど規則正しい寝息が聞こえてくる。
美月がぐっすり寝入ってしまった時とそっくり同じだ。
「まったくもぅ、私が悩んでいることなんて全然知りもしないで、蒼太くんってば気持ちよさそうに眠っちゃって」
私の気持ちなんて知りもしないで、それはもう悩みなんて無さそうな顔で健やかに眠る蒼太くんを見ていると、私だけ悩んでいるのがばからしくなってしまって、私はちょっとだけ意地悪をしたくなってしまう。
「ふーんだ。蒼太くんが悪いんだからねー」
私はゆっくりと頭を撫でていた手を止めると、蒼太くんのお鼻をむにゅっとつまんでみた。
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