一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第6章 優香のお料理大作戦
第95話 カニカマ優香
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「ここに来るのは初めてだけど、なんで?」
俺の質問の意図が分からないからだろう、優香が不思議そうに小首をかしげる。
「いやほら、えらくパッパと商品の場所が分かるみたいだからさ。特に探すこともなくポンポンとカゴに入れていってるだろ? だから来たことあるのかなって思ってさ」
「それなら、スーパーって規模が同じならどこも結構似た作りをしてるし、商品のラインナップもそんなに変わらないから、よく使うものはだいたい同じような場所にあるの。だからスーパーが変わってもそんなに苦労はないかな?」
「そうだったのか。さすが優香、やるな」
俺は大いに感心するとともに、普段からスーパーで買い物をして家庭に貢献している優香に改めて尊敬の念を抱いたのだった。
放課後は健介と遊ぶか、ボケーっと動画を見たりして適当に過ごしてばかりの俺とは大違いだよ。
「さすがって言われる程のことでもないと思うけどね。それに大きなスーパーになると、どこに何があるのか全然分からなくなっちゃうし。でも、褒めてくれてありがとね」
ちょうど『本日限り特売!』と書かれたコーナーからカニカマをカゴへと入れた優香が、嬉しそうにほほ笑む。
さすがは学園のアイドル。
大きな特売ポップの前でカニカマを持って笑う姿も、実に絵になっていた。
「ああそれと。改めて、晩ご飯を作ってもらってありがとうな」
俺は話のついでに、改めて感謝の言葉を伝えることにする。
しっかりと優香の目を見て、気持ちを伝えた。
「そんなに本格的に作ったりはしないから、気にしないでいいよ? 冷凍食品とかを使って、疲れが取れるようにちょっと美味しくアレンジするだけだから」
「それでもやっぱり、わざわざ作ってくれるんだからありがとうだよ。優香の手料理、楽しみしてるから」
「蒼太くんって結構マメだし律義だよね」
「そこが俺の数少ない美点なんだ」
「そんなことないし。蒼太くんはいいところいっぱいだと思うな。美月を助けてくれたり、私だってナンパから助けてもらったし」
「ははっ、サンキュー。優香に言ってもらえたら俺も自信がつくよ」
俺を持ち上げてくれているのだと分かっていても、優香に言われたら心がぴょんぴょん飛び跳ねてしまいそうになるから、年頃の男子高校生の心ってやつは困ったものだった。
そんな話をしている内にすぐに買い物は終わり、
「これで全部かな。じゃあお会計しに行っちゃおう?」
優香は買い物カゴの中を軽く確認してからそう言うと、レジに向かって歩き始める。
「なぁなぁ優香」
そんな優香を俺は呼び止めた。
「どうしたの?」
優香が足を止めて振り返る。
「今日は暑いしテストで疲れたし、アイス買っていかないか? 食べながら帰ろうぜ」
「あ、いいよねアイス。疲れた身体と頭に、冷たくて甘いアイスは最高のご褒美だもんね」
俺と優香は意気投合すると、レジから方向転換をしてアイス売り場へと向かった。
「優香は何にするんだ?」
「うーんと、どうしようかな? 蒼太くんは何にするか決まってるの?」
「俺はチョコモナカジャンボだ」
俺は男らしくきっぱりと断言した。
そこには一片の迷いもない。
「その心は?」
「チョコモナカジャンボは、スーパーカップと並んでアイス界のコスパ最強だから」
俺の質問の意図が分からないからだろう、優香が不思議そうに小首をかしげる。
「いやほら、えらくパッパと商品の場所が分かるみたいだからさ。特に探すこともなくポンポンとカゴに入れていってるだろ? だから来たことあるのかなって思ってさ」
「それなら、スーパーって規模が同じならどこも結構似た作りをしてるし、商品のラインナップもそんなに変わらないから、よく使うものはだいたい同じような場所にあるの。だからスーパーが変わってもそんなに苦労はないかな?」
「そうだったのか。さすが優香、やるな」
俺は大いに感心するとともに、普段からスーパーで買い物をして家庭に貢献している優香に改めて尊敬の念を抱いたのだった。
放課後は健介と遊ぶか、ボケーっと動画を見たりして適当に過ごしてばかりの俺とは大違いだよ。
「さすがって言われる程のことでもないと思うけどね。それに大きなスーパーになると、どこに何があるのか全然分からなくなっちゃうし。でも、褒めてくれてありがとね」
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さすがは学園のアイドル。
大きな特売ポップの前でカニカマを持って笑う姿も、実に絵になっていた。
「ああそれと。改めて、晩ご飯を作ってもらってありがとうな」
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「そんなに本格的に作ったりはしないから、気にしないでいいよ? 冷凍食品とかを使って、疲れが取れるようにちょっと美味しくアレンジするだけだから」
「それでもやっぱり、わざわざ作ってくれるんだからありがとうだよ。優香の手料理、楽しみしてるから」
「蒼太くんって結構マメだし律義だよね」
「そこが俺の数少ない美点なんだ」
「そんなことないし。蒼太くんはいいところいっぱいだと思うな。美月を助けてくれたり、私だってナンパから助けてもらったし」
「ははっ、サンキュー。優香に言ってもらえたら俺も自信がつくよ」
俺を持ち上げてくれているのだと分かっていても、優香に言われたら心がぴょんぴょん飛び跳ねてしまいそうになるから、年頃の男子高校生の心ってやつは困ったものだった。
そんな話をしている内にすぐに買い物は終わり、
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「なぁなぁ優香」
そんな優香を俺は呼び止めた。
「どうしたの?」
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「あ、いいよねアイス。疲れた身体と頭に、冷たくて甘いアイスは最高のご褒美だもんね」
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「優香は何にするんだ?」
「うーんと、どうしようかな? 蒼太くんは何にするか決まってるの?」
「俺はチョコモナカジャンボだ」
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