一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第3章 学園のアイドルと過ごす日々
第35話 反省会?
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「ううん、そんな。蒼太くんはすごく優しいし他の男子とは違って偉ぶらないし、私はすっごく好きだな――、って今のは違うんだからね!? 異性として好きってことじゃなくて! だからその、言ってみれば同じ人類として好きって言うか!?」
同じ人類として好き。
つまり人類70億人に対して発せられる普遍的な好き。
7、000,000,000分の1の好きってことだ。
実質、俺は眼中に無しってことだな。
……べ、別に悲しくなんてないんだからねっ!
当たり前の事実を改めて再確認させられただけなんだからねっ!
「もちろん分かってるってば」
俺は落胆した心をわずかでも見せないように、笑いながら努めて明るく言った。
勝手に期待しておいて勝手に落胆するなんて、人として終わっているからな。
そんな話をしている間にすぐにバス停に着いた。
タイミングよくすぐにやってきたバスに乗って隣り合わせで座ると、
「ふぁ……あふ……」
優香が小さくあくびをした。
周りから見えないようにちゃんと手で口元を覆っているのが優香らしい。
「もしかして寝不足だったり?」
俺は体調を気づかうように優しく問いかける。
「えへへ、ちょっとね。昨日の夜にちょっと反省会をしていたから、それで――」
「反省会って、なんの?」
しかし優香の口から出たなんとも珍しいワードに、優香が話している途中だっていうのに俺はつい、言葉を被せるようにして口を挟んでしまった。
「――えっ?」
話を遮られたからか、優香が一瞬びくりと肩を震わせる。
しまった、今のはちょっと失礼だったな。
話の腰を折ってしまったぞ。
相手の話に割り込んで自分のしゃべりたいことを優先して話すような失礼な男子を、好きになるような女子はあまりいないだろう。
「話に割り込んじゃってごめん。反省会なんて珍しい単語が出てきたから、つい反応しちゃってさ」
優香に嫌われたくなかった俺は、すぐに優香に謝罪の気持ちを伝えた。
すると、なぜか優香が急にあせあせしはじめたのだ。
「ち、違うの! 今のは言葉の綾というか!?」
「言葉の綾?」
「その……そう! 毎日夜に今日一日を思い返してより良い明日に繋げるグッド・トゥモロゥな行動的な?」
「へぇ、すごいじゃん優香。毎日そんなことしてるんだ」
「ええと、うん、まぁしてる……のかも?」
「そうなのかぁ、俺そんなことをしたことも、考えたことすらなかったよ。明日を今日より良くするなんて、すっごくカッコいい生き方じゃんか」
優香のスタイリッシュな生きざま――グッド・トゥモロゥ行動を、俺は手放しで称賛した。
こんなカッコいい生き方をしてるなんて、ぜんぜん普通の女の子なんかじゃないじゃないよ。
まったく優香ってやつはどこまでパーフェクトな女の子なんだ?
平凡なモブ男子の俺には、何から何まで眩しすぎるよ。
「そ、そうでもないんだけどね、あはは……」
しかもそれをまったく自慢することもない、この謙虚な態度ときた。
「いやいやそんなことありまくりだって。今の話を聞いて、俺すっげー感動したもん。やっぱり優香はすごいなぁ。すごすご女子だよ」
「う、うん……でもその、ほんとにそんな、大したことでもないっていうか……」
「謙遜なんていらないってば。毎日反省会なんて俺にはとてもできないよ。マジで尊敬する。すごいよ」
「も、もうこの話はいいじゃん?」
「? なんだかさっきからあたふたしてるけど、もしかして優香――」
俺はここで、とある可能性に思い至った。
もしかして優香の今の話って――、
「う、嘘じゃないんだよ? 反省会をしたのはほんとなんだよ?」
「え? もちろん嘘だなんて思ってないぞ?」
「そ、そう?」
「いやさ、もしかして優香は、このことを他の人には秘密にしてたのかなって思ってさ」
願掛けのように、人に言わないことを自分に課していたんじゃないだろうか。
「あ……うん、そうなの! 私だけの秘密の反省会だから、だから内容については言えないんだよねぇ~。だからあんまり語れないのもしょうがないんだよね~。ごめんね~、秘密にしてるから~」
「なるほど了解だ。じゃあこの話はもうやめにするな」
「う、うん。そうしてくれると嬉しいかな? ふぁ……」
と、ここで優香が再び小さなあくびをした。
同じ人類として好き。
つまり人類70億人に対して発せられる普遍的な好き。
7、000,000,000分の1の好きってことだ。
実質、俺は眼中に無しってことだな。
……べ、別に悲しくなんてないんだからねっ!
当たり前の事実を改めて再確認させられただけなんだからねっ!
「もちろん分かってるってば」
俺は落胆した心をわずかでも見せないように、笑いながら努めて明るく言った。
勝手に期待しておいて勝手に落胆するなんて、人として終わっているからな。
そんな話をしている間にすぐにバス停に着いた。
タイミングよくすぐにやってきたバスに乗って隣り合わせで座ると、
「ふぁ……あふ……」
優香が小さくあくびをした。
周りから見えないようにちゃんと手で口元を覆っているのが優香らしい。
「もしかして寝不足だったり?」
俺は体調を気づかうように優しく問いかける。
「えへへ、ちょっとね。昨日の夜にちょっと反省会をしていたから、それで――」
「反省会って、なんの?」
しかし優香の口から出たなんとも珍しいワードに、優香が話している途中だっていうのに俺はつい、言葉を被せるようにして口を挟んでしまった。
「――えっ?」
話を遮られたからか、優香が一瞬びくりと肩を震わせる。
しまった、今のはちょっと失礼だったな。
話の腰を折ってしまったぞ。
相手の話に割り込んで自分のしゃべりたいことを優先して話すような失礼な男子を、好きになるような女子はあまりいないだろう。
「話に割り込んじゃってごめん。反省会なんて珍しい単語が出てきたから、つい反応しちゃってさ」
優香に嫌われたくなかった俺は、すぐに優香に謝罪の気持ちを伝えた。
すると、なぜか優香が急にあせあせしはじめたのだ。
「ち、違うの! 今のは言葉の綾というか!?」
「言葉の綾?」
「その……そう! 毎日夜に今日一日を思い返してより良い明日に繋げるグッド・トゥモロゥな行動的な?」
「へぇ、すごいじゃん優香。毎日そんなことしてるんだ」
「ええと、うん、まぁしてる……のかも?」
「そうなのかぁ、俺そんなことをしたことも、考えたことすらなかったよ。明日を今日より良くするなんて、すっごくカッコいい生き方じゃんか」
優香のスタイリッシュな生きざま――グッド・トゥモロゥ行動を、俺は手放しで称賛した。
こんなカッコいい生き方をしてるなんて、ぜんぜん普通の女の子なんかじゃないじゃないよ。
まったく優香ってやつはどこまでパーフェクトな女の子なんだ?
平凡なモブ男子の俺には、何から何まで眩しすぎるよ。
「そ、そうでもないんだけどね、あはは……」
しかもそれをまったく自慢することもない、この謙虚な態度ときた。
「いやいやそんなことありまくりだって。今の話を聞いて、俺すっげー感動したもん。やっぱり優香はすごいなぁ。すごすご女子だよ」
「う、うん……でもその、ほんとにそんな、大したことでもないっていうか……」
「謙遜なんていらないってば。毎日反省会なんて俺にはとてもできないよ。マジで尊敬する。すごいよ」
「も、もうこの話はいいじゃん?」
「? なんだかさっきからあたふたしてるけど、もしかして優香――」
俺はここで、とある可能性に思い至った。
もしかして優香の今の話って――、
「う、嘘じゃないんだよ? 反省会をしたのはほんとなんだよ?」
「え? もちろん嘘だなんて思ってないぞ?」
「そ、そう?」
「いやさ、もしかして優香は、このことを他の人には秘密にしてたのかなって思ってさ」
願掛けのように、人に言わないことを自分に課していたんじゃないだろうか。
「あ……うん、そうなの! 私だけの秘密の反省会だから、だから内容については言えないんだよねぇ~。だからあんまり語れないのもしょうがないんだよね~。ごめんね~、秘密にしてるから~」
「なるほど了解だ。じゃあこの話はもうやめにするな」
「う、うん。そうしてくれると嬉しいかな? ふぁ……」
と、ここで優香が再び小さなあくびをした。
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