一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第2章 変わり始めた関係
第25話 学園のアイドルのおうち普段着を拝見
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一旦、自分の部屋に上がった優香が、
「お待たせ~♪」
そう言って俺と美月ちゃんのいるリビングに下りてきた時、当然のことながら制服から私服へと衣替えをしていた。
白色の薄手のニットセーターに、大人っぽい黒のハイウェストスカート。
すらりとした足は黒のタイツにキュッと包まれている。
シンプルな組み合わせだけど、元がいいのもあってとてもよく似合っていた。
女の子向けのファッション雑誌で「女子高生のナチュラル春コーデ」なんてページの表紙をこのまま飾れちゃいそうだ。
いやまぁ女の子向けのファッション雑誌を買ったことはないから、全部想像なんだけど。
「大人っぽくてよく似合ってるね」
褒めるか褒めないか数秒悩んだ末に、やっぱり褒めることにする。
これくらいの「勘違い」なら俺にも許されるだろ?
仲良くなったクラスメイトの女子の私服を褒めるくらい、別に変な事じゃないしさ。
「ふふっ、ありがとう蒼太くん。でも普段着でごめんね」
俺程度のモブ男からでも、やはり褒められればそれはそれで嬉しいのか。
優香が嬉しそうにはにかむ。
「ごめんなんてそんな。これで普段着なのかってビックリしたくらいだし」
「え、ええ。そ、そうなのよ?」
「さすがは学園のアイドルって言われるだけのことはあるなぁ。家でもすごくおしゃれさんなんだな」
「ま、まぁね、うん。でもそれほどでもない……かな?」
「いやいや謙遜しなくてもいいってば。楽だからって、家でもジャージばっかり着ている俺とは大違いだよ」
などと俺がオシャレ優香にいたく感心して、これでもかと誉めちぎっているといると。
「あれ? おねーちゃん、普段はいつもジャージは楽でいいなーって言ってますよね?」
「えっ」
「家事をする時に汚れるのも気にしないでいいし、そのまま寝れちゃうしーって。中学校のジャージ、昨日も一昨日も、その前の日も着てましたよね?」
美月ちゃんが真実をズバリ告白してしまった。
「そ、そそそそんなことないでしょう!?」
「うにゅっ? だって昨日も――」
「それはその、私だってジャージを着ることが絶対にないとは言えないけど。瞬間的にジャージを着ちゃうこともあるかもだけど。でもだからといって、いつもいつもジャージを着てるわけじゃないとお姉ちゃん思うの!」
「うーんと……じゃあそうかも?」
鬼気迫る優香の剣幕に気圧されたのか、美月ちゃんがこくんと小さくうなずいた。
あーその、なんだ。
今の優香の気持ちを察するにだ。
普段は家でジャージ女子をしていることをクラスメイトの男子に知られるのが恥ずかしかったんだろうな。
気持ちは分かる。
女の子としてのプライドもあるだろうし、俺がこのことを言いふらしでもしたらと心配にもなるかもしれない。
だから俺はそのことには気づかなかったことにして、
「それはそれとして、これから何をしようか? 美月ちゃんは何かしたい遊びとかあるのか?」
さらっとスルーして話を変えることにした。
女心を機敏に察してあげられる男、紺野蒼太である。
「美月はおままごとがしたいです!」
すると美月ちゃんが待ってましたと言わんばかりに、元気よく右手を上げて言った。
「おままごとかぁ……やったことないんだけど、俺にできるかな?」
残念ながら俺はおままごとをした経験がない。
なにせどの世代においても、基本的に女の子の友達はいなかったから。
女の子と仲良くおままごとができるのは、幼い頃より女の子と仲良くなるスキルを持った、神に選ばれし特別な男子だけの特権だから……。
だから美月ちゃんを楽しませられるかが若干不安だったんだけど。
「ロールプレイングゲームと思えばいいんじゃないかしら? 蒼太くんはゲームとか結構するんでしょ?」
優香が助け舟を出してくれた。
「ゲームはそれなりにするけど、あれ? 優香にそんな話をしたことあったっけ?」
「えっ!? あの、それはその……きょ、教室で蒼太くんが服部くんと話しているのが、偶然聞こえちゃったっていうか。決して聞き耳を立てていたわけでは――ごにょごにょ……」
「そういうことな、納得納得。健介の声は無駄にでかいもんなぁ」
優香の説明に俺はおおいに納得した。
「ふふっ、いつもすごく元気だよね」
「しかしあれだな。騒音問題としてホームルームで取り沙汰されないように、今度言っておかないとだ」
「あの! そろそろやりませんか?」
「ごめんごめん。じゃあやろうか」
おっとと。
話が逸れてしまったせいで、美月ちゃんを待ちぼうけさせてしまったみたいだ。
というわけで、俺たちは3人でおままごとをすることになった。
「お待たせ~♪」
そう言って俺と美月ちゃんのいるリビングに下りてきた時、当然のことながら制服から私服へと衣替えをしていた。
白色の薄手のニットセーターに、大人っぽい黒のハイウェストスカート。
すらりとした足は黒のタイツにキュッと包まれている。
シンプルな組み合わせだけど、元がいいのもあってとてもよく似合っていた。
女の子向けのファッション雑誌で「女子高生のナチュラル春コーデ」なんてページの表紙をこのまま飾れちゃいそうだ。
いやまぁ女の子向けのファッション雑誌を買ったことはないから、全部想像なんだけど。
「大人っぽくてよく似合ってるね」
褒めるか褒めないか数秒悩んだ末に、やっぱり褒めることにする。
これくらいの「勘違い」なら俺にも許されるだろ?
仲良くなったクラスメイトの女子の私服を褒めるくらい、別に変な事じゃないしさ。
「ふふっ、ありがとう蒼太くん。でも普段着でごめんね」
俺程度のモブ男からでも、やはり褒められればそれはそれで嬉しいのか。
優香が嬉しそうにはにかむ。
「ごめんなんてそんな。これで普段着なのかってビックリしたくらいだし」
「え、ええ。そ、そうなのよ?」
「さすがは学園のアイドルって言われるだけのことはあるなぁ。家でもすごくおしゃれさんなんだな」
「ま、まぁね、うん。でもそれほどでもない……かな?」
「いやいや謙遜しなくてもいいってば。楽だからって、家でもジャージばっかり着ている俺とは大違いだよ」
などと俺がオシャレ優香にいたく感心して、これでもかと誉めちぎっているといると。
「あれ? おねーちゃん、普段はいつもジャージは楽でいいなーって言ってますよね?」
「えっ」
「家事をする時に汚れるのも気にしないでいいし、そのまま寝れちゃうしーって。中学校のジャージ、昨日も一昨日も、その前の日も着てましたよね?」
美月ちゃんが真実をズバリ告白してしまった。
「そ、そそそそんなことないでしょう!?」
「うにゅっ? だって昨日も――」
「それはその、私だってジャージを着ることが絶対にないとは言えないけど。瞬間的にジャージを着ちゃうこともあるかもだけど。でもだからといって、いつもいつもジャージを着てるわけじゃないとお姉ちゃん思うの!」
「うーんと……じゃあそうかも?」
鬼気迫る優香の剣幕に気圧されたのか、美月ちゃんがこくんと小さくうなずいた。
あーその、なんだ。
今の優香の気持ちを察するにだ。
普段は家でジャージ女子をしていることをクラスメイトの男子に知られるのが恥ずかしかったんだろうな。
気持ちは分かる。
女の子としてのプライドもあるだろうし、俺がこのことを言いふらしでもしたらと心配にもなるかもしれない。
だから俺はそのことには気づかなかったことにして、
「それはそれとして、これから何をしようか? 美月ちゃんは何かしたい遊びとかあるのか?」
さらっとスルーして話を変えることにした。
女心を機敏に察してあげられる男、紺野蒼太である。
「美月はおままごとがしたいです!」
すると美月ちゃんが待ってましたと言わんばかりに、元気よく右手を上げて言った。
「おままごとかぁ……やったことないんだけど、俺にできるかな?」
残念ながら俺はおままごとをした経験がない。
なにせどの世代においても、基本的に女の子の友達はいなかったから。
女の子と仲良くおままごとができるのは、幼い頃より女の子と仲良くなるスキルを持った、神に選ばれし特別な男子だけの特権だから……。
だから美月ちゃんを楽しませられるかが若干不安だったんだけど。
「ロールプレイングゲームと思えばいいんじゃないかしら? 蒼太くんはゲームとか結構するんでしょ?」
優香が助け舟を出してくれた。
「ゲームはそれなりにするけど、あれ? 優香にそんな話をしたことあったっけ?」
「えっ!? あの、それはその……きょ、教室で蒼太くんが服部くんと話しているのが、偶然聞こえちゃったっていうか。決して聞き耳を立てていたわけでは――ごにょごにょ……」
「そういうことな、納得納得。健介の声は無駄にでかいもんなぁ」
優香の説明に俺はおおいに納得した。
「ふふっ、いつもすごく元気だよね」
「しかしあれだな。騒音問題としてホームルームで取り沙汰されないように、今度言っておかないとだ」
「あの! そろそろやりませんか?」
「ごめんごめん。じゃあやろうか」
おっとと。
話が逸れてしまったせいで、美月ちゃんを待ちぼうけさせてしまったみたいだ。
というわけで、俺たちは3人でおままごとをすることになった。
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