一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第2章 変わり始めた関係
第22話『やった♪ じゃあせっかくだし今日は一緒に帰らないかな?』
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『やった♪ じゃあせっかくだし今日は一緒に帰らないかな?』
しかしまるで俺を勘違いさせようとでも思っているかのような、誘惑度120%のラインが、さらに俺のもとへと送られてきた。
まさかとは思うけど、俺を勘違いさせようとしてわざとやってるんじゃないよな……?
もちろん俺としては非常に魅力的な提案だ。
だけどそんなことをしてしまうと、さすがに一発で噂になってしまうだろう。
俺と付き合ってる的な噂が流れてしまい、優香に多大な迷惑がかかってしまうのだけは避けたい。
『それはちょっとやめないか?』
『だ、だよね!! 変なことを言っちゃってごめんなさい! それと今のは別に他意があるとかじゃなくて、同じクラスだし、目的地も同じなんだから一緒に帰るのが自然かなって思っただけにすぎなくて。だから変な風にとらないでね?』
……なんだ?
なんだかこの文面だけやけに長文だし、妙に必死感が出ている気がするような?
ああそっか。
優香が俺と一緒に帰りたいと思っている、とかなんとか変な勘違いはするなよって改めて釘を刺そうとしたんだな。
学園のアイドルって、すぐに男子から勘違いされたり好意を向けられちゃうだろうから、本当に大変だよなぁ。
『もちろん分かってるって。学校を出て左に曲がったら少し行った先に公園があるんだ。そこで待ち合わせよう』
俺は優香の意図を誤解がないようにしっかりと読み解きつつ、普通の友だち同士でやるようななるべく軽めの文面でラインを続けていった。
『あの小さい公園ね。りょーかいっ♪』
『じゃあそういうことで』
『約束を忘れて一人で帰っちゃったらダメだからね?』
『美月ちゃんをしょんぼりさせたくないから、絶対に忘れないようにしないとだな』
『私だって悲しいよ?』『なんちゃって!?』『じゃあね! 変身不要だよっ!』『変身→返信です……』
などという約束を交わし、俺は優香とのラインを終えた。
「ふぅ……」
変なことを書いてしまわないようにと張り詰めていた緊張感が、一気にほぐれていく。
なんとはなしに手のひらをそっと胸に置いてみると、心臓がドキドキドキドキと盛大に早鐘を打っているのが伝わってきた。
俺はゆったりと深く呼吸をし、優香とのラインのやり取りですっかり浮ついていたお年頃な心を抑えてから、
「悪い、待たせたな健介」
動画に熱中してニヤけ面を晒している健介に声をかけた。
「おう、終わったか。なぁ、この動画見てくれよ、マジ笑えるから」
俺の言葉でスマホから顔をあげた健介が、すぐさまスマホを渡してくる。
「何の動画?」
「言ったら面白くなくなるだろ? とりあえず見てみろって」
「だな……ってどうした健介、そんなマジマジと俺の顔を見て? 俺の顔に何かついてるか?」
「あ、いやな。なんかやけに嬉しそうだなって思ってさ。ラインに何かいいことでも書いてあったのか?」
ギクゥッ!?
「な、なんだよそれ? 健介の気のせいだろ?」
「そうかぁ? なんか声が上ずってるけど」
どうやら俺はにまだ隠し切れないほどに、心の浮つきが残っていたようだ。
ダメだなぁ。
こんな調子じゃ優香にも、俺が変に浮わついているのが見抜かれてしまうかもしれない。
勘違いしないようにあらかじめ釘を刺されているんだから、そういう変に浮わついた気持ちは絶対に見せないようにしないといけないのに。
「それより俺に見せたい動画があるんだろ?」
「おっと、そうだったそうだった。これ見ろよ蒼太」
「どれどれ――」
その後は昼休みが終わるギリギリまで、俺はいつもと同じように、食堂で健介と動画を見たりだべったりして過ごしたのだった。
しかしまるで俺を勘違いさせようとでも思っているかのような、誘惑度120%のラインが、さらに俺のもとへと送られてきた。
まさかとは思うけど、俺を勘違いさせようとしてわざとやってるんじゃないよな……?
もちろん俺としては非常に魅力的な提案だ。
だけどそんなことをしてしまうと、さすがに一発で噂になってしまうだろう。
俺と付き合ってる的な噂が流れてしまい、優香に多大な迷惑がかかってしまうのだけは避けたい。
『それはちょっとやめないか?』
『だ、だよね!! 変なことを言っちゃってごめんなさい! それと今のは別に他意があるとかじゃなくて、同じクラスだし、目的地も同じなんだから一緒に帰るのが自然かなって思っただけにすぎなくて。だから変な風にとらないでね?』
……なんだ?
なんだかこの文面だけやけに長文だし、妙に必死感が出ている気がするような?
ああそっか。
優香が俺と一緒に帰りたいと思っている、とかなんとか変な勘違いはするなよって改めて釘を刺そうとしたんだな。
学園のアイドルって、すぐに男子から勘違いされたり好意を向けられちゃうだろうから、本当に大変だよなぁ。
『もちろん分かってるって。学校を出て左に曲がったら少し行った先に公園があるんだ。そこで待ち合わせよう』
俺は優香の意図を誤解がないようにしっかりと読み解きつつ、普通の友だち同士でやるようななるべく軽めの文面でラインを続けていった。
『あの小さい公園ね。りょーかいっ♪』
『じゃあそういうことで』
『約束を忘れて一人で帰っちゃったらダメだからね?』
『美月ちゃんをしょんぼりさせたくないから、絶対に忘れないようにしないとだな』
『私だって悲しいよ?』『なんちゃって!?』『じゃあね! 変身不要だよっ!』『変身→返信です……』
などという約束を交わし、俺は優香とのラインを終えた。
「ふぅ……」
変なことを書いてしまわないようにと張り詰めていた緊張感が、一気にほぐれていく。
なんとはなしに手のひらをそっと胸に置いてみると、心臓がドキドキドキドキと盛大に早鐘を打っているのが伝わってきた。
俺はゆったりと深く呼吸をし、優香とのラインのやり取りですっかり浮ついていたお年頃な心を抑えてから、
「悪い、待たせたな健介」
動画に熱中してニヤけ面を晒している健介に声をかけた。
「おう、終わったか。なぁ、この動画見てくれよ、マジ笑えるから」
俺の言葉でスマホから顔をあげた健介が、すぐさまスマホを渡してくる。
「何の動画?」
「言ったら面白くなくなるだろ? とりあえず見てみろって」
「だな……ってどうした健介、そんなマジマジと俺の顔を見て? 俺の顔に何かついてるか?」
「あ、いやな。なんかやけに嬉しそうだなって思ってさ。ラインに何かいいことでも書いてあったのか?」
ギクゥッ!?
「な、なんだよそれ? 健介の気のせいだろ?」
「そうかぁ? なんか声が上ずってるけど」
どうやら俺はにまだ隠し切れないほどに、心の浮つきが残っていたようだ。
ダメだなぁ。
こんな調子じゃ優香にも、俺が変に浮わついているのが見抜かれてしまうかもしれない。
勘違いしないようにあらかじめ釘を刺されているんだから、そういう変に浮わついた気持ちは絶対に見せないようにしないといけないのに。
「それより俺に見せたい動画があるんだろ?」
「おっと、そうだったそうだった。これ見ろよ蒼太」
「どれどれ――」
その後は昼休みが終わるギリギリまで、俺はいつもと同じように、食堂で健介と動画を見たりだべったりして過ごしたのだった。
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