S級【バッファー】(←不遇職)の俺、結婚を誓い合った【幼馴染】を【勇者】に寝取られパーティ追放されヒキコモリに→美少女エルフに養って貰います
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第11章
第203話 報告書
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◇
拠点である屋敷に戻ると、俺はみんなの苦労をねぎらうとともに、クエストの完了を宣言した。
「みんなお疲れさま。過酷な高難度クエストの連続も、これでようやく終わりだ。後はもう報告書を作って、シャーリーのお父さんに報告するだけだ」
「報告書を作るのを手伝ったほうがいい?」
シャーリーが尋ねてくるが、俺は首を横に振った。
「いや、一人でやるよ。みんなはしばらく、リフレッシュ休暇ってことで」
「今回の報告書は、古い神話時代の知識とかも必要でしょ? だったら古代史に強いアタシも手伝った方がよくない?」
「いや、ベースは一人で作るよ。細かい知識が必要な時はその都度、声をかけるから、適宜手伝ってくれるとありがたい」
「分かったわ」
シャーリーは笑顔で納得してくれたが、それと入れ替わるようにして、
「いいんでしょうか? ミトラ神と戦ったという事が事だけに、報告書作りもかなり大変になると思いますけど」
今度はアイセルが心配げな顔を向けてくる。
「ははっ、任せとけってアイセル。報告書作りは勇者パーティ時代からお手のものだからさ。でもミトラ神と直接戦ったアイセルにも色々と話を聞くと思うから、その時はアドバイスを頼むな」
俺が信頼と愛情を示すように、アイセルの頭を優しく撫でてあげると、
「分かりました! 声がかかるのをお待ちしていますね!」
アイセルは胸の前で可愛くガッツポーズをした。
「俺としてはそんなに気合を入れずに、クエストも終わったんだから身体も心もリラックスして欲しいんだけども」
「いいえ、わたしはケースケ様のお役に立つことで、身も心もリラックスできるタイプですから」
「な、なるほど」
「ふふっ、アイセルは本当にケースケのことが好きよね。アタシも割と表に出す方なんだけど、アイセルにはちょっと、かなわないかなぁ」
俺への好意をグイグイと見せてくるアイセルに、シャリーが苦笑した。
「ケイスケが報告書を作るのはいつものことだし、餅は餅屋って言うもんね。ってわけでケイスケ、あとはよろしくね!」
そしてサクラはいつも通りのサクラだった。
「おうよ。アイセルもサクラもシャーリーも、後は俺に任せてのんびり羽を伸ばしてくれ」
俺は3人に笑顔を向ける。
「ケイスケもそう言ってるし、ねぇねぇ。ケイスケが報告書を作ってる間、3人で遊びに行こーよ?」
「いいですね」
「だったらアタシ、杏仁豆腐食べたいなぁ」
「それじゃあ、前に行った杏仁豆腐が美味しい喫茶店にまた行きませんか?」
「いいわね」
「さんせー!」
俺は女の子たちが仲良く連れだってスイーツに行くのを見送ると、すぐに報告書の作成にとりかかった。
途中で、古代の神話にも詳しいシャーリーの見解を聞いたり、エースとして冒険の神ミトラと真っ向勝負したアイセルの意見も聞いたりしながら、数日がかりで俺は報告職を作成していく。
さらにはそれを冒険者ギルド本部に提出して、精査をしてもらった。
1週間ほどすると、追加の説明を直接聞きたいとの連絡があって、ギルドマスターであるシャーリーのお父さんと面会することになった。
俺は指定された期日に、パーティ『アルケイン』の仲間たちと一緒に、冒険者ギルド本部へと向かった。
さあ、これが正真正銘、最後のヤマだ。
どんな質問が来ても答えられるように、シミュレーションは何度もしてある。
行くぞ――!
拠点である屋敷に戻ると、俺はみんなの苦労をねぎらうとともに、クエストの完了を宣言した。
「みんなお疲れさま。過酷な高難度クエストの連続も、これでようやく終わりだ。後はもう報告書を作って、シャーリーのお父さんに報告するだけだ」
「報告書を作るのを手伝ったほうがいい?」
シャーリーが尋ねてくるが、俺は首を横に振った。
「いや、一人でやるよ。みんなはしばらく、リフレッシュ休暇ってことで」
「今回の報告書は、古い神話時代の知識とかも必要でしょ? だったら古代史に強いアタシも手伝った方がよくない?」
「いや、ベースは一人で作るよ。細かい知識が必要な時はその都度、声をかけるから、適宜手伝ってくれるとありがたい」
「分かったわ」
シャーリーは笑顔で納得してくれたが、それと入れ替わるようにして、
「いいんでしょうか? ミトラ神と戦ったという事が事だけに、報告書作りもかなり大変になると思いますけど」
今度はアイセルが心配げな顔を向けてくる。
「ははっ、任せとけってアイセル。報告書作りは勇者パーティ時代からお手のものだからさ。でもミトラ神と直接戦ったアイセルにも色々と話を聞くと思うから、その時はアドバイスを頼むな」
俺が信頼と愛情を示すように、アイセルの頭を優しく撫でてあげると、
「分かりました! 声がかかるのをお待ちしていますね!」
アイセルは胸の前で可愛くガッツポーズをした。
「俺としてはそんなに気合を入れずに、クエストも終わったんだから身体も心もリラックスして欲しいんだけども」
「いいえ、わたしはケースケ様のお役に立つことで、身も心もリラックスできるタイプですから」
「な、なるほど」
「ふふっ、アイセルは本当にケースケのことが好きよね。アタシも割と表に出す方なんだけど、アイセルにはちょっと、かなわないかなぁ」
俺への好意をグイグイと見せてくるアイセルに、シャリーが苦笑した。
「ケイスケが報告書を作るのはいつものことだし、餅は餅屋って言うもんね。ってわけでケイスケ、あとはよろしくね!」
そしてサクラはいつも通りのサクラだった。
「おうよ。アイセルもサクラもシャーリーも、後は俺に任せてのんびり羽を伸ばしてくれ」
俺は3人に笑顔を向ける。
「ケイスケもそう言ってるし、ねぇねぇ。ケイスケが報告書を作ってる間、3人で遊びに行こーよ?」
「いいですね」
「だったらアタシ、杏仁豆腐食べたいなぁ」
「それじゃあ、前に行った杏仁豆腐が美味しい喫茶店にまた行きませんか?」
「いいわね」
「さんせー!」
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途中で、古代の神話にも詳しいシャーリーの見解を聞いたり、エースとして冒険の神ミトラと真っ向勝負したアイセルの意見も聞いたりしながら、数日がかりで俺は報告職を作成していく。
さらにはそれを冒険者ギルド本部に提出して、精査をしてもらった。
1週間ほどすると、追加の説明を直接聞きたいとの連絡があって、ギルドマスターであるシャーリーのお父さんと面会することになった。
俺は指定された期日に、パーティ『アルケイン』の仲間たちと一緒に、冒険者ギルド本部へと向かった。
さあ、これが正真正銘、最後のヤマだ。
どんな質問が来ても答えられるように、シミュレーションは何度もしてある。
行くぞ――!
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