S級【バッファー】(←不遇職)の俺、結婚を誓い合った【幼馴染】を【勇者】に寝取られパーティ追放されヒキコモリに→美少女エルフに養って貰います
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
文字の大きさ
大中小
95 / 214
第二部 「極光の殲滅姫」 第5章
第93話 シャーリー襲来
しおりを挟む
シャーリーがパーティ『アルケイン』のメンバーになり、拠点である屋敷にそのまま転がり込んできた(私物は後日持ち込むそうだ)その日の夜。
「ふぁ……そろそろ寝るか……」
部屋に一人ということもあって、俺が盛大にあくびをしながら、読んでいた最新の『魔獣研究報告書』にしおりを挟んだ時、
「ケースケ様、まだ起きてますか?」
部屋のドアがコンコンとノックされて、アイセルの声が聞こえてきた。
「そろそろ寝ようかなって思ってたとこだ。入っていいぞ」
最近はアイセルと一緒に寝ることが多いので、俺は今日もそうかなと思って特に考えることなく招き入れようとしたんだけど、
「じゃあ入るわね」
なぜかアイセルではなくシャーリーの声が返ってきたかと思うと、扉が開いて2人が部屋へと入ってきた。
「なんでシャーリーが? どうしたん――ぶほぁっ!?」
そんなシャーリーの姿を見て、俺は動揺して閉じかけていた本を床に落としてしまっていた。
うげっ、しまった!
この本、冒険者ギルドで借りてきたAランクパーティ以上しか持ち出せない高いやつなのに。
俺は慌てて本を拾いあげて状態を確認する。
パッと見えるダメージはないようなので一安心だ。
いやそうじゃなくてだな。
本のことは今は置いておくとしてだ。
俺がこうまで動揺してしまったのにも理由があってだね。
「どうケースケ、似合う?」
そう言ってクルリと回ってみせたシャーリーは、豊満な胸の下で軽く前を閉じただけで、胸の谷間とかお腹とか下着とかが派手に露出した、とってもイケナイ感じの大人すぎるナイトガウンを羽織っていたからだ。
しかも面積の半分以上がシースルーときたもんだ。
真っ白な肌とかレースとフリルでできた蠱惑的な下着が、否が応でも目に飛び込んでくるんだよ。
「うっ……」
目のやり場に困った俺は、スッと視線を逸らそうとしたんだけど、
「どうどう? ハウスキーパーのメイドさんに頼んで急きょ用意してもらったんだけど、なかなか悪くないでしょ?」
シャーリーは逸らした俺の視線の先に回り込んでは、アピールするように見せつけてくるんだよ。
「シャーリーは元がいいから何を着ても似合うだろ」
シャーリーの女の部分を見せつけられて気恥ずかしくなったこともあって、俺はちょっとぶっきらぼうにそう言ったんだけど、
「ケースケ様、その発言はノット・グッドです」
物の見事にアイセルに怒られてしまった。
たしかに今の発言はよろしくなかった。
綺麗に着飾ってくれたシャーリーに対してあまりに失礼過ぎる。
「今のは俺が100%悪かった。ごめん、なかったことにしてくれるとありがたい」
「ケースケが柄にもなく照れてたのは分かってるし、全然気にしてないわよ。派手に動揺するケースケも見れたしね。それで改めて感想は?」
とまぁ完全に退路を断ったうえで、にっこり極上の笑顔で再度質問してくるシャーリー。
「シャーリーの魅力がこれでもかとアピールされてて、素敵に似合ってると思う。でも正直目のやり場に困るんだ。ほら、いろいろ見えてるからさ?」
だから俺もしっかりとシャーリーを見て、嘘偽りのない感想を伝えたのだった。
「見えてるんじゃないの、見せてるのよ」
「も、もう少し控えめな方が嬉しいかな? っていうかナイトガウン着て寝るのか?」
「まさか、ガウンはちゃんと脱ぐわよ」
「脱ぐ? だってそれ脱いだら下着だろ? パジャマは持ってないみたいだけど……」
「アタシ、寝る時はシャルーネのナンバー5以外は極力つけたくないのよね」
「ふわぁ、素敵なセリフです……」
シャーリーの言葉にアイセルがいたく感心していた。
でも言ってることは、美人なシャーリーじゃなければただの危ない痴女だからな?
「ふぁ……そろそろ寝るか……」
部屋に一人ということもあって、俺が盛大にあくびをしながら、読んでいた最新の『魔獣研究報告書』にしおりを挟んだ時、
「ケースケ様、まだ起きてますか?」
部屋のドアがコンコンとノックされて、アイセルの声が聞こえてきた。
「そろそろ寝ようかなって思ってたとこだ。入っていいぞ」
最近はアイセルと一緒に寝ることが多いので、俺は今日もそうかなと思って特に考えることなく招き入れようとしたんだけど、
「じゃあ入るわね」
なぜかアイセルではなくシャーリーの声が返ってきたかと思うと、扉が開いて2人が部屋へと入ってきた。
「なんでシャーリーが? どうしたん――ぶほぁっ!?」
そんなシャーリーの姿を見て、俺は動揺して閉じかけていた本を床に落としてしまっていた。
うげっ、しまった!
この本、冒険者ギルドで借りてきたAランクパーティ以上しか持ち出せない高いやつなのに。
俺は慌てて本を拾いあげて状態を確認する。
パッと見えるダメージはないようなので一安心だ。
いやそうじゃなくてだな。
本のことは今は置いておくとしてだ。
俺がこうまで動揺してしまったのにも理由があってだね。
「どうケースケ、似合う?」
そう言ってクルリと回ってみせたシャーリーは、豊満な胸の下で軽く前を閉じただけで、胸の谷間とかお腹とか下着とかが派手に露出した、とってもイケナイ感じの大人すぎるナイトガウンを羽織っていたからだ。
しかも面積の半分以上がシースルーときたもんだ。
真っ白な肌とかレースとフリルでできた蠱惑的な下着が、否が応でも目に飛び込んでくるんだよ。
「うっ……」
目のやり場に困った俺は、スッと視線を逸らそうとしたんだけど、
「どうどう? ハウスキーパーのメイドさんに頼んで急きょ用意してもらったんだけど、なかなか悪くないでしょ?」
シャーリーは逸らした俺の視線の先に回り込んでは、アピールするように見せつけてくるんだよ。
「シャーリーは元がいいから何を着ても似合うだろ」
シャーリーの女の部分を見せつけられて気恥ずかしくなったこともあって、俺はちょっとぶっきらぼうにそう言ったんだけど、
「ケースケ様、その発言はノット・グッドです」
物の見事にアイセルに怒られてしまった。
たしかに今の発言はよろしくなかった。
綺麗に着飾ってくれたシャーリーに対してあまりに失礼過ぎる。
「今のは俺が100%悪かった。ごめん、なかったことにしてくれるとありがたい」
「ケースケが柄にもなく照れてたのは分かってるし、全然気にしてないわよ。派手に動揺するケースケも見れたしね。それで改めて感想は?」
とまぁ完全に退路を断ったうえで、にっこり極上の笑顔で再度質問してくるシャーリー。
「シャーリーの魅力がこれでもかとアピールされてて、素敵に似合ってると思う。でも正直目のやり場に困るんだ。ほら、いろいろ見えてるからさ?」
だから俺もしっかりとシャーリーを見て、嘘偽りのない感想を伝えたのだった。
「見えてるんじゃないの、見せてるのよ」
「も、もう少し控えめな方が嬉しいかな? っていうかナイトガウン着て寝るのか?」
「まさか、ガウンはちゃんと脱ぐわよ」
「脱ぐ? だってそれ脱いだら下着だろ? パジャマは持ってないみたいだけど……」
「アタシ、寝る時はシャルーネのナンバー5以外は極力つけたくないのよね」
「ふわぁ、素敵なセリフです……」
シャーリーの言葉にアイセルがいたく感心していた。
でも言ってることは、美人なシャーリーじゃなければただの危ない痴女だからな?
0
お気に入りに追加
314
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
一家処刑?!まっぴら御免ですわ! ~悪役令嬢(予定)の娘と意地悪(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。
この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。
最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!!
悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる