S級【バッファー】(←不遇職)の俺、結婚を誓い合った【幼馴染】を【勇者】に寝取られパーティ追放されヒキコモリに→美少女エルフに養って貰います
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第2章
第15話 デート?
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「店主さんがサービスしてくれたおかげで、思ったより早く装備の購入が終わりましたね。これからどうします、ケースケ様?」
「せっかく出てきたんだし、余った時間はミストラルの街でも見学していこうか。お店ならそれなりに知ってるから案内できるぞ?」
俺の提案に、
「ほんとですか! ケースケ様、ぜひお願いいたします」
アイセルが笑顔で賛同してくれる。
子犬みたいに懐いてくれてるアイセルに、俺もほっこりさせられる。
「まぁ知ってるって言っても、3年以上前の知識なんだけどな」
「それでも、まったく知らないわたしとは雲泥の差ですから」
「そう言ってくれると気楽にいけるかな」
「それであの、これってつまりデートですよね……? ごにょごにょ……なんちゃって!」
「ん? ごめん、何か言ったか? どこに行くかプランを考えてたから、ちょっと聞いてなかったんだ。もう1回言ってもらってもいいかな?」
「あ、いえ、なんでもないですので! まったくただの完全なる独り言ですから!?」
「あ、そうなの?」
「はい、そうなんですよ。えへ、えへへ……」
「……? 急に愛想笑いなんかして、変なアイセルだな」
「そ、それより止まっていても仕方ありません、歩きましょう! まずはどこに行くんですか?」
「小腹も空いてきたし、まずは屋台で何か食べようか」
「あ、いいですね」
というわけで、俺たちは中央都市ミストラルの商業区を見て回ることにした。
「ここの屋台ストリートはかなり大きいんだ。道に沿って屋台がズラァっと並んでるから、多分アイセルもビックリするんじゃないかな」
「それは楽しみですね!」
ちなみにレストランなどと言う、給仕がいて屋内で座って食べるこじゃれた高級店などにはもちろん行けない。
主に資金的な面で。
魔法剣を買ったことで手持ちは再びほとんどなくなってしまったから。
だけど装備に先行投資したことは、絶対に間違いじゃない。
近々キングウルフの討伐クエストが出るって話だったしな。
投資した分はそこできっちり取り返す。
今のパーティ『アルケイン』ならできるはずだ。
それにさ。
さっきからアイセルは腰に差した買ったばかりの魔法剣の柄や鞘を、時おり思いだしたように大事そうに触ってるんだもん。
武器に愛着を持つのはいいことだ。
俺みたいに装備品をまとめて質に入れて、よりにもよってヒキコモリ資金に換えてしまうようなダメ人間と比べて、はるかに冒険者らしい。
もちろん、あの装備には想い出がなかったわけじゃないんだけどな。
それでもあの時はヒキコモリ継続のためにどうしても金が要ったというか。
ついでに色々と思い出したくない過去も一緒に捨ててしまいたかったというか。
アンジュと一緒に防具を見て回った思い出とか色々とあるからさ……。
「はぁ……」
勇者と全裸結合したアンジュがベッドの上で一突きされて甘い嬌声をあげた姿を思い出してしまい、思わずため息が出てしまった俺に、
「あの、ケースケ様……わたしと一緒だと楽しくないですか……」
アイセルが不安げな表情で尋ねてきた。
さっきまでとは一転して、捨てられた子犬みたいな顏をしている。
――って、俺はなにをしてるんだ。
「悪い、ちょっと物思いにふけってた。っていうかアイセルと一緒にデートして楽しくないわけないだろ?」
「で、デート!?」
「ん? ああ、言いかたが悪かったな、ごめん、深い意味はなかったんだ」
俺的にはそこまで深い意味はなくて、男女で買い物って意味くらいで言ったんだけど、ちょっと良くなかったかもな。
25才の俺なんて、15才の若いアイセルから見れば余裕でおっさんだろうし。
10歳も年上のおっさんにいきなりデートとか言われたら、そりゃ微妙な気分にもなるか。
「いえ、全然です! むしろ嬉しいと言いますか!」
「え、あ、そう? ならいいんだけど」
……気を使ってくれたのかな?
「えへへ、デートですもんね、うん。楽しまないとですよね、えへへへへ……」
アイセルはそう言うと「えいや!」って感じで俺の手を握ってきた。
しかも指と指を絡める恋人つなぎで。
あれ?
もしかして本当に嫌じゃなかった?
そういうことなら、せっかく3年ぶりにミストラルの街にきたんだ。
俺も楽しまないと損だよな――!
「せっかく出てきたんだし、余った時間はミストラルの街でも見学していこうか。お店ならそれなりに知ってるから案内できるぞ?」
俺の提案に、
「ほんとですか! ケースケ様、ぜひお願いいたします」
アイセルが笑顔で賛同してくれる。
子犬みたいに懐いてくれてるアイセルに、俺もほっこりさせられる。
「まぁ知ってるって言っても、3年以上前の知識なんだけどな」
「それでも、まったく知らないわたしとは雲泥の差ですから」
「そう言ってくれると気楽にいけるかな」
「それであの、これってつまりデートですよね……? ごにょごにょ……なんちゃって!」
「ん? ごめん、何か言ったか? どこに行くかプランを考えてたから、ちょっと聞いてなかったんだ。もう1回言ってもらってもいいかな?」
「あ、いえ、なんでもないですので! まったくただの完全なる独り言ですから!?」
「あ、そうなの?」
「はい、そうなんですよ。えへ、えへへ……」
「……? 急に愛想笑いなんかして、変なアイセルだな」
「そ、それより止まっていても仕方ありません、歩きましょう! まずはどこに行くんですか?」
「小腹も空いてきたし、まずは屋台で何か食べようか」
「あ、いいですね」
というわけで、俺たちは中央都市ミストラルの商業区を見て回ることにした。
「ここの屋台ストリートはかなり大きいんだ。道に沿って屋台がズラァっと並んでるから、多分アイセルもビックリするんじゃないかな」
「それは楽しみですね!」
ちなみにレストランなどと言う、給仕がいて屋内で座って食べるこじゃれた高級店などにはもちろん行けない。
主に資金的な面で。
魔法剣を買ったことで手持ちは再びほとんどなくなってしまったから。
だけど装備に先行投資したことは、絶対に間違いじゃない。
近々キングウルフの討伐クエストが出るって話だったしな。
投資した分はそこできっちり取り返す。
今のパーティ『アルケイン』ならできるはずだ。
それにさ。
さっきからアイセルは腰に差した買ったばかりの魔法剣の柄や鞘を、時おり思いだしたように大事そうに触ってるんだもん。
武器に愛着を持つのはいいことだ。
俺みたいに装備品をまとめて質に入れて、よりにもよってヒキコモリ資金に換えてしまうようなダメ人間と比べて、はるかに冒険者らしい。
もちろん、あの装備には想い出がなかったわけじゃないんだけどな。
それでもあの時はヒキコモリ継続のためにどうしても金が要ったというか。
ついでに色々と思い出したくない過去も一緒に捨ててしまいたかったというか。
アンジュと一緒に防具を見て回った思い出とか色々とあるからさ……。
「はぁ……」
勇者と全裸結合したアンジュがベッドの上で一突きされて甘い嬌声をあげた姿を思い出してしまい、思わずため息が出てしまった俺に、
「あの、ケースケ様……わたしと一緒だと楽しくないですか……」
アイセルが不安げな表情で尋ねてきた。
さっきまでとは一転して、捨てられた子犬みたいな顏をしている。
――って、俺はなにをしてるんだ。
「悪い、ちょっと物思いにふけってた。っていうかアイセルと一緒にデートして楽しくないわけないだろ?」
「で、デート!?」
「ん? ああ、言いかたが悪かったな、ごめん、深い意味はなかったんだ」
俺的にはそこまで深い意味はなくて、男女で買い物って意味くらいで言ったんだけど、ちょっと良くなかったかもな。
25才の俺なんて、15才の若いアイセルから見れば余裕でおっさんだろうし。
10歳も年上のおっさんにいきなりデートとか言われたら、そりゃ微妙な気分にもなるか。
「いえ、全然です! むしろ嬉しいと言いますか!」
「え、あ、そう? ならいいんだけど」
……気を使ってくれたのかな?
「えへへ、デートですもんね、うん。楽しまないとですよね、えへへへへ……」
アイセルはそう言うと「えいや!」って感じで俺の手を握ってきた。
しかも指と指を絡める恋人つなぎで。
あれ?
もしかして本当に嫌じゃなかった?
そういうことなら、せっかく3年ぶりにミストラルの街にきたんだ。
俺も楽しまないと損だよな――!
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