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第3章 新1年生の親睦バスケットボール大会
第30話「胸が揺れてるかどうかをガン見してチェックするとか、もぅ、アキトくんのえっち!」
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「すごく似合ってるよ。スタイリッシュでカッコいい感じ。ひまりちゃんは普段好んで着ているみたいな可愛い系が似合うタイプだと思ってたんだけど、スポーティなのもぜんぜんいけるね」
「えへへ、わたしもそう思ったんだ~♪ こういうのも結構いけるみたいだね、わたし。新しい発見かもー」
僕の感想に満足がいったのだろう、それはもう嬉しそうに笑うひまりちゃんだ。
「それで肝心の付け心地はどうなの?」
「そうそう、それなんだけどね! これすごいかも!」
ひまりちゃんが大きく目を見開きながら、オーバーリアクション気味にズイっと身を乗り出してきた。
試着室は狭いので、すぐ目の前に上半身スポブラだけのひまりちゃんがいて、僕はなんとも視線に困ってしまう。
剥き出しの肩、可愛らしい脇、細い首筋。
さらさらの粉雪のようにきめ細やかで真っ白でな肌が、黒のスポブラとコントラストを醸しだしていて、なんとも目に眩しい。
ひまりちゃんはそれこそ暇さえあればボディタッチやスキンシップをしたり、一生に寝ようとベッドに潜りこんでくる。
そしてこういう視覚的な情報を得た後は、どうしても変に意識をしてしまいがちな僕だった。
あの時見たアレが当たっているみたいなことを、つい脳が考えてしまうのだ。
「その様子だと、いい感じみたいだね」
僕はひまりちゃんの目を見ることで、視線を上げて、なるべく下を見ないようにした。
「そうなのそうなの! 圧迫感がほとんどないし、なのにフィット感はすごくて胸がすっごく軽いの! 肩とか動かしてもぜんぜん気にならないし、昔付けてたスポブラとぜんぜん違ってて!」
「そりゃあ良かった。さすがは口コミで高評価ばかりの最先端の機能性スポブラだ」
「科学の進歩ってすごいよねー。うん、Gカップでもぜんぜん揺れないもん! すごーい!」
言いながら、ひまりちゃんは軽く上半身を上下させたり、小刻みに左右に振ったり、肩をグルグル回したり、屈んでみたり、両手を上げて伸びをしてみたりと、狭い試着室でもできる動きをあれこれと行ってみせる。
僕はつい、ひまりちゃんの動きを目で追ってしまった。
ひまりちゃんの胸は――Gカップという大きなサイズにもかかわらず――最先端技術が詰め込まれたスポブラによって完璧に守られ、ほとんど揺れることはなかった。
体育の時はユッサユッサ、たゆんたゆん、ボインボインって感じだったので、ぜんぜん違う。
「おー、本当に揺れてない。すごいもんだ。体育でバスケをした時とは大違いだよ。これなら安心だ」
だから僕はひまりちゃんの胸の動きを注視しながら、素直な感想を何気なく呟いたのだが、
「アキトくんってば、そんなに胸ばっかりジッと見られたら恥ずかしいかもっ!」
ひまりちゃんが恥じらうように、腕で急に胸を隠したことで、僕はハッと我に返った。
「ご、ごめん! 最新スポブラの性能につい感心して、見入っちゃってた!」
「胸が揺れてるかどうかをガン見してチェックするとか、もぅ、アキトくんのえっち!」
「いやもうほんと、ごめんなさい!」
完全に僕の失態だったので、全力でひまりちゃんに謝る。
妹の胸の揺れ具合を真剣な眼差しでチェックし、過去のデータと照らし合わせて満足げに感想を伝える兄。
さすがにこれはダメすぎた。
これではシスコンと言われてもしょうがない。
(僕としてはぜんぜんちっとも思ってはいないのだが……)
「えへへ、わたしもそう思ったんだ~♪ こういうのも結構いけるみたいだね、わたし。新しい発見かもー」
僕の感想に満足がいったのだろう、それはもう嬉しそうに笑うひまりちゃんだ。
「それで肝心の付け心地はどうなの?」
「そうそう、それなんだけどね! これすごいかも!」
ひまりちゃんが大きく目を見開きながら、オーバーリアクション気味にズイっと身を乗り出してきた。
試着室は狭いので、すぐ目の前に上半身スポブラだけのひまりちゃんがいて、僕はなんとも視線に困ってしまう。
剥き出しの肩、可愛らしい脇、細い首筋。
さらさらの粉雪のようにきめ細やかで真っ白でな肌が、黒のスポブラとコントラストを醸しだしていて、なんとも目に眩しい。
ひまりちゃんはそれこそ暇さえあればボディタッチやスキンシップをしたり、一生に寝ようとベッドに潜りこんでくる。
そしてこういう視覚的な情報を得た後は、どうしても変に意識をしてしまいがちな僕だった。
あの時見たアレが当たっているみたいなことを、つい脳が考えてしまうのだ。
「その様子だと、いい感じみたいだね」
僕はひまりちゃんの目を見ることで、視線を上げて、なるべく下を見ないようにした。
「そうなのそうなの! 圧迫感がほとんどないし、なのにフィット感はすごくて胸がすっごく軽いの! 肩とか動かしてもぜんぜん気にならないし、昔付けてたスポブラとぜんぜん違ってて!」
「そりゃあ良かった。さすがは口コミで高評価ばかりの最先端の機能性スポブラだ」
「科学の進歩ってすごいよねー。うん、Gカップでもぜんぜん揺れないもん! すごーい!」
言いながら、ひまりちゃんは軽く上半身を上下させたり、小刻みに左右に振ったり、肩をグルグル回したり、屈んでみたり、両手を上げて伸びをしてみたりと、狭い試着室でもできる動きをあれこれと行ってみせる。
僕はつい、ひまりちゃんの動きを目で追ってしまった。
ひまりちゃんの胸は――Gカップという大きなサイズにもかかわらず――最先端技術が詰め込まれたスポブラによって完璧に守られ、ほとんど揺れることはなかった。
体育の時はユッサユッサ、たゆんたゆん、ボインボインって感じだったので、ぜんぜん違う。
「おー、本当に揺れてない。すごいもんだ。体育でバスケをした時とは大違いだよ。これなら安心だ」
だから僕はひまりちゃんの胸の動きを注視しながら、素直な感想を何気なく呟いたのだが、
「アキトくんってば、そんなに胸ばっかりジッと見られたら恥ずかしいかもっ!」
ひまりちゃんが恥じらうように、腕で急に胸を隠したことで、僕はハッと我に返った。
「ご、ごめん! 最新スポブラの性能につい感心して、見入っちゃってた!」
「胸が揺れてるかどうかをガン見してチェックするとか、もぅ、アキトくんのえっち!」
「いやもうほんと、ごめんなさい!」
完全に僕の失態だったので、全力でひまりちゃんに謝る。
妹の胸の揺れ具合を真剣な眼差しでチェックし、過去のデータと照らし合わせて満足げに感想を伝える兄。
さすがにこれはダメすぎた。
これではシスコンと言われてもしょうがない。
(僕としてはぜんぜんちっとも思ってはいないのだが……)
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