『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』~リエナIf~異世界を救って帰還したら聖女がついてきたのでイチャコラ同棲して面倒をみようと思います。
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
文字の大きさ
大中小
75 / 88
第4章 決戦!皇竜姫ドラグレリア!
第75話 切り札発動――『女神の祝福』デュアル
しおりを挟む
俺がその新たな女神の言霊を紡ぐとともに!
俺の身体を今までよりもさらに色濃い白銀のオーラが覆っていく!
俺の身体中に強大な勇者の力がさらにさらにと駆け巡っていき!
右拳に煌々と輝く白銀の光が、漆黒の闇を押し返し始めた――!
「むふふっ、なるほどのぅ。女神アテナイの加護の2倍掛けというわけじゃな。そしてそれが勇者殿の切り札というわけか――!」
そう!
女神アテナイから授けられた、俺を勇者たらしめる最強の加護『女神の祝福』の2倍掛け。
これが俺の最後の切り札だった。
聖剣『ストレルカ』がないことによる攻撃力の大幅な低下。
それを補うために試行錯誤した結果いきついたのが、この『女神の祝福』の2倍掛けだったのだ。
ただし加護の2倍掛けは女神アテナイも想定外の使用法なのだろう。
身体への負荷があまりに大きく、せいぜい10分が使っていられる限界だ。
しかも使用後は身体がずっしりと重くなって、満足に戦えなくなってしまう。
リエナの立ててくれた作戦が正攻法の攻略法だとしたら、これは完全に奇策中の奇策。
つまり使った以上は、短期決戦で何がなんでも決めるしかない――!
「上から目線で解説とか随分と余裕じゃねえか。けどあまり調子に乗るなよ? うおおおおおっっっ!! 聖光解放!! 『セイクリッド・インパクト・デュアル』!!」
漆黒の闇に飲みこまれかけていた白銀のオーラが一気に輝きを増すと、漆黒の闇を弾き飛ばしてゆく!
「おおっ、やりおるのじゃ! さすがは勇者殿なのじゃよ!」
だが加護の2倍掛けでも、神に近しい存在となったドラグレリアの攻撃を完全に押し返すまでは至らず。
必殺技の打ち合いはほぼ互角で終わり、俺たちはいったんわずかに距離を取って対峙した。
「『セイクリッド・インパクト・デュアル』でも互角――いや少し押し負けていたか」
俺は冷静に彼我の戦闘力を分析する。
ここぞの場面で使いたかった取って置きの切り札を、その場しのぎで使わされてしまった上に、それでもまだ少し負けている。
正直、苦しい展開だな。
しかも特に使用制限がなさそうなドラグレリアに対して、強引にパワーアップしている俺には明確な時間制限がある。
このままダラダラ戦えば俺が先に力尽きるのは明白!
ならばここで最後の勝負をかけるしかない――!
今から勝負を決める!
俺は完全に腹をくくった。
「女神アテナイよ、俺に邪悪を退けし勇者の力を――『女神の祝福』トリニティ!」
俺は女神アテナイの加護をさらに3倍掛けする!
「ほぅ――」
「女神アテナイよ、俺に邪悪を退けし勇者の力を――『女神の祝福』カルテット!」
そして4倍掛けだ!
「むむっ? なんと――!」
女神アテナイの加護の4倍掛け。
激しく高まっていく聖光を見て、さしものドラグレリアも驚いた様子を見せた。
余りの負荷の大きさに、身体の内部がミシミシと嫌な音を立てているのが分かる。
5倍掛けくらいまでいけるかと思ってたんだが、ちょっと無理か。
これ以上は負荷が大きすぎて逆に動けなくなってしまう。
だがそれだけのリスクを負った分、得られる力は強大の一言だ――!
この状態で何分戦えるかるかは分からないが、その分戦闘能力は聖剣『ストレルカ』を持っている時とほとんど同じまで上がっているはず。
なんとかその間に勝負をつける!
1秒でも時間が惜しい俺はすぐさま戦闘行動を開始した――!
俺の身体を今までよりもさらに色濃い白銀のオーラが覆っていく!
俺の身体中に強大な勇者の力がさらにさらにと駆け巡っていき!
右拳に煌々と輝く白銀の光が、漆黒の闇を押し返し始めた――!
「むふふっ、なるほどのぅ。女神アテナイの加護の2倍掛けというわけじゃな。そしてそれが勇者殿の切り札というわけか――!」
そう!
女神アテナイから授けられた、俺を勇者たらしめる最強の加護『女神の祝福』の2倍掛け。
これが俺の最後の切り札だった。
聖剣『ストレルカ』がないことによる攻撃力の大幅な低下。
それを補うために試行錯誤した結果いきついたのが、この『女神の祝福』の2倍掛けだったのだ。
ただし加護の2倍掛けは女神アテナイも想定外の使用法なのだろう。
身体への負荷があまりに大きく、せいぜい10分が使っていられる限界だ。
しかも使用後は身体がずっしりと重くなって、満足に戦えなくなってしまう。
リエナの立ててくれた作戦が正攻法の攻略法だとしたら、これは完全に奇策中の奇策。
つまり使った以上は、短期決戦で何がなんでも決めるしかない――!
「上から目線で解説とか随分と余裕じゃねえか。けどあまり調子に乗るなよ? うおおおおおっっっ!! 聖光解放!! 『セイクリッド・インパクト・デュアル』!!」
漆黒の闇に飲みこまれかけていた白銀のオーラが一気に輝きを増すと、漆黒の闇を弾き飛ばしてゆく!
「おおっ、やりおるのじゃ! さすがは勇者殿なのじゃよ!」
だが加護の2倍掛けでも、神に近しい存在となったドラグレリアの攻撃を完全に押し返すまでは至らず。
必殺技の打ち合いはほぼ互角で終わり、俺たちはいったんわずかに距離を取って対峙した。
「『セイクリッド・インパクト・デュアル』でも互角――いや少し押し負けていたか」
俺は冷静に彼我の戦闘力を分析する。
ここぞの場面で使いたかった取って置きの切り札を、その場しのぎで使わされてしまった上に、それでもまだ少し負けている。
正直、苦しい展開だな。
しかも特に使用制限がなさそうなドラグレリアに対して、強引にパワーアップしている俺には明確な時間制限がある。
このままダラダラ戦えば俺が先に力尽きるのは明白!
ならばここで最後の勝負をかけるしかない――!
今から勝負を決める!
俺は完全に腹をくくった。
「女神アテナイよ、俺に邪悪を退けし勇者の力を――『女神の祝福』トリニティ!」
俺は女神アテナイの加護をさらに3倍掛けする!
「ほぅ――」
「女神アテナイよ、俺に邪悪を退けし勇者の力を――『女神の祝福』カルテット!」
そして4倍掛けだ!
「むむっ? なんと――!」
女神アテナイの加護の4倍掛け。
激しく高まっていく聖光を見て、さしものドラグレリアも驚いた様子を見せた。
余りの負荷の大きさに、身体の内部がミシミシと嫌な音を立てているのが分かる。
5倍掛けくらいまでいけるかと思ってたんだが、ちょっと無理か。
これ以上は負荷が大きすぎて逆に動けなくなってしまう。
だがそれだけのリスクを負った分、得られる力は強大の一言だ――!
この状態で何分戦えるかるかは分からないが、その分戦闘能力は聖剣『ストレルカ』を持っている時とほとんど同じまで上がっているはず。
なんとかその間に勝負をつける!
1秒でも時間が惜しい俺はすぐさま戦闘行動を開始した――!
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【シスコン】シスターコントロール ~兄のダンジョン探索を動画サイトで配信して妹はバズりたい!~【探索配信】
釈 余白(しやく)
ファンタジー
西暦202x年、日本を襲った未曾有の大災害『日本列島地殻変動』により日本での生活環境は一変してしまった。日本中にダンジョンと呼ばれる地下洞窟が口を開き、周辺からは毒ガスが噴出すると言った有様だ。
異変から約一年、毒ガスの影響なのか定かではないが、新生児の中に毒ガスに適応できる肺機能を持った者たちが現れ始めていた。さらにその中の数%には優れた身体能力や頭脳を持つ者や、それだけでなく従来とは異なった超能力と言える特殊な異能力を持つ者もいた。
さらに八十年ほどが過ぎて二十二世紀に入ったころには人々の生活は落ち着き、ダンジョンを初めとする悪辣な環境が当たり前となっていた。そんなすさんだ世の中、人々の娯楽で一番人気なのはダンジョンを探索する限られた者たちの様子をリアルタイムで鑑賞することだった。
この物語は、ダンジョン探索に情熱を燃やす綾瀬六雨(あやせ りくう)と、その様子を配信してバズりたい綾瀬紗由(あやせ さゆ)という、どこにでもいるごく普通の兄妹が身近な人たちと協力し楽しく冒険するお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる