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RESTART──先輩と後輩──
崩壊(その五十三)
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クラハの裏拳により折られた、ロンベルの得物である長剣の剣身は。宙を飛び、そしてこちらの一合を呆然と眺めていた、固有魔法の使い手たる男の顔面に突き刺さる────ことはなく。彼からほんの僅かに逸れて、すぐ側の壁に切先が突き立てられ。止まらず、そのまま壁の中に沈むようにして、剣身の殆どは埋まってしまった。
「…………ひ、ひぃぃぃぃ!?」
最初こそ何が起こったのかわからず、顔のすぐ横に見えるその剣身を見やって、そうして時間をかけてようやっと、今目の前で起きたことの全てを理解した男は。堪らず悲鳴を上げ、その場から駆け出す。
ズダンッ──駆け出し、数歩進んだ瞬間。男の行先を遮るように、彼の眼下の地面にガローのナイフが深々と突き刺さる。それは今し方まで、クラハがずっと持っていたものだった。
「いっ……!?」
あと少し、もう少し早く足を振り下ろしていたのなら。今頃、自分の足はそのナイフによって、地面に繋ぎ止められていた────そのことに遅れて気がついた男は、喉奥から引き攣った声を、掠れさせながら情けなく漏らすのだった。
この場から逃げ出そうものなら、一体どんな目に遭わせられるのか────その恐怖に身と心を縛られ、もはや動けないでいる男を尻目に。ロンベルは剣身が根本から折られてしまい、柄だけの姿に変わり果てた得物を眺め。彼がわざとらしく言う。
「おいおい。おいおいおい……ったく、冗談じゃあねえぜこりゃあ。クラハよぉ……お前、高かったんだぞこれよ。お前のお粗末な代物とは違ってよお」
口ではそう言っているものの、ロンベルが本気で残念がっているようには思えない。そしてそれを裏付けるように、彼はその柄を塵芥の如く放って、投げ捨てるのだった。
「ま、別に構やしねえよ。お前なんざ殺すのに、こんな得物必要ねえからな」
投げ捨てたその直後、ロンベルはその顔を歪ませ、引き攣った笑みを浮かべる。
「へへ、そうさ。ああ、そうだ……へへへっ、お前なんざどうってことねえ。どうってことねえんだ……誰が、誰がお前なんざ……どうってことねえッ!怖かねえんだよォッ!!」
そしてそう叫ぶや否や、ロンベルは素早く【次元箱】を発動し。その下に手を翳し、直後彼の手の上にそれが落ちてくる。
「……それは……?」
クラハの視界に映り込んだそれは、一本の注射器であった。それも主に第二大陸の各病院で使用されている、最先端のもので。その中身は空ではなく、今は赤い液体で満たされていた。
その注射器は一体何なのか。その赤い液体は一体何なのか────という疑問が詰め込まれたクラハの呟きに対し、ロンベルは答えず叫ぶ。
「野郎ッ!ぶっ殺してやるぁあああああああああッ!!!」
そして握り砕かんばかりにまで手に力を込めながら。己の首筋に、躊躇わずに。その注射器の針を突き刺すのだった。
「はぁぁぁ……!はは、はぁはぁはぁ、はははは……!」
注射器を満たしていた赤い液体が、首筋に突き刺さっている針を通して、ロンベルに流れ込んでいく。注射器から赤い液体が減っていく度、彼の顔は恍惚に歪み、不気味な笑い声がその口から力なく漏れ出る。
そして────遂に、注射器の中身は空となり。それは赤い液体の全てが、残さず余さずロンベルの身体に注入されたことを意味していた。
その赤い液体にはどのような効果が含まれているのか。そしてそれは人体に────ロンベルに何を齎すのか。先程からそういった疑問が尽きないクラハだったが、その答えを今、彼はこれでもかと目にすることになる。
「おおっ、お゛……おっごッ、があっ、がががッ…………おあ、おあおあおあッ、オアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!」
空となり、もはや用済みとなった注射器を投げ捨てるロンベル。最初の数秒こそ特に変化は見られなかったが、突如として彼は己の身体をくの字に曲げながら苦悶の声を漏らし、かと思えばすぐさま反り返り、まるで獣の咆哮のような絶叫を路地裏に轟かせた。
ロンベルの肌に血管が浮かび上がる。幾筋、何本も。そしてそれら全てが今にでもはち切れんばかりに膨張しており、遠目から見れば無数の極太に巨大な赤黒い蚯蚓が、彼の身体に纏わり這いずり回っているかのように思えた。
「ひぃぃぃぃッ!?い、一体全体、これから何が始まるんだあッ!?」
一刻も早くこの場から一目散に逃げ出したいものの、それが許されるとは到底思えず。結果、どうすることもできずただその場に立ち留まることしかできないでいる、固有魔法使いの男が。とてもではないが正常には見えない、尋常ではない様子のロンベルを凝視しながら、激しく怯え切った声でそう叫ぶ。
するとその男の方に顔を、そこら中、至る箇所に血管を浮き駆け巡らせているその顔を向け。ロンベルが震えた声で答えた。
「し、しら、知らないのかッ?たっ、だ、だい……大蹂躙だッ!」
ボゴボゴボゴンッ──直後、ロンベルの肩が隆起した。肩だけに留まらず、腕や胴、足までも。彼の全身の筋肉という筋肉が瞬く間に膨張と隆起を繰り返し、一回り二回りと彼の身体は巨大化し始めた。
「おあッ、オアッ、オアアアッ……OAAAAAAAAAッ!」
最初こそロンベルの巨大化に合わせて、彼が着ている上半身の服は引き伸ばされていたが。やがて耐え切れなくなり、まるで悲鳴を上げるかの如く音を立てて。引き裂け千切れて、忽ちただの布切れと化す。
そうして、次第にロンベルの巨大化の勢いは弱まり、遂には止まった。不幸中の幸いというべきか、上半身の服とは違って、下半身のズボンは無事であった。
それはともかく。上半身裸となり、その顔と同じく血管を隈なく浮かばせ、蠢くように躍動させながら。ロンベルは依然として震える声で、不安定な口振りで言う。
「良い……イイ、いい、気分、だ……AAAAAA、FUUUUUUUっ……こりゃ、あれだな……ッ」
そして徐に三倍以上は膨れ上がった、大木の丸太とほぼ変わらぬ腕を振り上げ。岩石の如き豪拳を握ったかと思えば。
ブゥンッ──何の躊躇いもなく。一切の遠慮も容赦もなく。その握り締めた豪拳を、固有魔法使いの男に振り下ろすのだった。
「え」
ゴボチャッ──男が間の抜けた声を出すとほぼ同時に。ロンベルの豪拳が彼の顔に触れ、即座に爆発を起こしたかのように悉く崩壊し。壁や地面に血や赤く染まった脳漿、大小の肉塊と骨、それから逸れた肉片と骨片がぶち撒けられた。
少し遅れて、首から上が丸ごと爆ぜた男の身体がビクビクと痙攣し、首から鮮血が噴き出す。そして力なく、地面に倒れ込んだ。
そんな、常人であれば目を背けて口から胃の中身を吐き出し。心臓が弱い者であればあまりの衝撃に、心臓を止め兼ねない。そんな猟奇的場面を目の当たりにしたが。然して取り乱すこともなく、平然としているクラハ。
そんな彼の方に向いて、ロンベルはその顔に常軌を逸した表情を浮かべながら、血の混じった唾を撒き散らしながら叫んだ。
「最高に、ハイッてやつだあああああああッ!!!URAAAAAAAAAAAAAAAAAAっッっッッっっ!!!!!!!!!!」
直後、ロンベルから凄まじい程の魔力が迸る。それは瞬く間に彼の肉体を包み込み────瞬間、彼の周囲一帯が。壁も地面も罅割れ、亀裂が駆け抜け。抉れたようにそこら中が凹んでいく。
クラハの髪が揺れる。彼の頬を撫でるそれは────風だ。だが自然に発生したものなどではなく、その風の発生源は、他の誰でもないロンベルであった。
「クラハ。クラハ=ウインドア……他でも、ねえ……他の誰でもねえ、お前だからこそ……見せ、て、やる、ぜ……ッ!?HAHAHAHAHAッ!!!」
と、言って。そして、ロンベルは発動させる────今の今まで、他の誰にも、誰一人として見せることはなかった、己が最大の切り札を。
「発動ッ!【超強化】ォオオオオオッッッッッ!!!!!」
「…………ひ、ひぃぃぃぃ!?」
最初こそ何が起こったのかわからず、顔のすぐ横に見えるその剣身を見やって、そうして時間をかけてようやっと、今目の前で起きたことの全てを理解した男は。堪らず悲鳴を上げ、その場から駆け出す。
ズダンッ──駆け出し、数歩進んだ瞬間。男の行先を遮るように、彼の眼下の地面にガローのナイフが深々と突き刺さる。それは今し方まで、クラハがずっと持っていたものだった。
「いっ……!?」
あと少し、もう少し早く足を振り下ろしていたのなら。今頃、自分の足はそのナイフによって、地面に繋ぎ止められていた────そのことに遅れて気がついた男は、喉奥から引き攣った声を、掠れさせながら情けなく漏らすのだった。
この場から逃げ出そうものなら、一体どんな目に遭わせられるのか────その恐怖に身と心を縛られ、もはや動けないでいる男を尻目に。ロンベルは剣身が根本から折られてしまい、柄だけの姿に変わり果てた得物を眺め。彼がわざとらしく言う。
「おいおい。おいおいおい……ったく、冗談じゃあねえぜこりゃあ。クラハよぉ……お前、高かったんだぞこれよ。お前のお粗末な代物とは違ってよお」
口ではそう言っているものの、ロンベルが本気で残念がっているようには思えない。そしてそれを裏付けるように、彼はその柄を塵芥の如く放って、投げ捨てるのだった。
「ま、別に構やしねえよ。お前なんざ殺すのに、こんな得物必要ねえからな」
投げ捨てたその直後、ロンベルはその顔を歪ませ、引き攣った笑みを浮かべる。
「へへ、そうさ。ああ、そうだ……へへへっ、お前なんざどうってことねえ。どうってことねえんだ……誰が、誰がお前なんざ……どうってことねえッ!怖かねえんだよォッ!!」
そしてそう叫ぶや否や、ロンベルは素早く【次元箱】を発動し。その下に手を翳し、直後彼の手の上にそれが落ちてくる。
「……それは……?」
クラハの視界に映り込んだそれは、一本の注射器であった。それも主に第二大陸の各病院で使用されている、最先端のもので。その中身は空ではなく、今は赤い液体で満たされていた。
その注射器は一体何なのか。その赤い液体は一体何なのか────という疑問が詰め込まれたクラハの呟きに対し、ロンベルは答えず叫ぶ。
「野郎ッ!ぶっ殺してやるぁあああああああああッ!!!」
そして握り砕かんばかりにまで手に力を込めながら。己の首筋に、躊躇わずに。その注射器の針を突き刺すのだった。
「はぁぁぁ……!はは、はぁはぁはぁ、はははは……!」
注射器を満たしていた赤い液体が、首筋に突き刺さっている針を通して、ロンベルに流れ込んでいく。注射器から赤い液体が減っていく度、彼の顔は恍惚に歪み、不気味な笑い声がその口から力なく漏れ出る。
そして────遂に、注射器の中身は空となり。それは赤い液体の全てが、残さず余さずロンベルの身体に注入されたことを意味していた。
その赤い液体にはどのような効果が含まれているのか。そしてそれは人体に────ロンベルに何を齎すのか。先程からそういった疑問が尽きないクラハだったが、その答えを今、彼はこれでもかと目にすることになる。
「おおっ、お゛……おっごッ、があっ、がががッ…………おあ、おあおあおあッ、オアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!」
空となり、もはや用済みとなった注射器を投げ捨てるロンベル。最初の数秒こそ特に変化は見られなかったが、突如として彼は己の身体をくの字に曲げながら苦悶の声を漏らし、かと思えばすぐさま反り返り、まるで獣の咆哮のような絶叫を路地裏に轟かせた。
ロンベルの肌に血管が浮かび上がる。幾筋、何本も。そしてそれら全てが今にでもはち切れんばかりに膨張しており、遠目から見れば無数の極太に巨大な赤黒い蚯蚓が、彼の身体に纏わり這いずり回っているかのように思えた。
「ひぃぃぃぃッ!?い、一体全体、これから何が始まるんだあッ!?」
一刻も早くこの場から一目散に逃げ出したいものの、それが許されるとは到底思えず。結果、どうすることもできずただその場に立ち留まることしかできないでいる、固有魔法使いの男が。とてもではないが正常には見えない、尋常ではない様子のロンベルを凝視しながら、激しく怯え切った声でそう叫ぶ。
するとその男の方に顔を、そこら中、至る箇所に血管を浮き駆け巡らせているその顔を向け。ロンベルが震えた声で答えた。
「し、しら、知らないのかッ?たっ、だ、だい……大蹂躙だッ!」
ボゴボゴボゴンッ──直後、ロンベルの肩が隆起した。肩だけに留まらず、腕や胴、足までも。彼の全身の筋肉という筋肉が瞬く間に膨張と隆起を繰り返し、一回り二回りと彼の身体は巨大化し始めた。
「おあッ、オアッ、オアアアッ……OAAAAAAAAAッ!」
最初こそロンベルの巨大化に合わせて、彼が着ている上半身の服は引き伸ばされていたが。やがて耐え切れなくなり、まるで悲鳴を上げるかの如く音を立てて。引き裂け千切れて、忽ちただの布切れと化す。
そうして、次第にロンベルの巨大化の勢いは弱まり、遂には止まった。不幸中の幸いというべきか、上半身の服とは違って、下半身のズボンは無事であった。
それはともかく。上半身裸となり、その顔と同じく血管を隈なく浮かばせ、蠢くように躍動させながら。ロンベルは依然として震える声で、不安定な口振りで言う。
「良い……イイ、いい、気分、だ……AAAAAA、FUUUUUUUっ……こりゃ、あれだな……ッ」
そして徐に三倍以上は膨れ上がった、大木の丸太とほぼ変わらぬ腕を振り上げ。岩石の如き豪拳を握ったかと思えば。
ブゥンッ──何の躊躇いもなく。一切の遠慮も容赦もなく。その握り締めた豪拳を、固有魔法使いの男に振り下ろすのだった。
「え」
ゴボチャッ──男が間の抜けた声を出すとほぼ同時に。ロンベルの豪拳が彼の顔に触れ、即座に爆発を起こしたかのように悉く崩壊し。壁や地面に血や赤く染まった脳漿、大小の肉塊と骨、それから逸れた肉片と骨片がぶち撒けられた。
少し遅れて、首から上が丸ごと爆ぜた男の身体がビクビクと痙攣し、首から鮮血が噴き出す。そして力なく、地面に倒れ込んだ。
そんな、常人であれば目を背けて口から胃の中身を吐き出し。心臓が弱い者であればあまりの衝撃に、心臓を止め兼ねない。そんな猟奇的場面を目の当たりにしたが。然して取り乱すこともなく、平然としているクラハ。
そんな彼の方に向いて、ロンベルはその顔に常軌を逸した表情を浮かべながら、血の混じった唾を撒き散らしながら叫んだ。
「最高に、ハイッてやつだあああああああッ!!!URAAAAAAAAAAAAAAAAAAっッっッッっっ!!!!!!!!!!」
直後、ロンベルから凄まじい程の魔力が迸る。それは瞬く間に彼の肉体を包み込み────瞬間、彼の周囲一帯が。壁も地面も罅割れ、亀裂が駆け抜け。抉れたようにそこら中が凹んでいく。
クラハの髪が揺れる。彼の頬を撫でるそれは────風だ。だが自然に発生したものなどではなく、その風の発生源は、他の誰でもないロンベルであった。
「クラハ。クラハ=ウインドア……他でも、ねえ……他の誰でもねえ、お前だからこそ……見せ、て、やる、ぜ……ッ!?HAHAHAHAHAッ!!!」
と、言って。そして、ロンベルは発動させる────今の今まで、他の誰にも、誰一人として見せることはなかった、己が最大の切り札を。
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