430 / 444
ARKADIA──それが人であるということ──
ARKADIA────VS『三厄災』
しおりを挟む
全身から力が漲る。力が湧く。力が、溢れ出してくる。それでも身体が訴えかけてくる────まだまだこんなものではない、と。
言うまでもなく、相手は強大過ぎる程に強大。確かめるまでもなく、今までの中で最強。
だが、何故だろう。そうだと認識しているはずなのに──────
──負ける気がしない。
──────その確信が、胸の中で疼いて止まらない。
「起動開始────【超強化】」
考えるでもなく、唐突に浮かび上がった言葉を呟いて。この手に握る得物の長剣を逆手に持ち替え、無尽蔵に込み上げてくる力のままに僕は地面を蹴りつける。
バガンッ──たったそれだけの動作で、僕の周囲一体が爆ぜ割れ陥没し、刹那僕の姿はそこから消え失せていた。
視界に映り込む周りの景色が、溶け出すように凄まじい勢いで流れていく。喧しい風切り音を聴きながら、僕はただ一心に前に前にと駆ける。
目指す前方────崩壊し瓦礫の山と化したそこから、不意に無数の腕が天を突くように飛び出し、瓦礫を吹き飛ばす。舞い上がった土煙の中から現れたのは、胸に深々と亀裂を刻まれた、三つの厄災を模する、異形の魔石の像。
腕に囲まれながらその場に立つ魔石の像。唐突に胸の亀裂から新たな魔石が生え出し、盛り上がり、その亀裂を歪ながらも埋めて塞ぐ。その最中に喚び出した無数の腕は複雑で読み難い軌道を描きながら、凄まじい速度で僕の方へと接近を仕掛けてくる。
それを眺めて、僕は軽く剣を振るった。
「【剣撃砲】ッ!」
瞬間、剣身に伝わった僕の魔力が、空飛ぶ分厚い刃となって撃ち出される。その刃は迫り来る腕たちを悉く斬り捨て、跡形もなく消し飛ばしながらもその勢いと鋭さを全く落とさず、その向こうにいた魔石の像へと直撃し、その身体を大きく斜めに分断せしめた。
欠片を周囲に飛び散らせながら、斜めに立たれた魔石の像の半身が落下を始める──直後。それぞれの断面から急速に魔石が生え、そして伸びたかと思うと溶け合うかのように混ざり、瞬間魔石の像の身体は元通りとなっていた。
そんな衝撃的な光景を目の当たりにして、僕はさらに勢いを強めて地面を蹴りつける。先程以上に地面を陥没させながら、グンと加速した僕の元に、また新たな腕が捉えようと迫る。
腕を躱しながら、僕は今度は思い切り地面を踏みつけ、宙へ跳躍する。そして透かさず真下目掛けて剣を振るう。
「【斬撃波】ッ!」
瞬間魔力の刃が爆ぜ砕け、凹み抉れた地面をさらに無残に破壊する。刃を受けた地面は深々と斬撃の跡を刻まれ、そして宙に大小様々な瓦礫の塊を巻き上げる。
それらに視線をやり、僕は適切な瓦礫を選別し、頭の中で道筋を繋げる。そして何の迷いもなくその通りに動いた。
落下する瓦礫を蹴って、蹴って蹴って蹴って。僕は空中を突き進む。腕の追跡を躱しながら、蹴る度にその速度を増しながら。
そして再び、僕は剣を振るった。今度は地面にではなく、近くにあった廃屋へと。
魔力の斬撃は易々と廃屋を断ち、断たれた廃屋は崩壊を始める。落下するその巨大な残骸をあらん限り力強く蹴りつけ、僕はさらに宙を跳んだ。
跳び上がった僕を包み込むように無数の腕が取り囲む──前に、僕は叫んだ。
「【魔力放出】ッ!!」
瞬間、僕の身体から膨大な魔力が勢いよく放たれ、取り囲もうとした腕を一本残らず吹き飛ばしてみせる。そのまま身を屈ませ落下を早めさせた僕は、苦もなく無事に着地する。
落下を受け止めた地面はやはり派手に陥没してしまったが、それに構うことなく僕は即座に駆け出す。離れていた魔石の像は、もう目の前にいた。
──間合いは詰めた。絶対に逃がさない。
冷静に判断する傍ら、僕は魔石の像に斬りかかる。対する像も背の巨腕が握る大剣を振り下ろす。その見た目とは裏腹に、素早い。
僕の剣と像の大剣。二つの剣身が衝突し、その間に火花を咲かす。それに遅れて────大剣の剣身に罅が走り、刹那甲高い音を立てて砕けた。
僕は刹那にも止まらず、ただ剣を振るう。像もまた別の大剣で受け、そして砕かれる。それをあと六回繰り返し────結果、瞬く間に魔石の像は得物を失うことになった。
空手となった巨腕が、今度は僕自身を握り潰さんと八本一斉に捉えにかかる。だが僕は退がらず逆に一歩、前に詰めた。そして続け様に叫ぶ。
「遅い!【魔力放出】ッ!!」
瞬間、僕から爆発するように放たれた魔力が八本の巨腕を弾き飛ばし、直後その全てが粉々に砕け散り、薄青い燐光だけを残して宙に霧散した。
得物のみならず、巨腕までも失った魔石の像──不意にその周囲の空間が揺らぐ気配を察知し、僕は長剣を握る手に力を込める。
「させない!そんな隙は与えないッ!」
剣を振りかぶったまま、僕は地面を蹴りつける。像の懐に飛び込んで、駆ける勢いそのままに剣を振り下ろす──直前。
バキンッ──そんな、以前にも一度聴いた音がしたかと思うと、今まさに振り下ろそうとしていた剣が、無情にも砕け散った。
──なっ……!?
戦闘中の、得物の破損────瞬間、僕の脳裏に光景が過ぎる。
『この遊戯は私の勝ち、ということだなあ』
あの時もそうだった。剣を失い、僕は負けた。先輩を守れなかった。
そして今、またしても僕はこの手に握り締める剣を砕かれ、失った。
攻撃が一拍遅れ、その隙に魔石の像の周囲が揺らぐ。そしてあの無数の腕が虚空から現れ、その全てが魔石の像の元に集合する。集合した腕たちは像の腕へと群がり、絡まり、繋がっていく。
そこにあったのは、先程ガラウさんを葬り去らんとしていた腕の巨槍。だが今僕が相対しているこれは明らかにより巨大で、堅牢で、そして鋭利だった。
──僕は、また負けるのか……?ここで、死ぬ……?
得物を失い、心の中で呆然とそう呟き────俄然僕は拳を握り固めた。
「違うッ!負けない!死ねない!まだ、終わってないッッッ!!!」
剣を砕かれたからなんだ。得物を失ったからどうした。それで負けた訳じゃない。死んだ訳じゃない。終わった訳じゃない。
武器ならまだ、拳がある。
こちらに巨槍を構える魔石の像に対して、僕は握り締めたこの拳に魔力を集中させる。集中させると同時に、頭の中で一つの想像を描き出す。
僕はいつも見ていた。すぐ側で。すぐ傍で──すぐ隣で。その姿を、その戦いを。
鮮やかな紅蓮に燃ゆる髪を揺らし、絶対不敵の笑みを浮かべて、その身一つ拳一つで、並み居る敵を薙ぎ倒してきた。
そう、いつだってあの人は────ラグナ先輩はそうやって戦ってきたんだ。そうして戦っていたんだ。
想像を固く、固く、固く固く固くただひたすらに。思い出せ、あの戦い方を。今はそれを、模倣する。
──もう絶対に心配させない不安にさせない。絶対の、絶対に。
魔石の像が構えた巨槍の切先を見据え、僕は足で地面を踏みつける。腰を低く構え、拳を振りかぶる。
そして────────
「もう二度と、絶対に泣かせたりするものかぁあああアアァァアアアアッッッ!!!!」
──────迫る巨槍へ、何処までも固く握り締めたこの拳をぶつけた。
巨槍と拳。武器と武器が衝突し、その間と周囲に衝撃を伝わせ、暴風が逆巻く。そして巨槍の切先が折れ、その全体に亀裂が走り、弾け飛ぶように砕け散る。
露出した魔石の像の腕。像もまた拳を握っており、それもまた僕の拳と衝突し────呆気なく砕けた。だがそれでも僕の拳は止まることなく宙を突き進み、がら空きとなっていた像の胸を打ち、貫いた。
「……おいおい嘘だろ。ブッ倒しちまったぞ……あの、バケモンを」
イズとアニャの魔石に込めた回復魔法による治療を終え、気を失ったリザを地面に寝かせたガラウが呆然と呟く。それも無理はない。目の前の激闘をその目で見た上でも、到底信じられない光景の連続だったのだから。
「まるで別人じゃねえか。同じ小僧にゃ思……」
薄青い粒子と化し、風に流され霧散していく魔石の像と、拳を突き上げたままその場に静止しているクラハの姿を眺め、ふとガラウは一つの単語を思い出し、無意識にそれを呟いた。
「まさか、二重魔力核だってのか……?」
言うまでもなく、相手は強大過ぎる程に強大。確かめるまでもなく、今までの中で最強。
だが、何故だろう。そうだと認識しているはずなのに──────
──負ける気がしない。
──────その確信が、胸の中で疼いて止まらない。
「起動開始────【超強化】」
考えるでもなく、唐突に浮かび上がった言葉を呟いて。この手に握る得物の長剣を逆手に持ち替え、無尽蔵に込み上げてくる力のままに僕は地面を蹴りつける。
バガンッ──たったそれだけの動作で、僕の周囲一体が爆ぜ割れ陥没し、刹那僕の姿はそこから消え失せていた。
視界に映り込む周りの景色が、溶け出すように凄まじい勢いで流れていく。喧しい風切り音を聴きながら、僕はただ一心に前に前にと駆ける。
目指す前方────崩壊し瓦礫の山と化したそこから、不意に無数の腕が天を突くように飛び出し、瓦礫を吹き飛ばす。舞い上がった土煙の中から現れたのは、胸に深々と亀裂を刻まれた、三つの厄災を模する、異形の魔石の像。
腕に囲まれながらその場に立つ魔石の像。唐突に胸の亀裂から新たな魔石が生え出し、盛り上がり、その亀裂を歪ながらも埋めて塞ぐ。その最中に喚び出した無数の腕は複雑で読み難い軌道を描きながら、凄まじい速度で僕の方へと接近を仕掛けてくる。
それを眺めて、僕は軽く剣を振るった。
「【剣撃砲】ッ!」
瞬間、剣身に伝わった僕の魔力が、空飛ぶ分厚い刃となって撃ち出される。その刃は迫り来る腕たちを悉く斬り捨て、跡形もなく消し飛ばしながらもその勢いと鋭さを全く落とさず、その向こうにいた魔石の像へと直撃し、その身体を大きく斜めに分断せしめた。
欠片を周囲に飛び散らせながら、斜めに立たれた魔石の像の半身が落下を始める──直後。それぞれの断面から急速に魔石が生え、そして伸びたかと思うと溶け合うかのように混ざり、瞬間魔石の像の身体は元通りとなっていた。
そんな衝撃的な光景を目の当たりにして、僕はさらに勢いを強めて地面を蹴りつける。先程以上に地面を陥没させながら、グンと加速した僕の元に、また新たな腕が捉えようと迫る。
腕を躱しながら、僕は今度は思い切り地面を踏みつけ、宙へ跳躍する。そして透かさず真下目掛けて剣を振るう。
「【斬撃波】ッ!」
瞬間魔力の刃が爆ぜ砕け、凹み抉れた地面をさらに無残に破壊する。刃を受けた地面は深々と斬撃の跡を刻まれ、そして宙に大小様々な瓦礫の塊を巻き上げる。
それらに視線をやり、僕は適切な瓦礫を選別し、頭の中で道筋を繋げる。そして何の迷いもなくその通りに動いた。
落下する瓦礫を蹴って、蹴って蹴って蹴って。僕は空中を突き進む。腕の追跡を躱しながら、蹴る度にその速度を増しながら。
そして再び、僕は剣を振るった。今度は地面にではなく、近くにあった廃屋へと。
魔力の斬撃は易々と廃屋を断ち、断たれた廃屋は崩壊を始める。落下するその巨大な残骸をあらん限り力強く蹴りつけ、僕はさらに宙を跳んだ。
跳び上がった僕を包み込むように無数の腕が取り囲む──前に、僕は叫んだ。
「【魔力放出】ッ!!」
瞬間、僕の身体から膨大な魔力が勢いよく放たれ、取り囲もうとした腕を一本残らず吹き飛ばしてみせる。そのまま身を屈ませ落下を早めさせた僕は、苦もなく無事に着地する。
落下を受け止めた地面はやはり派手に陥没してしまったが、それに構うことなく僕は即座に駆け出す。離れていた魔石の像は、もう目の前にいた。
──間合いは詰めた。絶対に逃がさない。
冷静に判断する傍ら、僕は魔石の像に斬りかかる。対する像も背の巨腕が握る大剣を振り下ろす。その見た目とは裏腹に、素早い。
僕の剣と像の大剣。二つの剣身が衝突し、その間に火花を咲かす。それに遅れて────大剣の剣身に罅が走り、刹那甲高い音を立てて砕けた。
僕は刹那にも止まらず、ただ剣を振るう。像もまた別の大剣で受け、そして砕かれる。それをあと六回繰り返し────結果、瞬く間に魔石の像は得物を失うことになった。
空手となった巨腕が、今度は僕自身を握り潰さんと八本一斉に捉えにかかる。だが僕は退がらず逆に一歩、前に詰めた。そして続け様に叫ぶ。
「遅い!【魔力放出】ッ!!」
瞬間、僕から爆発するように放たれた魔力が八本の巨腕を弾き飛ばし、直後その全てが粉々に砕け散り、薄青い燐光だけを残して宙に霧散した。
得物のみならず、巨腕までも失った魔石の像──不意にその周囲の空間が揺らぐ気配を察知し、僕は長剣を握る手に力を込める。
「させない!そんな隙は与えないッ!」
剣を振りかぶったまま、僕は地面を蹴りつける。像の懐に飛び込んで、駆ける勢いそのままに剣を振り下ろす──直前。
バキンッ──そんな、以前にも一度聴いた音がしたかと思うと、今まさに振り下ろそうとしていた剣が、無情にも砕け散った。
──なっ……!?
戦闘中の、得物の破損────瞬間、僕の脳裏に光景が過ぎる。
『この遊戯は私の勝ち、ということだなあ』
あの時もそうだった。剣を失い、僕は負けた。先輩を守れなかった。
そして今、またしても僕はこの手に握り締める剣を砕かれ、失った。
攻撃が一拍遅れ、その隙に魔石の像の周囲が揺らぐ。そしてあの無数の腕が虚空から現れ、その全てが魔石の像の元に集合する。集合した腕たちは像の腕へと群がり、絡まり、繋がっていく。
そこにあったのは、先程ガラウさんを葬り去らんとしていた腕の巨槍。だが今僕が相対しているこれは明らかにより巨大で、堅牢で、そして鋭利だった。
──僕は、また負けるのか……?ここで、死ぬ……?
得物を失い、心の中で呆然とそう呟き────俄然僕は拳を握り固めた。
「違うッ!負けない!死ねない!まだ、終わってないッッッ!!!」
剣を砕かれたからなんだ。得物を失ったからどうした。それで負けた訳じゃない。死んだ訳じゃない。終わった訳じゃない。
武器ならまだ、拳がある。
こちらに巨槍を構える魔石の像に対して、僕は握り締めたこの拳に魔力を集中させる。集中させると同時に、頭の中で一つの想像を描き出す。
僕はいつも見ていた。すぐ側で。すぐ傍で──すぐ隣で。その姿を、その戦いを。
鮮やかな紅蓮に燃ゆる髪を揺らし、絶対不敵の笑みを浮かべて、その身一つ拳一つで、並み居る敵を薙ぎ倒してきた。
そう、いつだってあの人は────ラグナ先輩はそうやって戦ってきたんだ。そうして戦っていたんだ。
想像を固く、固く、固く固く固くただひたすらに。思い出せ、あの戦い方を。今はそれを、模倣する。
──もう絶対に心配させない不安にさせない。絶対の、絶対に。
魔石の像が構えた巨槍の切先を見据え、僕は足で地面を踏みつける。腰を低く構え、拳を振りかぶる。
そして────────
「もう二度と、絶対に泣かせたりするものかぁあああアアァァアアアアッッッ!!!!」
──────迫る巨槍へ、何処までも固く握り締めたこの拳をぶつけた。
巨槍と拳。武器と武器が衝突し、その間と周囲に衝撃を伝わせ、暴風が逆巻く。そして巨槍の切先が折れ、その全体に亀裂が走り、弾け飛ぶように砕け散る。
露出した魔石の像の腕。像もまた拳を握っており、それもまた僕の拳と衝突し────呆気なく砕けた。だがそれでも僕の拳は止まることなく宙を突き進み、がら空きとなっていた像の胸を打ち、貫いた。
「……おいおい嘘だろ。ブッ倒しちまったぞ……あの、バケモンを」
イズとアニャの魔石に込めた回復魔法による治療を終え、気を失ったリザを地面に寝かせたガラウが呆然と呟く。それも無理はない。目の前の激闘をその目で見た上でも、到底信じられない光景の連続だったのだから。
「まるで別人じゃねえか。同じ小僧にゃ思……」
薄青い粒子と化し、風に流され霧散していく魔石の像と、拳を突き上げたままその場に静止しているクラハの姿を眺め、ふとガラウは一つの単語を思い出し、無意識にそれを呟いた。
「まさか、二重魔力核だってのか……?」
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
一般トレジャーハンターの俺が最強の魔王を仲間に入れたら世界が敵になったんだけど……どうしよ?
大好き丸
ファンタジー
天上魔界「イイルクオン」
世界は大きく分けて二つの勢力が存在する。
”人類”と”魔族”
生存圏を争って日夜争いを続けている。
しかしそんな中、戦争に背を向け、ただひたすらに宝を追い求める男がいた。
トレジャーハンターその名はラルフ。
夢とロマンを求め、日夜、洞窟や遺跡に潜る。
そこで出会った未知との遭遇はラルフの人生の大きな転換期となり世界が動く
欺瞞、裏切り、秩序の崩壊、
世界の均衡が崩れた時、終焉を迎える。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
D○ZNとY○UTUBEとウ○イレでしかサッカーを知らない俺が女子エルフ代表の監督に就任した訳だが
米俵猫太朗
ファンタジー
ただのサッカーマニアである青年ショーキチはひょんな事から異世界へ転移してしまう。
その世界では女性だけが行うサッカーに似た球技「サッカードウ」が普及しており、折りしもエルフ女子がミノタウロス女子に蹂躙されようとしているところであった。
更衣室に乱入してしまった縁からエルフ女子代表を率いる事になった青年は、秘策「Tバック」と「トップレス」戦術を授け戦いに挑む。
果たしてエルフチームはミノタウロスチームに打ち勝ち、敗者に課される謎の儀式「センシャ」を回避できるのか!?
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる