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ARKADIA──それが人であるということ──
ラグナちゃん危機一髪?──飲みたくない。けど飲みたい
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「あの、先輩」
波打つ尿意に必死に抗う中、不意にクラハが声をかけてきた。しかし、あまりにも突然だったので、ラグナは思わずビクリと肩を跳ねさせそうになった。
──ひ、ぅ……っ。
そして間の悪いことに、それとほぼ同時に尿意が高波となってラグナを襲う。咄嗟に手で押さえかけたが、その直前でクラハが今こちらに顔を向けていることを思い出し、間一髪動かしそうになった手を半ば無理矢理止めることができた。
しかし手は止まっても、己が抱え込むこの恥ずかしい欲求は止まってくれない。今すぐここから放てと、出せとより強く激しくラグナの防波堤を叩きつける。
だがクラハがこちらを見ている手前、挙動不審な動きをする訳にはいかない。そして声をかけられたのだから、なんともないように返事をしなければ、変に思われてしまう。
結果、その波をラグナは決死の気合いと根性でなんとか抑え込みながら、なに食わぬ顔でその口を開くのだった。
「ん、ん?なんだクラハ。どうかしたか?」
若干ではあるが震えてしまう声音で、必死に平静を保った顔でラグナはそう返す。対して、少し神妙な顔つきでクラハが訊いてくる。
「水、飲みました?」
……ラグナとしては、その質問には答えたくなかったし、なんならされたくなかった。
──水なんて今飲める訳ねえだろっ……!
波も引いて、僅かばかり余裕を取り戻したラグナは心の中でそうツッコミながら、数秒の沈黙を挟んだ後に気まずくなりながらも、不審に思われないためにもそのクラハの問いかけに答える。
「……飲んでねえ、けど」
そう答えて、ラグナは後悔してしまう。この生真面目な後輩が、それを聞いて黙っているはずがない。恐らく次にこう言ってくるのだろう──
「まあ、僕も今初めて水を口にしたので、あまり強くは言えませんが……駄目ですよ先輩。水はちゃんと飲まないと」
──まあ完全ではなかったが、概ね予想通りだった。クラハに水分補給を怠ったことを咎められてしまったが、今の状態でそれは自殺行為以外のなにものでもない。
「ん、んなことわぁってるっての」
そう返して、また数秒の沈黙を挟んでから、仕方なくラグナはクラハにこう言うのだった。
「……そ、その……忘れた」
嘘である。
ラグナは水など忘れていない。ちゃんと【次元箱】の中には皮袋水筒が入っている。しかしさっきも言った通り、こんなにも昂った尿意を抱え込んでいる中、水など飲める訳がない。轟々と燃え上がる大火に、大量の油を注ぎ込むような真似など、できるはずがない。
「え?」
まるで信じられないとでも言うように、クラハが目を丸くしながらこちらを見て、それから続ける。
「そうですか……」
そう呆然と呟くクラハ。どうやらこれが嘘だとは思われていないらしい。まあ心の底から尊敬する先輩が言っているのだから、それが嘘なのだと第一に考えないのだろう。
──ご、ごめんクラハ……。
後輩の信頼を実に身勝手な理由で利用し、罪悪感に駆られるラグナであったが、やはりどうしても、クラハにだけは知られたくない。理由こそわからないのだが──ラグナは、今自分が猛烈に小便がしたいことを、本当に彼にだけは知られたくなかった。
だがこれでなんとか水を飲まずに済みそうだ、と。そう思いながらラグナはこう続け──
「お、おう。だけどまあ、ちょっと」「いえ先輩。大丈夫です」
──ることはできず、言葉の途中でクラハに挟まれる。そしてそう言うや否や、彼は唐突に【次元箱】を開くと──そこから、別の皮袋水筒を取り出して、それをラグナに向かって差し出した。
「こんなこともあろうかと、二つ持ってますから。僕」
──……そうだな。お前はそういう奴だもんなあクラハぁ……!
よくよく考えてみればわかることだった、この生真面目な後輩が、皮袋水筒の予備を持っていない訳がなかった。この生真面目な後輩が、こんな状況を予想していないはずがなかったのだ。
「……は、はは。そ、そうかぁ。やっぱお前は自慢の後輩だわー……」
堪らず苦笑いを浮かべ、もう怒っていいのか喜んでいいのか全くわからずそう言って、グチャグチャな気持ちになりながら、キラキラとその瞳を輝かせるクラハから、ラグナは予備の皮袋水筒を受け取った。
「……」
受け取って、そこから先はなにも考えられなかった。ただ無言になって、受け取った皮袋水筒をラグナは無言で見つめる。
そんな先輩たるラグナの様子を後輩たるクラハが気にしない訳がなく──
「どうしました先輩?……なんで飲まないんですか?」
──そう、不思議そうに訊いてくる。
「い、いや……」
吃りながらも、ラグナは頭を回す。一体どうすればこの昔から馬鹿みたいに生真面目で、やたらと気遣いと気配りが上手い大切な後輩を納得させ、水を飲まずにこの皮袋水筒を返せるのか。
考えて──そこに尿意が横槍を入れてくる。そのせいで、思考が上手くまとまらない。そもそもこういった考え事は、ラグナが不得手にしていることだというのに。
──水なんか飲んじまったら、絶対後がヤバくなる……!
ただでさえまともな水分補給をしていないのにもかかわらず、ここまで尿意が高まっているのだ。そこに水を注ぎ込めば──そこから先は、ラグナでも流石に予想がつく。だから、今はこの皮袋水筒の中身を口にはしたくなかった。
…………したくは、なかったのだが。
「……」
ラグナの視線が釘付けになる。皮袋水筒の──栓に。
──……ヤバく、なる……。
それはわかっている。そのことはわかっている。……だがしかし、ラグナはその栓から目を離せない。
……ラグナは、水を飲みたくない。けれど実を言うと────それと同じくらいに、水が飲みたかった。
先ほども言った通り、今までラグナはまともな水分補給ができていない。その上さっきの土人形との戦闘で激しく動き回り、汗も流した。
そしてそこにこの──干し肉。少しでも尿意から気を紛らわせるためとはいえ、ラグナは無心でこれを食らい続けた。結果この乾燥した肉のおかげでラグナの喉の渇きはますます深刻化し──今、猛烈なほどにラグナの身体は水を欲していた。
それでもなお、ラグナは我慢しようとしたのだ。したが、こうして目の前に出されれば──それも簡単に揺らいでしまう。
できれば飲みたくない。けどどうしても飲みたい──そんなジレンマがラグナの精神を苛み、圧迫し、追い詰め────そして。
──ちょっと、だけなら……?
そんな悪魔の囁きに唆されて、固く閉ざされていた皮袋水筒の栓を開け、ラグナは皮袋水筒に口をつけ、恐る恐る傾けた。
瞬間、ラグナの口腔に拒絶しながらも待ち焦がれていた水が流れ込む。それは適度に冷えており、瞬く間にパサパサになっていた口腔に潤いを与えた。
それからラグナの喉を通っていく──その冷たさと感覚があまりにも心地良くて、汗を流し熱を帯びていた身体を癒す。
そして、気がつけば。
「……ぷは」
皮袋水筒に入っていた水を、半分にまで減らしてしまった。
「……そ、そんなに喉渇いてたんですね。良い飲みっぷりでしたよ、先輩」
最初そのことにラグナは気づかず、喉の渇きを満たしたことで放心していたが、クラハにそう言われようやっと気づき、遅れてその顔が青ざめる。
──やっちまったぁぁ……!
随分と軽くなってしまった皮袋水筒片手に、己を自ら窮地の淵に追いやってしまったとラグナは後悔するが──もはや、後の祭りである。
「先輩?」
そんなラグナの様子を目の当たりにして、不審そうに声をかけてくるクラハに、ラグナは後悔しながらも、先輩として彼にこれ以上の不安を抱かせないようなんとか答えた。
「だ、大丈夫。大丈夫だからな。俺はお前の先輩なんだからな」
「え?……あ、はい。……いや、え?」
しかし、その返答がよりクラハの不安を煽ったことに、今のラグナが気づくことはなかった。
波打つ尿意に必死に抗う中、不意にクラハが声をかけてきた。しかし、あまりにも突然だったので、ラグナは思わずビクリと肩を跳ねさせそうになった。
──ひ、ぅ……っ。
そして間の悪いことに、それとほぼ同時に尿意が高波となってラグナを襲う。咄嗟に手で押さえかけたが、その直前でクラハが今こちらに顔を向けていることを思い出し、間一髪動かしそうになった手を半ば無理矢理止めることができた。
しかし手は止まっても、己が抱え込むこの恥ずかしい欲求は止まってくれない。今すぐここから放てと、出せとより強く激しくラグナの防波堤を叩きつける。
だがクラハがこちらを見ている手前、挙動不審な動きをする訳にはいかない。そして声をかけられたのだから、なんともないように返事をしなければ、変に思われてしまう。
結果、その波をラグナは決死の気合いと根性でなんとか抑え込みながら、なに食わぬ顔でその口を開くのだった。
「ん、ん?なんだクラハ。どうかしたか?」
若干ではあるが震えてしまう声音で、必死に平静を保った顔でラグナはそう返す。対して、少し神妙な顔つきでクラハが訊いてくる。
「水、飲みました?」
……ラグナとしては、その質問には答えたくなかったし、なんならされたくなかった。
──水なんて今飲める訳ねえだろっ……!
波も引いて、僅かばかり余裕を取り戻したラグナは心の中でそうツッコミながら、数秒の沈黙を挟んだ後に気まずくなりながらも、不審に思われないためにもそのクラハの問いかけに答える。
「……飲んでねえ、けど」
そう答えて、ラグナは後悔してしまう。この生真面目な後輩が、それを聞いて黙っているはずがない。恐らく次にこう言ってくるのだろう──
「まあ、僕も今初めて水を口にしたので、あまり強くは言えませんが……駄目ですよ先輩。水はちゃんと飲まないと」
──まあ完全ではなかったが、概ね予想通りだった。クラハに水分補給を怠ったことを咎められてしまったが、今の状態でそれは自殺行為以外のなにものでもない。
「ん、んなことわぁってるっての」
そう返して、また数秒の沈黙を挟んでから、仕方なくラグナはクラハにこう言うのだった。
「……そ、その……忘れた」
嘘である。
ラグナは水など忘れていない。ちゃんと【次元箱】の中には皮袋水筒が入っている。しかしさっきも言った通り、こんなにも昂った尿意を抱え込んでいる中、水など飲める訳がない。轟々と燃え上がる大火に、大量の油を注ぎ込むような真似など、できるはずがない。
「え?」
まるで信じられないとでも言うように、クラハが目を丸くしながらこちらを見て、それから続ける。
「そうですか……」
そう呆然と呟くクラハ。どうやらこれが嘘だとは思われていないらしい。まあ心の底から尊敬する先輩が言っているのだから、それが嘘なのだと第一に考えないのだろう。
──ご、ごめんクラハ……。
後輩の信頼を実に身勝手な理由で利用し、罪悪感に駆られるラグナであったが、やはりどうしても、クラハにだけは知られたくない。理由こそわからないのだが──ラグナは、今自分が猛烈に小便がしたいことを、本当に彼にだけは知られたくなかった。
だがこれでなんとか水を飲まずに済みそうだ、と。そう思いながらラグナはこう続け──
「お、おう。だけどまあ、ちょっと」「いえ先輩。大丈夫です」
──ることはできず、言葉の途中でクラハに挟まれる。そしてそう言うや否や、彼は唐突に【次元箱】を開くと──そこから、別の皮袋水筒を取り出して、それをラグナに向かって差し出した。
「こんなこともあろうかと、二つ持ってますから。僕」
──……そうだな。お前はそういう奴だもんなあクラハぁ……!
よくよく考えてみればわかることだった、この生真面目な後輩が、皮袋水筒の予備を持っていない訳がなかった。この生真面目な後輩が、こんな状況を予想していないはずがなかったのだ。
「……は、はは。そ、そうかぁ。やっぱお前は自慢の後輩だわー……」
堪らず苦笑いを浮かべ、もう怒っていいのか喜んでいいのか全くわからずそう言って、グチャグチャな気持ちになりながら、キラキラとその瞳を輝かせるクラハから、ラグナは予備の皮袋水筒を受け取った。
「……」
受け取って、そこから先はなにも考えられなかった。ただ無言になって、受け取った皮袋水筒をラグナは無言で見つめる。
そんな先輩たるラグナの様子を後輩たるクラハが気にしない訳がなく──
「どうしました先輩?……なんで飲まないんですか?」
──そう、不思議そうに訊いてくる。
「い、いや……」
吃りながらも、ラグナは頭を回す。一体どうすればこの昔から馬鹿みたいに生真面目で、やたらと気遣いと気配りが上手い大切な後輩を納得させ、水を飲まずにこの皮袋水筒を返せるのか。
考えて──そこに尿意が横槍を入れてくる。そのせいで、思考が上手くまとまらない。そもそもこういった考え事は、ラグナが不得手にしていることだというのに。
──水なんか飲んじまったら、絶対後がヤバくなる……!
ただでさえまともな水分補給をしていないのにもかかわらず、ここまで尿意が高まっているのだ。そこに水を注ぎ込めば──そこから先は、ラグナでも流石に予想がつく。だから、今はこの皮袋水筒の中身を口にはしたくなかった。
…………したくは、なかったのだが。
「……」
ラグナの視線が釘付けになる。皮袋水筒の──栓に。
──……ヤバく、なる……。
それはわかっている。そのことはわかっている。……だがしかし、ラグナはその栓から目を離せない。
……ラグナは、水を飲みたくない。けれど実を言うと────それと同じくらいに、水が飲みたかった。
先ほども言った通り、今までラグナはまともな水分補給ができていない。その上さっきの土人形との戦闘で激しく動き回り、汗も流した。
そしてそこにこの──干し肉。少しでも尿意から気を紛らわせるためとはいえ、ラグナは無心でこれを食らい続けた。結果この乾燥した肉のおかげでラグナの喉の渇きはますます深刻化し──今、猛烈なほどにラグナの身体は水を欲していた。
それでもなお、ラグナは我慢しようとしたのだ。したが、こうして目の前に出されれば──それも簡単に揺らいでしまう。
できれば飲みたくない。けどどうしても飲みたい──そんなジレンマがラグナの精神を苛み、圧迫し、追い詰め────そして。
──ちょっと、だけなら……?
そんな悪魔の囁きに唆されて、固く閉ざされていた皮袋水筒の栓を開け、ラグナは皮袋水筒に口をつけ、恐る恐る傾けた。
瞬間、ラグナの口腔に拒絶しながらも待ち焦がれていた水が流れ込む。それは適度に冷えており、瞬く間にパサパサになっていた口腔に潤いを与えた。
それからラグナの喉を通っていく──その冷たさと感覚があまりにも心地良くて、汗を流し熱を帯びていた身体を癒す。
そして、気がつけば。
「……ぷは」
皮袋水筒に入っていた水を、半分にまで減らしてしまった。
「……そ、そんなに喉渇いてたんですね。良い飲みっぷりでしたよ、先輩」
最初そのことにラグナは気づかず、喉の渇きを満たしたことで放心していたが、クラハにそう言われようやっと気づき、遅れてその顔が青ざめる。
──やっちまったぁぁ……!
随分と軽くなってしまった皮袋水筒片手に、己を自ら窮地の淵に追いやってしまったとラグナは後悔するが──もはや、後の祭りである。
「先輩?」
そんなラグナの様子を目の当たりにして、不審そうに声をかけてくるクラハに、ラグナは後悔しながらも、先輩として彼にこれ以上の不安を抱かせないようなんとか答えた。
「だ、大丈夫。大丈夫だからな。俺はお前の先輩なんだからな」
「え?……あ、はい。……いや、え?」
しかし、その返答がよりクラハの不安を煽ったことに、今のラグナが気づくことはなかった。
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