254 / 444
『極剣聖』と『天魔王』
先輩の『あの』日——僕が覚えていますから
しおりを挟む
仄かに甘い匂いが、鼻腔を擽る。僅かに漏れる吐息の音が、鼓膜を撫でる。
「………………」
「………………」
沈黙が痛い。静寂が気まずい。何度目だろう、この状況。
——確かに、確かに僕は迷惑をかけてもいいと言った。別に構いませんよと言ったけど。
人生で二度味わえるかという、極限の緊張感をこの身に浴びて、僕は心の中で叫ぶ。
——まさか、先輩に……寝台で、一緒に、寝てほしいなんて言われるとは……!
そう。今僕は先輩の寝台の上にいる。そしてこの背中の後ろには、先輩がいる。
つまり、僕は今、先輩と一緒の寝台にいるということだ。
——沈黙……圧倒的、沈黙…………ッ。
先輩にあんなことを言った手前、断ることができず、腹を切るような面持ちで寝台の中に入ったのはいいが……何故かそれきり先輩は黙ってしまった。
なので僕も口を開けず、気がつけば沈黙はあまりにも濃密で、重過ぎるものに成長してしまい、もう口を開こうにも開けなくなってしまった。
必要以上の静寂の中、ただ聞こえるのは先輩の小さな吐息の音だけ。それが一体どれだけ気まずいことか、おわかり頂けるだろうか?
——……本当に、どうしよう。
もういっそのこと開き直って、寝てしまおうかと思ったが、こんな状況の最中そんなの無理である。無理に決まっている。
——そうだ。なにか考えよう。全力で頭を働かせて、無理矢理にでもこの状況から気を逸らそう。
そもそもだ。何故、先輩は急にこんなことを僕に頼んできたのだろう。「一緒に寝てくれ」なんて今まで言われたことはなかったし、先輩はそんなことを言う人でもなかった。
何故……だろう……?
——………………。
考えて、考えて————深き思考にへと、僕が没入する、直前だった。
むにゅぅ、という擬音が似合いそうな、感触が僕の背中を襲った。
「……………………??!!?」
人間、心の底から本当に驚くと、嘘みたいに声が出なくなるらしい。僕はそんなこと今までになかったので、あまり信じていなかったが、今身を以て体感した。
—————そうして現在に至る訳だ。いやあ、参ったな本当に。本当に…………!
「せせ、せんぱいっ?」
突如として押し付けられてきた、まるでマシュマロみたいに柔い感触に完全に狼狽し、情けなく上擦る僕の声に、数秒遅れて、
ギュゥ——僕の首に、先輩の腕が回されて、背中のマシュマロがより密着してきた。
——先輩ィィイイイイイッ!!??
もはやショート寸前の僕の頭の中に、小さな声が届く。
「ごめん。今だけ……こうさせて、くれ」
……その声は、震えていた。どうしようもなく、震えていた。
——先輩……?
先ほどから喧しく鼓動する心臓の音に、掻き消されてしまうのではと思うくらいに、消え入りそうな声で先輩が続けてくる。
「俺……怖いんだ」
その先輩の言葉は、予想外だった。僕がそう思う間も、先輩は言葉を零していく
「最初はよくわかんなくて、現実感もなくて……でも、お前が出かけてる間、考えてた」
僕は、なにも言えない。未だこの状況に混乱しているせいなのか、それとも……。
「よくは知らねえけどさ、要は女が子供を産める身体になったってことなんだろ?その、せーりって」
依然震えたままの声で、背中越しにそう僕に訊いてくる先輩。……だ、だいぶ答え難い質問だ。
「…………そ、そうですね。僕も詳しくは知りませんが、その認識で合ってるかと……思います」
「……そっか」
先輩のその声は、震えは若干止まったものの、その代わり——何処か哀しそうに聞こえた。
そのままの声音で、静かに、先輩が言う。
「おかしいよな。俺、男なのに」
首に回された腕に、僅かばかりの力が込められる。
「まだ頭ん中じゃあ、男だって思ってんのに。身体は女」
そしてさらに密着する、先輩の身体。柔らかい——女の子の身体。
「……なあ、クラハ」
先輩は、僕に尋ねてくる。
「今の俺って、本当に俺なのか?」
…………その問いかけに対して、僕は答えることができなかった。本当なら、即答すべきことなのに。
馬鹿な僕は、先輩に今かけてやるべき言葉の一つすら、思い浮かばない。
「……先、輩」
それが悔しくて、情けなくて、でもやはり言葉は出てこなくて。そんな自分を許してくれと言わんばかりに、ただの一言を絞り出すようにして呟くことしか、僕はできなかった。
そんな僕に、先輩が続ける。
「……実は、よ。昔の俺ってどういう奴だったか、今の俺は上手く思い出せないんだ」
「え……?」
それは一体どういうことなのか——そういう意味を込めた、僕の呟きに、先輩は腕の力をより少し強めて答える。
「全くって訳じゃない。けど、日が経ってく度に……こうして夜を過ごして朝を迎える度に、だんだん、昔の俺の姿が、ぼやけてく」
……そこで、初めて僕は気づいた。密着している、先輩の身体の震えに。それは、寒気からくる震えではない。それは——
「それがさ………怖いんだよ」
——怯えに、よるものだった。
「なあ、クラハ。知ってるか?女の身体って、信じられないくらいに軽いんだ。いつもふわふわしててさ、いつかどっかに飛んじまうじゃないかって、歩く度に思っちまう」
言葉が続けば続くほど、先輩の腕に力が込められていく。
「…………俺、消えたくねえよ」
——……………………。
一体、どの言葉が正解なんだろう。一体どの選択肢を取ることが、正しいのだろう。
こんなに不安そうな先輩は初めて見た。こんなに怖がってる先輩は初めて見た。
その不安を僕が理解することは叶わない。その怯えを僕が共感することは叶わない。
そんな自分が、どうしても許せなかった。
——……。
正解なんてわからない。最適解なんてわからない。
でも、それでも——僕は、
「ラグナ先輩」
ギュ——胸の前にあった、先輩の手を握った。
「無責任な言葉かもしれません。身勝手な気持ちかもしれません。でも、聞いてください」
できる限り、優しげな声音で。和らげな口調で。僕は言葉を紡ぐ。
「もし、今の先輩が昔の先輩を忘れてしまっても、僕が覚えてます。この先ずっと、覚えていますから」
絶対に離さないように、その小さくなってしまった手を、痛くない程度に握り締めて、続ける。
「だから安心してください。何度だって、僕が教えますよ——昔の先輩を、今の先輩に」
……できれば、顔を合わせながら言いたかったが、そうすると理性が持ちそうにないので、それは断念した。
寝台の中が、再び沈黙に包まれる。だが先ほどと違って、重く苦しいものではない。
そして、こつん、と。僕の首筋に硬く、でも柔らかい感触が伝わる。
「…………あんがと」
もう、その先輩の声に震えはなくなっていた。
しばらくして、背後から先輩の寝息が聞こえ始めた頃、ふと気づいた。
——……あれ?もしかして、朝までこのまま?
「………………」
「………………」
沈黙が痛い。静寂が気まずい。何度目だろう、この状況。
——確かに、確かに僕は迷惑をかけてもいいと言った。別に構いませんよと言ったけど。
人生で二度味わえるかという、極限の緊張感をこの身に浴びて、僕は心の中で叫ぶ。
——まさか、先輩に……寝台で、一緒に、寝てほしいなんて言われるとは……!
そう。今僕は先輩の寝台の上にいる。そしてこの背中の後ろには、先輩がいる。
つまり、僕は今、先輩と一緒の寝台にいるということだ。
——沈黙……圧倒的、沈黙…………ッ。
先輩にあんなことを言った手前、断ることができず、腹を切るような面持ちで寝台の中に入ったのはいいが……何故かそれきり先輩は黙ってしまった。
なので僕も口を開けず、気がつけば沈黙はあまりにも濃密で、重過ぎるものに成長してしまい、もう口を開こうにも開けなくなってしまった。
必要以上の静寂の中、ただ聞こえるのは先輩の小さな吐息の音だけ。それが一体どれだけ気まずいことか、おわかり頂けるだろうか?
——……本当に、どうしよう。
もういっそのこと開き直って、寝てしまおうかと思ったが、こんな状況の最中そんなの無理である。無理に決まっている。
——そうだ。なにか考えよう。全力で頭を働かせて、無理矢理にでもこの状況から気を逸らそう。
そもそもだ。何故、先輩は急にこんなことを僕に頼んできたのだろう。「一緒に寝てくれ」なんて今まで言われたことはなかったし、先輩はそんなことを言う人でもなかった。
何故……だろう……?
——………………。
考えて、考えて————深き思考にへと、僕が没入する、直前だった。
むにゅぅ、という擬音が似合いそうな、感触が僕の背中を襲った。
「……………………??!!?」
人間、心の底から本当に驚くと、嘘みたいに声が出なくなるらしい。僕はそんなこと今までになかったので、あまり信じていなかったが、今身を以て体感した。
—————そうして現在に至る訳だ。いやあ、参ったな本当に。本当に…………!
「せせ、せんぱいっ?」
突如として押し付けられてきた、まるでマシュマロみたいに柔い感触に完全に狼狽し、情けなく上擦る僕の声に、数秒遅れて、
ギュゥ——僕の首に、先輩の腕が回されて、背中のマシュマロがより密着してきた。
——先輩ィィイイイイイッ!!??
もはやショート寸前の僕の頭の中に、小さな声が届く。
「ごめん。今だけ……こうさせて、くれ」
……その声は、震えていた。どうしようもなく、震えていた。
——先輩……?
先ほどから喧しく鼓動する心臓の音に、掻き消されてしまうのではと思うくらいに、消え入りそうな声で先輩が続けてくる。
「俺……怖いんだ」
その先輩の言葉は、予想外だった。僕がそう思う間も、先輩は言葉を零していく
「最初はよくわかんなくて、現実感もなくて……でも、お前が出かけてる間、考えてた」
僕は、なにも言えない。未だこの状況に混乱しているせいなのか、それとも……。
「よくは知らねえけどさ、要は女が子供を産める身体になったってことなんだろ?その、せーりって」
依然震えたままの声で、背中越しにそう僕に訊いてくる先輩。……だ、だいぶ答え難い質問だ。
「…………そ、そうですね。僕も詳しくは知りませんが、その認識で合ってるかと……思います」
「……そっか」
先輩のその声は、震えは若干止まったものの、その代わり——何処か哀しそうに聞こえた。
そのままの声音で、静かに、先輩が言う。
「おかしいよな。俺、男なのに」
首に回された腕に、僅かばかりの力が込められる。
「まだ頭ん中じゃあ、男だって思ってんのに。身体は女」
そしてさらに密着する、先輩の身体。柔らかい——女の子の身体。
「……なあ、クラハ」
先輩は、僕に尋ねてくる。
「今の俺って、本当に俺なのか?」
…………その問いかけに対して、僕は答えることができなかった。本当なら、即答すべきことなのに。
馬鹿な僕は、先輩に今かけてやるべき言葉の一つすら、思い浮かばない。
「……先、輩」
それが悔しくて、情けなくて、でもやはり言葉は出てこなくて。そんな自分を許してくれと言わんばかりに、ただの一言を絞り出すようにして呟くことしか、僕はできなかった。
そんな僕に、先輩が続ける。
「……実は、よ。昔の俺ってどういう奴だったか、今の俺は上手く思い出せないんだ」
「え……?」
それは一体どういうことなのか——そういう意味を込めた、僕の呟きに、先輩は腕の力をより少し強めて答える。
「全くって訳じゃない。けど、日が経ってく度に……こうして夜を過ごして朝を迎える度に、だんだん、昔の俺の姿が、ぼやけてく」
……そこで、初めて僕は気づいた。密着している、先輩の身体の震えに。それは、寒気からくる震えではない。それは——
「それがさ………怖いんだよ」
——怯えに、よるものだった。
「なあ、クラハ。知ってるか?女の身体って、信じられないくらいに軽いんだ。いつもふわふわしててさ、いつかどっかに飛んじまうじゃないかって、歩く度に思っちまう」
言葉が続けば続くほど、先輩の腕に力が込められていく。
「…………俺、消えたくねえよ」
——……………………。
一体、どの言葉が正解なんだろう。一体どの選択肢を取ることが、正しいのだろう。
こんなに不安そうな先輩は初めて見た。こんなに怖がってる先輩は初めて見た。
その不安を僕が理解することは叶わない。その怯えを僕が共感することは叶わない。
そんな自分が、どうしても許せなかった。
——……。
正解なんてわからない。最適解なんてわからない。
でも、それでも——僕は、
「ラグナ先輩」
ギュ——胸の前にあった、先輩の手を握った。
「無責任な言葉かもしれません。身勝手な気持ちかもしれません。でも、聞いてください」
できる限り、優しげな声音で。和らげな口調で。僕は言葉を紡ぐ。
「もし、今の先輩が昔の先輩を忘れてしまっても、僕が覚えてます。この先ずっと、覚えていますから」
絶対に離さないように、その小さくなってしまった手を、痛くない程度に握り締めて、続ける。
「だから安心してください。何度だって、僕が教えますよ——昔の先輩を、今の先輩に」
……できれば、顔を合わせながら言いたかったが、そうすると理性が持ちそうにないので、それは断念した。
寝台の中が、再び沈黙に包まれる。だが先ほどと違って、重く苦しいものではない。
そして、こつん、と。僕の首筋に硬く、でも柔らかい感触が伝わる。
「…………あんがと」
もう、その先輩の声に震えはなくなっていた。
しばらくして、背後から先輩の寝息が聞こえ始めた頃、ふと気づいた。
——……あれ?もしかして、朝までこのまま?
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
一般トレジャーハンターの俺が最強の魔王を仲間に入れたら世界が敵になったんだけど……どうしよ?
大好き丸
ファンタジー
天上魔界「イイルクオン」
世界は大きく分けて二つの勢力が存在する。
”人類”と”魔族”
生存圏を争って日夜争いを続けている。
しかしそんな中、戦争に背を向け、ただひたすらに宝を追い求める男がいた。
トレジャーハンターその名はラルフ。
夢とロマンを求め、日夜、洞窟や遺跡に潜る。
そこで出会った未知との遭遇はラルフの人生の大きな転換期となり世界が動く
欺瞞、裏切り、秩序の崩壊、
世界の均衡が崩れた時、終焉を迎える。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
エデンワールド〜退屈を紛らわせるために戦っていたら、勝手に英雄視されていた件〜
ラリックマ
ファンタジー
「簡単なあらすじ」
死んだら本当に死ぬ仮想世界で戦闘狂の主人公がもてはやされる話です。
「ちゃんとしたあらすじ」
西暦2022年。科学力の進歩により、人々は新たなるステージである仮想現実の世界に身を移していた。食事も必要ない。怪我や病気にもかからない。めんどくさいことは全てAIがやってくれる。
そんな楽園のような世界に生きる人々は、いつしか働くことを放棄し、怠け者ばかりになってしまっていた。
本作の主人公である三木彼方は、そんな仮想世界に嫌気がさしていた。AIが管理してくれる世界で、ただ何もせず娯楽のみに興じる人類はなぜ生きているのだろうと、自らの生きる意味を考えるようになる。
退屈な世界、何か生きがいは見つからないものかと考えていたそんなある日のこと。楽園であったはずの仮想世界は、始めて感情と自我を手に入れたAIによって支配されてしまう。
まるでゲームのような世界に形を変えられ、クリアしなくては元に戻さないとまで言われた人類は、恐怖し、絶望した。
しかし彼方だけは違った。崩れる退屈に高揚感を抱き、AIに世界を壊してくれたことを感謝をすると、彼は自らの退屈を紛らわせるため攻略を開始する。
ーーー
評価や感想をもらえると大変嬉しいです!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
導きの暗黒魔導師
根上真気
ファンタジー
【地道に3サイト計70000PV達成!】ブラック企業勤めに疲れ果て退職し、起業したはいいものの失敗。公園で一人絶望する主人公、須夜埼行路(スヤザキユキミチ)。そんな彼の前に謎の女が現れ「承諾」を求める。うっかりその言葉を口走った須夜崎は、突如謎の光に包まれ異世界に転移されてしまう。そして異世界で暗黒魔導師となった須夜埼行路。一体なぜ異世界に飛ばされたのか?元の世界には戻れるのか?暗黒魔導師とは?勇者とは?魔王とは?さらに世界を取り巻く底知れぬ陰謀......果たして彼を待つ運命や如何に!?壮大な異世界ファンタジーが今ここに幕を開ける!
本作品は、別世界を舞台にした、魔法や勇者や魔物が出てくる、長編異世界ファンタジーです。
是非とも、気長にお付き合いくだされば幸いです。
そして、読んでくださった方が少しでも楽しんでいただけたなら、作者として幸甚の極みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる