32 / 94
第1部
31話 夏星の大宴 かつての家族の醜態
しおりを挟む
王城に到着しました。
私とアドリアン様は、会場である広間の続きの間まで案内されます。
テーブルと椅子が用意されていて、【夏星の大宴】の開始時間になるまで待機します。原則、この場では他の参加者に話しかけない決まりだそうです。
時間になると、爵位が高く歴史が古い順から呼ばれて入っていきます。
現時点で続きの間にいるのは、公爵家、侯爵家、辺境伯、伯爵家の上位のみです。
子爵家の義父母はいないので、とても寂しいです。
それに、もの凄く注目されているので、居心地が悪いです。
とは言っても、ほとんどの方がやんわりと視線を向けているか、それすらわからないようにされています。
例外を除いて。
「外道共がこちらを見ているな。かなり露骨だ」
「……そうですね」
アンブローズ侯爵家の方々は、こちらの様子をうかがっています。しかも、ベラベラと噂しながら。
あまりにも露骨であからさま過ぎるので、周りの方々が引いています。
冷たい眼差しがご自分たちに注がれているのに、気づかないのでしょうか?
この場にお義母様が居たら片眉を上げて激怒するか、冷ややかに嘲笑するでしょう。
もう縁を切った身ですが、恥ずかしくて顔が熱くなってきました。
以前のように恐怖を感じないのは、よかったのですが……
「君の恥ではない」
「はい。わかっています。……何か話されていますね」
私とアドリアン様は、談笑する振りをしつつ耳をすませて観察します。
アンブローズ侯爵家の皆さまは、てっきり私だと気づいたのかと思いましたが。
ーーーアレが惨殺伯爵だなんて信じられないわ。本当に男爵家出身?見た目だけなら高位貴族の貴公子じゃない。隣の女は婚約者かしら?ーーー
ーーーそんな事はどうでもいい。交渉してアレを取り返せればーーー
ーーー取り返さないと……取り返さないと……ーーー
私に気づいてはいないようですし、どうやらアドリアン様に関心があるようです。交渉して取り返すとは、何のことでしょうか?嫌な予感がします。
あと、ララベーラ様がアドリアン様を惨殺伯爵と呼びつつ、容姿を誉めているのに不快な気持ちになりました。
その不快な気持ちが、頭とお腹の中でぐるぐるします。
「あきれたな。外道共は君に気づいていないらしい」
アドリアン様の心底軽蔑しきった言葉に、不快な気持ちは溶けてしまいました。
「でも、それはわかります。私も別人になったような気持ちがしますから」
「健康を取り戻して美しさを磨いたからかな。けれど、君の本質の美しさが現れただけだよ」
「アドリアン様、からかわないで下さいませ」
「からかって無いさ」
アドリアン様が柔らかく微笑みます。一瞬、周囲がざわめきました。
わかります!素敵過ぎです!私も叫びたいです!
あら?視界の端でララベーラ様がこちらを見て、目を見開いています。
そして、髪を振り乱す勢いでこちらに来ます。まさか気付かれたのでしょうか?
ーーー今はよせ!やめるんだ!ーーー
アンブローズ侯爵様と奥様に止められています。
あら?アンブローズ侯爵様、ずいぶんお痩せになって、髪に白いものが増えていますね。
ーーーやめなさい!お願いだから!ーーー
……そういえば奥様も、今までお見かけした姿とかなり違います。あんなに華やかなドレスで、きらびやかに着飾っていたでしょうか?宝石が放つ光で眩しいです。
ーーーでもお母様、求められていたのは私よ?少しくらい味見したいわーーー
ララベーラ様も、以前と少し違います。
ドレスの色はいつも通りの薔薇色ですが、胸元が大胆に露出しています。しかもスカート部分にスリットが入っているのか、脚がチラチラと見えます。
露出したデコルテの上には、エメラルドと金の首飾りがあります。耳飾りや髪飾りもセットのようです。
そして食い入るように視線を……アドリアン様を見ている?
ーーーララベーラ、冗談が過ぎる。いつものように淑女らしくするんだーーー
ーーーお願い……も、もう、困らせないで……ーーー
ーーーまあ!大袈裟な。少しだけ遊ぶだけですよ。王太子妃になれば、流石に遊べませんものーーー
ーーーララベーラ!ーーー
周囲の方々の眼差しがさらに冷たくなり、人が引いていきます。
中には殺意に近い眼差しの方もいます。一番鋭い眼差しを送っているのは、赤みがかったブルネットの若い女性です。
同じテーブルにいる、深みのある赤髪の女性に見覚えがあります。恐らく、私にとっては母方の叔母にあたるコルナリン伯爵様でしょう。
ブルネットの女性は、コルナリン伯爵家令嬢エディット・コルナリン様でしょうか?ララベーラ様と私の従姉妹に当たります。
だとすれば、ほとんど交流がないとはいえ親類の醜態に怒り心頭という所でしょうか?
あと、エディットという名に聞き覚えがあるような?
考えていると、あちこちから嘲るような声が聞こえてきます。
ーーー赤薔薇が本性を出したぞーーー
ーーーいつもは体裁だけは整えているのにーーー
ーーー伯爵令息をたぶらかして調子に乗ったのさーーー
なんだかいたたまれません……いえ、私は関係ないのですが……。
ーーー今時お堅い事を仰らないで。心配なさらずとも殿下のお子をちゃんと産……ーーー
ーーーララベーラ!もう黙って!ーーー
ーーーどうしたんだ?あの完璧な淑女のララベーラが、最近はおかしい!リリアーヌ、お前がなにかしたのか?ーーー
ーーー私は違うわよ!私は悪くない!ーーー
どんどん声が大きくなる三人に、一人の男性が近づきました。
三十歳くらいで金髪に赤い瞳。ルビィローズ公爵家のご令孫ガスパル・ルビィローズ様でしょう。
ルビィローズ公爵家は、アンブローズ侯爵家の寄親に当たります。派閥を代表してご注意されるのでしょう。
ガスパル様が何か話したらしく、三人は途端に大人しくなりました。
……いえ、ララベーラ様だけは、相変わらずアドリアン様を見つめています。
「なんだあの気色の悪い視線は……。ルルティーナ嬢、あの醜態も予定のうちだが俺から離れないように」
「はい。ですが、どちらかというとアドリアン様が狙われているような……」
警戒している間に開始時間になりました。
公爵家から入場が始まります。
今回参加される公爵家は四家です。最初はサフィリス公爵家、次はルビィローズ公爵家です。
ルビィローズ公爵家からの参加者は、先程のガスパル様と奥方様だけです。
ルビィローズ公爵。かつて司法局局長だったお方がいません。
「やはり御当主様は不参加か」
アドリアン様が悪い笑みを浮かべます。このお顔も素敵で、私はまたうっとりしてしまいました。
うっとりしている間に、公爵家から侯爵家の最後の方まで入場が終わりました。アンブローズ侯爵家も早い段階で入場済みです。
最後、周囲が少しざわめきました。
「コルナリン侯爵、コルナリン侯爵夫君、コルナリン侯爵令息、コルナリン侯爵令嬢ご入場!」
コルナリン伯爵様は、どうやら陞爵されていたようです。私は驚きましたが、アドリアン様は予想されていたようです。
「魔石の安価生産研究が実を結んだのだろう。実に都合がいいな」
馬車旅中にうかがった話だとわかりました。
なるほど。魔法局に属し、魔石や魔道具の安価生産に関心のある『あの家』とは、コルナリン伯爵家あらためコルナリン侯爵家だったのです。
凄いことです。
魔石が安価で生産出来るということは、魔道具もですが、ポーションなど魔石を使う薬も安価に出来るかもしれません!
「早く詳細をうかがいたいです!」
「ああ。しかしその前に、俺たちの番だ」
辺境伯家の番になります。現在、国内に辺境伯家は五家あって、その全てが参加します。ベルダール辺境伯家は一番最後に入場します。
順番が来ました。係の方が呼びに来て下さり、アドリアン様にエスコートして頂きながら扉に向かいます。
「ベルダール辺境伯、プランティエ伯爵ご入場!」
係の方の声が響いた瞬間、大広間も続きの間も大きくどよめきました。
ーーーベルダール伯爵が辺境伯に!?ーーー
ーーープランティエ?聞いたことがない家名だーーー
先ほど以上の視線が私たちを貫きますが、臆せずに淑女の笑みを浮かべます。
視線が恐ろしく無いわけではありませんが、私は一人ではありません。
私はアドリアン様と共に、大広間へと一歩を踏み出しました。
私とアドリアン様は、会場である広間の続きの間まで案内されます。
テーブルと椅子が用意されていて、【夏星の大宴】の開始時間になるまで待機します。原則、この場では他の参加者に話しかけない決まりだそうです。
時間になると、爵位が高く歴史が古い順から呼ばれて入っていきます。
現時点で続きの間にいるのは、公爵家、侯爵家、辺境伯、伯爵家の上位のみです。
子爵家の義父母はいないので、とても寂しいです。
それに、もの凄く注目されているので、居心地が悪いです。
とは言っても、ほとんどの方がやんわりと視線を向けているか、それすらわからないようにされています。
例外を除いて。
「外道共がこちらを見ているな。かなり露骨だ」
「……そうですね」
アンブローズ侯爵家の方々は、こちらの様子をうかがっています。しかも、ベラベラと噂しながら。
あまりにも露骨であからさま過ぎるので、周りの方々が引いています。
冷たい眼差しがご自分たちに注がれているのに、気づかないのでしょうか?
この場にお義母様が居たら片眉を上げて激怒するか、冷ややかに嘲笑するでしょう。
もう縁を切った身ですが、恥ずかしくて顔が熱くなってきました。
以前のように恐怖を感じないのは、よかったのですが……
「君の恥ではない」
「はい。わかっています。……何か話されていますね」
私とアドリアン様は、談笑する振りをしつつ耳をすませて観察します。
アンブローズ侯爵家の皆さまは、てっきり私だと気づいたのかと思いましたが。
ーーーアレが惨殺伯爵だなんて信じられないわ。本当に男爵家出身?見た目だけなら高位貴族の貴公子じゃない。隣の女は婚約者かしら?ーーー
ーーーそんな事はどうでもいい。交渉してアレを取り返せればーーー
ーーー取り返さないと……取り返さないと……ーーー
私に気づいてはいないようですし、どうやらアドリアン様に関心があるようです。交渉して取り返すとは、何のことでしょうか?嫌な予感がします。
あと、ララベーラ様がアドリアン様を惨殺伯爵と呼びつつ、容姿を誉めているのに不快な気持ちになりました。
その不快な気持ちが、頭とお腹の中でぐるぐるします。
「あきれたな。外道共は君に気づいていないらしい」
アドリアン様の心底軽蔑しきった言葉に、不快な気持ちは溶けてしまいました。
「でも、それはわかります。私も別人になったような気持ちがしますから」
「健康を取り戻して美しさを磨いたからかな。けれど、君の本質の美しさが現れただけだよ」
「アドリアン様、からかわないで下さいませ」
「からかって無いさ」
アドリアン様が柔らかく微笑みます。一瞬、周囲がざわめきました。
わかります!素敵過ぎです!私も叫びたいです!
あら?視界の端でララベーラ様がこちらを見て、目を見開いています。
そして、髪を振り乱す勢いでこちらに来ます。まさか気付かれたのでしょうか?
ーーー今はよせ!やめるんだ!ーーー
アンブローズ侯爵様と奥様に止められています。
あら?アンブローズ侯爵様、ずいぶんお痩せになって、髪に白いものが増えていますね。
ーーーやめなさい!お願いだから!ーーー
……そういえば奥様も、今までお見かけした姿とかなり違います。あんなに華やかなドレスで、きらびやかに着飾っていたでしょうか?宝石が放つ光で眩しいです。
ーーーでもお母様、求められていたのは私よ?少しくらい味見したいわーーー
ララベーラ様も、以前と少し違います。
ドレスの色はいつも通りの薔薇色ですが、胸元が大胆に露出しています。しかもスカート部分にスリットが入っているのか、脚がチラチラと見えます。
露出したデコルテの上には、エメラルドと金の首飾りがあります。耳飾りや髪飾りもセットのようです。
そして食い入るように視線を……アドリアン様を見ている?
ーーーララベーラ、冗談が過ぎる。いつものように淑女らしくするんだーーー
ーーーお願い……も、もう、困らせないで……ーーー
ーーーまあ!大袈裟な。少しだけ遊ぶだけですよ。王太子妃になれば、流石に遊べませんものーーー
ーーーララベーラ!ーーー
周囲の方々の眼差しがさらに冷たくなり、人が引いていきます。
中には殺意に近い眼差しの方もいます。一番鋭い眼差しを送っているのは、赤みがかったブルネットの若い女性です。
同じテーブルにいる、深みのある赤髪の女性に見覚えがあります。恐らく、私にとっては母方の叔母にあたるコルナリン伯爵様でしょう。
ブルネットの女性は、コルナリン伯爵家令嬢エディット・コルナリン様でしょうか?ララベーラ様と私の従姉妹に当たります。
だとすれば、ほとんど交流がないとはいえ親類の醜態に怒り心頭という所でしょうか?
あと、エディットという名に聞き覚えがあるような?
考えていると、あちこちから嘲るような声が聞こえてきます。
ーーー赤薔薇が本性を出したぞーーー
ーーーいつもは体裁だけは整えているのにーーー
ーーー伯爵令息をたぶらかして調子に乗ったのさーーー
なんだかいたたまれません……いえ、私は関係ないのですが……。
ーーー今時お堅い事を仰らないで。心配なさらずとも殿下のお子をちゃんと産……ーーー
ーーーララベーラ!もう黙って!ーーー
ーーーどうしたんだ?あの完璧な淑女のララベーラが、最近はおかしい!リリアーヌ、お前がなにかしたのか?ーーー
ーーー私は違うわよ!私は悪くない!ーーー
どんどん声が大きくなる三人に、一人の男性が近づきました。
三十歳くらいで金髪に赤い瞳。ルビィローズ公爵家のご令孫ガスパル・ルビィローズ様でしょう。
ルビィローズ公爵家は、アンブローズ侯爵家の寄親に当たります。派閥を代表してご注意されるのでしょう。
ガスパル様が何か話したらしく、三人は途端に大人しくなりました。
……いえ、ララベーラ様だけは、相変わらずアドリアン様を見つめています。
「なんだあの気色の悪い視線は……。ルルティーナ嬢、あの醜態も予定のうちだが俺から離れないように」
「はい。ですが、どちらかというとアドリアン様が狙われているような……」
警戒している間に開始時間になりました。
公爵家から入場が始まります。
今回参加される公爵家は四家です。最初はサフィリス公爵家、次はルビィローズ公爵家です。
ルビィローズ公爵家からの参加者は、先程のガスパル様と奥方様だけです。
ルビィローズ公爵。かつて司法局局長だったお方がいません。
「やはり御当主様は不参加か」
アドリアン様が悪い笑みを浮かべます。このお顔も素敵で、私はまたうっとりしてしまいました。
うっとりしている間に、公爵家から侯爵家の最後の方まで入場が終わりました。アンブローズ侯爵家も早い段階で入場済みです。
最後、周囲が少しざわめきました。
「コルナリン侯爵、コルナリン侯爵夫君、コルナリン侯爵令息、コルナリン侯爵令嬢ご入場!」
コルナリン伯爵様は、どうやら陞爵されていたようです。私は驚きましたが、アドリアン様は予想されていたようです。
「魔石の安価生産研究が実を結んだのだろう。実に都合がいいな」
馬車旅中にうかがった話だとわかりました。
なるほど。魔法局に属し、魔石や魔道具の安価生産に関心のある『あの家』とは、コルナリン伯爵家あらためコルナリン侯爵家だったのです。
凄いことです。
魔石が安価で生産出来るということは、魔道具もですが、ポーションなど魔石を使う薬も安価に出来るかもしれません!
「早く詳細をうかがいたいです!」
「ああ。しかしその前に、俺たちの番だ」
辺境伯家の番になります。現在、国内に辺境伯家は五家あって、その全てが参加します。ベルダール辺境伯家は一番最後に入場します。
順番が来ました。係の方が呼びに来て下さり、アドリアン様にエスコートして頂きながら扉に向かいます。
「ベルダール辺境伯、プランティエ伯爵ご入場!」
係の方の声が響いた瞬間、大広間も続きの間も大きくどよめきました。
ーーーベルダール伯爵が辺境伯に!?ーーー
ーーープランティエ?聞いたことがない家名だーーー
先ほど以上の視線が私たちを貫きますが、臆せずに淑女の笑みを浮かべます。
視線が恐ろしく無いわけではありませんが、私は一人ではありません。
私はアドリアン様と共に、大広間へと一歩を踏み出しました。
31
お気に入りに追加
272
あなたにおすすめの小説

思い出してしまったのです
月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。
妹のルルだけが特別なのはどうして?
婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの?
でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。
愛されないのは当然です。
だって私は…。

家族に愛されなかった辺境伯の娘は、敵国の堅物公爵閣下に攫われ真実の愛を知る
水月音子
恋愛
辺境を守るティフマ城がいま、敵の手に落ちようとしていた。
隣国フィーアンダの領地を奪おうとし、逆に攻め入られてしまったのだ。
領地を奪えと命令したはずの第四王子が声を荒げる。
「城主が居ないのであれば、お前が自らの命を差し出して命乞いしろ!」
ティフマ城の城主の娘マリアーナは、婚約者である第四王子にそう責任を押し付けられてしまう。
降伏を宣言したマリアーナは、自分の命と引き換えに敵将アルベルトへ城内の者たちの助命を請うた。
だが、アルベルトは隠れていた第四王子とともにマリアーナを攫い、さらには――
「マリアーナ嬢を我が国に迎え入れ、現国王の甥である私、アルベルト・ルーベンソンの妻とする」
戦の代償として、そう宣言されてしまった。
マリアーナは国境を侵犯した城主の娘として粛々と受け止める。
マリアーナを妻にすることは、フィーアンダ国の“利”になるらしいと知り、周囲から白い目で見られながらも淡々と日々を過ごす。
だが、マリアーナは当初から困惑していることがあった。
「国境を侵犯した城主の娘」であるはずなのに、自分を見るアルベルトの視線がおかしい。
(温かい、優しい眼差しだなんて、そんな風に感じるわけないわ……何かの間違いよ)
しかし、アルベルトと言葉を交わすうちマリアーナは彼に心を寄せるようになる。
アルベルトもまた、マリアーナを妻にするということを、実はずっと昔に固く誓っていたことであった。
ふたりは互いの立場からすれ違いつつも、少しずつ心を通わせていく。

義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!

【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。


追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。

私に婚約者がいたらしい
来栖りんご
恋愛
学園に通っている公爵家令嬢のアリスは親友であるソフィアと話をしていた。ソフィアが言うには私に婚約者がいると言う。しかし私には婚約者がいる覚えがないのだが…。遂に婚約者と屋敷での生活が始まったが私に回復魔法が使えることが発覚し、トラブルに巻き込まれていく。

罠に嵌められたのは一体誰?
チカフジ ユキ
恋愛
卒業前夜祭とも言われる盛大なパーティーで、王太子の婚約者が多くの人の前で婚約破棄された。
誰もが冤罪だと思いながらも、破棄された令嬢は背筋を伸ばし、それを認め国を去ることを誓った。
そして、その一部始終すべてを見ていた僕もまた、その日に婚約が白紙になり、仕方がないかぁと思いながら、実家のある隣国へと帰って行った。
しかし帰宅した家で、なんと婚約破棄された元王太子殿下の婚約者様が僕を出迎えてた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる