【本編完結】不吉と蔑まれた黒狼獣人は、お人好しな戦友に求愛する【番外編更新予定】

花房いちご

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二人の求愛と初夜③*

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 頭の中が真っ白になって、僕は射精した。白濁で腹が汚れただろうに、ダンは嬉しそうなうなり声を上げて僕の顔を見つめた。
 しかも白濁を指ですくって僕に見せつけてる。

「ぐるるっ……ふふっ……ルーク……とろけて、かわいいかおだなぁ。……きもちよかったか?」

 ダンの熱い息が顔にかかる。興奮しているからか、獣臭いような雄臭いような独特の匂いが強くなっていく。
 そんなことにまで僕の身体は興奮して、さらに熱くとろけていく。
 理性も、羞恥心も、何もかもが欲望に濡れてしまった。

「うん……きもちよくて、いっぱいでたぁ」

 僕は素直に話しながら、ダンの舌に自分の舌を絡めた。

「んっ……くふっ……あぁっ……!」

 ダンの舌が僕の舌を絡め取る。舌を引っ張っられたり牙で甘噛みされたりして、お互いの唾液があふれていく。固い指が尻の割れ目を撫でて、肛門をすりすりと撫でた。
 尻の割れ目は、たぶんダンの先走りで濡れている。にちゃにちゃいやらしい音がする。今にも指が入りそうだ。
 舌が解放されて囁かれる。

「指を入れていいか?……お、おい?」

 当たり前じゃないか。僕は返事の代わりに手を伸ばして、ダンの指を僕の肛門に入れた。

「あっ……かたっ……いぃっ!」

 ぬぷ、にゅぷ……。思った以上に抵抗なく入る。
 固い爪、薄い肉球、短い毛、ダンの太くて長い指の感触に腰が揺れる。僕の腰が、またみっともなく揺れる。自慰を見られているような背徳感も加わって、甘く媚びた声が出た。

「いいのっ!ダンの、ゆび、きもちい……っ!ひあぁっ!」

 ずぷん!深く指で貫かれる。ここで感じることを知っている僕の肉壁がよろこびでわなないた。

「ガゥッ!ルーク、色っぽ……ウゥっ!すぎだろ!」

「んあああっ!いいっ!ぐりぐり気持ちいいぃ!」

 ダンが、肉壁をぐりぐりえぐりながら指を出し入れする。腰も動かしだした。振動で悲鳴じみた嬌声を上げてしまう。にちゃにちゃぐちゃぐちゃと、いやらしい音が立つ。

「あぁっ!あーっ!ひろがる!かたちもどらなくなる!ダンのゆびのかたちになっ……!ああぁっ!」

 一本だけだった指が二本になり、僕の指では届かない場所まで届いた。僕は小さな絶頂を繰り返し、快楽を貪り腰を揺らす。

「きもちいぃっ!またイッ……!ひあっ!?」

 唐突に指を抜かれ、身体が反転する。あっという間に、腰を高く突き上げた四つん這いになって……熱くて固い感触が尻に当たった。

(あ。これ、みえないけどわかる。ダンのおちんちんだ。ほしい)

 おちんちんが欲しい。僕は無意識のうちに尻を振って誘っていた。

「グルウゥッ!ルーク!ルーク!」

 ダンが覆い被さるようにして僕を抱きしめる。黒い毛と体温にいよいよだと期待した。ダンはガクガクと腰を振り、おちんちんの切先が僕の肛門を突いたりこすったりする。

(こすれて、きもちいい。けど、このままじゃはいらない)

「ウウゥーッ!グルルッ!グウゥッ!」

「んんっ……はぁ、はあ……。だ、ダン、おちついて。おちんちん、いれていいから、ね?」

 僕は身体をひねって手を伸ばし、ダンのおちんちんが入るよう誘導した。やがてダンの息と唸り声が落ち着いていく。

「ウゥッ……!わるい、こうふん、した。ゆっくり……いれる、から……つがわせてくれ」

 ペロペロと頬を舐めながら、ダンが耳をらしながら言う。何その仔犬みたいな不安そうな瞳!
 ああもう!可愛い!

「うふふ。いいっていってるのに。だん、いれて。はげしくていいから」

 ダンの腕の力が強まり、切先がにゅぷにゅぷと僕の中に入ってきた。

(ダンのが入ってきた……!)

 切先は細いから入りやすいけど、すぐに太さに圧迫されていく。僕の肉壁が、受け入れたことのない太さと長さに広がっていく。

「あっ……ふぁ……!んんっ!あうぅ……!」

 凄い。張型はりがたなんかとは比べ物にならない。ダンの指も凄かったけど、それよりも……。

「あひっ……!ひうぅ……!しゅご……いいぃっ!」

 すごい。熱くて固くてヌルヌルしてて長くて太くて大きくて……。

「ひいぃんっ!そこっ!」

 ゴリッと、僕の良いところを抉られ腰が跳ねる。

「あー!きもちいぃっ!いくっ!いくうぅっ!」

 まだ全部入ってないだろうに、もう後ろで深い絶頂を迎えていた。ゆるく勃ちつつあった僕のおちんちんから、だらだらと先走りがにじむ。
 ああ、こうして比べるとダンと僕は全然違う。自分のおちんちんと睾丸が小さめなのはしってたけど、貧相とは思っていなかった。なのにダンに抱かれている今はもう情けなく思えて……。僕だって男なのに。
 でもそんな卑屈な想いも、ダンのおちんちんから与えられる快楽に溶けていく。

「しゅご……!きもひぃ……!だんのおちんちんきもちいぃっ!きもちいいのおお!」

 僕は腰を揺らし、へっへっと荒く息を吐きながらあえいだ。
 身体が熱くて気持ちよくてたまらない。こんな気持ちいいおちんちんを知ってしまったら、知らなかったころに戻れなくなる。
 確信する。僕はもう、おちんちん触るだけじゃ絶頂出来ない。ダンの大きいおちんちんを入れてもらわないと、無理だ。

「ひああぁっ!きもちぃっ……!すごいぃっ!」

(だんのおちんちん、すき。きもちちいい。おかしくなる。これすき。なかで、ごりごりこすれていいの。きもちいい。しあわせ。だんも、きもちいいかな?)

「ルーク、おれも、おれもきもちいい。ルーク、すきだ。しあわせだ」

 まるで心が読めているかのように、ダンは僕の頬を舐めながら囁いてくれた。僕も舌を出して応える。







◆◆◆◆◆



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