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ファルロとラズワートの帰還(本編最終話)
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ラズワートは泣き疲れて眠ってしまった。ファルロはラズワートを抱きしめた。
(ラズワートがここまで気を許すのは私だけだろう)
庇護欲と独占欲が満たされ、あまりよろしくない笑みが浮かぶ。
(なんて純粋で、健気で、幼い人なのだろう)
ラズワートは勝ち取った幸福を甘受しながらも、後ろめたさゆえに自問自答し続けている。完璧な正しさを己に求める青さがある。ある意味で弱く、幼く、無垢だ。愛おしくてたまらない。
自分の手に落ちて本当によかったと噛み締め、もう離さないと決意する。
(番にはなった。首飾りも用意した。生涯放さない。穏やかに暮らす時も、戦場に行く時も、死ぬ時でさえ離すものか。その為なら私は何だってしよう)
今後も、ラズワートを結婚相手や遊び相手として狙う者たちや、稀有な戦闘能力を手に入れたい者たちを潰していかなければ。
ファルロが色々と企みを練っていると、腕の中から小さな声が聞こえた。
「ん……ファル……ロ……」
ラズワートが身体をすり寄せ、ファルロの名を呼んだ。途端に、全ての企みが消し飛んだ。側に居れる、名前を呼ばれる、幸福に過ごしているのを見守れる。
これ以上の幸せはないと満たされてしまう。
「ああもう、貴方には敵いません」
ファルロはしっかりと抱き直して、目を閉じた。
◆◆◆◆◆
アンジュール家とその協力者たちは、貴族階級の身分と元の領土を安堵された。
それ以外の貴族家のうち寝返った者たちは、審査された上で扱いを分けられた。
アンジュール家と同じ扱いを受ける家、それよりは扱いが落ちるが身分は安堵される家、平民階級に落とされ財産と領土を没収される家、戦前の罪ゆえに処刑され取り潰される家だ。
ちなみに最後まで寝返らなかった者たちは、処刑されるか国外追放となった。
こうして、多くの領土がゴルハバル帝国の皇族および貴族階級の管理下におかれた。
ただし王都だけは、人質交換の対象になっていたエクトール・ルイ・ルフランゼ王子の所領として与えられた。無論、まだ七歳と幼いのでお飾りでしかないが、それなりに成長できれば実権を握る事も難しくないだろう。
ゴルハバル帝国皇帝アリュシアンは、ルフランゼ王家を完全に根絶やしにしない事で慈悲を示した。また、功労者に対しても惜しみなく褒賞を与えたのだった。
策略をめぐらせルフランゼ王家打倒を祈念していたアンジュール家だったが、この温情に異を唱えることはなかった。最早、復讐の時は終わった。これからのアンジュール家、アンジュール領、辺境軍をいかに盛り立てていくかの方が大切なのだ。
◆◆◆◆◆
戦後処理が済む頃には、秋を迎えていた。
ファルロは混成軍を完全に解散させた。ダルリズ守護軍はダルリズ地方に、辺境軍はアンジュール領に、他の元ルフランゼ王国人もそれぞれの領土に戻った。
ファルロとラズワートは彼らを見送り、皇都に帰還した。ファルロとラズワートは、共に騎竜に乗り、通りを歩きながら言葉を交わす。
時刻は早朝、まだ空が白み始めた頃だ。晩秋の冷たい風が、ラズワートの少し伸びた紺色の髪を揺らした。
「もう秋も終わりだな」
ファルロは気づいた。今日は奇しくも、ラズワートがファルロの元に来た日と同じ日付けである。
「今となっては懐かしいですね」
「そうだな。あれからまだ一年とは思えないな」
穏やかに微笑み合い、報告のために皇城に向かう。すぐさま謁見の間に通された。
ファルロとラズワートは、共に跪いて口上を述べた。
皇帝アリュシアンは壇上に座った状態で報告を聞き、終わった後は階段を降りて二人を労った。
「卿らの功績は大きい」
アリュシアンは褒賞として、ルフランゼの旧王領ロレンヌを二人に与えると告げた。広大かつ豊かな領土だ。領主とその補佐として治めれば、莫大な富を得る。これまでの働きに報いる措置だ。将軍職を辞しても構わないと言い添えた。
「過分なお言葉痛み入ります。しかし……お断りします」
ファルロとラズワートは、あらかじめ話し合っていた通り断った。二人とも、領地運営よりも戦う方が好きだからだ。
皇帝アリュシアンは珍しく大笑した。
「卿らは本当に余の期待を外さんな。良かろう。思う存分戦うがいい」
ファルロとラズワートは内心で『期待はずれと思われていれば、どう処分されていたかわかったものではないな』と冷や汗をかいた。
この一年、アリュシアンはファルロとラズワートを観察して試していた。共にあることで、互いや周りに悪影響がないかどうかを。
(ようやく、本当の意味で共にあることを許されたのでしょう)
上機嫌になったアリュシアンは、功績相応の財貨を渡すことを約束し、今後の大規模遠征への参加を命じた。
当座の相手はグランド公国だが、それだけではない。広大で豊かなゴルハバル帝国は、様々な国と対立中だ。また、反乱の類も皆無ではない。ワイバーンをはじめとする魔獣狩りも必須だ。
「全く。どんなに減らそうとしても戦は起きる。戦は勝っても負けてもただではすまない。金も土地も人も損なわれるというのに。無駄で愚かだ。だが、避けられん」
アリュシアンの紅玉色の目が剣呑に輝いた。
「だから貴様らのような戦狂いが必要だ。これからも余とゴルハバルのために戦え」
「御意にてございます」
「御意」
「遠征の開始は来年の夏以降だ。それまでは休んでおけ。少なくとも年内は参内も必要ない。休養せよ」
ファルロとラズワートは謁見の間を辞した。
配下たちへの褒賞の分配手続きも済ませ、晴れやかな気持ちで皇城を出る。
時刻は昼すぎだ。
それぞれ騎竜に乗って大通りを歩く。あちこちから自分達を讃える声がかかった。適当に応えつつ、顔を見合わせる。
「さて、これからどうしましょうか?」
ラズワートは金混じりの青い目を細めた。
「そうだな。まずはお前の屋敷に行こう。クロシュに会いたいし、マフドの飯が食いたい」
「ラズワート、違います。『私たちの家』です」
ラズワートは顔をしかめた。
「馬鹿を言うな。あの屋敷はルイシャーン家の財産だろう。俺はお前の息子から財産を掠め取るような真似は絶対に……」
「いいえ。誰の財産かは関係ない。私と貴方が帰る場所は、私たちの家であり故郷です」
ラズワートの金混じりの青い目が見開かれ、じわじわと潤んでいった。
「……そうか、わかった。俺たちの家に帰ろう。ファルロ」
ファルロの金の目が喜びに輝き、細められた。
「ええ、帰りましょう。ラズワート」
二人は仲良く騎竜を歩かせながら、手に入れた幸福を噛み締めたのだった。
ファルロとラズワートは、ゴルハバル帝国最強の将軍と副将軍として歴史に名を残した。また二人の恋物語と仲の睦まじさは『理想の番』として多くの者たちの憧れとなったのだった。
おしまい
◆◆◆◆◆
ここまでお読みいただきありがとうございます。本編はこれでおしまいですが、登場人物紹介や番外編の更新があります。書き下ろし番外編も更新予定ですので、ぜひご一読くださいませ。
(ラズワートがここまで気を許すのは私だけだろう)
庇護欲と独占欲が満たされ、あまりよろしくない笑みが浮かぶ。
(なんて純粋で、健気で、幼い人なのだろう)
ラズワートは勝ち取った幸福を甘受しながらも、後ろめたさゆえに自問自答し続けている。完璧な正しさを己に求める青さがある。ある意味で弱く、幼く、無垢だ。愛おしくてたまらない。
自分の手に落ちて本当によかったと噛み締め、もう離さないと決意する。
(番にはなった。首飾りも用意した。生涯放さない。穏やかに暮らす時も、戦場に行く時も、死ぬ時でさえ離すものか。その為なら私は何だってしよう)
今後も、ラズワートを結婚相手や遊び相手として狙う者たちや、稀有な戦闘能力を手に入れたい者たちを潰していかなければ。
ファルロが色々と企みを練っていると、腕の中から小さな声が聞こえた。
「ん……ファル……ロ……」
ラズワートが身体をすり寄せ、ファルロの名を呼んだ。途端に、全ての企みが消し飛んだ。側に居れる、名前を呼ばれる、幸福に過ごしているのを見守れる。
これ以上の幸せはないと満たされてしまう。
「ああもう、貴方には敵いません」
ファルロはしっかりと抱き直して、目を閉じた。
◆◆◆◆◆
アンジュール家とその協力者たちは、貴族階級の身分と元の領土を安堵された。
それ以外の貴族家のうち寝返った者たちは、審査された上で扱いを分けられた。
アンジュール家と同じ扱いを受ける家、それよりは扱いが落ちるが身分は安堵される家、平民階級に落とされ財産と領土を没収される家、戦前の罪ゆえに処刑され取り潰される家だ。
ちなみに最後まで寝返らなかった者たちは、処刑されるか国外追放となった。
こうして、多くの領土がゴルハバル帝国の皇族および貴族階級の管理下におかれた。
ただし王都だけは、人質交換の対象になっていたエクトール・ルイ・ルフランゼ王子の所領として与えられた。無論、まだ七歳と幼いのでお飾りでしかないが、それなりに成長できれば実権を握る事も難しくないだろう。
ゴルハバル帝国皇帝アリュシアンは、ルフランゼ王家を完全に根絶やしにしない事で慈悲を示した。また、功労者に対しても惜しみなく褒賞を与えたのだった。
策略をめぐらせルフランゼ王家打倒を祈念していたアンジュール家だったが、この温情に異を唱えることはなかった。最早、復讐の時は終わった。これからのアンジュール家、アンジュール領、辺境軍をいかに盛り立てていくかの方が大切なのだ。
◆◆◆◆◆
戦後処理が済む頃には、秋を迎えていた。
ファルロは混成軍を完全に解散させた。ダルリズ守護軍はダルリズ地方に、辺境軍はアンジュール領に、他の元ルフランゼ王国人もそれぞれの領土に戻った。
ファルロとラズワートは彼らを見送り、皇都に帰還した。ファルロとラズワートは、共に騎竜に乗り、通りを歩きながら言葉を交わす。
時刻は早朝、まだ空が白み始めた頃だ。晩秋の冷たい風が、ラズワートの少し伸びた紺色の髪を揺らした。
「もう秋も終わりだな」
ファルロは気づいた。今日は奇しくも、ラズワートがファルロの元に来た日と同じ日付けである。
「今となっては懐かしいですね」
「そうだな。あれからまだ一年とは思えないな」
穏やかに微笑み合い、報告のために皇城に向かう。すぐさま謁見の間に通された。
ファルロとラズワートは、共に跪いて口上を述べた。
皇帝アリュシアンは壇上に座った状態で報告を聞き、終わった後は階段を降りて二人を労った。
「卿らの功績は大きい」
アリュシアンは褒賞として、ルフランゼの旧王領ロレンヌを二人に与えると告げた。広大かつ豊かな領土だ。領主とその補佐として治めれば、莫大な富を得る。これまでの働きに報いる措置だ。将軍職を辞しても構わないと言い添えた。
「過分なお言葉痛み入ります。しかし……お断りします」
ファルロとラズワートは、あらかじめ話し合っていた通り断った。二人とも、領地運営よりも戦う方が好きだからだ。
皇帝アリュシアンは珍しく大笑した。
「卿らは本当に余の期待を外さんな。良かろう。思う存分戦うがいい」
ファルロとラズワートは内心で『期待はずれと思われていれば、どう処分されていたかわかったものではないな』と冷や汗をかいた。
この一年、アリュシアンはファルロとラズワートを観察して試していた。共にあることで、互いや周りに悪影響がないかどうかを。
(ようやく、本当の意味で共にあることを許されたのでしょう)
上機嫌になったアリュシアンは、功績相応の財貨を渡すことを約束し、今後の大規模遠征への参加を命じた。
当座の相手はグランド公国だが、それだけではない。広大で豊かなゴルハバル帝国は、様々な国と対立中だ。また、反乱の類も皆無ではない。ワイバーンをはじめとする魔獣狩りも必須だ。
「全く。どんなに減らそうとしても戦は起きる。戦は勝っても負けてもただではすまない。金も土地も人も損なわれるというのに。無駄で愚かだ。だが、避けられん」
アリュシアンの紅玉色の目が剣呑に輝いた。
「だから貴様らのような戦狂いが必要だ。これからも余とゴルハバルのために戦え」
「御意にてございます」
「御意」
「遠征の開始は来年の夏以降だ。それまでは休んでおけ。少なくとも年内は参内も必要ない。休養せよ」
ファルロとラズワートは謁見の間を辞した。
配下たちへの褒賞の分配手続きも済ませ、晴れやかな気持ちで皇城を出る。
時刻は昼すぎだ。
それぞれ騎竜に乗って大通りを歩く。あちこちから自分達を讃える声がかかった。適当に応えつつ、顔を見合わせる。
「さて、これからどうしましょうか?」
ラズワートは金混じりの青い目を細めた。
「そうだな。まずはお前の屋敷に行こう。クロシュに会いたいし、マフドの飯が食いたい」
「ラズワート、違います。『私たちの家』です」
ラズワートは顔をしかめた。
「馬鹿を言うな。あの屋敷はルイシャーン家の財産だろう。俺はお前の息子から財産を掠め取るような真似は絶対に……」
「いいえ。誰の財産かは関係ない。私と貴方が帰る場所は、私たちの家であり故郷です」
ラズワートの金混じりの青い目が見開かれ、じわじわと潤んでいった。
「……そうか、わかった。俺たちの家に帰ろう。ファルロ」
ファルロの金の目が喜びに輝き、細められた。
「ええ、帰りましょう。ラズワート」
二人は仲良く騎竜を歩かせながら、手に入れた幸福を噛み締めたのだった。
ファルロとラズワートは、ゴルハバル帝国最強の将軍と副将軍として歴史に名を残した。また二人の恋物語と仲の睦まじさは『理想の番』として多くの者たちの憧れとなったのだった。
おしまい
◆◆◆◆◆
ここまでお読みいただきありがとうございます。本編はこれでおしまいですが、登場人物紹介や番外編の更新があります。書き下ろし番外編も更新予定ですので、ぜひご一読くださいませ。
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