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ファルロの蜜月【10】*
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ファルロの寝室は、ラズワートの寝室と同じぐらい広いが、窓や絨毯などの装飾はかなり違う。また、最上階にあるので、星模様の飾り窓から月明かりがこぼれている。
その月明かりが、幾何学模様の壁、草花模様の絨毯、そして天蓋付きの寝台を照らしていた。ラズワートが上着を脱ぎながら笑う。
「俺たち二人が暴れても大丈夫そうなデカさだな」
ファルロも上着を脱ぎ、ラズワートの物と共に投げ捨てた。
「ええ。ラズワート……本当にいいんですね?」
今夜、ファルロはラズワートを思うままに抱くと伝えた。出来るだけ気をつけるが、怪我をさせる恐れがある事も含めてだ。ラズワートは金混じりの青い目を細めた。
次の瞬間、ファルロは寝台に押し倒されていた。完全に見えなかったし対応出来なかった。ラズワートの全身が薄らと青く光っている。魔法で加速したのだ。
「俺を舐めているのか?お前なんぞ恐ろしくない。さっさと……んっこらっ!」
夜衣の中に手を入れて尻を揉んだ。ラズワートは頬を赤らめて身を捩った。尻穴を指の腹で擦ると、香油か軟骨の湿った感触、指を受け入れようと蠢く尻穴の感触が伝わった。
「貴方の強さを過小評価したことなどありませんよ。そうではなく……このお尻に何回種付けするか、自分でもわからなくて怖いんです」
「っ!こらっ!いきな……!あぅっ!」
指を一気に三本入れる。多少の抵抗はあったが、肉壁は柔らかく受け入れて締め付けた。
「気持ちいいでしょう?こんなにも、私の指を締め付けて離さないのですから」
肉壁を掻き分けるように指を動かし、あの場所を強く押した。
「あっ!くぅっ……!んあああっ!」
股間をファルロの腹に擦り付けるようにして、ラズワートは身悶えた。合わせ目と帯が崩れすでに兆している逸物がまろび出る。
ラズワートは尻穴をいじられるのに弱く、すぐに快楽に蕩けた顔になる。先ほど、あれだけの俊敏さと力の強さを見せつけた相手とは思えないほどだ。
ファルロはラズワートの尻を両手で持ち上げて股間に顔を寄せ、逸物に舌を這わせた。人間より長い舌でねっとり舐めれば、鈴口から先走りがあふれた。
「ひぎっ!いっ!もうっ……!いくっ!」
いつもより早い乱れ様に、ファルロの逸物も張り詰める。ファルロは指をバラバラに動かして肉壁を愛撫しながら聞いた。
「どちらでイキたいですか?もうどちらも準備済みですよね」
「しりっ!しりのあながいい!おまえのっ!ほしいから!」
「よく言えました。四つん這いになって、私に身を任せて下さい」
ラズワートは荒い息を吐きながら従った。引っかかっていただけだった夜衣を脱ぎ去り、四つん這いになって尻をさらした。
「絶景ですね」
ファルロは思わず生唾を飲んだ。かつて慎ましやかだった場所は、これまでのファルロの指と舌の愛撫によって、すっかり変わっていた。かつてはキュッと締まっていた尻穴は、薄らと縦に割れて縁の肉が盛り上がっている。はくはくと強請るように開閉しているのが、たまらなく淫らだ。
「ファルロ……はやく……」
甘い強請りの声。いよいよここに己の逸物を挿れると思うと、比喩でなく眩暈がした。
「たのむ……ファルロ……はやく……いれてくれ……」
ラズワートの声が甘く切ない。ファルロは夜衣を脱ぎ、寝台に忍ばせておいた香油瓶を手に取った。自らの逸物にしっかりと塗りつけ、ラズワートの腰を掴む。
ちゅぽっと音を立てて、尻穴は亀頭の先端に食い付いた。
「あ……あたって、る?」
「ええ……いいんですね?ラズワート。私は、貴方の腹が膨らむまで種付けしますよ。もう止まりませんよ?」
その月明かりが、幾何学模様の壁、草花模様の絨毯、そして天蓋付きの寝台を照らしていた。ラズワートが上着を脱ぎながら笑う。
「俺たち二人が暴れても大丈夫そうなデカさだな」
ファルロも上着を脱ぎ、ラズワートの物と共に投げ捨てた。
「ええ。ラズワート……本当にいいんですね?」
今夜、ファルロはラズワートを思うままに抱くと伝えた。出来るだけ気をつけるが、怪我をさせる恐れがある事も含めてだ。ラズワートは金混じりの青い目を細めた。
次の瞬間、ファルロは寝台に押し倒されていた。完全に見えなかったし対応出来なかった。ラズワートの全身が薄らと青く光っている。魔法で加速したのだ。
「俺を舐めているのか?お前なんぞ恐ろしくない。さっさと……んっこらっ!」
夜衣の中に手を入れて尻を揉んだ。ラズワートは頬を赤らめて身を捩った。尻穴を指の腹で擦ると、香油か軟骨の湿った感触、指を受け入れようと蠢く尻穴の感触が伝わった。
「貴方の強さを過小評価したことなどありませんよ。そうではなく……このお尻に何回種付けするか、自分でもわからなくて怖いんです」
「っ!こらっ!いきな……!あぅっ!」
指を一気に三本入れる。多少の抵抗はあったが、肉壁は柔らかく受け入れて締め付けた。
「気持ちいいでしょう?こんなにも、私の指を締め付けて離さないのですから」
肉壁を掻き分けるように指を動かし、あの場所を強く押した。
「あっ!くぅっ……!んあああっ!」
股間をファルロの腹に擦り付けるようにして、ラズワートは身悶えた。合わせ目と帯が崩れすでに兆している逸物がまろび出る。
ラズワートは尻穴をいじられるのに弱く、すぐに快楽に蕩けた顔になる。先ほど、あれだけの俊敏さと力の強さを見せつけた相手とは思えないほどだ。
ファルロはラズワートの尻を両手で持ち上げて股間に顔を寄せ、逸物に舌を這わせた。人間より長い舌でねっとり舐めれば、鈴口から先走りがあふれた。
「ひぎっ!いっ!もうっ……!いくっ!」
いつもより早い乱れ様に、ファルロの逸物も張り詰める。ファルロは指をバラバラに動かして肉壁を愛撫しながら聞いた。
「どちらでイキたいですか?もうどちらも準備済みですよね」
「しりっ!しりのあながいい!おまえのっ!ほしいから!」
「よく言えました。四つん這いになって、私に身を任せて下さい」
ラズワートは荒い息を吐きながら従った。引っかかっていただけだった夜衣を脱ぎ去り、四つん這いになって尻をさらした。
「絶景ですね」
ファルロは思わず生唾を飲んだ。かつて慎ましやかだった場所は、これまでのファルロの指と舌の愛撫によって、すっかり変わっていた。かつてはキュッと締まっていた尻穴は、薄らと縦に割れて縁の肉が盛り上がっている。はくはくと強請るように開閉しているのが、たまらなく淫らだ。
「ファルロ……はやく……」
甘い強請りの声。いよいよここに己の逸物を挿れると思うと、比喩でなく眩暈がした。
「たのむ……ファルロ……はやく……いれてくれ……」
ラズワートの声が甘く切ない。ファルロは夜衣を脱ぎ、寝台に忍ばせておいた香油瓶を手に取った。自らの逸物にしっかりと塗りつけ、ラズワートの腰を掴む。
ちゅぽっと音を立てて、尻穴は亀頭の先端に食い付いた。
「あ……あたって、る?」
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