26 / 65
ファルロの蜜月【3】*
しおりを挟む
ラズワートは、銀色の下生えから撫でるようにファルロの逸物を触った。恐る恐るといった様子だが、次第に大胆になる。両手を使い、形を確かめるように撫でたり握ったりする。
拙くぎこちない動きだが、夢に見たラズワートの手で触れられたのだ。ファルロの逸物は素直に張り詰めて反ってゆき、鈴口は先走りをこぼした。
ラズワートは身をかがめ、先走りを舐めた。
「ラズワート?……っ!くっ……!」
「う……生臭くて苦い……お前、よく飲めたな」
「無理しないで下さいよ……」
ラズワートは味に顔をしかめながらも、ぺろぺろと鈴口や亀頭を舐め、逸物を育てていく。気持ちいいし愛しいが、技巧が足りない。このままでは、いつまでも射精できなさそうだ。技術を仕込みたいところだが、夜は今宵ばかりではない。
「……もう充分です。またして下さい。次は私が……」
「嫌だ。やめない」
ラズワートがキッと睨む。自分の逸物を大事そうに握って舐めまわしながら。ファルロの下腹に血が集まる。
「ははっ。ビクビクして可愛いな。もっと可愛がってやろう」
「……余裕がありますね。ですが、私も貴方を可愛がりたい」
ファルロは身体をずらした。互いに横たわり、互いの股間に顔を埋める態勢だ。
「ファルロ、おい?これ……」
「続けてください」
ラズワートは戸惑いつつも、素直に舌での愛撫を続けた。ファルロはラズワートの脚に挟まるようにして、股間をじっくり眺める。既に半勃ちの逸物は揺れて先走りを垂らし、精液を溜め込んだ睾丸もふっくらとしている。尻を軽く揉む。引き締まって弾力がある尻に力が入り、準備したという尻穴は期待しているかのようにヒクついていた。まずは、べろりと竿の根元を舐めてやった。
「ファル……!ひゃっ……あぁっ!」
ラズワートは甘い声をあげ、ファルロの逸物から口が離れた。ファルロは睾丸を口に含んだり、会陰を舌で舐め回す。そうしながら、手で尻や腿を揉んでさすり、尻穴を擦ったり指の腹で押した。ゆるめたと言っていたし、既に香油が塗り込まれているが、ほんの少ししか開かない。
「ひぃっ?な、なにやっ……まっ……!ファル……!」
舌を中に入れる。締め付けられるが、竿を扱きながら優しく舐めると、少しずつ緩んでいった。ゆっくり舌を奥へと差し込み、肉壁を舐めまわす。もうすっかりファルロを愛撫する余裕の無くなったラズワートは、異物感に耐えていた。しかし、ある場所を舌が舐めた瞬間、反応が変わった。
「んぉっ!おぉ!ああっ!……そこっ!くっ……!うぅっ!」
ここが、善い所なのだろう。ファルロは舌を抜き、身体を動かして膝立ちの姿勢になる。
「んぁ……な、にを……?」
そして余韻に浸るラズワートを四つん這いにさせ、枕元の香油を手繰り寄せた。手のひらに垂らし、指に摺り込む。指に馴染んで温まってから、ゆっくりとラズワートの尻穴に指を入れていった。最初よりはゆるんだ肉壁を優しく進み、捏ねて、あの場所を強く擦る。
「あっ!?な、か……んんっ……くぅっ……うっ……!ひぁっ!んああっ!あああぁ!」
ラズワートの腰が跳ねる。ぷるんと揺れる逸物も張り詰めていた。ファルロは両方同時に愛撫し、ラズワートを二度目の絶頂に誘った。
「んあああっ!でるっ!またいっ……!イくっ!……あああぁっ!」
ファルロは、一度目とあまり濃さの変わらない精液を手のひらで受け止めた。荒い息を吐くラズワートに見えるよう、手をかざす。
「いっぱい感じて出しましたね。お尻もちゃんと気持ちよかったですか?」
濡れてない方の手で背中を撫でる。ラズワートは羞恥を浮かべつつも頷いた。
「ちゃんと教えてくれてありがとうございます。ラズワートは良い子だ」
「ん……」
褒めてやりながら追加の香油を手で温め、ラズワートの会陰から太もも、そしてファルロの逸物に塗りつける。精液と香油と汗でドロドロの下半身は卑猥極まりない見た目だ。興奮で、ファルロの逸物がさらに張り詰める。痛いくらいだ。
「脚を少し交差するように……そうです。上手ですよ」
ファルロはラズワートの背中を抱きしめ、腰を使って太ももの間に逸物を差し込む。下生えの感触、太もものの心地よい圧迫感に先走りが溢れる。
「ひっ!な、なにを?」
「まだ貴方のお尻は準備できていないので、こちらで……ああっ!貴方とこうできるなんて!」
ラズワートの逸物に手を添え、会陰や睾丸ごと擦れるように抽送する。途端にラズワートの反応が良くなった。
「あっ!あっ!ファルロ!へん、へんになる!」
「なって下さい!貴方に!恋をっ……!はぁっ……して、狂った!……くっ!わたしのっ……!ようにっ!……っ!」
「うあああっ!ひぃっ!……!あつっ!」
ビシャビシャとファルロの逸物が射精した。あまりに大量で勢いのいい精液がラズワートの腹から胸まで飛ぶ。ファルロは出しながらも腰を止めなかった。ざわざわと全身に毛が生え、爪が伸び、牙が伸びる。半獣体になっていく。
───ガチッ!───
うなじに噛みつこうとして、隷属の首輪に阻まれた。途端に正気に戻り、人間体になった。
「っ!……ふう……我を忘れ……かけました……すみません……乱暴な真似をして」
荒い息を吐きながらラズワートに語りかけ、腰を引こうとした。
(今夜はここまでにした方がいいですね。ああ、最高の夜で……)
だが、ラズワートは潤んだ流し目を送り、太ももを閉じる力を強めた。
そして、ファルロの精液を指ですくって舐めながら口の端を上げた。
「……もっと……お前も……足りない……だろう?」
あまりに煽情的な姿に、ファルロはガツンと頭を殴られたような衝撃に襲われた。
欲望は容易く理性を捻じ伏せる。
「……素直な良い子にはご褒美が必要ですね」
夜が明け朝になっても、二人はひたすら淫らに絡み合ったのだった。
拙くぎこちない動きだが、夢に見たラズワートの手で触れられたのだ。ファルロの逸物は素直に張り詰めて反ってゆき、鈴口は先走りをこぼした。
ラズワートは身をかがめ、先走りを舐めた。
「ラズワート?……っ!くっ……!」
「う……生臭くて苦い……お前、よく飲めたな」
「無理しないで下さいよ……」
ラズワートは味に顔をしかめながらも、ぺろぺろと鈴口や亀頭を舐め、逸物を育てていく。気持ちいいし愛しいが、技巧が足りない。このままでは、いつまでも射精できなさそうだ。技術を仕込みたいところだが、夜は今宵ばかりではない。
「……もう充分です。またして下さい。次は私が……」
「嫌だ。やめない」
ラズワートがキッと睨む。自分の逸物を大事そうに握って舐めまわしながら。ファルロの下腹に血が集まる。
「ははっ。ビクビクして可愛いな。もっと可愛がってやろう」
「……余裕がありますね。ですが、私も貴方を可愛がりたい」
ファルロは身体をずらした。互いに横たわり、互いの股間に顔を埋める態勢だ。
「ファルロ、おい?これ……」
「続けてください」
ラズワートは戸惑いつつも、素直に舌での愛撫を続けた。ファルロはラズワートの脚に挟まるようにして、股間をじっくり眺める。既に半勃ちの逸物は揺れて先走りを垂らし、精液を溜め込んだ睾丸もふっくらとしている。尻を軽く揉む。引き締まって弾力がある尻に力が入り、準備したという尻穴は期待しているかのようにヒクついていた。まずは、べろりと竿の根元を舐めてやった。
「ファル……!ひゃっ……あぁっ!」
ラズワートは甘い声をあげ、ファルロの逸物から口が離れた。ファルロは睾丸を口に含んだり、会陰を舌で舐め回す。そうしながら、手で尻や腿を揉んでさすり、尻穴を擦ったり指の腹で押した。ゆるめたと言っていたし、既に香油が塗り込まれているが、ほんの少ししか開かない。
「ひぃっ?な、なにやっ……まっ……!ファル……!」
舌を中に入れる。締め付けられるが、竿を扱きながら優しく舐めると、少しずつ緩んでいった。ゆっくり舌を奥へと差し込み、肉壁を舐めまわす。もうすっかりファルロを愛撫する余裕の無くなったラズワートは、異物感に耐えていた。しかし、ある場所を舌が舐めた瞬間、反応が変わった。
「んぉっ!おぉ!ああっ!……そこっ!くっ……!うぅっ!」
ここが、善い所なのだろう。ファルロは舌を抜き、身体を動かして膝立ちの姿勢になる。
「んぁ……な、にを……?」
そして余韻に浸るラズワートを四つん這いにさせ、枕元の香油を手繰り寄せた。手のひらに垂らし、指に摺り込む。指に馴染んで温まってから、ゆっくりとラズワートの尻穴に指を入れていった。最初よりはゆるんだ肉壁を優しく進み、捏ねて、あの場所を強く擦る。
「あっ!?な、か……んんっ……くぅっ……うっ……!ひぁっ!んああっ!あああぁ!」
ラズワートの腰が跳ねる。ぷるんと揺れる逸物も張り詰めていた。ファルロは両方同時に愛撫し、ラズワートを二度目の絶頂に誘った。
「んあああっ!でるっ!またいっ……!イくっ!……あああぁっ!」
ファルロは、一度目とあまり濃さの変わらない精液を手のひらで受け止めた。荒い息を吐くラズワートに見えるよう、手をかざす。
「いっぱい感じて出しましたね。お尻もちゃんと気持ちよかったですか?」
濡れてない方の手で背中を撫でる。ラズワートは羞恥を浮かべつつも頷いた。
「ちゃんと教えてくれてありがとうございます。ラズワートは良い子だ」
「ん……」
褒めてやりながら追加の香油を手で温め、ラズワートの会陰から太もも、そしてファルロの逸物に塗りつける。精液と香油と汗でドロドロの下半身は卑猥極まりない見た目だ。興奮で、ファルロの逸物がさらに張り詰める。痛いくらいだ。
「脚を少し交差するように……そうです。上手ですよ」
ファルロはラズワートの背中を抱きしめ、腰を使って太ももの間に逸物を差し込む。下生えの感触、太もものの心地よい圧迫感に先走りが溢れる。
「ひっ!な、なにを?」
「まだ貴方のお尻は準備できていないので、こちらで……ああっ!貴方とこうできるなんて!」
ラズワートの逸物に手を添え、会陰や睾丸ごと擦れるように抽送する。途端にラズワートの反応が良くなった。
「あっ!あっ!ファルロ!へん、へんになる!」
「なって下さい!貴方に!恋をっ……!はぁっ……して、狂った!……くっ!わたしのっ……!ようにっ!……っ!」
「うあああっ!ひぃっ!……!あつっ!」
ビシャビシャとファルロの逸物が射精した。あまりに大量で勢いのいい精液がラズワートの腹から胸まで飛ぶ。ファルロは出しながらも腰を止めなかった。ざわざわと全身に毛が生え、爪が伸び、牙が伸びる。半獣体になっていく。
───ガチッ!───
うなじに噛みつこうとして、隷属の首輪に阻まれた。途端に正気に戻り、人間体になった。
「っ!……ふう……我を忘れ……かけました……すみません……乱暴な真似をして」
荒い息を吐きながらラズワートに語りかけ、腰を引こうとした。
(今夜はここまでにした方がいいですね。ああ、最高の夜で……)
だが、ラズワートは潤んだ流し目を送り、太ももを閉じる力を強めた。
そして、ファルロの精液を指ですくって舐めながら口の端を上げた。
「……もっと……お前も……足りない……だろう?」
あまりに煽情的な姿に、ファルロはガツンと頭を殴られたような衝撃に襲われた。
欲望は容易く理性を捻じ伏せる。
「……素直な良い子にはご褒美が必要ですね」
夜が明け朝になっても、二人はひたすら淫らに絡み合ったのだった。
22
お気に入りに追加
183
あなたにおすすめの小説

完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

僕だけの番
五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。
その中の獣人族にだけ存在する番。
でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。
僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。
それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。
出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。
そのうえ、彼には恋人もいて……。
後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。

みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで
キザキ ケイ
BL
親を亡くしたアルビノの小さなトラは、異世界へ渡った────……
気がつくと知らない場所にいた真っ白な子トラのタビトは、子ライオンのレグルスと出会い、彼が「獣人」であることを知る。
獣人はケモノとヒト両方の姿を持っていて、でも獣人は恐ろしい人間とは違うらしい。
故郷に帰りたいけれど、方法が分からず途方に暮れるタビトは、レグルスとふれあい、傷ついた心を癒やされながら共に成長していく。
しかし、珍しい見た目のタビトを狙うものが現れて────?

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる