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五章 追憶と誓いの紫
追憶と誓いの紫 三話
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翌朝、ジェドたちとアンティリリアは屋敷を出た。用意されていた馬車に乗ってルディア王国に向かう。
馬車は華美なものではない。旅の商人が使うような、簡素で頑丈な荷馬車だ。
御者はグインで、ジェドとアンティリリアは後部の荷台に座っている。屋根と左右は壁、前と背後は今は開放されているが、観音開きの扉になっている。
『いざとなったら密封できるようになってるんだ。霊や魔物が入って来ないようにね』
『そうなんですね。初めて知りました』
この世界での常識だが、アンティリリアは知らなかった。というか、つい最近まで馬車や馬の存在すら知らなかったらしい。
『ジェドさん!あれは何ですか?キラキラ光っていて綺麗です!花畑でしょうか?」
『え?ああ、あれは川だよ。水が流れているんだ』
『あれが川……屋敷で教わりましたが、見たのは初めてです。では、あの木で出来た建物は……橋?でしょうか?』
『そうだよ。その奥に見えるのは粉挽き小屋だ。……流石は魔法大国のルディア。どっちも魔道具仕掛けだ』
『あれが橋で、あれが粉挽き小屋……。私、本当に何も知らないんですね』
呟く横顔にドキリとする。
アンティリリアは、ジェドより二歳下の十二歳。綺麗で、聞き上手で、少し寂しそうな女の子だった。
守ってあげたい、ずっと話していたい。
(けれど、気に食わない【劇団仕事】相手だ)
ジェドは複雑な想いでいたが、アンティリリアを無視したり冷たくする事は出来なかった。
だって、ジェドと話すと嬉しそうに笑うのだ。
『私はずっとあの家……。ひいお婆様のお屋敷に来る前の家では、外に出ることも外の話を聞くことも禁じられていました。ですから、外に出れたことも、外のことを教えてもらえるのも嬉しいんです。ジェドさん、これからも私に外のことを教えていただけますか?』
『う……うん。別に、教えるくらい良いよ』
『ありがとうございます。ジェドさん』
笑顔が眩しい。ジェドはなんだか落ち着かなくて目をそらした。落ち着かないけど、嫌な気持ちではない。
こんな気持ちは初めてだった。
◆◆◆◆◆
その夜は馬車の中で一晩を明かすことになった。ティリアが眠った後、グインに言われて馬車から出る。
『なんだよ親父。夜は外に出たら駄目じゃないのか?』
『すぐ済ませる。お前には、あの子の事を教えておいた方がいいと思ってな』
『アンティリリアの?』
『アンティリリア・フロスハートスは染魔の一族……しかも一族当主の娘だ』
そしてジェドは、アンティリリアの境遇とこれまでの人生を聞かされた。
【花染め】以外の魔法を使えないからと虐げられ、いずれ孕み袋として消費されるしかなかった事を。
『なんだよそれ!父親のすることか!』
『そうだ。だから俺たち【香雪蘭劇団】の出番だ』
アンティリリアはフリジア王国に逃れ、彼女の親戚の元で暮らす。親戚たちも、様々な理由で国を逃れ新しい身分を得た染魔の一族だ。
『染魔の一族がここまで傲慢になったのは、アンティリリアの祖父の代からだ。一族内の反発した者や虐げられた者は国外……主にフリジア王国に亡命した』
フリジア王国王家は、彼らを庇護して新しい身分を与えているという。
『【劇団仕事】は汚れ仕事だけじゃない。それに汚れ仕事も、国益や人助けにつながる物ばかりだ。王家は私欲で動かない。だからジェド、お前も……』
『それとこれとは別だ。そもそも、立派な仕事ならコソコソしないで堂々としろよ。隠してるってことは、後ろめたいことがあるんだろ』
ジェドは別に王家に思うところがある訳ではないが、盲信もしていない。命運を委ね、生涯を捧げる気にはなれないと突っぱねた。
グインは苦笑いした。
『……そうだな。こうやって隠れて仕事している時点で、俺もお前の言う通り王家の汚い犬だろう。だが、誰かがやらなければならない役回りだ。
なあ、ジェド』
グインは鋭い眼差しになった。
『ジェド、今回の【劇団仕事】を邪魔する気だろう?だが、その場合はあの子がどうなるかよく考えてからにしろよ』
『親父、気づいて……チッ!うるせえよ!……まあ、今回はアンティリリアに免じて邪魔しないでやる』
ジェドの答えにグインは満足気に笑った。
◆◆◆◆◆
翌朝。朝食をとりながらアンティリリアの偽名を考える事になった。
『アンティリリアは俺たちの親戚ということになるからな。何か希望はあるか?』
『希望ですか……特にございません。どうせ適当につけられた名ですから』
新緑色の目が暗くかげった。ジェドは傷ましさに胸が潰れそうだ。
(けど『そんなことは無い。可愛い響きの良い名前だよ』なんて、軽々しくは言えない)
息子の苦悩に反し、グインはあっさりと口にした。
『俺は良い名前だと思う。アンティリリア、己の名前の意味を知っているか?』
『名前の意味……ですか?』
アンティリリアは新緑色の目を丸くし、グインを見つめた。グインは表情を和らげた。
『アンティリリアは古代ルディア語で【花の精霊】あるいは【花の精霊の花冠】のことだ。花の精霊は花の恵みと言祝ぎを与える存在で、かつては信仰対象だった。
……アンティリリア。俺は、誰が君を名付けたかも、その名前にどんな意図があったかも知らない。けれど、良い名前だと思うよ』
『そんな意味が……』
新緑色の目が驚きに輝く。ジェドは感心した。
(素敵だ。アンティリリアにぴったりの名前だ)
グインは困ったように眉を下がる。
『だから俺としては、アンティリリアという名前を変えたくは無いんだ。けれど平民には相応しくない名前だし、しばらくは素性を隠さないといけないから、変えなければいけない。……ジェド、お前はどんな名がいいと思う』
『え?そうだな……』
急に話を振られて動揺しつつ、ジェドは考えた。せっかくの良い名前を活かせないかと。
『アンティリリア……ティリアでどうかな?
せっかくの良い名前を消したくは無いし、アンティリリアに似合う可愛い響きを残したいし……』
ぽっと、アンティリリアの頬が染まる。ジェドは固まった。
(まるで口説いてるみたいじゃないか!)
『ふーん。なるほどなあ』
グインは二人の顔を見比べ、ニヤリと笑った。
『な、なんだよクソおや……』
『あの、私、ティリアがいいです。素敵だと、思います……』
『あ、そ、そう?き、君が、気に入ってくれたならよかった』
『よかったなあ!ジェド!いやあ、まだまだガキだと思ってたけどやるなあ!』
『うるせえよクソ親父!』
グインはジェドを散々からかったが、ふと真顔になって囁いた。
『【劇団員】になれば、ティリアとの繋がりを切らなくて済む』
『あ?何言って……!」
『そういう決まりだ。【劇団員】になるなら旅が終わっても会えるし、側で守ってやれる。
ならないなら、この旅で終わりだ。二度と会えない』
『っ!』
グインはさらに声をひそめ、低く囁く。
『自由とティリアのどちらを選ぶか。そしてお前がどう生きていくか。よく考えて決めろ』
馬車は華美なものではない。旅の商人が使うような、簡素で頑丈な荷馬車だ。
御者はグインで、ジェドとアンティリリアは後部の荷台に座っている。屋根と左右は壁、前と背後は今は開放されているが、観音開きの扉になっている。
『いざとなったら密封できるようになってるんだ。霊や魔物が入って来ないようにね』
『そうなんですね。初めて知りました』
この世界での常識だが、アンティリリアは知らなかった。というか、つい最近まで馬車や馬の存在すら知らなかったらしい。
『ジェドさん!あれは何ですか?キラキラ光っていて綺麗です!花畑でしょうか?」
『え?ああ、あれは川だよ。水が流れているんだ』
『あれが川……屋敷で教わりましたが、見たのは初めてです。では、あの木で出来た建物は……橋?でしょうか?』
『そうだよ。その奥に見えるのは粉挽き小屋だ。……流石は魔法大国のルディア。どっちも魔道具仕掛けだ』
『あれが橋で、あれが粉挽き小屋……。私、本当に何も知らないんですね』
呟く横顔にドキリとする。
アンティリリアは、ジェドより二歳下の十二歳。綺麗で、聞き上手で、少し寂しそうな女の子だった。
守ってあげたい、ずっと話していたい。
(けれど、気に食わない【劇団仕事】相手だ)
ジェドは複雑な想いでいたが、アンティリリアを無視したり冷たくする事は出来なかった。
だって、ジェドと話すと嬉しそうに笑うのだ。
『私はずっとあの家……。ひいお婆様のお屋敷に来る前の家では、外に出ることも外の話を聞くことも禁じられていました。ですから、外に出れたことも、外のことを教えてもらえるのも嬉しいんです。ジェドさん、これからも私に外のことを教えていただけますか?』
『う……うん。別に、教えるくらい良いよ』
『ありがとうございます。ジェドさん』
笑顔が眩しい。ジェドはなんだか落ち着かなくて目をそらした。落ち着かないけど、嫌な気持ちではない。
こんな気持ちは初めてだった。
◆◆◆◆◆
その夜は馬車の中で一晩を明かすことになった。ティリアが眠った後、グインに言われて馬車から出る。
『なんだよ親父。夜は外に出たら駄目じゃないのか?』
『すぐ済ませる。お前には、あの子の事を教えておいた方がいいと思ってな』
『アンティリリアの?』
『アンティリリア・フロスハートスは染魔の一族……しかも一族当主の娘だ』
そしてジェドは、アンティリリアの境遇とこれまでの人生を聞かされた。
【花染め】以外の魔法を使えないからと虐げられ、いずれ孕み袋として消費されるしかなかった事を。
『なんだよそれ!父親のすることか!』
『そうだ。だから俺たち【香雪蘭劇団】の出番だ』
アンティリリアはフリジア王国に逃れ、彼女の親戚の元で暮らす。親戚たちも、様々な理由で国を逃れ新しい身分を得た染魔の一族だ。
『染魔の一族がここまで傲慢になったのは、アンティリリアの祖父の代からだ。一族内の反発した者や虐げられた者は国外……主にフリジア王国に亡命した』
フリジア王国王家は、彼らを庇護して新しい身分を与えているという。
『【劇団仕事】は汚れ仕事だけじゃない。それに汚れ仕事も、国益や人助けにつながる物ばかりだ。王家は私欲で動かない。だからジェド、お前も……』
『それとこれとは別だ。そもそも、立派な仕事ならコソコソしないで堂々としろよ。隠してるってことは、後ろめたいことがあるんだろ』
ジェドは別に王家に思うところがある訳ではないが、盲信もしていない。命運を委ね、生涯を捧げる気にはなれないと突っぱねた。
グインは苦笑いした。
『……そうだな。こうやって隠れて仕事している時点で、俺もお前の言う通り王家の汚い犬だろう。だが、誰かがやらなければならない役回りだ。
なあ、ジェド』
グインは鋭い眼差しになった。
『ジェド、今回の【劇団仕事】を邪魔する気だろう?だが、その場合はあの子がどうなるかよく考えてからにしろよ』
『親父、気づいて……チッ!うるせえよ!……まあ、今回はアンティリリアに免じて邪魔しないでやる』
ジェドの答えにグインは満足気に笑った。
◆◆◆◆◆
翌朝。朝食をとりながらアンティリリアの偽名を考える事になった。
『アンティリリアは俺たちの親戚ということになるからな。何か希望はあるか?』
『希望ですか……特にございません。どうせ適当につけられた名ですから』
新緑色の目が暗くかげった。ジェドは傷ましさに胸が潰れそうだ。
(けど『そんなことは無い。可愛い響きの良い名前だよ』なんて、軽々しくは言えない)
息子の苦悩に反し、グインはあっさりと口にした。
『俺は良い名前だと思う。アンティリリア、己の名前の意味を知っているか?』
『名前の意味……ですか?』
アンティリリアは新緑色の目を丸くし、グインを見つめた。グインは表情を和らげた。
『アンティリリアは古代ルディア語で【花の精霊】あるいは【花の精霊の花冠】のことだ。花の精霊は花の恵みと言祝ぎを与える存在で、かつては信仰対象だった。
……アンティリリア。俺は、誰が君を名付けたかも、その名前にどんな意図があったかも知らない。けれど、良い名前だと思うよ』
『そんな意味が……』
新緑色の目が驚きに輝く。ジェドは感心した。
(素敵だ。アンティリリアにぴったりの名前だ)
グインは困ったように眉を下がる。
『だから俺としては、アンティリリアという名前を変えたくは無いんだ。けれど平民には相応しくない名前だし、しばらくは素性を隠さないといけないから、変えなければいけない。……ジェド、お前はどんな名がいいと思う』
『え?そうだな……』
急に話を振られて動揺しつつ、ジェドは考えた。せっかくの良い名前を活かせないかと。
『アンティリリア……ティリアでどうかな?
せっかくの良い名前を消したくは無いし、アンティリリアに似合う可愛い響きを残したいし……』
ぽっと、アンティリリアの頬が染まる。ジェドは固まった。
(まるで口説いてるみたいじゃないか!)
『ふーん。なるほどなあ』
グインは二人の顔を見比べ、ニヤリと笑った。
『な、なんだよクソおや……』
『あの、私、ティリアがいいです。素敵だと、思います……』
『あ、そ、そう?き、君が、気に入ってくれたならよかった』
『よかったなあ!ジェド!いやあ、まだまだガキだと思ってたけどやるなあ!』
『うるせえよクソ親父!』
グインはジェドを散々からかったが、ふと真顔になって囁いた。
『【劇団員】になれば、ティリアとの繋がりを切らなくて済む』
『あ?何言って……!」
『そういう決まりだ。【劇団員】になるなら旅が終わっても会えるし、側で守ってやれる。
ならないなら、この旅で終わりだ。二度と会えない』
『っ!』
グインはさらに声をひそめ、低く囁く。
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