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はじまりの章
はじまりの章
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これは、少し昔の記憶。
祖国ルディア王国から、フリジア王国王都に来てから半年後のことだった。
『ティリア。君は、これから何がしたい?』
ジェドの言葉に、ティリアと呼ばれた十二歳の少女は首を傾げた。茶色く染めた髪がさらりと流れ、同じ色に染めた目が瞬く。
今、二人が居るのは王都の広場だ。階段に座って、詩人や大道芸人を眺めながらクレープを食べていた。
楽しくおしゃべりしていたが、ジェドが急に真面目な顔になって、先ほどの質問をしたのだ。
ティリアは、その真剣な眼差しを美しいと思った。
ジェドは、夕焼け色の髪と琥珀色の目をした男の子だ。ティリアの唯一の友達で、冒険者だ。
そして、ティリアの命の恩人でもある。
『これから……私』
ティリアはしばらく真剣に考えてから返答した。とびっきりの笑顔で。
『他のお菓子も食べたいな。こんなに美味しいものはじめて食べた。まだお金あるから、次は私がジェドくんに奢るね!』
ティリアは浮かれていた。ただ遊ぶために過ごすなんて生まれて初めてで、楽しくて興奮していた。
ティリアは、王都郊外【静寂の森】にある隠れ家に住み、【おじ様】から与えられた仕事をしている。
仕事は好きだ。おじ様は口は悪いし厳しいところもあるが、『ティリアには絶対に出来ないこと』を命令したりしないし、『可哀想な役立たず』呼ばわりもしない。
祖国にいるティリアの肉親とは違う。
また、おじ様はティリアの心を思いやってくれていた。ジェドと遊ぶのを許しているのが証拠だ。
ティリアの心を癒し、未来に目を向けさせるためだろう。
ジェドもそれを知っていたのだろう。優しい声で、再び問うた。
『違うよ。ティリアは、これからこの国で何をしたい?どう生きて、どう過ごしたい?ずっと仕事か家の事しかしてないみたいだけど、ティリアはもっと好きな事をしていいんだよ』
『これから?この国で?』
ティリアはしばし悩んだ。
祖国ではずっと『こうしなさい』と言われるばかり。『なにがしたい?』『どう生きたい?』『好きな事をしていい』なんて、初めて聞かれた。
いや、違う。
(おじ様も『たまには遊んでいいぞ。仕事ばかりじゃ息が詰まる。やりたい事や好きな事はないか?』って、言ってくれてた)
じわりと、ティリアの胸が温かくなる。
(そうか。この国ではやりたいこと、好きなことをしてもいいのね。……なら、私は)
『ジェドくん、私ね、【花染め】仕事が好き』
正確には【染魔】という。だがティリアはその言葉を嫌い【花染め】と呼んでいる。
【花染め】は、魔法植物の力を魔道具などに染めることだ。
これは、人間の魔法が衰えたせいだ。
かつては、多くの人間が強力な魔法を使えていた。しかしいつしか衰退し、魔道具なしには強力な魔法が使えなくなってしまったのだ。
その魔道具で魔法を発動させるためには、魔法の力を持つ植物の力で魔道具を染める必要がある。
これは、ティリアの一族しか行えない仕事だ。魔力も集中力も使う過酷な作業だが、ティリアは大好きだった。
『今日みたいに街歩きするのも好き。またこうやって歩いて色んな場所に行きたい』
ジェドの琥珀色の目がとても優しく細められた。
『うん。他にもあるかな?』
ティリアは、喜びと気恥ずかしさではにかみながら続ける。
『あとね、色んな人とお喋りするのも大好きなの。旅の間は楽しかった。いっぱい物語を聞けたもの』
かつての故郷、かつての家にいた時、ティリアの人生は辛く苦しいものだった。
そこから逃がされフリジア王国王都へと旅立った。
楽しいことばかりではない道のりだったが、旅人から旅の目的を聞いたり、故郷がどんなところかを聞く……その人が、自分について物語るのを聞くのが、ティリアはとても好きだった。
もっと聞いていたかった。
『あと……あのね、駄目だけど、元の姿でお話したいな』
【静寂の森】を出る時は、髪と目の色を変えて認識阻害魔法を発動させている。誰もティリアの本当の姿を知らないし、会話は記憶に残らない。理由のある事とはいえ、寂しかった。
『じゃあ、隠れ家に【花染め】のお客さんを招くのはどうかな?あの家にいる時は姿を変えなくていいはずだ』
『え?でも、いいのかな?』
『まずは、おじさんに相談した方がいいな。それに、これからもっと遊びに出ることも相談しよう。ティリアはこの国に慣れた。もっと気軽に街歩きしていいと思うよ。認識阻害も緩和してもいいんじゃないかな?』
『楽しそう。でも……』
琥珀色の目が寂しそうに陰り、ティリアの胸がキュッと鳴る。
『ティリアがしたくないならやめよう』
『……ううん!したい!私【花染め屋さん】になる!』
こうして、ティリアは【花染め屋】になった。
◆◆◆◆◆
ティリアは懐かしい思い出から現実に帰った。
窓から入る早春の日差しが、ティリアの艶やかな黒髪と新緑色の大きな目を照らす。
今は、あれから十年経った。
ティリアは今日も、フリジア王国王都郊外【静寂の森】の工房兼隠れ家で、魔法植物で魔道具を染めていたところだった。
大きな机の上には魔道具である指輪が何個かと、雛菊に似た花が束で置いてある。
(きっと、この夕焼け色の【蝋燭雛菊】を見たせいね。ジェドさんの髪にそっくりなこの色を)
ティリアは唇に笑みを浮かべた。優しい花びらのような笑みだ。
(さて、おじ様からの仕事を終わらせないと)
ティリアは改めて、大きな机の上にある夕焼色の雛菊に似た花の花束と、指輪数個を見た。
花は花弁の先から根っこまで綺麗にそろった【蝋燭雛菊】だ。
名前の通り、八重の雛菊に似た魔法植物だ。
丸っこい花の全体が夕陽色で、真ん中が黄色い。可憐な見た目ではあるが、小さな火の玉を吐く危険な魔法植物だった。
指輪はどれもくすんだ色をしている。これらは魔道具だ。まだ魔法の力が込められていなかったり、その力が薄れたので染め直す必要がある。
ティリアは花束から一輪。指輪たちからくすんだ赤銅色の物を選び、目の前に置いた。
(集中しないと)
まず【蝋燭雛菊】を持ち上げ、指輪の上にかざした。全身を巡る魔力を【蝋燭雛菊】に注ぎながら詠唱する。
旧い旧い故郷の呪文を。
《魔法の花よ、花ひらよ、お前の色を私におくれ。
魔法の花よ、花ひらよ、花ひらの色はお前の力。お前の命の色。
魔法の花よ、花ひらよ、お前の力を私におくれ》
ティリアの魔力があふれる。
赤にもオレンジにも見える光が、【蝋燭雛菊】を包む。光はますます強くなり、指輪に流れ込んでゆく。
ポッと、蝋燭に火が灯るように指輪が輝く。
しばらくそうして光を注いでいると【蝋燭雛菊】が枯れていった。ボロボロに崩れて机の上に落ちたそれを、ティリアは丁寧に集めておく。
指輪を確認する。
くすんだ赤銅色だった指輪は、ほんのりと夕陽色を帯びた金色の指輪になった。触れると少しだけ輝きが増す。
(しっかり染まってる。このまま他の指輪も染めましょう)
ティリアは全ての指輪を染め上げた。
今日の分の、【おじ様】からの仕事はこれで終わりだ。枯れた花と指輪たちをしかるべき場所にしまい、机の上を片付けた。
段取りがよかったので、まだ午前中だ。お茶を淹れようとして、【静寂の森】に誰かが入ってきたのがわかった。
「お客様だわ」
途端、ティリアは【花染め屋】の顔になった。
ティリアは五年前、願い通り飛び込み客を受け入れるようになった。
飛び込み客が来ると気配でわかる。おじ様が森に張り巡らせた守護の魔法がざわざわと揺れ、客の心を少しだけ伝えてくれる。
客の心は様々だ。決意を宿した心であったり、不安な心であったり、怒りに満ちた心であったり、悲しみに揺れる心であったり、希望を抱く心であったりする。
「今回のお客様はどんな方かしら」
もし、ティリアに対して邪な想いがあればここには辿り着けない。いつの間にか森の外に出ているか、命を奪われる。邪な思いが無ければ、この工房兼隠れ家まで誘導される。
だからティリアは、工房の扉を叩く音がするまで待つのだ。
「お客様、どうかここまでたどり着いてください」
そう祈りながら。
お代はたった二つ。それだけでいいですからと。
祖国ルディア王国から、フリジア王国王都に来てから半年後のことだった。
『ティリア。君は、これから何がしたい?』
ジェドの言葉に、ティリアと呼ばれた十二歳の少女は首を傾げた。茶色く染めた髪がさらりと流れ、同じ色に染めた目が瞬く。
今、二人が居るのは王都の広場だ。階段に座って、詩人や大道芸人を眺めながらクレープを食べていた。
楽しくおしゃべりしていたが、ジェドが急に真面目な顔になって、先ほどの質問をしたのだ。
ティリアは、その真剣な眼差しを美しいと思った。
ジェドは、夕焼け色の髪と琥珀色の目をした男の子だ。ティリアの唯一の友達で、冒険者だ。
そして、ティリアの命の恩人でもある。
『これから……私』
ティリアはしばらく真剣に考えてから返答した。とびっきりの笑顔で。
『他のお菓子も食べたいな。こんなに美味しいものはじめて食べた。まだお金あるから、次は私がジェドくんに奢るね!』
ティリアは浮かれていた。ただ遊ぶために過ごすなんて生まれて初めてで、楽しくて興奮していた。
ティリアは、王都郊外【静寂の森】にある隠れ家に住み、【おじ様】から与えられた仕事をしている。
仕事は好きだ。おじ様は口は悪いし厳しいところもあるが、『ティリアには絶対に出来ないこと』を命令したりしないし、『可哀想な役立たず』呼ばわりもしない。
祖国にいるティリアの肉親とは違う。
また、おじ様はティリアの心を思いやってくれていた。ジェドと遊ぶのを許しているのが証拠だ。
ティリアの心を癒し、未来に目を向けさせるためだろう。
ジェドもそれを知っていたのだろう。優しい声で、再び問うた。
『違うよ。ティリアは、これからこの国で何をしたい?どう生きて、どう過ごしたい?ずっと仕事か家の事しかしてないみたいだけど、ティリアはもっと好きな事をしていいんだよ』
『これから?この国で?』
ティリアはしばし悩んだ。
祖国ではずっと『こうしなさい』と言われるばかり。『なにがしたい?』『どう生きたい?』『好きな事をしていい』なんて、初めて聞かれた。
いや、違う。
(おじ様も『たまには遊んでいいぞ。仕事ばかりじゃ息が詰まる。やりたい事や好きな事はないか?』って、言ってくれてた)
じわりと、ティリアの胸が温かくなる。
(そうか。この国ではやりたいこと、好きなことをしてもいいのね。……なら、私は)
『ジェドくん、私ね、【花染め】仕事が好き』
正確には【染魔】という。だがティリアはその言葉を嫌い【花染め】と呼んでいる。
【花染め】は、魔法植物の力を魔道具などに染めることだ。
これは、人間の魔法が衰えたせいだ。
かつては、多くの人間が強力な魔法を使えていた。しかしいつしか衰退し、魔道具なしには強力な魔法が使えなくなってしまったのだ。
その魔道具で魔法を発動させるためには、魔法の力を持つ植物の力で魔道具を染める必要がある。
これは、ティリアの一族しか行えない仕事だ。魔力も集中力も使う過酷な作業だが、ティリアは大好きだった。
『今日みたいに街歩きするのも好き。またこうやって歩いて色んな場所に行きたい』
ジェドの琥珀色の目がとても優しく細められた。
『うん。他にもあるかな?』
ティリアは、喜びと気恥ずかしさではにかみながら続ける。
『あとね、色んな人とお喋りするのも大好きなの。旅の間は楽しかった。いっぱい物語を聞けたもの』
かつての故郷、かつての家にいた時、ティリアの人生は辛く苦しいものだった。
そこから逃がされフリジア王国王都へと旅立った。
楽しいことばかりではない道のりだったが、旅人から旅の目的を聞いたり、故郷がどんなところかを聞く……その人が、自分について物語るのを聞くのが、ティリアはとても好きだった。
もっと聞いていたかった。
『あと……あのね、駄目だけど、元の姿でお話したいな』
【静寂の森】を出る時は、髪と目の色を変えて認識阻害魔法を発動させている。誰もティリアの本当の姿を知らないし、会話は記憶に残らない。理由のある事とはいえ、寂しかった。
『じゃあ、隠れ家に【花染め】のお客さんを招くのはどうかな?あの家にいる時は姿を変えなくていいはずだ』
『え?でも、いいのかな?』
『まずは、おじさんに相談した方がいいな。それに、これからもっと遊びに出ることも相談しよう。ティリアはこの国に慣れた。もっと気軽に街歩きしていいと思うよ。認識阻害も緩和してもいいんじゃないかな?』
『楽しそう。でも……』
琥珀色の目が寂しそうに陰り、ティリアの胸がキュッと鳴る。
『ティリアがしたくないならやめよう』
『……ううん!したい!私【花染め屋さん】になる!』
こうして、ティリアは【花染め屋】になった。
◆◆◆◆◆
ティリアは懐かしい思い出から現実に帰った。
窓から入る早春の日差しが、ティリアの艶やかな黒髪と新緑色の大きな目を照らす。
今は、あれから十年経った。
ティリアは今日も、フリジア王国王都郊外【静寂の森】の工房兼隠れ家で、魔法植物で魔道具を染めていたところだった。
大きな机の上には魔道具である指輪が何個かと、雛菊に似た花が束で置いてある。
(きっと、この夕焼け色の【蝋燭雛菊】を見たせいね。ジェドさんの髪にそっくりなこの色を)
ティリアは唇に笑みを浮かべた。優しい花びらのような笑みだ。
(さて、おじ様からの仕事を終わらせないと)
ティリアは改めて、大きな机の上にある夕焼色の雛菊に似た花の花束と、指輪数個を見た。
花は花弁の先から根っこまで綺麗にそろった【蝋燭雛菊】だ。
名前の通り、八重の雛菊に似た魔法植物だ。
丸っこい花の全体が夕陽色で、真ん中が黄色い。可憐な見た目ではあるが、小さな火の玉を吐く危険な魔法植物だった。
指輪はどれもくすんだ色をしている。これらは魔道具だ。まだ魔法の力が込められていなかったり、その力が薄れたので染め直す必要がある。
ティリアは花束から一輪。指輪たちからくすんだ赤銅色の物を選び、目の前に置いた。
(集中しないと)
まず【蝋燭雛菊】を持ち上げ、指輪の上にかざした。全身を巡る魔力を【蝋燭雛菊】に注ぎながら詠唱する。
旧い旧い故郷の呪文を。
《魔法の花よ、花ひらよ、お前の色を私におくれ。
魔法の花よ、花ひらよ、花ひらの色はお前の力。お前の命の色。
魔法の花よ、花ひらよ、お前の力を私におくれ》
ティリアの魔力があふれる。
赤にもオレンジにも見える光が、【蝋燭雛菊】を包む。光はますます強くなり、指輪に流れ込んでゆく。
ポッと、蝋燭に火が灯るように指輪が輝く。
しばらくそうして光を注いでいると【蝋燭雛菊】が枯れていった。ボロボロに崩れて机の上に落ちたそれを、ティリアは丁寧に集めておく。
指輪を確認する。
くすんだ赤銅色だった指輪は、ほんのりと夕陽色を帯びた金色の指輪になった。触れると少しだけ輝きが増す。
(しっかり染まってる。このまま他の指輪も染めましょう)
ティリアは全ての指輪を染め上げた。
今日の分の、【おじ様】からの仕事はこれで終わりだ。枯れた花と指輪たちをしかるべき場所にしまい、机の上を片付けた。
段取りがよかったので、まだ午前中だ。お茶を淹れようとして、【静寂の森】に誰かが入ってきたのがわかった。
「お客様だわ」
途端、ティリアは【花染め屋】の顔になった。
ティリアは五年前、願い通り飛び込み客を受け入れるようになった。
飛び込み客が来ると気配でわかる。おじ様が森に張り巡らせた守護の魔法がざわざわと揺れ、客の心を少しだけ伝えてくれる。
客の心は様々だ。決意を宿した心であったり、不安な心であったり、怒りに満ちた心であったり、悲しみに揺れる心であったり、希望を抱く心であったりする。
「今回のお客様はどんな方かしら」
もし、ティリアに対して邪な想いがあればここには辿り着けない。いつの間にか森の外に出ているか、命を奪われる。邪な思いが無ければ、この工房兼隠れ家まで誘導される。
だからティリアは、工房の扉を叩く音がするまで待つのだ。
「お客様、どうかここまでたどり着いてください」
そう祈りながら。
お代はたった二つ。それだけでいいですからと。
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